新西暦179年 太陽系冥王星外宙域 警報 ヒリュウ周辺で爆発 ダイテツ(怒り)「本艦の損害状況を報告せよ!」 ショーン「第4から第9ブロック、第2艦橋大破。第1、第2主砲、共に使用出来ません」 ダイテツ(怒り)「ジガンスクードは!?」 ショーン「正体不明機に包囲されて身動きが取れません」 ダイテツ(怒り)「ぬうっ…!」 ショーン「艦長、彼我戦力差が大きすぎます。ここは撤退すべきでしょうな」 ダイテツ(怒り)「おのれ…! 手も足も出んとは、このことか!」 ショーン「虫に似たあの物体は明らかに我々より高度な技術で作られています」 ダイテツ(驚き)「ならば、異星人…!?」 ショーン「…おそらくは。その上、多勢に無勢……さらに、敵機の大きさと数から考えて…」 ショーン「母艦、あるいは機動要塞が近くにいるのかも知れません。…このままでは非常に危険です」 ダイテツ(怒り)「うぬっ…! ようやく人類が太陽系外へ足を踏み出したというのに…!」 ショーン「お気持ちはわかります。ですが、ここは撤退を」 ショーン「これ以上、ヒリュウに損害を受ければ……」 ショーン「地球どころか、火星へ戻ることも不可能になりますぞ?」 ダイテツ(怒り)「…やむをえん! ジガンスクードを回収し、最大戦速でこの宙域から離脱する!」 ダイテツ(怒り)(この屈辱……忘れんぞ!!) 新西暦と呼ばれる時代。 人類が宇宙へ本格的に進出してから2世紀近くが過ぎていたが、人々の生活そのものは21世紀初頭とさほど変わらない時代…。 その理由は、落下した2つの隕石による被害と混乱のため、人類の進歩が一時的に停止したからであった。 そして、新西暦179年。 3つめの隕石『メテオ3』が、南太平洋マーケサズ諸島沖に落下した。 地球連邦政府の調査団による調査の結果、その隕石は人工物であることが判明。 そこには人類にとって全く未知の物質と技術の情報が封印されていた。 それらは『EOT』と称され、『EOT特別審議会』と『EOTI機関』による厳重な情報管理の下、調査が進められた。 そして、EOTI機関の代表者であるビアン・ゾルダーク博士は、研究結果から地球外知的生命体による侵略の危機を地球連邦政府や地球連邦軍に示唆…それを受けて人型機動兵器、通称『パーソナルトルーパー』の開発が開始された………。 リュウセイ編 →01r『セカンド・コンタクト』 キョウスケ編 →01k『折れた翼、砕けた爪』 01r『セカンド・コンタクト』 味方中立初期配置出現 エルザム「月、シリウス、ロス128…現在宙間座標、確認」 エルザム「こちらドール1。第4段階のテストへ移行する」 C軍兵「T7、了解。ところで、試作型ゲシュペンストMk-Ⅱの感じはいかがですか、少佐?」 エルザム「いい機体だ。Mk-Ⅰでカーウァイ大佐が指摘された欠点も改良されているようだ」 エルザム(微笑)「馬に例えるなら、2歳馬のサラブレッドだな」 C軍兵「は、はあ…そうですか。では、モニターを開始します」 カーク「少佐…教導隊、そしてコロニー統合軍トップエースの腕前に期待させてもらうぞ」 エルザム「了解。テストを開始する」 敵初期配置出現 エルザム(驚き)「何だ…?」 C軍兵「B-12-62の方向から未確認物体が接近中! ドール1、警戒されたし!」 エルザム「こちらでも確認した。スペースデブリではないようだな」 C軍兵「該当するデータはありません! 正真正銘の未確認物体です!」 エルザム「こちらドール1。これより未確認物体との接触を試みる」 C軍兵「え!?」 エルザム「あの物体が我が軍や連邦軍の物でないとしたら…調査の必要がある」 メギロート移動 C軍兵「み、未確認物体群が急加速! この速度ではドール1と衝突します!」 カーク「ドール1に攻撃を仕掛けるつもりか?」 C軍兵「エルザム少佐、離脱を!!」 エルザム「こちらドール1。予定を変更し、テストモードから戦闘モードに切り換える」 C軍兵「せ、戦闘モード…!? 少佐、戦闘は許可できません!」 エルザム「だが、相手はこちらに狙いを定めたようだ」 C軍兵「し、しかし、そのゲシュペンストMk-Ⅱには武器が装備されていません!」 エルザム(微笑)「武器など…2本の腕があれば充分だ」 C軍兵「そ、そんな無茶な! ハミル博士、少佐を止めて下さい!」 カーク「少佐の好きにさせてやれ。EOTI機関の予測どおり、相手が有関節型の機動兵器なら…」 カーク「パーソナルトルーパーの存在意義と必要性を、軍のお偉方に知らしめる好機にもなる」 C軍兵「は、博士まで…何をおっしゃるんですか!?」 エルザム(怒り)「では…行くぞ、我が愛機トロンベよ!」 エルザムがメギロートと戦闘(1回目) エルザム(驚き)「やはり、この機体…地球の物ではない」 エルザムがメギロートと戦闘(2回目) エルザム「未確認物体の形状は虫…そう、バグスだ」 敵全滅 メギロート出現 C軍兵「エルザム少佐! 新たな未確認物体です!!」 エルザム(怒り)「わかっている…!」 エルザム、メギロート隣接 C軍兵「少佐! 何をなさるおつもりなのです!?」 エルザム「この機体は破壊せずに捕獲する」 C軍兵「何ですって!?」 エルザム「ビアン博士のEOTI機関にサンプルを回す必要があるからな」 エルザム、メギロートを捕獲 エルザム「……もしや、数年前に冥王星外宙域でヒリュウが消息を絶った原因とは……」 エルザム「………」 エルザム「…この虫型の機体がビアン・ゾルダーク博士の言っていた異星からの『客』であるならば…」 エルザム「人類の歴史は大きな局面を迎えることになるだろう…」 →02r『パーソナルトルーパー』 02r『パーソナルトルーパー』 秋葉原 クスハ「…リュウセイ君、そろそろ行こうよ…」 リュウセイ「も、もうちょっとだけ!」 クスハ(困惑)「そう言って、さっきから30分ぐらい経ってるんだけど…」 リュウセイ「だってさ…この限定版の超合金、もう手に入らないんだぜ?」 クスハ(困惑)「…早くしないと病院の面会時間…終わっちゃうよ?」 リュウセイ「だから、もう少しだけって言ってんじゃん」 クスハ(困惑)「…リュウセイ君のお母さん、待ってると思う…」 リュウセイ(トホホ)「…わかったよ、クスハ」 暗転 クスハ「リュウセイ君って、ホントにロボットが好きなのね」 リュウセイ「ああ。何てったって、ロボット…特にスーパーロボットは男のロマンだからな」 クスハ「スーパーロボットって、こないだ新聞に載ってた軍のパーソナル何とかっていう…」 リュウセイ「違う違う。パーソナルトルーパーはリアル系」 リュウセイ「スーパー系のロボットってのはな、見た目のインパクトがドーンとあって…」 リュウセイ「変形とか、合体とかをバリバリやって、ものすげえ必殺技も持ってて…」 クスハ「でも、結局はロボットなんでしょ?」 リュウセイ(トホホ)「あ、あのなぁ。…やっぱ、女にゃわかんねえか。男のロマンってのは」 クスハ(笑い)「うふふ」 リュウセイ「な、何だよ?」 クスハ(笑い)「ロボットの話をしてるリュウセイ君って、子供みたい。それに、すっごく嬉しそう」 リュウセイ「そうかい? ま、俺の夢は本物のロボットに乗ることだからな」 クスハ「だから、あのゲーム…『バーニングPT』をやってるんだ?」 リュウセイ「ああ。あれは操作方法とかグラフィックがリアルだし、それに…」 クスハ「その話は後でゆっくり聞いてあげるから、早く病院へ行きましょ」 リュウセイ(トホホ)「へいへい」 暗転 病院 ユキコ「いらっしゃい…リュウ、クスハちゃん」 クスハ(笑い)「こんにちわ、ユキコおばさま」 リュウセイ「おふくろ……具合、どう?」 ユキコ「ここのところは気分もいいし…大丈夫よ」 リュウセイ「ちゃんとメシ、食ってる? 食べないと元気出ないぜ」 ユキコ「うふふ…これじゃ、どっちが母親かわからないわね」 ユキコ「それより、リュウ…。勉強の方はちゃんとやってる?」 ユキコ「個性重視の入試とは言っても、基礎学力は必要なんだから…」 リュウセイ「おふくろ、俺さ…大学へ行くのやめようと思ってるんだ」 ユキコ(悲しみ)「え…?」 リュウセイ「ほら、おふくろの入院費も稼がなきゃならないし…俺、大学行かずに働くよ」 クスハ(困惑)「リュウセイ君…」 ユキコ「ありがとう、リュウ。でもね…お母さんは反対よ」 リュウセイ「だけど…」 ユキコ「あなたの人生はこれからなのよ、リュウ」 ユキコ「だから、今を焦らないで。あなたにしか出来ないことが必ずあるはず…」 リュウセイ(俺にしか出来ないこと、か…) ユキコ「だから、自分の人生は自分で決めなさい。死んだお父さんだってきっとそう言うと思うわ」 リュウセイ「…わかったよ、おふくろ」 看護婦「ユキコ・ダテさん、検査の時間です」 ユキコ「リュウ、この後の予定があるんでしょ? 早く行かないと時間に遅れるわよ」 リュウセイ「ああ、わかった。じゃあ、また来るよ」 クスハ(笑い)「お大事に…ユキコおばさま」 暗転 海浜幕張 クスハ「この分だと何とか大会の開始時間に間に合うね」 リュウセイ「…腕パーツはクロスコンバットタイプに換えて…武器はナイフにリボルヴァー、と」 クスハ「リュウセイ君、さっきからDコンで何やってるの?」 リュウセイ「ん? ああ、大会用の機体データを調整してんだ」 クスハ「相変わらず熱心ね」 リュウセイ「あったぼうよ。何てったってバーニングPTの全国大会だぜ?」 リュウセイ「特に、東京地区予選で優勝したテンザン・ナカジマは要注意だから…準備は念入りにな」 クスハ「誰なの、その人…?」 リュウセイ「ゲーマー仲間じゃ、有名な奴さ。会ったことねえけど、噂じゃ凄いテクを持ってるらしい」 クスハ「ふ~ん…」 クスハ(笑い)「ね、ね、リュウセイ君。今度は秋葉原とかじゃなくて、お台場とかに行こうよ」 リュウセイ「う~む…やっぱり、遠距離戦用の武器もつけとくか。いや、それとも…」 クスハ(困惑)(………) クスハ(困惑)「…もう…相変わらず私のこと、女の子だと思ってないんだから…」 リュウセイ「ん? 何か言ったか?」 クスハ「何でもない。全国大会、頑張ってね」 リュウセイ「ああ。必ず優勝して、がっぽり賞金を頂くぜ!」 リュウセイ「そしたら、おふくろの入院費も半年分ぐらい何とかなるからな」 リュウセイ「さ、会場に行こうぜ!」 クスハ「あ…。待ってよ、リュウセイ君!」 第2話 パーソナルトルーパー 81式PTキャリア出現 アナウンサー「リュウセイ選手、ゲームスタートわずか15秒で相手を撃破!!」 アナウンサー「全日本バーニングPT選手権大会の優勝者はリュウセイ・ダテ選手に決定しました!!」 リュウセイ(大笑い)「おっしゃあ!!」 クスハ(笑い)「リュウセイ君、おめでとう!」 オペレーター「サンプル55番からテレキネシスαパルスを検出。リンク係数、0.22…」 イングラム「あの少年か、アヤ?」 アヤ「はい、少佐。この大会にエントリーした者の中では、最も適性があると思われます」 イングラム「サンプル55番…リュウセイ・ダテか」 イングラム(…偶然とは言え、血筋は争えんな) アナウンサー「リュウセイ君、優勝した感想は?」 リュウセイ(大笑い)「テンザン・ナカジマと対戦できなかったのが残念だけど、優勝は優勝だ。気分は最高だぜ!」 アナウンサー「そう言えば、テンザン君はこの決勝大会を棄権していますねえ」 イングラム「アヤ…大会終了後、リュウセイ・ダテの身柄を確保しろ」 アヤ「はい、少佐」 警報 アヤ(驚き)「どうしたの!?」 オペレーター「入間より入電! 第4警戒ラインにAGX-01の集団が出現!」 アヤ(驚き)「何ですって!?」 オペレーター「スクランブルで上がった百里の飛行隊と交戦中! この付近に接近しつつあります!」 アヤ(驚き)「少佐、どうしますか?」 イングラム「サンプル55番のモニターを続けろ。それから、タイプTTの起動準備を」 アヤ「了解です」 オペレーター「AGX-01が急加速! この区域に侵入して来ます!」 アヤ(驚き)「!」 敵中立初期配置出現 アナウンサー「では、リュウセイ君に優勝トロフィーと賞金の授与を!」 リュウセイ(集中)「ん? 何だ? 外が騒がしいな…」 連邦軍兵「敵機確認! これより攻撃を開始する!!」 連邦軍兵「ミサイル発射!」 メギロートにミサイル命中、1機新幕張メッセへ墜落 リュウセイ(被弾)「うあああっ!!」 クスハ(被弾)「きゃああっ!!」 オペレーター「AGX-01が1機、会場へ落下しました!!」 アヤ(驚き)「何ですって!?」 イングラム「アヤ、サンプル55番の適性を試す。トレーラーのカバーを開け、タイプTTを外に出せ」 アヤ(驚き)「まさか、少佐…!」 イングラム「そう。そのまさかだ」 アヤ(驚き)「無理です! いきなりパーソナルトルーパーで実戦をやらせるなんて…!」 イングラム「構わん。そのためのタイプTTだ」 アヤ(驚き)「わ、わかりました」 ゲシュペンストMk-ⅡTT出現 リュウセイ(被弾)「う、うう……何だってんだ、一体…?」 リュウセイ(集中)「ク、クスハ…大丈夫か…?」 クスハ(悲しみ)「う、うん…」 リュウセイ(驚き)「!!」 墜落したメギロードを指定 リュウセイ(集中)「な…!? 虫型の…ロボット…?」 クスハ(悲しみ)「な、何なの、あれ…!?」 リュウセイ(集中)「…あ、あいつ…軍のパーソナルトルーパーや戦闘機なんかじゃねえ……」 リュウセイ(集中)「こっちを見てやがる…! ヤバい、このままじゃ…!」 念動感応 リュウセイ(被弾)「な、何だ、今の!? 目の前で火花が…?」 ゲシュペンストMk-ⅡTTを指定 リュウセイ(驚き)「! あれは連邦軍のパーソナルトルーパー、量産型のゲシュペンストMk-Ⅱ…!」 リュウセイ(集中)「な、何で、こんな所に? しかも一機だけ…」 連邦軍兵「妙だな…この区域にパーソナルトルーパーが出撃しているという報告は聞いていないぞ」 通信音 連邦軍兵「何だ…? この空域からの離脱命令?」 連邦軍兵「各機へ! この空域のバグスはゲシュペンストに任せ、離脱するぞ!」 連邦軍兵全機、西端に移動し撤退 リュウセイ(驚き)「お、おい! な、何で軍の戦闘機が逃げていくんだよ!? あの虫ロボットはどうすんだ!?」 リュウセイ(驚き)「このままじゃ、やられちまうじゃねえか!!」 クスハ(悲しみ)「リュ、リュウセイ君…!」 リュウセイ(集中)「………」 リュウセイ(集中)「いいか、クスハ。…お前はここから逃げろ…!」 クスハ(悲しみ)「え…!? リュウセイ君は…!?」 リュウセイ(怒り)「いいから、逃げろ! 俺がその時間を稼いでやる!!」 クスハ(悲しみ)「な、何をする気なの…!? 待って、リュウセイ君…! リュウセイ君!」 リュウセイ(集中)「…あいつで何とか虫ロボの注意を引けば…!」 リュウセイ、新幕張メッセからゲシュペンストMk-ⅡTTへ移動 リュウセイ(集中)「ん!? コックピットハッチが開いてる…。しかも、中に誰も乗ってねえ」 リュウセイ(集中)「!」 リュウセイ(集中)「こ、これは…!? お、同じだ…バーニングPTのコックピットの中と…」 リュウセイ(集中)「な、何で軍の最新兵器のコックピットがゲームと同じになってんだ!?」 メギロート、ゲシュペンストMk-ⅡTTを包囲 リュウセイ(驚き)「か、囲まれた!?」 メギロート、ゲシュペンストMk-ⅡTTを攻撃 リュウセイ(被弾)「うああっ!!」 念動感応 リュウセイ(怒り)「く、くそっ…やってやる! 操作がバーニングPTと同じなら、やってやる!!」 リュウセイ(怒り)「これ以上、街や人を攻撃されてたまるかっ!!」 リュウセイ(集中)「こ、こいつが姿勢制御用パネル…火器管制はこれ…BMセレクターも同じだ!」 リュウセイ(怒り)「よ、ようし…行くぞ、ゲシュペンストMK-Ⅱ!!」 リュウセイとメギロートが戦闘(開始前) リュウセイ(被弾)「き、機体のバランスが…!」 リュウセイ(被弾)「ち、違う…ゲームとは全然違う!!」 リュウセイとメギロートが戦闘(終了後) リュウセイ(被弾)「ぐ、ぐうっ…! こんなにGがキツいなんて…!」 リュウセイ(被弾)「ゲームなんかじゃねえ…こ、これが本物の戦闘って奴か…!」 リュウセイ(怒り)「だから…! 絶対に負けられねえんだ!!」 1ターンEP リュウセイ(集中)「こ、このまま距離を詰めて戦えば、バーニングPTの要領で…」 アヤ(怒り)「あなた、何をやってるの!? 相手は中距離戦闘タイプの機動兵器なのよ!」 リュウセイ(驚き)「!?」 アヤ(怒り)「今すぐ戦闘モードをミドルレンジに切り換えなさい!」 リュウセイ(驚き)「あんた、誰だ!?」 アヤ(怒り)「いいから、戦闘モードを切り換えて! 素人のあなたじゃ接近戦なんて無理よ!!」 リュウセイ(怒り)「そんなの、やってみなきゃわからねえだろうが!!」 アヤ(驚き)「!」 リュウセイ(怒り)「それより、ごちゃごちゃ言ってる暇があったら手ェ貸すか、応援を呼んでくれってんだ!!」 リュウセイ(怒り)「あんたら軍人だろ!? 街や人を守るのが仕事だろ!? 違うのかよ!!」 アヤ(驚き)「そ、そんなこと…言われなくてもわかってるわよ!」 熟練度が0の場合追加or熟練度が1の場合7ターンEP オペレーター「イングラム少佐、こちらへPT部隊が急行中です」 イングラム「対応が早いな」 味方増援出現 カイ(怒り)「敵機を確認! これより迎撃に移るぞ!!」 リュウセイ(驚き)「あ、ありがてえ! 味方が来てくれたのかよ!」 カイ(怒り)「!! SRX計画預かりのタイプTTが何故ここにいる!?」 カイ(怒り)「パイロットは…未登録だと? まさか、民間人が乗っているわけではあるまいな!?」 カイ(怒り)「こちらはカイ・キタムラだ! そこのPTキャリアの搭乗者、官姓名を名乗れ!」 イングラム「…SRX計画担当のイングラム・プリスケン少佐です」 カイ「ここで何をしている? あのゲシュペンストのパイロットは何者だ!?」 イングラム「お答えできません。SRX計画の機密事項に抵触しますので」 カイ「相変わらずの秘密主義か。だが、俺の任務に口出しはさせんぞ」 イングラム「…了解です」 リュウセイ(集中)「あのゲシュペンスト…俺を助けてくれるんだよな…!?」 カイとメギロートが戦闘 カイ(怒り)「エアロゲイターのバグスがこんな市街地に現れるとはな!」 カイ(怒り)「だが、俺の目の黒いうちは日本で好き勝手はやらせんぞ!!」 敵全滅 オペレーター「バグスの全機撃墜を確認!」 イングラム「サンプル55番は?」 オペレーター「脳波と心拍数に乱れが見られますが、許容範囲です」 イングラム「…初めての戦闘でこの数値が。なかなかのものだな」 イングラム「特務隊にこの区域を全面封鎖させろ。それと…報道管制は厳重にな」 オペレーター「はっ」 イングラム「俺はタイプTTとサンプル55番の身柄を確保する。アヤ、後は任せるぞ」 アヤ「はい、少佐」 海浜幕張 リュウセイ(集中)「クスハ…! どこに行ったんだ…!?」 イングラム「…お前がリュウセイ・ダテだな?」 リュウセイ(驚き)「! あ、あんたは…?」 イングラム「俺の名はイングラム・プリスケン。見てのとおり、軍人だ」 リュウセイ(集中)「そんなことより、クスハを捜さなきゃ…!」 イングラム「クスハ…。お前と一緒にいた少女の名前か?」 リュウセイ(驚き)「! あ、あんた…あいつがどこにいるのか知ってるのか!?」 イングラム「ああ。彼女は救急隊に救助され、無事だ」 リュウセイ(悲しみ)「そ、そうか……。なら、良かった…」 イングラム「それよりも…」 リュウセイ(集中)「俺に何か用があるのかよ?」 イングラム(微笑)「ああ。俺と一緒に来てもらおうか、リュウセイ・ダテ……」 リュウセイ(集中)「………」 暗転 極東支部基地 アヤ「じゃあ、あの子はSRX計画のテストパイロットになることを承諾したんですね?」 イングラム「ああ。軍の機体を無断で動かした罪を抹消し…」 イングラム「病気の母親の入院費を全額、軍が負担するという条件でな」 アヤ「そうですか…」 イングラム(…結果的には都合が良い。いずれにせよ、彼女の監視は必要だったからな) イングラム「リュウセイ・ダテはお前の下に配属し…」 イングラム「当面はテストパイロットとしての訓練を受けさせる」 アヤ「わかりました」 イングラム「間もなく、彼がこの基地へ来る。出迎えを頼む」 アヤ「了解です」 暗転 極東支部基地 一般兵「IDと入場許可証のない者は、基地内に入れないと言っている!」 リュウセイ(トホホ)「だから! その二つとも持ってくるのを忘れたんだってば!」 一般兵「なら、出直して来るんだな」 リュウセイ(トホホ)「あのなぁ、俺はこの基地の人に呼ばれて来たんだ! 問い合わせてくれればわかるって」 歩行音 ライ「すまないが、君…。そこを通してくれないか」 リュウセイ(驚き)「え? あ、ああ…わりぃな」 一般兵「失礼ですが、IDと入場許可証のご提示をお願いします」 ライ「………」 一般兵「ライディース・F・ブランシュタイン…少尉ですね?」 ライ「ああ。本日付けで月のマオ・インダストリーよりこの基地へ出向して来た」 一般兵「確認しました。どうぞお入りください、少尉」 リュウセイ「………」 ライ「IDと許可証のない人間は基地内には入れん。…常識だぞ」 ライ立ち去る リュウセイ「何だぁ? あのキザな金髪野郎は…」 リュウセイ「しかも、左手にだけ手袋をつけて…変な奴」 アヤ「あなたがリュウセイ・ダテ君ね?」 リュウセイ「え?」 アヤ「アヤ・コバヤシ大尉です。あなたを迎えに来ました」 リュウセイ(驚き)「! そ、その声…もしかして、あの時の…!」 アヤ「そう。あなたが乗っていたゲシュペンストへ通信を入れたのは私よ」 リュウセイ(驚き)「やっぱり…!」 アヤ(悲しみ)「あの時はごめんなさい…。あなたのことを怒鳴ったりして…」 リュウセイ「………」 アヤ「…どうしたの?」 リュウセイ「…こんな美人が上官だなんて…ラッキーだなあ」 アヤ(笑い)「フフッ…上官と言っても、私も軍に入ったばかりなの。だから、大尉じゃなくアヤでいいわ」 リュウセイ(トホホ)(え、えらくアバウトだな…そんなのでいいのか?) アヤ「その代わり、私もあなたのことをリュウって呼ばせてもらっていいかしら?」 リュウセイ「あ、ああ…別にいいけど。んじゃ、これからもよろしく、大尉…じゃなくて、アヤ」 アヤ(笑い)「うふふ…じゃ、握手しましょ」 リュウセイ(驚き)「は?」 アヤ「だから、お近づきの握手。これから私達はチームメイトになるんだから。ね?」 リュウセイ(チームメイトって…学校のクラブ活動かよ?) アヤ「さあ…」 リュウセイ「う、うん…」 念動感応 アヤ(驚き)(! こ、これは…!) リュウセイ「どうしたんだ?」 アヤ(照れ)「い、いえ…優しい手だな、とか思ってね」 リュウセイ「ふ~ん…そんなこと言われたの、初めてだぜ」 アヤ「…気にしないで。さあ、基地の中へ案内するわ」 暗転 極東支部基地 イングラム「お前の経歴は調べさせてもらった。名門の軍人一族ブランシュタイン家の次男…」 ライ「………」 イングラム「父親は名将と名高いコロニー統合軍の総司令官、マイヤー・V・ブランシュタイン…」 イングラム「そして、兄はPT操縦技術の構築に貢献した特殊戦技教導隊の出身であり…」 イングラム「現在はコロニー統合軍のトップエース、エルザム・V・ブランシュタイン…」 ライ「お言葉ですが、自分はブランシュタイン家やコロニー統合軍とは縁を切った人間です」 イングラム「そうか」 ライ「イングラム少佐、一つだけ質問があります」 イングラム「何だ?」 ライ「何故、自分をここへお呼びになったのです? 少佐もあの事故のことはご存じのはず…」 ライ「そして、自分の左手のことも…」 イングラム「お前の素質がSRX計画に必要だから呼んだまでだ」 ライ「………」 イングラム「…他に質問は?」 ライ「いえ、ありません。では、失礼します」 暗転 極東支部基地 イングラム「…………」 イングラム「…これで最低限のサンプルはそろったか」 イングラム(微笑)「全ては、これからだ…」 →03r『訓練』 03r『訓練』 極東支部基地 アヤ(笑い)「お待たせ、リュウ。あなたにもう一人のメンバーを紹介するわ」 リュウセイ「ふうん。まだお仲間がいたんだ」 アヤ「ええ。あなたと同じく、私達のプロジェクトでテストパイロットを務めることになった…」 ライ「ライディース・F・ブランシュタイン少尉だ」 リュウセイ(驚き)「あ~っ、てめえは! さっきのキザ野郎じゃねえか!!」 アヤ「あら…あなた達、知り合いだったの?」 ライ「………」 リュウセイ「ま、いいや。俺、リュウセイ・ダテって言うんだ。よろしくな、軍人さん」 ライ「失礼だが…君、階級は?」 リュウセイ「はあ? んなもん、ねえよ。俺は、俺だ」 アヤ「ライ、リュウは特別任官で階級は曹長なの」 ライ「見たところ、彼は軍隊経験のない素人…民間人のようですが?」 アヤ「…経緯は色々とあってね。彼もあなたと同様、選ばれたライト・スタッフなのよ」 ライ「この男が…?」 リュウセイ「ああ、そうだ。全日本バーニングPT選手権大会優勝者のリュウセイ・ダテたあ…」 リュウセイ「この俺のことだ!」 ライ「知らんな」 リュウセイ(驚き)「な!? て、てめえ…上等じゃねえか!」 ライ「リュウセイ…だったな。一つだけ言っておく。くれぐれも俺の足手まといになるな」 リュウセイ(驚き)「な…何だとぉ! てめえ、何様のつもりだ!?」 アヤ(驚き)「二人とも、ケンカは止めなさい! 子供じゃないんだから!」 リュウセイ(トホホ)「チェッ…ライバルはキザで嫌味な奴、紅一点は口やかましいときたか」 リュウセイ(トホホ)「こりゃ、お約束のパターンだよなあ」 ライ「お約束だと?」 アヤ「パターンってどういうこと?」 リュウセイ「何でもねえよ。それよりもさ、早くパーソナルトルーパーに乗せてくれよ」 アヤ「なに言ってんの。パーソナルトルーパーを遊園地の乗り物か何かと一緒にしないで」 アヤ「とりあえず、あなたには講習で操縦の基本をみっちりと勉強してもらいますからね」 リュウセイ(トホホ)「そ、そんな…。もう実戦だってやっちゃってるのに今さら基本なんてさぁ」 アヤ「リュウ、機動兵器はね…自転車や車に乗るのとわけが違うわ」 アヤ「起動のさせ方一つ取っても色々な取り決めがあるの。気軽に乗れる物じゃないのよ」 アヤ「それに、タイプTTは特別にコックピットが簡易化されてるから…」 アヤ「ちゃんと訓練を受けなきゃ、他機種は操縦出来ないわよ」 リュウセイ(トホホ)「わ、わかったよ…」 アヤ「それと、ライ…あなたにはシュッツバルトへ乗ってもらうことになるわ」 ライ「シュッツバルト…確か、ゲシュペンストをベースにして開発された砲撃戦用の試作機ですね」 アヤ「ええ。それの1号機が再調整を受けて回されて来たの」 アヤ「後で機体を見ておいてちょうだい」 ライ「了解です」 リュウセイ「何だよ、こいつは講習なしかよ?」 アヤ「ライはね…コロニー統合軍じゃ、天才パイロットとして有名だったの」 アヤ「その腕を見込まれて、マオ社のテストパイロットにも選ばれたのよ」 アヤ「それに、彼の家は…」 ライ(悲しみ)「…大尉、それ以上はおっしゃらないで下さい」 アヤ(悲しみ)「え…? ご、ごめんなさい…」 リュウセイ「へ~え…。統合軍にいたってことは、スペースコロニーの出身か」 リュウセイ「道理でエリート風を吹かせてるってワケだ」 ライ「何だと…?」 アヤ「リュウ、そういう言い方はやめなさい」 リュウセイ「だって、宇宙に住んでる連中ってのは…」 リュウセイ「俺達みたいに地球に住んでる人間とは出来が違うんだろ?」 ライ「…少なくともお前のような単細胞より優秀であることに間違いはないが」 リュウセイ(驚き)「何だと、てめえ!!」 アヤ(怒り)「あなた達、いい加減にしなさい!」 ライ「申し訳ありません、大尉」 リュウセイ(トホホ)「何だよ、自分だけいい子ぶりやがって…」 アヤ「とにかく、リュウにはPT基本操縦のレクチャーを受けてもらうわ」 アヤ「それが終わり次第、シミュレーター訓練に入るから」 リュウセイ「しょうがねえな。そんじゃま、真面目に授業を受けるとしますか」 第3話 訓練 味方中立初期配置出現 オペレーター「シミュレーター、セット完了。環境設定、パターンS。各機とのリンク、正常です」 リュウセイ(喜び)「すげえな、このPTシミュレーターは…」 リュウセイ(喜び)「バーニングPTのグラフィックも凄いけど、こいつはそれ以上だぜ」 アヤ「映像だけじゃないわ。環境による機体への影響、Gやダメージとかもしっかりフィードバックされるわよ」 リュウセイ「つまり、本物とほとんど同じってことだろ?」 アヤ「ええ、そうよ。甘く見ると文字どおり痛い目に遭うわ。だから、講習内容を忘れないで」 イングラム「では、これより状況を開始する。バトルフィールドに敵機を配置しろ」 オペレーター「了解です」 敵初期配置出現 リュウセイ(喜び)「おっ! ありゃ、連邦軍の主力戦車か」 イングラム「リュウセイ曹長、訓練を開始する前に教えておくことがある」 リュウセイ「何だよ、教官?」 イングラム「パーソナルトルーパーは機体間で共用する武器を出撃前に選択、装備することが出来る」 リュウセイ「機体間で共用する武器?」 イングラム「剣や銃、ライフルなど、主に手持ち式で互換性の高い武器だ」 リュウセイ「なるほど」 イングラム「だが、ライが乗っているシュッツバルトのツインビームカノンのように…」 イングラム「機体固有の武器を交換・装備することは出来ない」 リュウセイ「つまり、武器によっては取り外せない物とか、他の機体が使えない物もあるってわけか」 イングラム「また、装備できる武器の数も機体の種類によって違う」 イングラム「機体の特性、作戦目的、状況を踏まえた上で効率の良い武器選択を行え」 リュウセイ「わかったぜ」 イングラム「とりあえず、今のお前の機体には格闘戦用の武器が装備されていない」 イングラム「必要であれば、出撃前の武器選択で…」 イングラム「『プラズマカッター』を選び、お前の機体に装備させろ」 イングラム「無論、今のままでも、他の武器を装備しても構わない」 リュウセイ「了解!」 出撃準備 ゲシュペンストMk-ⅡTT出現 イングラム「各機へ。アヤがクォーターバック、リュウセイがフォワード、ライがバックスだ」 イングラム「フォーメーションを崩さず、ターゲットを全機撃破しろ」 アヤ「了解です、少佐」 リュウセイ「へっ! 戦車なんざ楽勝だぜ、楽勝!」 アヤ「気をつけて。戦車の装甲はPTより上よ。それに戦車砲の直撃を受けたらタダじゃすまないわ」 リュウセイ「そんなの当たらなきゃどうってことねえだろ」 ライ「油断すれば死ぬことになるぞ」 リュウセイ「何言ってんだ。シミュレーターなんかで死にやしねえよ」 リュウセイ「それに、ゲームオーバーになったらリセットすりゃいいんだからさ」 ライ(怒り)「…リセットだと…?」 リュウセイ突出 リュウセイ「へへっ、お先に!」 アヤ(怒り)「待ちなさい、リュウ! フォーメーションを乱さないで!」 リュウセイ「どのみち俺がフォワードなんだ! 援護をしっかり頼むぜ、お二人さん!」 敵初期配置全滅前にリュウセイが被弾 リュウセイ(被弾)「く、くそっ! くらっちまったか!」 リュウセイ(怒り)「だが、まだ致命傷じゃねえぜ!」 アヤ(怒り)「リュウ! 後は私やライに任せて、一時後退しなさい!」 リュウセイ(驚き)「何言ってんだ! ここで引き下がれるかよ!!」 アヤ(怒り)「ダメよ、命令に従いなさい!!」 リュウセイ「へん、やなこった。こっちはこっちで勝手にやらせてもらうぜ。以上、通信終わり!」 アヤ(驚き)「リュウ! んもう、チームリーダーは私なのよ!」 イングラム「戦車のAI設定を変更。リュウセイに狙いを集中させろ」 オペレーター「よろしいのですか?」 イングラム(微笑)「ああ」 3ターンまでに敵初期配置全滅 リュウセイ「どうだ、教官! 言われたとおりに敵機を全滅させたぜ!」 →4ターンPP 4ターンPP イングラム「では、次の段階へ移る。新たな標的を出せ」 オペレーター「了解です」 敵増援出現 リュウセイ「今度は戦闘機か…!」 イングラム「陸戦型のPTにとって戦闘機は厄介な相手だ。連携行動を取りつつ、標的を撃破しろ」 リュウセイ「ヘッ、戦闘機だろうが何だろうが…速攻で片づけてやるぜ!」 リュウセイが撃墜 リュウセイ(被弾)「ち、ちきしょう! やられちまった!!」 リュウセイ撤退 イングラム「…これまでだな。訓練を終了する」 イングラム「リュウセイ曹長はPTシミュレーターから降りた後、俺の所まで来い…」 →リュウセイが撃墜された場合 敵全滅 リュウセイ「よっしゃ、これでクリアだぜ!! 次の相手は何だ!?」 イングラム「そこまでだ。これで訓練を終了する」 イングラム「リュウセイ曹長はPTシミュレーターから降りた後、俺の所まで来い…」 →リュウセイが撃墜されなかった場合 極東支部基地 リュウセイが撃墜された場合 リュウセイ(驚き)「ちょっと待ってくれ、教官! もう一度やらせてくれよ!」 イングラム「あれが実戦ならば、お前は死んでいる。それぐらいのことは理解できるだろう?」 →共通 リュウセイが撃墜されなかった場合 リュウセイ「どうだい、教官? 実戦でもあれぐらいのことはやって見せるぜ」 イングラム「………」 イングラム「リュウセイ、お前はもう一度基礎からやり直しだ」 リュウセイ(驚き)「え? な、何でだよ!?」 イングラム「…その理由は自分で考えろ。実戦はスタンドプレイが通用するほど甘くない」 →共通 共通 リュウセイ(集中)「う…!」 イングラム「いいか…」 イングラム「組織の一員として歯車に徹する気がなければ、パーソナルトルーパーから降りろ」 リュウセイ(集中)「!」 イングラム「あれは貴重な兵器だ。誰にでも与えられる物ではない。…そのことを忘れるな」 イングラム立ち去る リュウセイ(集中)「くそっ…! そんなことぐらい、わかってらあ」 ガーネット「ねえねえ、訓練が終わったんなら、そこどいてくんないかな?」 リュウセイ(驚き)「え?」 ガーネット(笑い)「次は、あたしの小隊がPTシュミレーター…じゃなかった、シミュレーターを使うの」 リュウセイ「あ、ああ…すまねえ」 ガーネット「ジャーダ! シミュレーターが空いたわよ!」 ガーネット「ジャーダ! ジャーダったら!」 ガーネット(被弾)「ったく、もう! 任務中に音楽を聴くの、やめてって言ってんのに」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット(驚き)「え、何? あんたがジャーダを呼んで来るって?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「ううん、あたしが行くわ。その間にシミュレーターのセッティング、やっといてね」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 リュウセイ「あのさ…」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「!」 ラトゥーニ走り去る リュウセイ(トホホ)「あ……行っちゃった。別に怖がらせる真似をしたわけじゃねえのに…」 ジャーダ(驚き)「…わかった、わかったから耳を引っ張ンなって、ガーネット!」 ガーネット(怒り)「今度、あたしの話を聞いてなかったら、あんたのDコンを取り上げるからね!」 ジャーダ(驚き)「うへっ、それだけは勘弁してくれ。音楽が無かったら俺、死んじまうよ」 ガーネット「ったく…。ラトゥーニ、セッティングは?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「もう終わったの? さすがねえ」 ジャーダ「うーし! じゃ、PT戦の訓練開始といくか!」 リュウセイ(驚き)「………」 →04r『フィアー・ゲーム』 04r『フィアー・ゲーム』 極東支部基地 アヤ「いい? あなたが乗っているのはゲームの機体じゃなく、本物のパーソナルトルーパー…」 リュウセイ(トホホ)「………」 アヤ「それに、訓練は遊びじゃないのよ」 リュウセイ(トホホ)「ったく、うるせえなあ。んなことぐらいわかってるよ」 アヤ(怒り)「わかってる人は、そんな顔をしません!」 ライ「大尉、リュウセイに説教するだけ時間の無駄です」 アヤ「ライ…」 ライ「馬鹿は死ななければ治らないと言いますが、この男にそれは当てはまらないようですね」 リュウセイ(怒り)「てめえ! そりゃどういう意味だ!?」 ライ「お前は今日のシミュレーター訓練で4回死んだ」 ライ「だが、何の進歩もない…。そういうことだ」 リュウセイ(驚き)「な、なるほど…」 リュウセイ(怒り)「って、待てコラ!」 ライ(怒り)「…一つ忠告しておく。軍を辞めるなら、今のうちだ」 ライ(怒り)「時間が経てば、お前は嫌でも後戻り出来なくなる」 リュウセイ(驚き)「な、何っ…」 ライ(怒り)「だから、さっさと荷物をまとめて家に帰れ。遊び気分で訓練に参加されるのは迷惑だ」 リュウセイ(怒り)「うるせえ! 俺だってなあ!!」 アヤ(怒り)「二人とも、やめなさい!」 リュウセイ(驚き)「!」 アヤ(怒り)「ケンカなんかしている暇があったら、今日の訓練の報告書を作って提出しなさい! いいわね!」 リュウセイ(トホホ)「わ、わかったよ。ったく…アヤって、まるでお袋か学校の先生みたいだよな…」 暗転 極東支部基地 イングラム「…稼動効率が予定より34%も下回っている」 イングラム「訓練を開始してからすでに2週間…未だチーム内の連携がなっていないようだな」 アヤ「申し訳ありません。現在、ライからの提案で…」 アヤ「フォーメーションの見直しを行っているところです」 イングラム「我々には時間がない。それはわかっているな?」 アヤ「ええ。テスト機がロールアウトするまでには何とかします」 イングラム「よし…。では、明日は予定どおり、鳥島海域の演習場で実機による訓練を行う」 アヤ「はい。少佐のご期待に添えるよう、努力します」 第4話 フィアー・ゲーム 81式PTキャリア出現 イングラム「では、これより沿岸地帯の敵基地制圧作戦を想定した訓練を行う」 イングラム「なお、極東支部配備のゲシュペンストMk-Ⅱは…」 イングラム「日本地区が海に囲まれていることもあり、水中戦にも対応できるよう調整されている」 イングラム「しかし、メガ・ビームライフルなどエネルギー兵器の中には…」 イングラム「水中では威力が下がるものがある。そのことを留意しておけ」 リュウセイ「えっと…飛び道具はM950マシンガンがあるからいいとして…」 リュウセイ「水の中でも使えるPT用の刃物って、あったっけ?」 イングラム「コールドメタルナイフを用意してある。必要だと思うなら機体に装備しておけ」 リュウセイ「ようし! 森の中とか草原での訓練に飽き飽きしてたんだ。今回は張り切って行くぜ!」 ライ「そういう台詞は、陸上訓練でまともな結果を出してから言え」 リュウセイ(驚き)「何だとぉ!?」 アヤ(驚き)「あなた達、ケンカは…」 警報 リュウセイ(驚き)「!?」 イングラム「どうした?」 オペレーター「少佐、エマージェンシーコールを受信しました」 イングラム「発信元は?」 オペレーター「第3特別航空輸送隊所属の輸送機、T5です」 イングラム「状況は?」 オペレーター「南西30キロの海上で所属不明機の追撃を受けているようです」 アヤ(驚き)「所属不明機…ひょっとして、エアロゲイターなの!?」 オペレーター「いえ、それは違うようです。しかし、機種の識別は出来ません」 イングラム「…訓練は中止だ。T5をこの海域へ誘導し、救助する」 イングラム(怒り)「ライとアヤはPTの銃火器に実弾を装填した後、出撃。輸送機を救助しろ」 イングラム(怒り)「なお、状況によっては所属不明機への攻撃を許可する」 ライ(怒り)「了解。出撃準備に入ります」 リュウセイ(驚き)「ちょ、ちょっと待ってくれよ、教官! 俺はどうすんだよ!?」 イングラム「お前は実機のPTに乗ってまだ日が浅い。それに、陸上戦以外の戦闘も未体験だ」 リュウセイ(驚き)「味方が正体不明の奴に追いかけられてるんだろ!? 俺も助けに行くぜ!」 ライ「………」 リュウセイ(驚き)「それとも何か!? こういう状況で俺に黙って見てろってのかよ!?」 ライ「少佐、こんな素人を実戦に…しかも、救助作戦に参加させるのはどうかと思いますが」 リュウセイ(怒り)「うるせえな! いつまでも素人扱いするんじゃねえ!」 イングラム「…いいだろう。リュウセイの出撃を許可する。だが、俺の命令に逆らうことは許さん」 リュウセイ「…ああ。わかってるよ、教官」 イングラム「よし。ならば、お前は『M950マシンガン』を装備して出ろ」 イングラム「その武器ならば、水中でも威力を発揮することが出来るからな」 リュウセイ「了解! 武器選択で、M950マシンガンだな?」 出撃準備 オペレーター「T5がこの海域に進入して来ます!」 タウゼントフェスラー出現 連邦軍兵「イルム中尉、所属不明機を振り切れません!」 イルム「やれやれ、ついてないねえ。地球へ降りて来た途端にとれとは…」 イングラム「T5、応答せよ。こちらは極東支部所属のイングラム・プリスケン少佐だ」 イルム「!」 イングラム「今からPTで所属不明機を牽制する。その隙にこの海域から離脱しろ」 イルム「すみませんね、イングラム隊長。面倒かけちまって」 イングラム「お前は…」 ライ「もしや、イルム中尉?」 リュウセイ「何だ? 教官とライの知り合いか?」 イングラム「イルム…。何故、お前がそこにいるのだ?」 イルム「ちょっとワケありで、月のマオ社から出戻る羽目に…」 連邦軍兵「イルム中尉、駄目です! 所属不明機に追いつかれました!!」 敵初期配置出現 所属不明「テンザン、引き返せ! これ以上は危険だ!!」 テンザン(笑い)「何言ってんだ。せっかく面白くなってきたのによ」 所属不明「お前の機体はまだ連邦軍に知られるわけにはいかない! 命令に従え!」 テンザン「もう遅いっての。それに、俺はアードラーの依頼でこのリオンのテストをしてんだぜ?」 テンザン(笑い)「文句があるなら、俺を引き入れたあのジジイに言えっての」 所属不明「き、貴様…!」 テンザン(被弾)「…ちぇっ、あんたらがグダグダ言うから、腹が減ってきちまった」 所属不明「は、腹が減っただと!?」 テンザン(笑い)「こうなったら、さっさとあの輸送機を撃墜して、中のお宝を頂くとすっか」 所属不明「やめろ、テンザン! 連邦軍との交戦は許可できん!!」 テンザン(怒り)「あ~もう、うるせえな! だったら、あそこにいる奴らを全部片づけりゃいいだろう!?」 所属不明「馬鹿を言うな! 逆にお前が撃墜されでもしたらどうする!?」 テンザン「ま、このリオンはテストタイプだからな。そうなっちゃ、ヤバいわな」 アヤ(驚き)「何なの、あの戦闘機…? 見たことがないタイプだわ」 ライ「あれは確か新型機の…」 リュウセイ(驚き)「お、おい! もう一方の戦闘機…手と足が生えてるぞ! ありゃロボットじゃねえのか!?」 ライ(怒り)「馬鹿な。現状で、完全な単独飛行が可能なPTは存在していないはずだ」 イングラム(怒り)「各機へ。イルムの輸送機がこの海域から離脱するまで敵機を牽制しろ」 イルム「ってことで、ライ…悪いけど、よろしく頼むわ」 ライ「了解です、中尉」 1ターンEP 連邦軍兵「う、うわああっ! こ、攻撃して来たっ!!」 イルム(怒り)「あわてるな! 落ち着いて回避行動を取れ!」 連邦軍兵「は、はいっ!」 イルム(被弾)(チ…! ここで撃墜されたら、積み荷にまた変なジンクスがついちまうぜ) テンザン(笑い)「よお、あんたらがレアなパーソナルトルーパーを運んでるってことは知ってんだよ」 テンザン(笑い)「死にたくなければ、そいつをよこしな」 イルム(被弾)「何…? あいつ、どうして積み荷のことを知ってるんだ?」 テンザン、タウゼントフェスラーに攻撃 リュウセイ(驚き)「あ、あの空飛ぶロボット、輸送機に攻撃を仕掛けやがった…!」 ライ「ならば、敵と見なしていいようだな」 イングラム(怒り)「各機へ。所属不明機への攻撃を許可する」 ライ(怒り)「了解」 アヤ(怒り)「わかりました!」 リュウセイ(集中)「こ、攻撃って…実戦かよ…!?」 ライ「どうした、リュウセイ? …怖じ気づいたのか…?」 リュウセイ(集中)「だ、誰が!」 ライ「これからの戦いは、お前が遊んでいたゲームやシミュレーターとは違う…」 ライ「死にたくなければ、俺の後ろに下がっていろ」 リュウセイ(怒り)「う、うるせえっ!!」 アヤ「リュウ、ライの言うとおりよ。輸送機の救助は私達に任せて」 リュウセイ(怒り)「だからって、引き下がってられるかよ!!」 テンザン「何だぁ、あのPT…? 他のに比べて様子が変だな」 所属不明「テンザン、連邦のPTが迎撃態勢に入った! 撤退するぞ!」 テンザン「…よし、ここらで試しに対PT戦ってのもやってみるか。戦闘データ収集にもなるしよ」 所属不明「な、何だと!?」 テンザン(それにPTとの戦闘はゲームでしかやったことがねえからなぁ) 所属不明「テンザン! 今、我々の動きが連邦に知られるのはまずい! わかっているのか!?」 テンザン(怒り)「だから、うるせえっつってんだろ!!」 所属不明「!」 テンザン(怒り)「どのみち、テンペストのおっさんの命令には違反してんだ!」 テンザン(怒り)「こうなったら、手土産の一つでもぶら下げて帰らなきゃ、言い訳もできねえだろうが!」 所属不明「く…!」 テンザン(笑い)「わかったんなら、あんたらは輸送機と残りのPTを攻撃しろっての!」 リュウセイとテンザンが戦闘(1回目・開始前) リュウセイ(集中)「来た!!」 テンザン「へへッ、こいつ…ビビってやがんのか? それとも、ビギナーか?」 テンザン(笑い)「いよーし、栄光のPT撃墜マーク一つ目…頂きだ!」 リュウセイとテンザンが戦闘(1回目・終了後) リュウセイ(集中)「な、何とか…生き残った…か」 テンザン「チェッ、仕損じたか。それにしても、あいつ…機体の動きがバーニングPTくせえな」 テンザン「………」 テンザン(笑い)「ヘッ、まさか…な」 リュウセイ(集中)「こ、これが…本物の戦闘…人間相手の戦闘だってのかよ…!?」 テンザン(笑い)「初心者だからって、遠慮はしないぜぇ?」 リュウセイ(怒り)「!! このままやられてたまるか!!」 リュウセイとテンザンが戦闘(2回目) テンザン「おいおい、死ぬのが怖いってのはわかるけどさ…」 リュウセイ(集中)「何!?」 テンザン「もうちょっと盛り上げてくれないと、つまんねえんだよな」 リュウセイ(集中)「こいつ…!!」 テンザン「そんなんじゃ、早死にするぜ。ま、ここで死ぬかも知れねえけどよ」 リュウセイ(怒り)「て、てめえ…ふざけんな!!」 テンザン(笑い)「そうそう。その調子で頑張ってくれよ。でないと、手土産のデータが取れねえからな」 ライとテンザンが戦闘 ライ「この機体…パーソナルトルーパーではない。まったく別系統の機体だというのか」 テンザン「ほ~お、連邦にも骨のある奴がいるらしいな」 ライ「答えろ。貴様は何者だ? その機体は何だ?」 テンザン「悪いけど、そいつはまだ秘密なんだよ」 ライ(怒り)「まだ、だと…?」 テンザン(笑い)「細かいことはおいといてだな…あんたとのバトルを楽しませてもらうぜ!」 ライ(怒り)「フン…ゲーム感覚で戦闘をする馬鹿がここにもいたか…!」 アヤとテンザンが戦闘 アヤ(怒り)「ここで、この機体を止めなければ、リュウが…!」 テンザン「何だぁ? こいつの動きも素人くさいな」 アヤ(驚き)「何ですって!?」 テンザン(笑い)「この程度のパイロットがPTに乗ってんなら、連邦は俺達の相手じゃねえなあ」 アヤ(驚き)「あなた…いったい何者なの!?」 タウゼントフェスラーが東端に到着 イルム「やれやれ、何とか助かったか」 イルム(笑い)「それじゃ…隊長、ライ。極東支部で会おうぜ」 タウゼントフェスラー撤退 テンザン(被弾)「チェッ、お宝が逃げやがったか!」 テンザン(被弾)「それに、マジで腹が減ってきやがった。力が出ねえ…」 テンザン「………」 テンザン(笑い)「…援軍を呼ばれたら面倒だし、戦闘データも取れたし、今日のところは引き上げるとすっか」 敵全機撤退 →戦闘終了後 テンザンを撃墜 テンザン(被弾)「チェッ、遊びが過ぎたか。まあ、しょうがねえ…所詮はテストタイプだっつーことで」 テンザン「とりあえず、データは取れたし、腹は減ったし、今日のところは引き上げだ」 リオン・テストタイプ爆発、敵全機撤退 イルム「やれやれ、何とか助かったか」 イルム(笑い)「それじゃ…隊長、ライ。極東支部で会おうぜ」 タウゼントフェスラー撤退 →戦闘終了後 リュウセイがテンザンを撃墜 リュウセイ(集中)「や、やったか…!?」 テンザン(被弾)「あらら…ゲームオーバーかよ。お遊びが過ぎたようだな」 テンザン「ま、しょうがねえ…こいつは所詮テストタイプだし、腹も減ったし」 リュウセイ(集中)「て、てめえは…!」 テンザン(笑い)「お前さ…もう少し経験値をためてレベルを上げなきゃ、二度と俺に会えないぜ」 リュウセイ(集中)「何だと!?」 テンザン(笑い)「じゃ、あばよ」 リオン・テストタイプ爆発、敵全機撤退 イルム「やれやれ、何とか助かったか」 イルム(笑い)「それじゃ…隊長、ライ。極東支部で会おうぜ」 タウゼントフェスラー撤退 →戦闘終了後 戦闘終了後 リュウセイ(集中)(………) リュウセイ(集中)(…敵のパイロットは…脱出したのか………) リュウセイ(集中)(…だけど、やられたのが俺だったら……) リュウセイ(集中)(…俺は……生き延びられてたんだろうか……) 極東支部基地 リュウセイ(集中)(くそっ、情けねえ。実戦であのザマじゃ…!) アヤ「リュウ…」 イングラム「放っておけ、アヤ」 アヤ「いいんですか?」 イングラム「リュウセイは、実戦の恐怖を身体で知った。後は…奴次第だ」 アヤ「………」 イングラム「アヤ、俺は今からレイカー司令の所へ報告に行く。整備作業のチェックは任せるぞ」 アヤ「わかりました」 暗転 極東支部司令部 イングラム「…ラプターはテスト中の事故が原因で、廃棄処分になったと聞いていましたが?」 レイカー「いや。私の権限で密かに月のマオ・インダストリー社へ修理を依頼していたのだ」 イルム「で、俺が修理の終わったビルトラプターを月から持って帰ってきたってわけですよ、少佐」 イングラム「なるほど。だが、お前が戻って来た理由はそれだけではなさそうだが」 イルム(被弾)「うっ…」 イングラム(微笑)「大方、浮気でもしてリンを怒らせたのだろう?」 イルム(被弾)(あ、相変わらず鋭い…) ハンス「しかし、司令…修理したとは言え、ビルトラプターは欠陥機です。再使用には賛成しかねますな」 ハンス「それに…あのヒュッケバインのような事故をいつ引き起こすかわかりませんぞ」 イルム(よく言うぜ。あんたのおかげでキョウスケの奴がどんな目に遭ったか…) イングラム「ビルトラプターは我々で再チェックを行い、問題点があれば改修します」 イングラム「それでよろしいですね、ハンス中佐?」 ハンス「フン…好きにするがいい」 レイカー「ところで、イルム中尉の輸送機を襲った所属不明機のことだが…」 イングラム「飛行型の機動兵器は、パーソナルトルーパーと全く別系統の物だと思われます」 ハンス「以前に、軍の偵察機が接触したという謎の人型ではないのか? あ?」 イングラム「映像データを検証しましたが、形が違います。AGX-05ではありません」 ハンス「では、その機体から脱出したパイロットを、だ捕することは出来なかったのか?」 イングラム「…残念ながら」 ハンス「そうか……」 レイカー「…イングラム少佐、君の見解を聞かせてもらおうか」 イングラム「あの人型機動兵器は、F-32ないし同系列の戦闘機をベースにした物だと思います」 レイカー「しかし、戦闘機ならともかく、人型機動兵器の開発が可能な所は限られているはずだ」 イングラム「ええ。PTの開発元である月のマオ・インダストリー社…」 イングラム「そして、超闘士グルンガストを開発した北米のテスラ・ライヒ研究所…」 ハンス「大方、その正体不明の人型機動兵器を開発したのは、テスラ研ではないのか?」 ハンス「あそこの研究者達なら、突拍子もない機体を作りかねん」 イルム(まあ、そう思われても仕方ないか。グルンガスト零式なんざ、まさにそうだからな) レイカー「イルムガルト中尉…君の父上はテスラ研でグルンガストを開発した人物だったな?」 イルム「ええ、まあ…そうですが」 レイカー「何か話を聞いていないか?」 イルム「いえ。仮に、あの手足つきの飛行機を開発したのがテスラ研だとしたら…」 イルム「父は、いの一番に自分へ自慢しているはずですからね」 レイカー「では、残る所は…」 イングラム「テスラ研を創設した稀代の天才科学者…そして、EOT研究の第一人者でもある…」 イングラム(微笑)「ビアン・ゾルダーク博士率いるEOTI機関です」 レイカー「………」 ハンス「………」 イルム「………」 レイカー(ビアン・ゾルダーク…そして、EOTI機関か……) →05r『南極の惨劇』 05r『南極の惨劇』 極東支部基地 アヤ「え? その話…本当なの?」 リュウセイ「ああ。おふくろやクスハと連絡が取れないんだ。メールが届いてねえのかなあ」 アヤ(もしかして…少佐が? でも…そんなことをする必要なんてないはず…) ライ「お前のことだ…メールに新型機のテストパイロットに選ばれたことを書いたのだろう?」 リュウセイ(トホホ)「あ、ああ…」 ライ「なら、検閲に引っかかったと見て間違いないな。普通なら、機密漏洩で厳重に処罰されるところだぞ」 リュウセイ(悲しみ)「機密漏洩…。そうか…俺、軍隊にいるんだもんな」 ライ「今さら何を言っている。ここが日常とは切り離された世界だということを早く認識しろ」 リュウセイ(集中)「うるせえな。どうしてお前はそういうキッツイ言い方しか出来ないの?」 リュウセイ(集中)「そんなんじゃ、女の子にモテないよ」 ライ「…余計なお世話だ」 一般兵「伝令です。サカエ・タカナカ参謀がアヤ・コバヤシ大尉以下2名をお呼びです」 アヤ「わかったわ。じゃ、行きましょう…リュウ、ライ」 暗転 極東支部基地 サカエ「…アヤ大尉、ライディース少尉、リュウセイ曹長に特別任務を与える」 サカエ「イングラム少佐、説明を」 イングラム「我々が進めている『SRX計画』の試作機の組み上げ作業が終了した」 イングラム「以後、お前達には機体の調整作業を手伝ってもらう」 リュウセイ「教官、質問! そのSRX計画って…何ですか?」 イングラム「最近、地球各地に出没している未確認物体…」 イングラム「通称『エアロゲイター』に対抗するための特殊人型機動兵器を開発する計画だ」 リュウセイ(集中)「エアロゲイター…? それって、もしかして…あの時の…」 アヤ「そう。幕張で、あなた達を襲った虫型の機動兵器…」 アヤ「コードネーム、AGX-01『バグス』を持つ敵対集団のことよ」 リュウセイ(集中)「敵対集団? あいつら…一体何者なんだ?」 アヤ「それは……」 リュウセイ「あ、わかったぜ。ロボットアニメとかよく出てくる宇宙からの侵略者って奴だろ!?」 アヤ「………」 サカエ「………」 ライ「………」 リュウセイ(驚き)「ひょ、ひょっとして…マジ? ホントに異星人なのか!?」 イングラム(微笑)「………」 リュウセイ(驚き)「あの虫メカって、こないだの飛行ロボみたいに…」 リュウセイ(驚き)「謎の組織が秘密で作ってた奴じゃないのか?」 イングラム「今はエアロゲイターの正体を言及する時ではない」 イングラム「重要なのはSRX計画の試作機を、お前達が上手く扱えるかどうかだ」 リュウセイ(驚き)「………」 サカエ「では、少佐…彼らに試作機のデータを」 通信音 リュウセイ(集中)「こ、こいつは…パーソナルトルーパー…? しかも、3機も…」 ライ(標準型と砲撃戦用…残りの一機はゲシュペンストより一回り小さいな) イングラム「これらがお前達にいずれ与えられることになる試作機…『Rシリーズ』だ」 サカエ「なお、今後の特別任務遂行にあたり、お前達のチームを『SRXチーム』と呼称する」 ライ「SRXチーム…」 リュウセイ「SRXって…何の略だ?」 イングラム(微笑)「それはいずれわかる。では、お前達にスペックデータと操縦マニュアルのファイルを渡す」 イングラム「三日以内にそれらを熟読しておけ。以上だ」 リュウセイ「熟読って…。睡眠学習機とかないのかよ?」 アヤ「寝てる間に…って奴?」 リュウセイ(大笑い)「そうそう」 アヤ「そんな便利な物があったら、とっくに使ってるわよ。あなたを気絶させてからね」 リュウセイ(トホホ)「うへっ…」 アヤ(笑い)「毎日、勉強会をしましょ。わからない所があったら、私とライで教えてあげるから」 リュウセイ(トホホ)「べ、勉強会ぃ? 高校の試験じゃねえんだから、そんなもんやってもらわなくても…」 アヤ「ダメよ。あなたのことだから、ぶっつけ本番で何とかしようとか思ってるんでしょ?」 リュウセイ(トホホ)「うっ…」 アヤ「そんなの絶対に許しませんからね」 リュウセイ(トホホ)「わ、わかったよ…」 サカエ「イングラム少佐、君に話がある。司令室まで来てくれたまえ」 イングラム「わかりました」 暗転 極東支部司令部 イングラム「南極、ですか?」 レイカー「そうだ。連邦政府によって極秘裏に準備を進められていた例の会見が、そこで開かれる」 レイカー「もっとも、表向きは『シロガネ』の竣工式と…」 レイカー「EOTI機関の新型機動兵器のお披露目ということになっているがな」 イングラム(微笑)「なるほど。南極なら何が起きても被害は少ない、と…」 サカエ「何か起きては困るのだよ、少佐。これは人類全体の命運に関わることなのだ」 イングラム(………) イングラム(…EOTI機関の新型機動兵器は、例の会見の立会人代わりだということか) イングラム(だが…徹底抗戦派のEOTI機関が、会見を黙って見ているわけがない…) イングラム(…何か起きると考えておくべきだな) レイカー「なお、今回の出動に関しては地球圏防衛委員会のノーマン・スレイ少将から直々の依頼があった」 イングラム(ノーマン・スレイ…SRX計画やATX計画の真の立て役者か) レイカー「突然の話で悪いが、君の部下達にはEOTI機関の新型兵器を直に見せておいた方がいいだろう」 イングラム「確かに。この基地の地下にも存在するスペースノア級はともかく…」 イングラム「遅かれ早かれ、我々はEOTI機関と関わることになるでしょうからね」 サカエ「ただし、例の会見の件は、尉官以下の者には極秘だということを忘れないでくれたまえ」 イングラム「…了解です」 レイカー「では…頼むぞ、少佐」 イングラム「はっ。SRXチームを南極基地へ派遣します」 第5話 南極の惨劇 出撃準備 中立味方初期配置出現 リュウセイ(トホホ)「やれやれ。南極くんだりまで来て…」 リュウセイ(トホホ)「ペンギンみてえに並んで立ってるだけなんてよぉ」 ライ「文句をいうな。これも任務だ」 リュウセイ「ま、連邦軍の新型戦艦が見られただけでも充分ラッキーだけどさ」 ライ「…とどのつまりはそれか」 リュウセイ「あ、そうだそうだ…」 アヤ(驚き)「リュウ! コックピットハッチを開けて何やってるの!?」 リュウセイ(大笑い)「せっかくだからシロガネの写真を撮っとこうと思ってさ」 シロガネを指定 アヤ「写真…? あなたって、ホントにああいうのが好きなのね」 リュウセイ「ああ。何てったって男のロマンだからな」 リュウセイ「ところで、ライ…あの艦って、宇宙・空中・水中のどこでも行けるんだって?」 ライ「…資料によれば推進機関には最新技術が導入され、外宇宙航行でさえも可能とし…」 ライ「さらに3種の艦首モジュールによって、様々な作戦や状況に対応が出来るそうだ」 リュウセイ(喜び)「へ~え。艦首部分が取っ替えられるのか」 リュウセイ「じゃあさ、イテマエ機関の新型機って、何だか知ってる?」 ライ「…イー・オー・ティー・アイ機関だ」 リュウセイ「ああ、それそれ。その組織が作った新型って、どんな奴なんだ?」 ライ「…EOTI機関は軍とは別の組織だ。詳しい情報はまだこちらに回って来ていない」 リュウセイ「ふ~ん。それって、何か変だよな。これから、お披露目をやるってのにさ」 ライ(怒り)(…確かに、リュウセイの言うとおりだ) ライ(怒り)(それに、この緊迫した雰囲気…ただの式典とは思えん。まるで、これから戦闘が始まるかのようだ) リュウセイ「なあ、EOTI機関の新型機の名前ぐらいわからないのか?」 ライ「…『グランゾン』と言う名らしい」 リュウセイ「グランゾン…。ふ~ん、何か悪役っぽい名前だな」 警報 ライ(怒り)「出て来たぞ。そのグランゾンが…」 グランゾン出現 リュウセイ(驚き)「す、すげえ…。悪役っぽいのは名前だけかと思ったら、見た目もそうだぜ」 アヤ(驚き)「あ、あれ…パーソナルトルーパーなの?」 ライ(怒り)「外見や機体構造がPTとは違います。おそらく、我々の機体とは別系統のものですね」 テツヤ「艦長、グランゾンが定位置に付きました」 ダイテツ「テストパイロットのシュウ・シラカワは?」 テツヤ「すでに会見場へ入っています。なお、現在グランゾンは自動操縦モードで作動中です」 ダイテツ「ならば、後は客が来るのを待つだけか」 テツヤ「ええ」 アルバート「テツヤ・オノデラ大尉、警備は万全なのだろうな?」 テツヤ「ご覧の通り、最善を尽くしています」 アルバート「気にいらん答えだな。全権大使である私に何かあれば、今後の交渉は不可能になるのだぞ」 アルバート「だから、君達は自分の命を捨ててでもこの私を守らねばならんのだ」 テツヤ「…わかっています。そのためのスペースノア級壱番艦シロガネです」 アルバート「フン…」 ダイテツ「アルバート・グレイ大使…」 アルバート「何だね? 艦長…」 ダイテツ「ここは我々に任せて、会見場へお急ぎを」 アルバート「わかっている。彼らが現れ次第、行く」 テツヤ(…やれやれ、何だかんだ言っても、連中と直接会うのが怖いらしいな) 通信音 エイタ「艦長、基地上空に重力震反応あり!」 ダイテツ「来たか…」 テツヤ「シロガネより各機へ。間もなく式典が始まる。周辺の警戒を怠るな」 テツヤ「ただし、命令があるまで一切の戦闘行為は禁止する」 アヤ「SRXチーム、了解」 アヤ(悲しみ)(周辺の警戒…敵でも現れるっていうのかしら?) アヤ(悲しみ)(それに…何だか嫌な予感がする…) 空間歪曲、フーレ出現 リュウセイ(驚き)「な、何だ…あれ!? いきなり現れやがったぞ!」 エイタ「…AGX-04の転移出現を確認しました」 テツヤ「あれがエアロゲイターの戦艦か……」 アルバート「エアロゲイターではない。『ゲスト』だ」 アルバート「何故なら、彼らは我々にとって大事な客人だからな」 ダイテツ(そうだといいのだが) ダイテツ「では、グレイ大使…」 アルバート「わかっている。これよりゲストとの会談を開始する」 ライ「………」 アヤ「………」 フーレを指定 リュウセイ(驚き)「!」 リュウセイ(驚き)「お、おい、中から人間が出て来たぜ。やっぱ、地球の船なのか?」 アヤ(驚き)「シロガネからも人が降りて来たわ。出迎えかしら…?」 ライ(怒り)(…何かの会談をしているというのか…?) リュウセイ「なあ、式典って、このことかよ?」 ライ(怒り)「………」 エイタ「艦長、ゲストとの会談が始まったようです」 ダイテツ「そうか。会談場のモニターを怠るな」 エイタ「了解」 エイタ「………」 エイタ(驚き)「ん?」 テツヤ「どうした?」 エイタ「オブザーバーのシュウ・シラカワ博士の姿が見当たりません」 テツヤ「何…?」 エイタ「変ですね。博士は先程まで会談場にいたのに…」 ???「………」 ???「フ……役者は揃ったようですね…」 ???「…では、そろそろこの茶番劇の幕を閉じることにしましょうか…」 警報 エイタ(驚き)「! か、艦長、グランゾンから高エネルギー反応が…!」 ダイテツ(驚き)「!」 ???、ワームスマッシャーでフーレを攻撃 ???『そんな戦艦で、私達の目をごまかそうとしても無駄ですよ』 ???『………!!』 エイタ(驚き)「グ、グランゾンがAGX-04を攻撃しました!!」 テツヤ(驚き)「な、何っ!?」 メギロート出現 リュウセイ(集中)「お、おい…あいつらはエアロゲイターの…!」 ライ「間違いない。AGX-01、バグスだ…!」 リュウセイ(集中)「じゃ、じゃあ…あの戦艦はエアロゲイターの物なのかよ!?」 ライ(怒り)(まさか…この式典の本当の目的は…!) エイタ(驚き)「04よりバグスが出現! こちらへ攻撃を仕掛けて来ます!!」 テツヤ(驚き)「ば、馬鹿な! 誰がグランゾンを動かしているんだ!? これは連邦への反逆行為だぞ!」 ダイテツ(怒り)「…あの機動兵器を動かせるのは、世界でただ一人だ」 テツヤ(驚き)「で、では…!?」 ダイテツ(怒り)「そう、シュウ・シラカワだ。彼に通信を入れ、事情を釈明させろ」 エイタ(驚き)「何度もグランゾンに呼びかけているのですが、応答がありません!」 ダイテツ(驚き)「…あの男、いったい何を考えている?」 テツヤ(怒り)「艦長! 形はどうあれ、こちらから攻撃を仕掛けてしまった以上、交渉は決裂です!」 ダイテツ(怒り)「やむをえん。各機に迎撃命令を出せ!」 テツヤ(怒り)「了解! PT各機へ! バグスを迎撃せよ!」 リュウセイ(怒り)「く、くそっ! 戦闘が始まっちまうなんてよ!!」 フーレHP70%以下orメギロート全機撃墜or3ターンPP 敵全機撤退 エイタ「ゲスト…いや、エアロゲイター、撤退しました!」 ダイテツ「グランゾンの様子は?」 エイタ(驚き)「! こ、これは!!」 シュウ、グラビトロンカノンで攻撃 リュウセイ(驚き)「!!」 ライ(怒り)「!」 アヤ(驚き)「そんな…!」 アルバート「な、何が起きたのかね、テツヤ大尉!?」 テツヤ(驚き)「グ、グランゾンが友軍機を攻撃した…のか!?」 エイタ(驚き)「は、はい! PT隊は、ほぼ全滅です!!」 テツヤ(驚き)「馬鹿な…! あの男は我々を殺す気なのか!?」 ダイテツ(怒り)「おのれ、シュウ・シラカワめ…!」 シュウ「…では、最後の仕上げをさせてもらいましょうか」 エイタ(驚き)「グ、グランゾンが本艦を狙っています!!」 ダイテツ(驚き)「エネルギーフィールド展開! いや、全砲門開け!!」 テツヤ(驚き)「艦長!?」 ダイテツ(怒り)「構わん、グランゾンを攻撃せよ!」 シュウ、ブラックホールクラスターでシロガネを撃墜 シュウ『…この一撃が新たな戦いの幕開けとなるのです』 ダイテツ(驚き)『お、おのれ…! シュウ・シラカワ……!!』 シロガネ爆発 リュウセイ(被弾)「うあっ! シロガネが!!」 ライ(怒り)「馬鹿な、たった一撃で…!」 リュウセイ(集中)「せ、戦艦を撃沈しやがった…!」 リュウセイ(集中)「き、基地やシロガネの連中は…し、死んだのか…!?」 ライ(怒り)「リュウセイ! 気をしっかりもて!!」 リュウセイ(被弾)「う、ううっ…!」 ライ(怒り)「あいつ、混乱しているのか!? アヤ大尉は…!」 アヤ(驚き)「ど、どういうことなの!? 何故、グランゾンが味方を…!?」 シュウ「やはり…あなた達では、これぐらいの抵抗しか出来ませんか」 リュウセイ(驚き)「な…何だって!?」 シュウ「ならば、利用する価値も利用される意味もありませんね」 リュウセイ(集中)「だ、誰だ…てめえ!?」 シュウ(怒り)「ここまでです。では、死んで下さい」 リュウセイ(被弾)「や、やられる!?」 アヤ(怒り)「ライ、リュウの援護を!」 ライ(怒り)「了解です!」 ライとシュウが戦闘 ライ(怒り)「貴様…! その行為がどういうことになるのか、わかっているのか?」 シュウ「もちろんです」 ライ(怒り)「何っ…? ならば、貴様は最初から…!」 アヤとシュウが戦闘 アヤ(驚き)「EOTI機関の人間が、連邦軍に反旗を翻すなんて…!」 シュウ「………」 アヤ(驚き)「!」 アヤ(怒り)「もしかして、あなた達はそれが目的…!?」 シュウ(冷笑)「さあ、どうでしょうね」 シュウがリュウセイに攻撃 シュウ「無駄な抵抗を…」 リュウセイ(集中)「くっ! き、機体が思うように動かねえ!」 シュウ「おや…まだ新米のパイロットのようですね」 リュウセイ(集中)「こ、こいつ…いったい何なんだ!?」 リュウセイ(集中)「PTでも、こないだの新型機でもねえ! このパワーは…いったい!?」 シュウ(冷笑)「では…自分の身の不幸を嘆きながら死んで下さい」 リュウセイ(被弾)「う…うああっ!!」 エアロゲイター撤退後PP シュウ「おや? この反応は…」 ライ「何かが…来る?」 サイバスター出現 マサキ(驚き)「こ、これは…!?」 シロ(怒り)「地上の部隊が…!」 クロ「やっぱり、グランゾンのせいで……」 シュウ「おやおや、こんな所までサイバスターが現れるとは…」 シュウ「もしかすると、私を追いかけて来たのですか、マサキ?」 マサキ(怒り)「シュウ! 貴様、ラングランだけじゃなく地上まで滅ぼすつもりか!?」 シュウ「まさか…今はまだ、そんなつもりはありませんよ」 シュウ「私を利用しようとした連中に身の程を知らしめてあげただけです」 マサキ(被弾)「チッ…てめえをこのまま野放しにしとくわけにはいかねえな…!」 シュウ「まったく…いつもいつも、同じことの繰り返し。よく飽きませんね、あなたも」 マサキ(怒り)「うるせえっ! 行くぜ!!」 シュウ「残念ですが、今はあなたと遊んでいる暇はありません」 シュウ「これからビアン博士と会わなければなりませんしね」 マサキ(驚き)「ビアン…?」 シュウ(冷笑)「では、ごきげんよう」 シュウ撤退 マサキ(怒り)「あっ! くそっ、また逃げやがった…!」 クロ「追わニャいの、マサキ?」 マサキ「………」 マサキ「…あいつの言ってたビアン博士ってのは何モンだ?」 シロ「さあ…おいら達は地上の情報を、まだそんニャに仕入れてニャいから……」 マサキ「…調べてみる必要があるな」 シロ「調べるって…何をだニャ?」 マサキ(怒り)「あいつが言ってたビアンって奴のことを、だ! 行くぞ、クロ、シロ!」 クロ「わかったニャ!」 マサキ撤退 ライ(怒り)「あの人型機動兵器…パーソナルトルーパーではない。いったい何者だ…?」 リュウセイ(集中)「………」 アヤ(怒り)「リュウ、無事なの!? 返事をして!」 アヤ(怒り)「リュウ!」 リュウセイ(集中)(ま、まるで…ゲームみたいに…あっけなく…やられちまった…) リュウセイ(集中)(こ、これが…本物の戦争だってのか…?) リュウセイ(集中)(…本物の………) 極東支部基地 サカエ「司令! 南極基地でシロガネが!!」 レイカー「…わかっている」 サカエ「こ、これは…!?」 レイカー「彼らの声明放送だ。先程から、全世界に向けて流されている…」 サカエ「な、何ですと…!?」 暗転 中継映像 ビアン「…もはや、人類は逃げ場を失った!」 ビアン「我々に必要な物は、方舟ではなく…異星人に対抗するための剣なのだ」 ビアン「よって、私はここに秘密結社ディバイン・クルセイダーズによる地球の武力統一を宣言する!」 ビアン「これは人類が生き残るための戦いである。正義と平和の名の下に、振り上げられた剣の下に…」 ビアン(怒り)「人よ集え、人よ戦え!」 ビアン(怒り)「我らディバイン・クルセイダーズと共に、人類の新しい未来を作り出そうではないか!!」 暗転 極東支部司令部 レイカー「ついに本性を現したか、ビアン・ゾルダーク…」 イングラム「………」 レイカー「イングラム少佐、どう思うかね?」 イングラム「ビアン・ゾルダーク博士率いるEOTI機関…」 イングラム「いえ、ディバイン・クルセイダーズによる実質上の宣戦布告だと考えます」 レイカー「ならば、グランゾンや君達が接触した飛行型の兵器は…」 イングラム「ええ…彼らがこの日のために用意した物だと見て間違いないでしょう」 サカエ「た、たかだか一組織の勢力で我々連邦軍全てを敵に回すつもりなのか、ビアン博士は…!?」 イングラム(………) イングラム(微笑)(そうだ…。人類がエアロゲイターに打ち勝つにはその方法しかあるまい…) イングラム(微笑)(少なくとも、今の内はな…) →06r『聖十字軍の脅威』 06r『聖十字軍の脅威』 EOT特別審議会 ニブハル「…なるほど。アイドネウス島でメテオ3を解析していたEOTI機関が…」 ニブハル「人型機動兵器・アーマードモジュールを独自に開発、量産し…」 ニブハル「あなた方に反旗を翻した…とおっしゃるのですね」 カール「私が裏で指揮を執っているとでも思っていたのか、ニブハル・ムブハル」 ニブハル「いえ。ゲストとの交渉を進めていたあなたが、そんなことをなさるはずがありません」 ニブハル「しかし、今回の件はEOT特別審議会の監督不行届きではございませんか?」 カール「………」 ニブハル「しかも、ビアンの演説であなた方がひた隠しにしてきた…」 ニブハル「ゲスト、すなわち異星人の存在が明らかになってしまいました」 ニブハル「この不始末、どうされるおつもりなのですか?」 カール「問題はない。情報操作をすれば、民衆をあざむくことなど容易い」 ニブハル「では、DCにはどう対処なさるのです?」 カール「たかが一組織の勢力など、連邦政府や連邦軍の前では無力だ。すぐに鎮圧させる」 ニブハル「それは無理な話でしょう、カール・シュトレーゼマン議長」 ニブハル「かねてから、あなた方のEOT特別審議会を良く思っていないコロニー統合軍が…」 ニブハル「ビアン博士の動きに同調していると聞いております」 カール「…耳が早いな」 ニブハル「彼らに制宙権を握られると、連邦軍は非常に都合が悪いのではありませんか?」 カール「それは軍の問題であって、我々EOT特別審議会が関与する事柄ではない」 ニブハル「…そうですか…」 ニブハル「いずれにせよ、あなた方の意向は了解致しました。この件は本国に報告させて頂きますので…」 ドア開閉音、ニブハル退室 カール「フン…犬めが」 カール「ところで、南極の被害は?」 議員A「コーツランド基地及び、シロガネは大破…死傷者多数です」 カール「アルバート・グレイは無事なのか?」 議員A「大使は負傷されたようですが、命に別状はないとのことです」 カール「では、連邦軍のマーケサズ諸島制圧作戦の結果は?」 議員A「連邦軍側の敗北です。その原因は、DC側が密かに量産していた機動兵器部隊による反撃と…」 議員A「DC、及びコロニー統合軍による迅速な軍事衛星網の掌握だと思われます」 カール「フン…。DCの本拠地を陥とすことは出来なかったか。軍の方はしばらく混乱が続くな」 カール「ならば、連邦政府に圧力をかけ、異星人に関する情報の規制を急がせろ」 カール「今の我々にとっては、ビアンの反乱より、そちらの方が重要問題だ」 議員A「承知致しました、議長」 カール(………) カール(ビアン・ゾルダーク、マイヤー・V・ブランシュタイン…) カール(長年に渡る異星人との交渉を無駄にしおって…) カール(これ以上、貴様らの好きにはさせんぞ) 暗転 極東支部司令部 レイカー「DCの混成機動旅団が連邦軍東亜支部を制圧しただと?」 サカエ「はい。先月7日のDC混成機甲師団によるベトナム上陸作戦以降…」 サカエ「東亜圏の連邦軍部隊は敗退を続け…本日、ついに東亜支部が陥落したそうです」 レイカー「むう…。旧態依然とした連邦軍では、奴らの新兵器に対応できんか…」 ハンス「…我が極東支部も、すでに中国華南への侵攻を受け、沖縄地区の基地も失っています」 ハンス「敵が中国華中、及び日本の九州・四国地区へ侵攻してくるのも時間の問題でしょうな」 ハンス「どうでしょう、司令。いっそのこと、我々もDC側へつくというのは…?」 レイカー「馬鹿なことを言うな。我々が任務を放棄すれば、極東地区の民間人はどうなるのだ?」 ハンス「DCは軍事施設にしか攻撃を仕掛けておりません。民間へは手出ししないと見て間違いないでしょうな」 レイカー「どうして、そう言い切れるのかね、中佐?」 ハンス「さて…?」 警報 オペレーター「司令! 九州の佐世保基地に、DC部隊が接近中との報告がありました!」 レイカー「何…!」 ハンス「いよいよ、DC軍が日本地区へ本格的に侵攻を開始したようですな…」 オペレーター「佐世保、及び春日は第1級戦闘態勢に入りました! 当基地へ応援を要請しています!」 レイカー「第1級戦闘態勢へ移行」 レイカー「PT第1小隊と第304、305飛行隊にスクランブルを発令。小松からも上がらせろ」 オペレーター「了解!」 暗転 極東支部基地 イングラム「今から5分前…佐世保基地が、DC軍の攻撃を受けているという報告が入った」 アヤ(驚き)「本当ですか、少佐!?」 イングラム「ああ。この基地では、飛行隊の他に、カイ・キタムラ少佐の部隊にも出撃命令が出た」 ライ「虎の子のPT部隊をエアロゲイター戦以外で出撃させるとは……」 ライ(怒り)「…敵部隊の中に例の飛行型機動兵器がいる場合を想定しているのですね?」 イングラム「そうだ」 リュウセイ(驚き)(う…飛行型って…こないだ俺達が接触した奴か…!) イングラム「我々にも待機命令が出ている。おそらく、戦況次第で出撃することになるだろう」 リュウセイ(驚き)「テ、テストパイロットの俺達も出撃すんのかよ!?」 イングラム「ああ、すでに今は戦時下だ。それに、PTの絶対数が少ない以上…やむをえん」 イングラム「戦力の出し惜しみをする余裕は、なくなりつつあるのだ」 リュウセイ(集中)(…せ、戦争か…) リュウセイ(集中)(しかも…この日本で………………) 第6話 聖十字軍の脅威 敵味方初期配置出現 ガーネット(被弾)「ねえ、どうすんの!? 生き残りはあたし達だけみたいよ!」 ジャーダ(被弾)「そんなの、見りゃわかる! 女みてえな声上げンな!」 ガーネット(怒り)「! それって、あたしに色気がないってこと? 何だったら、見てみる!?」 ジャーダ「って、何をだよ。…ま、減らず口が叩けるなら、余裕があるってことだな」 ガーネット「あんたこそ無駄口叩いてないで、真面目に状況を考えてよね!」 ジャーダ「ま、敵さんの戦闘機は最新鋭の次期主力機だからな。戦力はあっちの方が上だ」 ラトゥーニ(眼鏡)「…戦力だけじゃない…。パイロットの錬成度も上だと思う…」 ジャーダ「機体ならまだしも、腕前の差でDCなんかに負けてたまるかってんだ」 ガーネット「そういうと思ったわ。じゃ、あたしも付き合ってあげる。…その代わり、後でおごってね」 ジャーダ「生きて帰れたらな。それと、ラトゥーニ…お前はここから撤退しろ」 ラトゥーニ(眼鏡)「! 何故…?」 ジャーダ「スクール出身のエリートが、こんな所で死ぬのはよくねえ。それに、お前はまだ若いしな」 ラトゥーニ(眼鏡)「…ううん。一人で逃げるのは嫌…。それに、私が役に立つのはこういう時…」 ジャーダ「ったく…お前もしょうがねえ奴だな」 カイ(怒り)「…地上部隊の残存戦力は!?」 連邦軍兵「せ、戦車部隊と歩兵部隊は、ほぼ全滅しました…!」 カイ(怒り)「ならば、お前は撤退して後方部隊と合流しろ!」 連邦軍兵「し、しかし!」 カイ(怒り)「貴重なPTを失うわけにはいかん! ここは俺に任せろ!」 連邦軍兵「…りょ、了解です。どうか、ご武運を…」 連邦軍兵撤退 カイ(怒り)「第305飛行隊、応答しろ! こちらはカイ・キタムラだ!」 ジャーダ「すみません、少佐。今、通信機の調子が変なんスよ。撤退命令なら、聞けませんぜ」 カイ「何…!?」 ジャーダ「それよりも、カイ少佐こそ撤退してくださいよ。PTは貴重な兵器なんでしょ?」 カイ(怒り)「俺はDCの新型機動兵器をこの目で見るまで、撤退はせん!」 ジャーダ「元教導隊の血が騒ぐってワケですか。了解です」 カイ「よし、反撃を開始するぞ!!」 3ターンPP 出撃準備 カイ「あれは…イングラムのSRXチームか!?」 ジャーダ「SRXチーム? 確か試作機のテストパイロットの集団だったな」 ガーネット「頼りになるの?」 ジャーダ「ハッ、テストパイロット上がりがアテになるもんかよ」 リュウセイ(集中)「う…基地や…街がやられてる…!」 ライ「どうした、リュウセイ。臆病風に吹かれたか?」 リュウセイ(怒り)「う、うるせえ!」 アヤ(怒り)「リュウ、ライ、DCの戦闘機を撃破するわよ!」 ライ「了解です、大尉」 リュウセイ(集中)「………」 アヤ(怒り)「リュウ、しっかりしなさい! 敵は目の前にいるのよ!」 リュウセイ(怒り)「わ、わかってるよ!」 ジャーダ(驚き)「おいおい! 何だよ、あいつ。ビビってんのか?」 ガーネット「さあ? まだ新米じゃないの?」 ジャーダ(被弾)「チッ、素人をPTに乗せるぐらいなら、俺達に回せってんだよなあ」 ライ「リュウセイ、ここが正念場だ。…戦えないのならPTから降りろ」 リュウセイ(集中)「何だと…!? どういう意味だ?」 ライ「臆病者に味方を救うことなど出来ない。それに、数少ないPTが無駄になるだけだ」 リュウセイ(怒り)「こ、この野郎! 言わせておけば!!」 ライ「怒る余裕はあるようだな。なら、自分が何をすればいいのか考えることも出来るはずだ」 リュウセイ(集中)「!」 リュウセイ(集中)(……そうだ…! ここで戦わなきゃ、味方や基地がやられちまう…!) リュウセイ(集中)(…南極の時みたいに…! 戦わなきゃ、終わっちまうんだ!) 敵全滅 ジャーダ(被弾)「妙だな…。奴ら、例の新型機も繰り出さずに、こうもあっさりと引き上げるなんてよ」 ガーネット「そうね…。戦況は向こうの方が優勢なのに…」 タウゼントフェスラー出現 リュウセイ(集中)「! あれはタウゼントフェスラー…。イングラム教官か?」 イングラム「各機へ。敵の戦闘原潜と思われる物体からMAPWの発射が確認された」 イングラム「直ちに、この戦域から離脱せよ。なお、PT各機及び付近の生存者は本機で収容する」 カイ(怒り)「何!? MAPWだと!?」 ジャーダ(驚き)「チッ、DCめ! よりにもよって、何てモンを使いやがるんだ!」 リュウセイ(集中)「MAPWって…何なんだよ!?」 ライ「大量広域先制攻撃兵器だ」 リュウセイ(集中)「!」 ライ「戦闘原潜から発射されたMAPWなら…非核戦術ミサイルの可能性が高い」 リュウセイ(集中)「そ、それって…どういうことになるんだよ!?」 ライ「命中すれば…基地は跡形もなく吹き飛ぶ」 リュウセイ(集中)「な…何だって!?」 イングラム「急げ。MAPW飛来まで時間がない」 リュウセイ(怒り)「ま、待ってくれよ、教官!」 イングラム「命令が聞こえなかったのか? リュウセイ曹長…」 リュウセイ(怒り)「何言ってんだ! 基地を見捨てて逃げるってのかよ!」 イングラム「…撤退を急げ」 リュウセイ(怒り)「! そ、そんな命令聞けるか!」 リュウセイ(怒り)「俺がMAPWをブチ落としてやる! そうすりゃ…」 ライ(怒り)「いい加減にしろ、リュウセイ!」 リュウセイ(集中)「!」 ライ「軍人にとって、上からの命令は絶対だ」 リュウセイ(怒り)「な、何だと…! てめえはそれで平気なのかよ!?」 ライ「…俺達の機体や武器でMAPWを狙撃することなど不可能だ」 ライ「ましてや、貴様ごときの腕では…」 リュウセイ(怒り)「だ…だったら、てめえがやれよ! コロニー統合軍のエリートだったんだろ!?」 ライ(怒り)「……!」 ライ(怒り)「…イングラム少佐の命令に従って撤退するぞ、リュウセイ…!」 リュウセイ、イングラム以外撤退 イングラム「何をしている、リュウセイ曹長…?」 リュウセイ(集中)「う…くっ…! 逃げるしかねえのかよ!!」 リュウセイ(被弾)「くそっ…! くっそぉぉぉぉぉぉおっ!!」 リュウセイ、イングラム撤退 大型ミサイル出現、基地に移動し爆発 極東支部基地 ライ「放せ…!」 リュウセイ(怒り)「てめえ、さっきのありゃ何だ!?」 リュウセイ(怒り)「上から出た命令を聞きゃ、それでいいってのかよ!!」 ライ「そうだ…。それが軍人というものだ」 リュウセイ(怒り)「あの時、俺達がもう少し頑張ってりゃ、佐世保基地は爆破されずに済んだんだぞ!!」 ライ「…そのような命令は、イングラム少佐から出ていなかった」 リュウセイ(怒り)「そんなんで納得いくか! こちとら機械じゃない、人間なんだよ!!」 殴打音 ライ(怒り)「…そういう台詞は、一人前の働きをするようになってから言え!」 殴打音 リュウセイ(被弾)「うぐっ! こ、この野郎…!」 アヤ(驚き)「二人とも、何やってるの!? やめなさい、リュウ! ライも!」 リュウセイ(怒り)「ライ! てめえ、何だって片手しか使わねえんだっ!?」 ライ(怒り)「………」 リュウセイ(怒り)「また人をバカにしやがって!!」 アヤ(怒り)「リュウ、やめなさい! ライの左手はね…!」 リュウセイ(怒り)「左手!? それがどうしたってんだ!!」 アヤ(悲しみ)「…ライの左手は…」 リュウセイ(集中)「!?」 ライ(怒り)「フン…お前みたいな素人相手には、片手で充分だ」 ドアの開閉音、ライ退室 リュウセイ(怒り)「待てよ、この野郎!!」 アヤ(怒り)「いい加減にしなさい!!」 リュウセイ(集中)「!」 アヤ(怒り)「リュウ、あなた達が争っている場合じゃないのよ!」 アヤ(怒り)「こうしてる間にも、連邦軍の基地が次々に制圧されていることを忘れないで!」 リュウセイ(悲しみ)「う……」 アヤ(悲しみ)「それに…ライもね、必死なのよ」 リュウセイ(怒り)「あいつのどこが必死だってんだよ!?」 リュウセイ(怒り)「軍人だ、任務だ…何でもクールに割り切りやがって…!」 アヤ(悲しみ)「聞いて、リュウ。ライはね…ライの左手は…」 リュウセイ(怒り)「あいつの左手なんか知るか! 俺には関係ねえよ!」 ドアの開閉音、リュウセイ退室 アヤ(驚き)「…リュウ……」 暗転 極東支部司令部 カイ「…報告は以上であります」 サカエ「佐世保基地は壊滅状態…我々は九州地区の拠点を失ってしまった」 レイカー「酷いものだな。一介の科学者が作った組織、ディバイン・クルセイダーズに…」 レイカー「連邦軍がここまで劣勢に追い込まれるとは…」 イングラム(微笑)「当然の結果でしょう」 サカエ「どういうことかね!?」 イングラム「彼らは、以前からPTと別系統の機体…アーマードモジュールの開発と量産を進めていました」 サカエ「だからと言って、DCの方が有利とは判断できまい」 イングラム「いえ。メテオ3のEOT研究を隠れミノに、独自の軍備増強を進めていたDCの方が…」 イングラム「技術的にも、質的にも我々連邦軍より上であり…このことが戦局を大きく左右するでしょう」 カイ(怒り)「この戦いの勝敗…数では決まらんということだな?」 イングラム(微笑)「ええ。そして、我々もDCに対して、そのことを証明して見せねばなりません」 レイカー「わかっておるよ、少佐。そのために、あの男をこの基地へ呼び寄せてある」 レイカー「ダイテツ・ミナセをな…」 →07r『関門海峡を防衛せよ』 07r『関門海峡を防衛せよ』 極東支部基地 一般兵「おい、聞いたか?」 オペレーター「ええ。噂じゃ、DC軍が北アメリカに上陸したらしいわね…」 一般兵「沖縄も奴らの手に落ちたし…俺達がいる本州も時間の問題だな」 一般兵「こうなったら、他支部の連中みたいにDCへ投降するか」 オペレーター「もう遅いわよ。佐世保の件を忘れたの?」 オペレーター「彼らはMAPWを使って基地を破壊したのよ?」 リュウセイ(集中)「………」 リュウセイ(集中)(…お袋…クスハ…。それに学校の連中は大丈夫かな…) リュウセイ(集中)(いや、落ち込んでる場合じゃねえ。俺があいつらを守ってやらなきゃならねえんだ) リュウセイ(集中)(もう…佐世保みたいなことはゴメンだからな) ロバート「君がSRXチームのリュウセイ・ダテか?」 リュウセイ「そうだけど…あんたは?」 ロバート「俺の名はロバート。ロバート・ハジメ・オオミヤ。SRX計画のスタッフだ」 リュウセイ「長い名前だなあ。ライよかマシだけど」 ロバート「なら、ロブと呼んでもらって構わんよ」 リュウセイ「わかったぜ。で、ロブさんよ…俺に何の用だ?」 ロバート「無類のロボット好きの新人が入ったってこと、俺達のラボじゃ話題になっていてね」 リュウセイ「それで、俺の顔を見に来たってワケか」 ロバート「ああ。ところで、どうだ? 君が乗る試作機を見てみないか?」 リュウセイ(喜び)「試作機って…もしかして、Rシリーズ!? いいのかよ!?」 ロバート「ああ、もちろんだ」 暗転 SRX計画ラボ リュウセイ(トホホ)「う~、寒い…。これじゃまるで冷蔵庫だよ。俺、寒いトコ苦手なんだよな」 リュウセイ(トホホ)「けど、何でパーソナルトルーパーの格納庫がこんな地下深くにあるんだ?」 ロバート「ま、色々とワケありでね。さぁ、これがお前の機体だ」 リュウセイ(驚き)「こ、これは…!」 ロバート「まだ第1次装甲は取り付けられていないが…」 ロバート「これがRシリーズ第1号機…リアル・パーソナルトルーパー・タイプ1、略して『R-1』だ」 リュウセイ(驚き)「ア、アールワン…」 ロバート「どうだ、なかなかのものだろう?」 リュウセイ(集中)「こいつは……」 ロバート「?」 リュウセイ(悲しみ)「こいつはスーパーロボットじゃねえ…」 ロバート「ははは。確かに、R-1の見た目はパーソナルトルーパーだが…」 ロバート「君がいうところのスーパーロボットのような馬力はあるし、同じような戦い方も出来る」 ロバート「後は君の腕次第だな」 リュウセイ「…わかったぜ。俺、こいつを必ずものにするよ」 ロバート「それは良かった。俺達が作ったR-1を気に入ってくれるかどうか、心配してたんだ」 リュウセイ「ふ~ん、あんたもロボットが好きなんだな」 ロバート「ああ、ロボットは男のロマンだからな」 リュウセイ「へヘッ、あんたとは気が合いそうだぜ」 リュウセイ「ま…とりあえずよろしくな、R-1」 リュウセイ(大笑い)「そのうち、もっとカッコいい名前を付けてやっからな」 暗転 極東支部基地 イングラム「…リュウセイを一時的にSRXチームから外せだと?」 ライ「はい。奴にはまだ経験が足りません。…再訓練が必要かと」 イングラム「チーム編制に変更はない。今までも…これからもだ」 ライ「…では、一つだけ質問をさせて下さい」 イングラム「何だ?」 ライ「リュウセイがSRXチームにいる理由…」 ライ「それは…彼が自分やアヤ大尉にはない能力を持っているからですね?」 イングラム「…その質問に答える必要はない」 ライ「………」 警報 ライ(怒り)「!」 暗転 極東支部司令部 オペレーター「下関より、関門海峡付近の海域にDC所属らしき戦闘原潜を探知したとの報告あり!」 オペレーター「目標は、日本海側から瀬戸内海方面へ向けて、海中を進行中!」 レイカー(妙だな…何故、彼らは我々に発見される危険を冒してまで関門海峡を突破するのだ?) レイカー(本州へ攻撃するなら、太平洋側から侵攻するか、航空戦力を使用した方が得策なはず…) レイカー(別の目的を持っているのか…あるいはオトリか?) ハンス「レイカー司令、ここはセオリーどおり、駆逐艦と潜水艦、対潜攻撃機による攻撃を…」 ハンス「いや、いっそのこと海峡の出口を機雷で封鎖しましょう」 サカエ「馬鹿なことを。そんな真似をすれば、海軍の作戦行動に支障をきたすどころではすまんぞ」 ハンス(…そうなった方が私にとって都合が良くなるのだがな) レイカー「…敵の原潜には、アーマードモジュールが搭載されている可能性が高い」 サカエ「! まさか、潜水艦を人型機動兵器の母艦にするなど…」 レイカー「可能性がないとは言い切れん。敵原潜の迎撃は航空戦力とPTを主体にする」 レイカー「本基地と小松から要撃機を出撃させろ。再編成したカイ少佐のPT隊もスクランブルだ」 オペレーター「了解!」 第7話 関門海峡を防衛せよ 敵味方初期配置出現 イルム(被弾)「何てこった…関門橋はすでに爆破された後かよ。これじゃ、トンネルの方もアウトか…」 カイ「敵の原潜は、まだ完全に関門海峡を越えていないようだな」 イルム「ええ。電撃作戦がお得意な連中にしては動きが遅いですね」 イルム(もしかして…俺達が出てくるのを待ってたのか?) カイ(怒り)「残りの機体も出撃しろ! なお、水中の戦闘原潜へ攻撃を仕掛ける場合は実弾系の兵器を…」 カイ(怒り)「また、万が一の場合に備えて修理装置と補給装置を装備しておけ!!」 出撃準備 カイ(怒り)「各機へ! 今回の作戦目的は敵原潜の進行阻止だ! ただし、原潜の撃沈は禁ずる!」 リュウセイ「何で?」 ジャーダ(被弾)「アホか、お前は! 原潜の原子炉に何かあったらタダじゃすまねえだろうが!」 リュウセイ(トホホ)「そ、そうか…」 ガーネット「冗談キッツいわね、あの子。大丈夫なの?」 ジャーダ「あいつ…確か、佐世保の時にもいた奴だったな」 ジャーダ「まァ、早とちりで物事を深く考えてなさそうな所はお前に似てるけどな」 ガーネット「まあね」 ガーネット(驚き)「…って、今、あたしをさらっとバカにしたでしょ!」 ジャーダ「だから、早とちりだって言ったんだよ」 カイ(怒り)「貴様ら、作戦中だぞ! くだらん私語はやめんか!!」 ジャーダ(驚き)「す…すみません、少佐」 カイ(怒り)「いいか! 敵原潜へ速やかにダメージを与えろ。そうすれば動きを止められるはずだ」 カイ(怒り)「だが、目標がこの海域を突破、あるいは目標を撃沈した場合は作戦失敗だ。それを忘れるな!」 イルム(怒り)「了解!」 キラーホエール以外全滅or3ターンEP 敵増援出現 テンザン「やーれやれ…自分の母国に攻め込むってのは、あんましいい気分じゃねえな」 アヤ(驚き)「あ、あの機体は!」 ライ(怒り)「やはり、現れたか…」 ジャーダ(驚き)「あの新型…マジで飛行機に手足がついてんのか。あんなのでよく飛べるもんだ」 ラトゥーニ(眼鏡)「…やはり、DCのアーマードモジュールは戦闘原潜を母艦にしているのね…」 テンザン(笑い)「さあて…出番を遅らせた分、暴れさせてもらうぜ!!」 テンザン「ん? あの機体は…」 リュウセイ機を指定 テンザン「間違いねえ。あの動きは…こないだの奴か!」 テンザン、リュウセイの付近へ移動 リュウセイ(集中)「!? こいつは!」 04r『フィアー・ゲーム』でリュウセイがテンザンを撃墜していない場合 テンザン(笑い)「ハッ! やっぱりあの時のビビリ君か! 俺に二度も出会うたあ、運がなかったな」 →共通 04r『フィアー・ゲーム』でリュウセイがテンザンを撃墜した場合 テンザン(笑い)「さ~て、あの時からどれぐらいの経験値がたまったか…この俺が確かめてやるぜ!」 リュウセイ(怒り)「てめえ…やっぱり、あの時の!」 テンザン(怒り)「それに、リオンのテスト機を落としてくれた礼もさせてもらわなきゃな!」 →共通 共通 テンザン、レールガンでリュウセイを攻撃 テンザン(笑い)『三度目はもうないっての! 死ねや!!』 リュウセイ(怒り)『四度目だろうが、五度目だろうが…やられはしねえ!』 テンザン(被弾)「かわした!? あいつ、やるようになりやがったな」 リュウセイ(怒り)「そう簡単に落とされてたまるか!」 テンザン(笑い)「へへへ、いいぜ…お前。気に入った」 テンザン(笑い)「こういう緊張感はさすがにバーニングPTじゃ味わえねえからなあ」 リュウセイ(驚き)「何っ!? てめえもあのゲームをやっていたのか!?」 テンザン「ほほう…奇遇だな。ゲーマー上がりのパイロットが連邦軍側にもいるなんてな」 テンザン「お前、名前は何ていうんだ?」 リュウセイ(怒り)「リュウセイ・ダテだ!」 テンザン「リュウセイ…? はて、どっかで聞いたような…」 テンザン「ああ、思い出した。こないだのバーニングPTの大会で日本一になった奴だっけ」 テンザン「けど、そいつは俺が決勝大会に出なかったおかげだってこと、理解しとけよ」 リュウセイ(怒り)「! まさか…てめえはテンザン・ナカジマか!?」 テンザン(笑い)「ご名答! ま、お前とはバーニングPTじゃ対戦出来なかったからな」 テンザン(笑い)「その分、今から本物のゲームを楽しもうぜ」 リュウセイ(怒り)「ふざけんな! こっちはてめえみたいに遊びで戦ってるんじゃねえ!!」 テンザン「何言ってんだ。お前も俺と同類だっての」 リュウセイ(集中)「!」 テンザン「どうせ、本物のロボットに乗りたくて軍に入ったんだろうが」 リュウセイ(集中)「!」 リュウセイ(集中)「…ああ、確かに俺も最初はそうだったさ…」 リュウセイ(怒り)「だがな、ゲーム感覚で命のやり取りなんて出来るか! てめえなんかと一緒にすんな!!」 テンザン「ま~た、カッコつけちゃって。戦争もゲームもやってることは一緒だっての」 テンザン(笑い)「ただ違うのは、本当に死人が出ちまうってことだがな」 リュウセイ(怒り)「うるせえ! てめえみたいにふざけた奴を放っておいたら…」 リュウセイ(怒り)「俺の仲間達が苦しんだり、悲しんだりすることになるんだっ!」 テンザン(笑い)「お、いいねえ、そういうの。ライバル同士って感じで戦いが盛り上がるってモンだ!」 テンザン、敵陣へ戻る テンザン(笑い)「さあ、仕切り直しだ。俺を止めたけりゃ、ここまで来な!」 テンザン(笑い)「でなきゃ、もっと多くの人間が死ぬことになるぜ!」 リュウセイ(怒り)「くそっ、てめえの好きにやらせるか!!」 ライとテンザンが戦闘 テンザン(笑い)「さあて、今回もお相手頼むぜ!」 ライ「そこをどけ。貴様と遊んでいる時間などない…!」 アヤとテンザンが戦闘 アヤ(驚き)「あなた、DC側の兵士だったのね!?」 テンザン(笑い)「ま、そういうこった。連邦が俺達の敵じゃないっての、本当だったろ? お姉さん」 アヤ(怒り)「ふざけないで!」 イルムとテンザンが戦闘 イルム(被弾)「こいつ…こないだの時のパイロットか!?」 テンザン(被弾)「!?」 イルム(怒り)「てめえにや、輸送機を襲われた借りがあるからな…。今、そいつを返させてもらうぞ!」 ラトゥーニとテンザンが戦闘 テンザン(怒り)「何だ、子供かよ!?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ジャーダとテンザンが戦闘 テンザン(笑い)「わりぃけど、あんたらみたいな雑魚じゃ俺の相手はできねえぜ!」 ジャーダ(怒り)「バカヤロウ! そういう台詞は俺と戦ってから言いやがれ!!」 ガーネットとテンザンが戦闘 テンザン「ヘッ、腕前はそこそこだろうが…動きが雑で、隙も多いな!」 ガーネット(怒り)「! 誰がソコツで大雑把だってぇ!?」 テンザン(怒り)「誰もそんなこと言ってねえっつうの!」 カイとテンザンが戦闘 カイ(怒り)「アーマードモジュールの性能を見せてもらおうか!!」 テンザン(笑い)「お前の命と引き換えに、ってんなら構わねえぜ!」 カイ(怒り)「若造が! 貴様とは年季が違うわ!!」 敵増援出現3ターン後EP テンザン「さて、時間稼ぎはこんなもんで充分だろ」 テンザン(笑い)「腹も減ったし、俺は一足先に帰らせてもらうぜ。あとは適当によろしくな!」 テンザン撤退 リュウセイ(怒り)「あっ、待ちやがれ!」 イルム「あいつ…!?」 ライ「もしや…こちらの部隊はオトリで、別働隊が太平洋側から…?」 カイ(怒り)「各機へ! 速やかに敵戦闘原潜の進行を阻止しろ!」 テンザンを撃墜 テンザン「時間稼ぎは出来たし、腹も減ったし…一足お先に帰らせてもらうとするか」 イルム「あいつ…!?」 ライ「もしや…こちらの部隊はオトリで、別働隊が太平洋側から…?」 カイ(怒り)「各機へ! 速やかに敵戦闘原潜の進行を阻止しろ!」 リュウセイがテンザンを撃墜 リュウセイ(怒り)「テンザン!」 テンザン「ま、しょうがねえ。今後の勝負を盛り上げるための試練ってことにしとくぜ」 リュウセイ(怒り)「て、てめえ! どこまで遊び気分で…」 テンザン「時間稼ぎは出来たし、腹も減ったし…一足お先に帰らせてもらうとするか」 テンザン(笑い)「じゃあな、リュウセイ。次も命のやり取りって奴を楽しもうぜ」 リオン爆発 イルム「あいつ…!?」 ライ「もしや…こちらの部隊はオトリで、別働隊が太平洋側から…?」 カイ(怒り)「各機へ! 速やかに敵戦闘原潜の進行を阻止しろ!」 キラーホエールが北東端へ到着 カイ(被弾)「いかん、突破されたか!」 →GAME OVER キラーホエールを撃墜 カイ(被弾)「ぬうっ、目標の原子炉が!!」 →GAME OVER 1機目のキラーホエールのHPが規定値以下 キラーホエール撤退 カイ(怒り)「よし、引き続き残る一隻の進行を阻止しろ!!」 2機目のキラーホエールのHPが規定値以下 キラーホエール撤退 テンザンが残っている場合追加 テンザン(被弾)「あらら、キラーホエールを止められちまったか」 テンザン「ま、時間稼ぎは出来たし、腹も減ったし…ここらで引き上げるとするか」 敵全機撤退 アヤ「カイ少佐、目標が海峡より撤退しました」 カイ「よし、これで作戦終了だ」 通信音 イングラム「カイ少佐、新たなDCの戦闘原潜が熊野灘沖で発見されました」 カイ(怒り)「何だと!?」 イングラム「目標は現在、伊豆半島方面へ向けて進行中です。至急、極東支部への帰還を」 ライ(怒り)「やはり、こちら側の原潜はオトリだったのか…!」 極東支部基地 ジャーダ(驚き)「三島市が爆撃を受けたってのはホントですか!?」 イングラム「ああ。別働隊のDC戦闘原潜から出撃した敵アーマードモジュールが…」 イングラム「こちら側の要撃機を振り切って、東海地区へ侵入…」 イングラム「三島市へのピンポイント爆撃を行った後、すぐに撤退した」 ジャーダ(驚き)「しかし、何で三島なんスか? あそこは普通の街で、軍の施設もないし…」 イルム「戦略上の重要拠点でもない。どうせなら、この伊豆基地を攻撃すりゃ良かったものを…」 ジャーダ(被弾)「それ以前に、九州を抑えられた時点で日本の半分近くはMAPWの射程に入ってますよ」 イルム「まあな」 イングラム「…佐世保と三島への爆撃は、我々に対するDCの意思表示かも知れん」 ジャーダ「意思表示って…どんな?」 イングラム「伊豆を始めとする各基地、そして日本の主要都市を…」 イングラム(微笑)「いつでも攻撃出来るという意思表示だ」 暗転 極東支部基地 リュウセイ(集中)(あのテンザンがパイロットになってたなんて…) リュウセイ(集中)(けど、あいつもバーニングPTの腕を見込まれてスカウトされてたとしたら…) リュウセイ(集中)(何でDCなんかに?) ガーネット「ねえ、ちょっといいかな?」 リュウセイ「え……?」 ガーネット「ん? 何見てんの?」 リュウセイ(驚き)「い、いや、その…目のやり場に困ってさ」 ガーネット(笑い)「ああ、あたしの服のこと? 気にしないで。こういう格好、好きなんだ」 リュウセイ(トホホ)(気にするなって言われると、余計に気になるよなあ。特に胸の所とか…) ガーネット「ところで、あんたに聞きたいことがあるんだけど」 リュウセイ「何だ?」 ガーネット「あんた、ゲームの腕を見込まれてPTのパイロットになったって…ホント?」 リュウセイ「ああ…。それがどうかしたのかよ?」 ガーネット「悪い意味じゃないけど、ちょっとずるいなって思ってね」 リュウセイ「ずるい?」 ガーネット「あたし達、戦闘機からの機種変更願いを出して、PT操縦の訓練もやってるんだけど…」 ガーネット「なかなかPTに乗る機会がなくってね。だから、すぐに機体をもらえたあんたがうらやましいの」 リュウセイ「…なあ、俺の他にもバーニングPTがきっかけでパイロットになった奴、いるのか?」 ガーネット「さあ…。聞いたことないわね、そんな話」 リュウセイ(集中)(じゃあ、テンザンはいったい…) ガーネット「でも、いいよね。あたしもゲームをやってれば、すぐにPT乗りになれたかも…」 リュウセイ(集中)「…よかねえよ」 ガーネット「?」 リュウセイ(集中)「ゲームで民間人からパイロットを選んで殺し合いをさせるなんて…冗談じゃねえ」 ガーネット「でも、あんたはあのテンザンって奴みたいに戦いを楽しんでるわけじゃないでしょ?」 リュウセイ(集中)「ああ…だけど、あいつと出会ってなかったら、今頃俺も…」 ガーネット「じゃ、聞くけど…あんたは何のために戦ってんの?」 リュウセイ(集中)「………」 リュウセイ(集中)「俺は…テンザンと会って、戦う理由を見つけたような気がする……」 ガーネット「………」 リュウセイ(集中)「俺は、あいつみたいな奴から…」 リュウセイ(集中)「人の命を何とも思ってない連中から、みんなを守らなきゃならねえんだ…!」 暗転 極東支部司令部 サカエ「我が方の戦力では…」 サカエ「潜水艦と航空兵器の機動力を併せ持つDC部隊に対処しきれません」 レイカー「………」 サカエ「しかも、アーマードモジュールの母艦となる戦闘原潜は…」 サカエ「DCがEOTを導入して建造したと思われるステルス艦で、探知は困難です」 サカエ「このままでは、広島や大阪を始めとする主要都市、各基地が容易に攻撃を受けることに…」 レイカー「…人型機動兵器とその母艦を組み合わせた運用概念は我々側にも存在している」 レイカー「しかも、DCを上回る形でな」 サカエ「…それは、スペースノア級万能戦闘母艦のことでありますか?」 レイカー「そうだ。だからこそ、彼らは壱番艦のシロガネを南極で破壊し…」 レイカー「弐番艦が存在するこの伊豆基地を牽制しているのかも知れん…」 →08r『ハガネ発進』 08r『ハガネ発進』 アイドネウス島 一般兵「第8機甲師団、バーレーン基地制圧に成功。残存敵兵力の掃討に移行します」 一般兵「EOT特別審議会より引き続き釈明要求です。返答代わりに時限イーターアーカイヴを送信」 一般兵「北アメリカのマンハッタン隕石孔に集結しつつある連邦軍艦隊を発見したとの報告あり」 一般兵「第2次マーケサズ諸島制圧作戦に失敗した連邦軍艦隊はハワイ諸島方面へ撤退していきます」 ビアン「アードラー、極東伊豆基地の様子はどうだ?」 アードラー「スパイからの報告によれば弐番艦の出撃準備を行い、PT戦力を集結させつつあるようですな」 ビアン「フフフ…着々と反撃準備を進めておるということか」 アードラー「しかし、極東支部司令のレイカーという男…なかなかの曲者にございます」 アードラー「地球圏防衛委員会に働きかけて、自分の膝元である日本でSRX計画を開始させ…」 アードラー「弐番艦を管轄下においたのも、全て我々の行動を見越していた故かも知れませんな」 ビアン「フフ…それぐらいの男でなければ、我らDCの相手は務まらん」 アードラー「しかし、トロニウムを使ったあの艦を持ち出されたら厄介なことに…」 ビアン「…エルザム・V・ブランシュタインをここに呼べ」 一般兵「はっ!」 アードラー「そ、総帥…何故、あの男をお呼びになるのです? すでに日本へはテンザンが…」 エルザム「ビアン総帥、エルザム・V・ブランシュタイン…参りました」 ビアン「エルザム少佐、お前に新型アーマードモジュール、『ガーリオン』を授ける」 ビアン「機動部隊を率いて、極東支部基地を攻撃せよ」 エルザム「はっ」 ビアン「…なすべきことは、わかっておるな?」 エルザム(微笑)「…承知しております、総帥」 アードラー「………」 暗転 極東支部基地 レイカー「…ダイテツ、久しぶりだな。南極で受けた傷の方はどうだ?」 ダイテツ「…問題はない。それに、まだワシは死ぬわけにはいかん」 レイカー「そうか…」 ダイテツ「それよりも、お前がワシをここへ呼んだ理由とは…『ハガネ』の件だろう?」 レイカー「そうだ。スペースノア級万能戦闘母艦の弐番艦……」 レイカー「現在、この基地の地下ドックで出撃準備が進められている」 レイカー「そこで、ダイテツ…。お前にハガネの艦長を務めてもらいたい」 ダイテツ「…わかった」 テツヤ「ですが、いくらスペースノア級とは言え…」 テツヤ「たった1艦だけでDCにどうやって対抗しろと…!?」 レイカー「それは…」 ダイテツ「ハガネ単艦でDCの本拠地へ突撃…一気に中枢部を破壊するという作戦だな、レイカー」 レイカー「そうだ。どんな組織でも頭を潰せば瓦解する。もはや、我々にはこの作戦しか残されていない」 テツヤ(驚き)「そ、そんな…無謀な!」 ダイテツ「無謀でも、誰かがやらねばならぬことだ」 ダイテツ「我々は世界征服を目論むDCに屈するわけにはいかん」 テツヤ「それはそうですが…」 ダイテツ「さらに、今回の作戦には壱番艦のシロガネよりハガネの方が適している」 テツヤ(そうか、ハガネにはあの武器が搭載されているからか…) ダイテツ「ところで、レイカー…参番艦の所在は?」 レイカー「…テスト艦のスペースノア同様、参番艦の試験航海は…」 レイカー「EOTI機関によって行われていた。おそらく、今頃は…」 ダイテツ(怒り)「………」 レイカー「…すなんな、ダイテツ。またお前に貧乏クジを引かせることになってしまった」 ダイテツ「気にする必要はない。ワシがかつて艦長を務めていたヒリュウに引き続き…」 ダイテツ「失ってしまったシロガネの乗組員達の無念……これで晴らすことが出来る」 テツヤ「艦長……」 ダイテツ「行くぞ、大尉。我々の新たな艦に」 テツヤ「了解です、艦長」 暗転 地下ドック ロバート「リュウセイ、R-1の照準器調整を始めるぞ」 リュウセイ「了解。ホログラフターゲット、ON」 ロバート「データ・ドローンを送る。ロック・オン後から発射までのタイミングは身体で覚えろ」 ロバート「念のために言っておくが、バーニングPTの時の勘は通用しないからな」 リュウセイ「わかってるよ」 ロバート「それから、R-1の反応速度はゲシュペンストよりかなり上だからな。気をつ…」 システムダウン音、暗転 リュウセイ(集中)「くそっ! またメインシステムが落ちやがった!」 リュウセイ(集中)「こいつ、ホントに動くのかよ!?」 地下ドック オペレーター「R-1、システムダウンです!」 ロバート「主電源を落とせ。すぐに原因を調査するんだ」 オペレーター「T-LINKシステムに予定外の過負荷がかかっていたようです」 ロバート(怒り)「何言ってんだ。そんなもの起動させていないぞ。仮想ドライブ値の見間違えじゃないのか?」 オペレーター「は、はあ…。もう一度、調査します」 ロバート(まさか、リュウセイに反応して…? いや、いくら何でも勝手に起動するわけは…) ロバート(あるいは…パイロットの状態を監視しているあのシステムのせいか…?) ロバート(いずれにせよ、R-1はまだ使えんな……) 暗転 極東支部基地 リュウセイ「ビルトラプター?」 ロバート「ああ、初の可変飛行型パーソナルトルーパーでな。R-1の原型とも言える機体だ」 リュウセイ(集中)「………」 ロバート「どうした? いつものお前なら、もっと目が輝くだろうに」 リュウセイ(集中)「…なあ、ロブ。R-1はいつになったら動くようになるんだ?」 リュウセイ(集中)「少しでも俺達の戦力を増やさねえと、日本はDCに制圧されちまう…!」 ロバート「…T-LINKシステムの調整が予想以上に手間取っていてな。今のままじゃ使い物にならん」 リュウセイ(驚き)「T-LINKシステム? 何だそりゃ?」 ロバート「お前…イングラム少佐から話を聞いていないのか?」 リュウセイ「あ、ああ」 リュウセイ「イングラム教官からもらったR-1のマニュアルには、そんなもん載ってなかったぜ」 ロバート(怒り)(…どういうことだ? パイロットには教える必要がないとでも…?) ドア開閉音、イルム入室 イルム「よう、リュウセイ。ラプターに乗るんだってな?」 リュウセイ(トホホ)「は、はあ…」 イルム「気を付けろよ。何せ、あの機体には実験中に大破したっていうトンでもない過去があるからな」 リュウセイ(驚き)「な、何だって…!? ホントかよ、ロブ!?」 ロバート「あ、ああ…。あの機体は変形機構その他に問題が多くてな…」 イルム「俺は、あいつのテストパイロットだったキョウスケの奴に同情するね」 イルム「ま、あの事故はハンス・ヴィーパー中佐の無理な命令が原因だった…と思うが」 リュウセイ「ハンス中佐って…ああ、あの陰険そうなオッサンか」 イルム「おいおい、口には気を付けろよ」 イルム「その陰険そうなオッサンににらまれて、飛ばされた奴も多いんだ」 ロバート「イルム中尉も、あの人にいちいち逆らわなければ、もっと出世していただろうに…」 イルム「出世なんざ願い下げだね。俺は気楽な立場の方がいいのさ」 リュウセイ(集中)「…なあ、ロブ。ビルトラプターはホントに大丈夫なのか?」 ロバート「一応、問題点は俺達の方でクリアしてある」 リュウセイ(集中)「…一応、か」 ロバート「リュウセイ、ビルトラプターはハガネの格納庫に置いてある」 ロバート「細かい調整作業をやるから、先にハガネへ行っておいてくれ」 リュウセイ「ああ、わかった…」 ドア開閉音、リュウセイ退室 ロバート「どうしたんだ、あいつ? いつもの元気がないな…」 暗転 地下ドック リオ「ふ~ん…これが私達の艦、ハガネか…。結構カッコいいと思わない?」 クスハ「リオもこういうのに興味あるの?」 リオ「ん…。父様の仕事の影響かもね」 クスハ「そうなの…」 リオ「ところで…さっき、『も』って言ったわね。あなたの友達に、こういうのが好きな人、いるの?」 クスハ(困惑)「え…? う、うん…」 リオ(笑い)「あ~っ、顔が赤くなった。その人、男の子でしょ、男の子。あやしいわねえ」 クスハ(困惑)「そ、そんなんじゃなくて…」 リオ「じゃあ、どんなの?」 クスハ(困惑)「も、もう…からかわないでよ、リオ」 ドア開閉音、リュウセイ入室 リュウセイ「これがハガネか…。艦首部分がシロガネと違ってるな」 クスハ(怒り)「!」 リュウセイ(驚き)「!」 クスハ(困惑)「リ、リュウセイ君…!」 リュウセイ(驚き)「ク、クスハ…! お前、クスハだよな!?」 リオ「な、何? あなたの知り合いなの、クスハ?」 クスハ(困惑)「う、うん…。同じ高校に通ってたの…」 リオ「へ~え…。私、リオ・メイロン。ハガネのオペレーターなの。よろしくね」 リュウセイ(集中)「クスハ…お前が何でこんな所にいるんだ!?」 リオ(怒り)「…何よ、ずいぶんな扱いね」 クスハ(笑い)「久し…ぶりだね、リュウセイ君。元気だった?」 リュウセイ(驚き)「ど、どうして、お前が軍の制服なんか着てんだよ!?」 クスハ(困惑)「え? そ、それは…」 リュウセイ(集中)「! も、もしかして…お前もハガネに!?」 クスハ(困惑)「…あの事件の後…軍の病院で治療と検査を受けて…」 クスハ(困惑)「適性があるから、ここへ来るように言われて…。ハガネの看護兵に…」 リュウセイ(怒り)「適性って…何のだよ!? 何でお前が軍に入らなきゃならねえんだ!?」 クスハ(悲しみ)「ご、ごめんなさい…私…」 リオ(怒り)「ちょっと、クスハは何も悪いことしてないわよ! どうしてそういう言い方するの!?」 リュウセイ(集中)「………」 リュウセイ(集中)「…クスハ、俺がイングラム教官に頼んでやる」 リュウセイ(集中)「今すぐに、ここから出るんだ。ハガネなんかに乗ったら、死んじまうぞ!」 クスハ(困惑)「で、でも…」 警報 リュウセイ(驚き)「! な、何だ!?」 暗転 極東支部司令部 オペレーター「敵アーマードモジュール群、方位0-1-2から接近中! 間もなく防衛ライン甲に到達!」 サカエ「1週間前から現れている牽制部隊か!?」 オペレーター「い、いえ! 今回は機体数が今までとは違います!!」 サカエ「な、何っ!? 奴らめ、この基地へ本格的に攻撃を仕掛けて来たのか!?」 オペレーター「司令! 敵部隊の指揮官から通信が!」 レイカー「つないでくれ」 通信音 エルザム「こちらはDC第19機動部隊隊長、エルザム・V・ブランシュタインだ」 サカエ(ブランシュタインだと…!? もしや、コロニー統合軍の…) レイカー「私は極東支部総司令のレイカー・ランドルフだ」 エルザム「…我々はそちらと話し合うつもりはない」 エルザム「降伏か、死か…好きな方を選べ」 レイカー「そのどちらも選ぶつもりはない」 エルザム(微笑)「…了解した。では、これより攻撃を開始する」 通信音 サカエ「全機、スクランブルだ! 何としても、この基地と地下ドックのハガネを守れ!」 オペレーター「レイカー司令、ハガネ第一艦橋のダイテツ艦長より通信が入っています!」 レイカー「ダイテツが…?」 通信音 ダイテツ「ダイテツだ。これよりハガネを発進させる」 サカエ「む、無茶です! それではハガネが敵の集中攻撃を受けてしまいます!」 ダイテツ「おそらく、敵の狙いは本艦だ。しかし、この艦を基地ごと破壊されるわけにはいかん」 レイカー「だが、ハガネはまだ完全ではないぞ…!」 ダイテツ(怒り)「ここで沈むようなら、ワシらはDCには勝てん。レイカー…ハガネの発進許可を!」 レイカー「…わかった。貴艦の幸運を祈る……」 第8話 ハガネ発進 敵味方初期配置出現、味方初期配置全滅 オペレーター「だ、第2戦車大隊、第302飛行隊全滅!!」 オペレーター「第20区画へ敵機が侵入しました!!」 サカエ「カイ少佐とイングラム少佐の部隊はまだ出られないのか!?」 オペレーター「今、出撃します!」 出撃準備 ジャーダ(被弾)「チッ、何て連中だ! 今までのとはレベルが違うぜ!!」 ラトゥーニ(眼鏡)「…DCは本気でこの基地を破壊するつもりかも…」 ガーネット(被弾)「早くも正念場ってことね。こうなったらキメなきゃ…!」 ジャーダ「何をキメるんだよ?」 ガーネット「あ、忘れてた。覚悟よ、覚悟」 ジャーダ「ヘッ…じゃあ、奴らに見せてやるとするか…!」 ガーネット(驚き)「見せてやるって…? まさか……」 ジャーダ(怒り)「何を想像してんだ!? 闘志だよ、不屈の闘志!!」 ガーネット(笑い)「なあんだ、良かった。あんたのことだから、てっきり…」 カイ(怒り)「お前ら、何度言わせればわかる! 作戦中の私語は慎め!!」 ジャーダ(驚き)「す、すみません、少佐」 カイ「…まあ、いい。この状況で軽口を飛ばせるのは、度胸がある証拠だ」 ジャーダ「…そりゃ、どうも」 カイ「お前達はハガネへの転属が決まっている。こんな所で死ぬんじゃないぞ」 ジャーダ「わかってますぜ、少佐」 カイ(怒り)「よし! 各機へ、ハガネの発進口はここだ!!」 ハガネ発進口を指定 カイ(怒り)「ハガネが出撃するまでの4分間…何としても発進口を防衛しつつ、敵を撃破しろ!」 イルム(怒り)「了解!」 カイ「イングラム少佐、ビルトシュバインに問題はないな?」 イングラム(微笑)「…ご心配なく」 カイ「む…? リュウセイ曹長はどうした?」 リュウセイ(集中)「どういうこった、ロブ!? 何でビルトラプターが出撃できないんだよ!?」 ロバート「各部関節モーターの駆動状況が良くない。このまま出ればお前は敵の標的になるだけだ!」 リュウセイ(怒り)「だけど、少しでも戦力を出さなきゃ、やられちまうんだろ!」 ロバート(怒り)「ダメだ! 今のお前の腕では無理だ! 出撃は許可できない!」 リュウセイ(怒り)「なら、代わりにゲシュペンストMk-Ⅱで!!」 ロバート(怒り)「すまん…! お前のタイプTTは、敵の攻撃を受けて大破してしまっているんだ…」 リュウセイ(驚き)「そんな馬鹿な! くそっ! こんな時に…俺はただ見てるだけなのかよ!?」 ロバート(怒り)「Rシリーズと009はハガネへ運び込む! 急げ!」 敵全滅or3ターンEP 敵増援出現 イングラム(怒り)「敵の増援か…!」 ジャーダ(驚き)「あの黒い機体は何だ!? 見たことないタイプだぞ!」 ガーリオン・トロンベを指定 ラトゥーニ(眼鏡)「…翼もないのに単体で飛行している…」 ラトゥーニ(眼鏡)「多分、あれは…より高度なEOTを導入した新型のアーマードモジュール…」 イルム「雰囲気的には指揮官機ってところだな。胸に紋章みたいなのも付いてるしよ」 ライ(怒り)(黒い機体…紋章…) カイ(怒り)(もしや…あの男か!?) エルザム、ライの付近へ移動 ジャーダ(驚き)「な、何だ!? あの黒い奴のスピードは!」 エルザム(微笑)「フッ…」 ライ(怒り)「そのマーキングは…やはり、ブランシュタイン家の紋章!」 エルザム(微笑)「久しぶりだな、ライディース…!」 ライ(怒り)「その声…エルザム兄さんか!?」 エルザム「ブランシュタイン家を出奔したお前が、どこまで成長したか…」 エルザム(怒り)「我が愛機トロンベで試してやる!」 エルザム、バーストレールガンでライを攻撃 エルザム(怒り)『お前に我がトロンベの一撃をかわせるか?』 ライ(怒り)『ああ、かわしてみせる!』 エルザム(微笑)「ほう…。少しはやるようになったな」 ライ(怒り)「いつまでも、お前の後ろを追いかけている俺ではない」 エルザム「だからこそ、DCと我が一族が支配するコロニー統合軍へ弓を引く気にもなったか」 ライ(怒り)「ああ…! コロニーの民衆の感情を利用して、連邦へ反乱を企む連中に荷担するつもりはない」 エルザム「反乱ではない。我々は大局を見据えた上で、DCのやり方が正しいと判断したのだ」 ライ(怒り)「全世界を戦争に巻き込むやり方が正しいというのか!?」 エルザム「では、自分の信じる道を示すがいい…」 ライ(怒り)「何!?」 エルザム(微笑)「我が家名の重みと、あの事故に耐えられなかったお前に出来ればの話だがな」 ライ(怒り)「言ったな…! 俺は必ずお前を超えてみせる!」 エルザム(怒り)「そうだ。それでこそ、我が弟だ!」 エルザム、敵陣へ戻る ジャーダ(被弾)「な、何なんだ…あいつは!?」 アヤ(驚き)「ライのお兄さん…なの!?」 ライ(怒り)「………」 ラトゥーニ(眼鏡)「あの機体の動き…スクールのデータにあった…」 ジャーダ(驚き)「何だと!?」 カイ(怒り)「あの男はエルザム・V・ブランシュタイン…」 カイ(怒り)「かつて、俺と共に特殊戦技教導隊に所属していた男だ」 ガーネット「教導隊って、確か…」 ラトゥーニ(眼鏡)「数年前…PT操縦技術の礎を作るため、集められたエリートパイロットの部隊…」 ラトゥーニ(眼鏡)「私は…スクール時代にあの部隊のデータを研究・実践させられていた…」 ジャーダ(驚き)「それじゃ、奴は…」 イルム「ああ。天才パイロットと称された、コロニー統合軍のトップエース…」 イルム「そして、コロニー統合軍総司令官マイヤー・V・ブランシュタインの息子だよ」 リュウセイ(驚き)「!? ってことは、ライも…!」 ライ(怒り)(エルザム…。基地司令部やハガネの発進口を破壊することが出来たはずだ。なのに、何故…?) レイカー「ハガネの方はどうなっている!?」 オペレーター「人員と物資の搬入を完了しました!」 レイカー「残存戦力を発進口へ回せ! 何としてもハガネを防衛するのだ!」 オペレーター「了解!」 レイカー(後はお前次第だ、ダイテツ…!) エイタ「総員に告ぐ、総員に告ぐ。ハガネ発進90秒前…!」 ダイテツ「補助エンジン、始動」 テツヤ(驚き)「了解。補助エンジン、始動!」 補助エンジン始動音 テツヤ「出力、100…200…300…」 リオ(怒り)「し、司令部より伝達! 敵戦闘原潜より発射されたと思われるMAPWが伊豆基地へ接近中!」 テツヤ(驚き)「何!? MAPWの種別は!?」 リオ(怒り)「大型巡航ミサイルだと思われます! なお、基地側からの迎撃は不可能とのことです!」 テツヤ(怒り)「DCめ…。基地ごとこのハガネを破壊するつもりか…!」 敵機がハガネ発進口に侵入 オペレーター「司令! ハガネの発進口が敵機に占拠されました!!」 レイカー「うぬっ…ここまでか!」 →GAME OVER 敵規定数以下or5ターンPP リオ(怒り)「大型ミサイル、接近中! 狙いは本艦です!!」 テツヤ(怒り)「艦長!」 ダイテツ(怒り)「構うな! テスラ・ドライブ、始動!」 テツヤ(驚き)「りょ、了解!」 リオ(怒り)「ハガネよりPT各機へ。本艦の発進口より退避してください!」 ハガネ発進口上に味方機がいれば移動 テツヤ「メイン・エンジン点火10秒前、9、8、7…」 テツヤ(怒り)「3、2、1、0! メイン・エンジン点火!!」 ダイテツ(怒り)「ハガネ、発進!!」 ハガネ出現 オペレーター「ハガネが発進口より出ました!」 サカエ「お、おお…!」 エイタ「艦体、離水しました。主機、補機ともに異常なし!」 ダイテツ(怒り)「主翼展開、微速前進!」 テツヤ(怒り)「主翼展開、微速前進! よーそろ!」 ダイテツ(怒り)「AMM、発射準備! 大型ミサイルを撃破せよ!」 テツヤ(怒り)「了解! ハガネから各機へ、大型ミサイルは本艦が撃墜する!」 イングラム「了解した。各機、ハガネを防衛せよ」 エルザム(微笑)「フッ…現れたな、ハガネ」 エルザム(怒り)「全機へ! ミサイルがこの空域へ侵入するまでにハガネの対空兵装を破壊せよ!」 イングラムとエルザムが戦闘 エルザム(被弾)「ほう…。ビルトシュバインを操るとは、この男…ただ者ではないな」 イングラム「優秀なパイロットだ。教導隊出身は、伊達ではないと言うことか…」 イルムとエルザムが戦闘 イルム(怒り)「コロニー統合軍のトップエースが相手か! なら、腕試しにゃ、ちょうどいい!」 エルザム「死に急ぐつもりか。ならば、やむをえんな」 イルム(怒り)「悪いが、腕にはちょいと自信があるんでね。そう簡単にはいかないぜ!」 ラトゥーニとエルザムが戦闘 ラトゥーニ(眼鏡)「…間違いない…。この動きは…」 エルザム「随分と幼いパイロットだな。ならば、例の養成機関の出身だと見て間違いないか…」 カイとエルザムが戦闘 カイ(怒り)「まさか、このような形で再会することになるとはな!」 エルザム「だが、私はこの時を待ち望んでいましたよ、カイ少佐…」 カイ「俺達は教導隊のメンバー同士…互いの手の内は知っている」 エルザム(怒り)「だからこそ、倒しておかなければならない敵同士なのです…!」 エルザム以外全滅orエルザムを撃墜or8ターンPP エルザム「…ミサイルが来たか。ここまでのようだな」 敵全機撤退 リオ(怒り)「ミサイルとの相対距離、7000!!」 エイタ(驚き)「対空火器管制システム、正・副ともに異常発生! 自動照準装置も作動しません!」 テツヤ(驚き)「何!? それでは、大型ミサイルを落とせんぞ!」 テツヤ(怒り)「やむをえん! エネルギーフィールドを展開しろ!」 エイタ(驚き)「しかし、現状の出力でミサイルの爆発を防ぐことは出来ません!」 テツヤ(怒り)「ならば、戦闘機で撃墜を…」 ダイテツ「無駄だ。敵機はこの空域外にもいる。それらによって確実に妨害されるぞ」 テツヤ(驚き)「う…!」 イングラム「こちら、イングラムだ。R-1用のブーステッド・ライフルを射出してくれ」 テツヤ(驚き)「ど、どうするつもりです!?」 イングラム(怒り)「俺がライフルでミサイルを狙撃する」 テツヤ(驚き)「そ、そんな無茶な! 音速に近いミサイルを撃ち落とすなんて!」 ロバート(怒り)「テツヤ大尉! 正確な弾道予測計算とR-1のブーステッドライフルがあれば…」 ロバート(怒り)「ミサイルを叩き落とすことが出来る!」 リュウセイ(怒り)「だから、俺にそいつをやらせてくれ!」 リオ(怒り)「その声は…リュウセイ君!?」 エイタ(驚き)「か、艦長! R-1が…!」 ダイテツ(驚き)「何だと!?」 R-1出現 テツヤ(怒り)「やめろ! 動かないR-1で何が出来る!?」 リュウセイ(怒り)「時間がねえ! 俺がミサイルを叩き落とす!」 テツヤ(怒り)「しかし! R-1の起動に失敗すれば、我々は基地ごと消滅するぞ!」 ロバート(怒り)「わかっている! だが、方法はこれしかない!」 リオ(怒り)「ミサイルとの相対距離、6000を切りました!」 ダイテツ(驚き)「よし、ミサイルの狙撃はR-1に任せる! 準備を急がせろ!」 テツヤ(怒り)「わ、わかりました、艦長…。こうなったら、奴に賭けるしかないようですね…!」 ダイテツ(怒り)「そうだ。リュウセイ曹長…我々の命をお前に預けるぞ!」 ロバート(怒り)「いいな、リュウセイ!」 リュウセイ(集中)「ああ、わかってる! 佐世保の二の舞にはさせねえ!!」 リオ(怒り)「ブーステッド・ライフル、マガジン装填完了! リフトアップ!」 リオ(怒り)「R-1、起動準備完了! 頼むわよ、リュウセイ君…!」 リュウセイ(怒り)「よし! R-1、起動ぉっ!!」 システムダウン音 リュウセイ(驚き)「な、何っ!?」 ロバート(怒り)「システムダウンだと!? リュウセイ、もう一度だ!!」 リュウセイ(怒り)「動け! 動くんだ、R-1!!」 リオ(怒り)「ミサイル、距離3000!!」 ロバート(怒り)「リュウセイ!」 リュウセイ(怒り)「くそっ…動け、R-1! 動いてくれぇっ!!」 リュウセイ(怒り)「俺達は何のために、ここにいるんだ!? 答えろ、R-1!!」 リュウセイ(怒り)「みんなを…DCやエアロゲイターから救うためじゃないのか!?」 リュウセイ(怒り)「ここで動かなかったら、お前は何のために作られたんだ!? R-1、答えろぉっ!!」 起動音 リュウセイ(驚き)「動いた…動いたぞ!!」 ロバート(怒り)「リュウセイ、弾道予測データを送ったぞ!」 リュウセイ(集中)「よ、ようし…見てろよ!!」 ミサイル出現 リュウセイ(集中)「目標確認! セミオートモードに切り換え! 射角、誤差修正!」 リュウセイ(集中)「コッキングレバー、作動! チェンバーへの初弾装填を確認!!」 イングラム「二度目はない。一発で決めてみせろ、リュウセイ」 リュウセイ(怒り)「ああ! 言われるまでもねえ…!!」 リュウセイ、ブーステッド・ライフルでミサイルを撃墜 リュウセイ(怒り)『必ずこの一撃で仕留めてやる!!』 AI『!?!?!?』 ミサイル爆発、ホワイトアウト、ハガネ消失 オペレーター「大型ミサイル、撃破!」 レイカー「ハガネは…ハガネはどうなった…!?」 サカエ「お、おそらく…爆発に巻き込まれて……」 ハガネ海中から浮上 オペレーター「こ、これは…ハ、ハガネです! ハガネを確認しました!!」 サカエ「お、おお…」 レイカー「見たまえ。ハガネが…我々の希望が行く…」 ハガネ撤退 敵増援出現 DC兵「エルザム少佐! 敵艦が離脱して行きます! 追撃命令を!!」 エルザム「いや、追う必要はない」 DC兵「何ですって!?」 エルザム「今回の任務の目的はすでに達成した。全機、帰還するぞ」 エルザム以外の敵機撤退 エルザム「見事生き延びたか、ライ、そしてハガネ…」 エルザム「彼らこそが地球を救う者であるというビアン総帥の言葉……」 エルザム(微笑)「信じてみる気になった」 エルザム撤退 ハガネ艦橋 リオ「敵戦闘原潜の撤退を確認。防衛ライン乙までの針路、クリア」 エイタ「カイ少佐の機体を除いた本艦所属のパーソナルトルーパー、及び戦闘機の着艦終了」 リオ「艦長、極東支部のレイカー司令より電文です」 ダイテツ「読み上げてくれ」 リオ「『貴艦の航海の安全と任務の成功を祈る』…以上です」 ダイテツ「よし…これより、本艦はDCの本拠地を叩くため、南太平洋のマーケサズ諸島へ向かう!」 テツヤ「はっ!」 暗転 ハガネ格納庫 ライ(…この戦争が始まってから、エルザムと出会う日が来ることは予測していたが…) ライ(…ブランシュタイン家が実権を握るコロニー統合軍ではなく、DCに所属していたとは…) ライ(怒り)(まさか…エルザムは俺と戦うため、DCに? いや、そんなはずはないか…) リュウセイ「ライ、お前…コロニー統合軍の総司令官の息子だったんだな」 ライ「…だから、どうした? 俺が敵だと言うのか?」 リュウセイ「別にお前を疑ってるわけじゃねえよ。ただ、びっくりしてだな…」 ライ(怒り)「…一つだけ言っておく。父や兄の意思がどうであろうと、俺には関係ない」 ライ(怒り)「俺はただ自分に与えられた任務を果たすだけだ」 ライ、立ち去る リュウセイ(…あいつ、親父と戦うつもりだってのか…) リュウセイ(………) リュウセイ(親父、か…) ジャーダ「リュウセイ、お前のおかげで助かった。礼を言うぜ」 リュウセイ「いや、俺は無我夢中でやっただけで…」 ジャーダ(笑い)「それでも大したもんだ。ミサイルをライフルで撃ち落とすなんてよ。普通だったら無理だぜ」 リュウセイ「あれはR-1の性能と、ロブがやった弾道予測計算が凄かったんだ。俺の実力じゃねえ」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「ん? どうしたの、ラトゥーニ」 リュウセイ「?」 ガーネット(笑い)「ラトゥーニがね、パイロットにも才能がなければああいうことが出来ないって」 リュウセイ(驚き)「え…?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ラトゥーニ、走り去る リュウセイ(トホホ)「…あの子って、すげえ無口だよな」 ガーネット「ん…まあ、色々とワケありでね。でも、根はいい子だから仲良くしてやってね」 リュウセイ「あ、ああ」 アヤ「リュウ、ここにいたのね。私達に招集がかかったわ。ブリーフィングルームへ行くわよ」 リュウセイ「わかった」 暗転 ブリーフィングルーム イングラム「本日付けをもって、我々SRXチームはハガネに配属…」 イングラム「以後、アイドネウス島攻略作戦に参加することになる」 リュウセイ「毎度です島?」 ライ「…アイドネウス島だ」 リュウセイ「そうそう、それそれ。でも、その島の名前って…何か聞いたことがあるな」 ライ「アイドネウス島は、7年前に隕石『メテオ3』が落着した場所だ」 リュウセイ「隕石…。そうだ、思い出したぜ。俺が子供の頃、大騒ぎになってたよな」 リュウセイ「で、その隕石の落ちた島がどうかしたのかよ?」 イングラム「民間レベルには、未だ明らかにされていない情報だが…」 イングラム「アイドネウス島のメテオ3から、地球外の知的生命体が保有する超技術…」 イングラム「エクストラ・オーバー・テクノロジー…通称『EOT』がいくつか発見されているのだ」 リュウセイ「イー・オー・ティー?」 イングラム「そうだ。それらは、地球人の技術レベルを遥かに超えた物であり…」 イングラム「様々な分野、特に軍事技術に革新をもたらした」 リュウセイ「じゃあ、そのEOTって奴を持ってたのは…」 イングラム「メテオ3の調査を担当したEOTI機関は、エアロゲイターだと予測している」 リュウセイ「EOTI機関…。こないだのグランゾンを開発した連中か」 リュウセイ「ってことは…あのグランゾンは、EOTを使ったスーパーロボット…?」 イングラム「おそらくな。そして、ビアン率いるEOTI機関はDCとなって連邦に反旗を翻し…」 イングラム「メテオ3が落着したアイドネウス島は、彼らの本拠地となった」 アヤ「噂だと、あの島はDCによって要塞化されているそうよ」 リュウセイ「じゃあ、このハガネで敵の総本山に突撃するってワケか…」 イングラム「そうだ。そして、参謀部が計算した作戦の成功確率は……」 イングラム「9.7%だ」 リュウセイ(驚き)「な、何だって…!? そんなに低いのかよ…!」 ライ「…望むところだ」 リュウセイ(驚き)「お、お前…わかってんのか!? 10回に9回は死ぬってことなんだぞ!?」 ライ(怒り)「フッ…死亡確率の高い作戦こそ、今の俺には相応しい」 リュウセイ(驚き)「お、お前…」 アヤ(ライ……) →09r『海溝よりの刺客』 第9話 海溝よりの刺客 敵味方初期配置出現 警報 テツヤ(怒り)「被害状況を報告しろ!」 エイタ(驚き)「魚雷は右舷後部に命中! テスラ・ドライブに異常発生!」 テツヤ(驚き)「何っ!?」 リオ(怒り)「後部第8、第11ブロックに浸水!」 衝撃音 テツヤ(驚き)「何だ!?」 エイタ(驚き)「テ、テスラ・ドライブの出力異常により、艦が沈降します!」 テツヤ(怒り)「予備ツリムタンクを使用して、深度を保て!」 エイタ(驚き)「りょ、了解!」 リオ(怒り)「ソーナーに感あり! 艦前方に何かがいます!!」 テツヤ(驚き)「!」 キラーホエールを指定 リオ(怒り)「データ照合終了! DCの戦闘原潜です!」 ダイテツ「どうやら、ワシらは待ち伏せされていたようだな」 テツヤ(怒り)(くっ…! まさか、奴らの潜水艦がこの深度まで潜れるとは…) テツヤ(怒り)(それに、こんな深海ではパーソナルトルーパーを出撃させられない…) テツヤ(怒り)(ここで本艦に何かあれば、海溝へ沈んで圧壊か…!) ダイテツ(怒り)「総員へ! これより、この深海域を強行突破する!」 テツヤ(驚き)「艦長、敵艦を撃滅するのではないのですか!?」 ダイテツ「大尉…ワシらの最終目的地は遥か彼方のアイドネウス島だ」 ダイテツ「補給手段が確保されていない現状で、戦闘は極力避けねばならん」 テツヤ「わかりました…。では、本艦をこの位置まで移動させればよろしいですね?」 目的地を指定 ダイテツ「うむ。第二戦速、前進!」 出撃準備 2ターンPP リュウセイ(集中)「イルム中尉、俺達は出撃しなくてもいいのかよ!?」 イルム「何言ってんだ。こんな所へPTで飛び出してみろ。あっと言う間に水圧でペシャンコだぞ」 リュウセイ(悲しみ)「そ、そうか…」 イルム「だから、今回は艦長やテツヤ大尉達に任せて、大人しくしてろ」 衝撃音 リュウセイ(驚き)「な、何だ!?」 エイタ(驚き)「テスラ・ドライブにさらなる異常発生! 出力が調整出来ません!!」 テツヤ(驚き)「何だと!?」 エイタ(驚き)「こ、このままでは艦が強制沈降します! ツリムタンクでは深度が調整出来ません!!」 テツヤ(怒り)「うぬっ…!」 ダイテツ(怒り)「補機ロケットエンジンクラスター点火! 急速浮上! 艦の深度を保て!」 テツヤ(怒り)「りょ、了解!」 エイタ(驚き)「何てこった、こいつはヤバいよ…!」 リオ(怒り)「どうしたの!?」 エイタ(驚き)「テスラ・ドライブの異常で重力制御が上手くいっていない!」 エイタ(驚き)「そのおかげで、艦が自然沈降どころか、強制的に海溝深部へ沈んでる…!」 リオ(怒り)「ホントなの!?」 エイタ(驚き)「ああ。今は補助エンジンとツリムタンクで何とか深度を保ってるけど…」 エイタ(驚き)「グズグズしてたら、海溝の底へ沈んで圧壊する!」 リオ(怒り)「そ、そんな!」 テツヤ(怒り)「エイタ、本艦が現在の深度を保てる限界時間は!?」 難易度が易の場合 エイタ(驚き)「あと6分です!」 →共通 難易度が普の場合 エイタ(驚き)「あと5分です!」 →共通 難易度が難の場合 エイタ(驚き)「あと4分です!」 →共通 共通 テツヤ(驚き)「何だと…!」 ダイテツ(怒り)「よし…それまでに加速必要水域を確保し、オーバーブーストを使って浮上する!」 テツヤ(驚き)「オーバーブーストを!? あれは大気圏離脱時や非常時に使うものですが…!」 ダイテツ「大尉、今がその非常時だ」 テツヤ(驚き)「!」 ダイテツ「いいか、何としても限界時間までに…」 目的地を指定 ダイテツ(怒り)「本艦をこのポイントまでたどり着かせろ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 3ターンPP テツヤ「…前方の敵艦はこちらを待ちぶせしているのか…?」 エイタ「そうみたいですね…」 ダイテツ(怒り)「…本艦をだ捕するつもりかも知れん。油断をするな!」 目的地に到達 エイタ「目標点に到達! 加速必要水域を確保しました!」 ダイテツ(怒り)「よし…オーバーブーストを使って浮上せよ!」 敵全滅 リオ(怒り)「敵艦の全滅を確認!」 ダイテツ(怒り)「よし…目標点まで移動し、オーバーブーストを使って浮上するぞ!」 規定ターンオーバー エイタ(驚き)「駄目です、艦が沈降します! 浮上出来ません!!」 テツヤ(驚き)「くっ、ここまでか!」 →GAME OVER ハガネ艦橋 リオ「浮上完了。周辺に敵影はありません」 テツヤ「やれやれ、何とか助かったか…」 エイタ「しかし…さすがですね、艦長は」 エイタ「大気圏離脱時用のオーバーブーストを海中で、しかもあんな状況下で使うなんて」 テツヤ「…あの人は昔、外宇宙探査航行艦ヒリュウの艦長を務めていたからな」 テツヤ「ああいう時の臨機応変な判断はさすがだよ。ま、その反面、かなりの無茶もする人だけどな」 エイタ「は、はあ…」 ダイテツ「大尉、微速前進で南鳥島へ向かう。その間にテスラ・ドライブの修理を急げ」 テツヤ「了解です、艦長」 暗転 艦内個室 ガーネット「どうやら、ハガネは無事に海の上へ出たみたいね」 クスハ「ええ…。ところで、ガーネットさん。私にお話って…何ですか?」 ガーネット「聞いたわよ…あんたって、リュウセイの幼なじみなんだって?」 クスハ「はい」 ガーネット「ふ~ん…。ところで、あんた…あの子のことが好きなんでしょ?」 クスハ(困惑)「え? そ、そんなことないです…」 ガーネット「で、どうなの?」 クスハ「どうなのって…別に何も。リュウセイ君は女の子に興味がないみたいで…」 ガーネット「まあ、確かに。ロボット一筋だからね、あの子は」 クスハ「それに、何だか話しかけづらくて…」 ガーネット「なるほど。要は、久々に会って…話すきっかけがなかなかつかめないってワケね」 クスハ「え、ええ…」 ガーネット「わかったわ。あたしが何とかしてあげる」 クスハ(困惑)「え? な、何とかって…?」 ガーネット(笑い)「いいから、あたしに任せといて!」 暗転 ハガネ格納庫 イルム「オオミヤ博士、ヒュッケバイン009のチェック、終わったぜ」 ロバート「ああ、ご苦労さん」 ドア開閉音、リュウセイ入室 リュウセイ「ん? このPTは…」 イルム「昔、俺がイングラム少佐のPTXチームにいた頃、乗ってた機体さ」 リュウセイ「PTXチームって…確か、SRXチームの前にあったPTの特殊部隊だったっけ」 イルム「ああ。今は解散しているがな」 ロバート「ところで、イルム中尉…009の調子はどうだった?」 イルム「前の時より良くなってたが…やっぱり、こいつじゃ008Lを超えられないな」 ロバート「それを言わないでくれ。あれとは動力源が違うんだ」 イルム「わかってるよ。とりあえず、次に敵が襲って来たらこいつを使ってみるわ」 ロバート「ああ」 リュウセイ「なあ、ロブ。動力源が違うって…どういうこった?」 ロバート「そうか…。お前は知らなかったんだな」 リュウセイ「?」 ロバート「…ヒュッケバインは全部で3機が作られていてな。内、1機がこの009…」 ロバート「残りが008Lと008R。で、2機の008と009じゃ動力源が違うんだ」 リュウセイ「動力源が違うって…。008は通常のエンジンを積んでなかったのかよ?」 ロバート「ああ、そうだ…」 ロバート「ヒュッケバイン008Lと008Rは初のEOT搭載型パーソナルトルーパーでな…」 ロバート「その2機には『ブラックホール・エンジン』という動力源が組み込まれていた」 リュウセイ「ブラックホール・エンジン? 何か、名前を聞いただけでヤバそうな感じが…」 イルム「そう…実際、ヤバかったのさ」 イルム「ヒュッケバイン008Rのブラックホール・エンジンは実験中に突如暴走し…」 イルム「基地一つを吹っ飛ばした。で、その時に居合わせた奴の中で生き残ったのは俺とハミル博士…」 イルム「それに…ライだ」 リュウセイ(驚き)「! ライが!?」 イルム「ああ。奴はヒュッケバイン008Rのテストパイロットだったのさ」 リュウセイ(驚き)「……!」 イルム「ブラックホール・エンジン暴走事故のおかげでライは左手を失い…」 リュウセイ(驚き)「左手を…!?」 イルム「ヒュッケバインにはバニシング・トルーパーっていう不名誉なアダ名がついた」 リュウセイ(驚き)「………」 イルム「…お前、あいつからこの話を聞いてなかったのか?」 リュウセイ(集中)「あ、ああ…」 イルム「フッ、あいつらしいな」 リュウセイ(集中)「………」 イルム「何にせよ、ブラックホール・エンジンっていう異星人の技術は俺達にゃ荷が重かったのさ」 リュウセイ(集中)(ライに…そんな過去があったなんて…) →10r『16年目の復讐』 10r『16年目の復讐』 艦内個室 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「ほら、動かないで」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「…どうして、私にこんなことを…?」 ガーネット「ん…まあ、いきなり本番ってワケにもいかないからね」 ガーネット(笑い)「クスハの予行演習をあんたでやっとこうと思っただけ」 ラトゥーニ(眼鏡)「予行演習…?」 ガーネット「いいから、いいから。さ、この服に着替えて」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「何、この服…?」 ガーネット「あたしの趣味じゃないけど、あんたやクスハには似合うと思ってね」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「…どうして、手錠とウサギのヌイグルミが…?」 ガーネット「だって、あんた…そういうアイテム、すぐに手放しちゃうでしょ?」 ラトゥーニ(眼鏡)「そんなの…任務に必要ないもの」 ガーネット「う~ん、ベビードール風は変な色気が出ちゃってるな。クスハのイメージじゃないわね」 ラトゥーニ(眼鏡)(聞いてない……) ガーネット「だったら、次はゴシップ…じゃなかった、ゴシック・ロリータ風で…」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「ちょ、ちょっと…」 ガーネット「うん、こっちの方がいいわね。じゃ、眼鏡を外すわよ?」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「いったい、何のために…こんなこと…」 ガーネット「大丈夫、大丈夫。心配いらないって」 ガーネット(笑い)「こう見えてもあたし、軍に入る前はメイクアップ・アーティストだったんだから」 ガーネット(笑い)「もっとも、モデル崩れの、だけどね」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「……!」 ラトゥーニ走り去る ガーネット(驚き)「あ、待ちなさいってば!」 ガーネット「もう…年頃の女の子のくせに、おしゃれには全然興味ないんだから」 ジャーダ「よう、ガーネット…ラトゥーニに何やってたんだ? 何か凄い格好をしてたけど…」 ガーネット「ま、ちょっとワケありでね。で、何の用?」 ジャーダ「ああ…さっき、イングラム少佐に呼ばれてな。機種変更の話をされた」 ガーネット「機種変更?」 ジャーダ「そうだ。次からイルム中尉がヒュッケバインに乗ることになってな…」 ジャーダ「中尉のゲシュペンストMk-Ⅱが空いたんだ。で、そいつが俺達の部隊に回って来たってワケ」 ガーネット「ふ~ん…。それで、誰が乗るの?」 ジャーダ「俺はラトゥーニをゲシュペンストMk-Ⅱに乗せようと思ってるんだが…」 ガーネット「あの子を…?」 ジャーダ「ああ」 ガーネット「あたしはいいけど…あんた、それでいいの? 前から機種変更願いを出してたじゃない」 ジャーダ「そうだけど…正直言って、PT操縦技術は俺よりあいつの方が上だしな」 ガーネット「…あの子、『スクール』の出身だもんね…」 ジャーダ「ま…俺達、自分の専用機はねえけど、PTに乗ろうと思ったらいつでも乗れるしさ」 ジャーダ「ラトゥーニのためを思って、ゲシュペンストMk-Ⅱはあいつへ譲ることにするよ」 ガーネット(笑い)「ふ~ん…。もしかしてあの子みたいな子供が欲しいの?」 ジャーダ(驚き)「バ、バカ。どうしてそういう話に飛躍すんだよ!?」 ガーネット(笑い)「ま~た、照れちゃって! いつでもいいわよ?」 ジャーダ(驚き)「って、何がだ。ところで、当のラトゥーニはどこへ行ったんだ?」 ジャーダ「あの服で艦内をうろつくのは、いくら何でもマズいんじゃねえのか?」 ガーネット(驚き)「そうだった! 早く着替えさせないと、艦長やテツヤ大尉に怒られちゃう!」 暗転 ブリーフィングルーム アヤ「イングラム少佐…」 イングラム「どうした、アヤ?」 アヤ「今回の作戦に私達が参加する理由…。それはもしかして……」 イングラム「そうだ。お前の父親、ケンゾウ・コバヤシ博士の理論に基づいた上での判断だ」 アヤ(驚き)「そ、そんな…私はともかく、リュウは…!」 イングラム「………」 アヤ(驚き)「も、もしかして…クスハをこの艦に乗せたのも…?」 イングラム「例の力は、絶体絶命の状況に陥った時…発動する可能性が高い」 イングラム(微笑)「現にリュウセイが初めてパーソナルトルーパーに乗った時もそうだった」 アヤ(驚き)「で、でも!」 イングラム「…アヤ、リュウセイをこの戦争に巻き込んだのが、自分だと思っているのか?」 アヤ(悲しみ)「………」 アヤ(悲しみ)「…あの子の素質は間違いないものだと思います。ですが……」 イングラム「遅かれ早かれ、人類は今以上の危機に直面する」 アヤ(悲しみ)「………」 イングラム「その時、リュウセイのような素質を持った者が複数必要だ。無論、お前も例外ではない」 アヤ(悲しみ)「でも、私は高レベルのテレキネシス・リンクを行うと…」 アヤ(悲しみ)「システムに残留している思念を…あの二人の念を……感じるような気がするんです」 イングラム「…特脳研での実験中に亡くなったという母親と妹のことか?」 アヤ(悲しみ)「はい……」 イングラム「…………」 イングラム「…思い出は所詮、過去の亡霊に過ぎない」 アヤ(驚き)「少佐…」 イングラム(微笑)「お前なら乗り越えられる。信じているぞ、アヤ…」 アヤ「……わかりました。結果を出せるよう努力します」 イングラム(微笑)「………」 暗転 ハガネ格納庫 ロバート「おい、ラトゥーニはまだ格納庫に来てないのか?」 ロバート「あの子が来なけりゃ、ゲシュペンストの調整作業が終わらないんだが…」 一般兵「さっき、呼び出しをしましたから、もうすぐ来るでしょう」 ロバート「ん? あそこにいるのはリュウセイと…リオか。二人して何やってるんだ?」 リュウセイ(集中)(………) リュウセイ(集中)(バニシング・トルーパー…ヒュッケバイン…) リュウセイ(集中)(あのライが、そいつのテストパイロットだったなんて…) リオ(怒り)「…リュウセイ君。私の話…聞いてるの?」 リュウセイ(驚き)「え? 何だったっけ?」 リオ(怒り)「だから、クスハに冷たい態度を見せるのはやめてっていう話」 リュウセイ(悲しみ)「あ、ああ…そうだったな」 リオ(怒り)「もう…。あなた、あの子の幼なじみなんでしょ?」 リオ(怒り)「事情はどうあれ…クスハはこんな戦艦へ乗せられて不安になってるのよ?」 リオ(怒り)「そんな時に、あなたが力になってあげなくちゃダメじゃない」 リュウセイ(悲しみ)「ああ…」 リオ「ねえ、どこか具合でも悪いの? いつものリュウセイ君らしくないわよ」 リュウセイ(驚き)「そ、そうか?」 衝突音 ???(ラトゥーニ(驚き))「!」 リュウセイ(驚き)「あ…。ご、ごめんよ。大丈夫かい?」 ???(ラトゥーニ(困惑))「……!」 ラトゥーニ、走り去る リュウセイ(驚き)「お、おい、リオ…今の女の子、誰だ?」 リオ「さ、さあ…見かけない顔だし、軍艦には全然似つかわしくない格好をしてたけど……」 リュウセイ「…ロブの知り合いかな?」 リオ「まさか」 警報 リュウセイ(怒り)「! 敵襲か!?」 第10話 16年目の復讐 敵味方初期配置出現 テツヤ(怒り)「くっ! ここまで敵機の接近を許すとは…! 索敵手は何をしていた!?」 エイタ(驚き)「そ、それが…敵は新型のジャミング装置を使用し…」 エイタ(驚き)「この南鳥島付近に潜伏していたと思われます!」 ダイテツ(怒り)「テツヤ大尉、迎撃機を発進させろ!」 テツヤ(怒り)「りょ、了解!」 出撃準備 リュウセイ、イルム、ラトゥーニ出撃 テツヤ(驚き)「3機だけだと!? 他のPTや戦闘機はどうした!?」 ロバート(怒り)「すまない、大尉! 他の機体は発進までもう少し時間がかかる!」 テツヤ(怒り)「あと、どれぐらいだ!?」 ロバート(怒り)「6分…いや、4分で何とかする!」 ダイテツ(怒り)「やむをえん。それまで、本艦とPT3機で敵機を迎撃せよ!」 リュウセイ「了解!」 イルム「やれやれ…ヒュッケバインに関わるとロクなことが起きないよな」 イルム(笑い)「それじゃ、他の連中が出てくるまで俺達だけで頑張ろうぜ、ラトゥーニちゃん」 ラトゥーニ(困惑)「…了解…」 イルム(被弾)「!?」 ラトゥーニ(困惑)「………」 イルム「…お嬢さん、前にどこかで会ったっけ?」 ラトゥーニ(困惑)「…いつも会ってるけど……」 リュウセイ(驚き)「も、もしかして…!?」 イルム「う~む…美人の顔は忘れないようにしてるんだがな。名前は何て言うんだい?」 ラトゥーニ(困惑)「ラトゥーニ・スゥボータ…」 イルム(怒り)「な、何!? お前がラトゥーニだって!?」 リュウセイ(驚き)「や、やっぱり…!」 イルム(被弾)「どうして、突然そんなに可愛くなったんだ!? それに、その格好は…」 ラトゥーニ(困惑)「…着替える時間がなかったから……」 イルム(被弾)(な……) イルム(被弾)(何てこった…。この俺としたことが、まったくのノーマークだったぜ…) リオ(怒り)「あ、あの子…ラトゥーニだったんだ…!」 エイタ(驚き)「…か、可愛い…」 リオ「ふ~ん。エイタって、そういう趣味だったんだ?」 エイタ(驚き)「わ、悪いかよ」 テツヤ(怒り)「貴様ら! そんなことを言ってる場合か! 敵機を迎撃しろ!!」 2ターンPP エイタ(驚き)「新たな敵部隊を感知! 30秒後に接触します!」 リュウセイ(怒り)「敵の増援か!」 イルム(怒り)「ラトゥーニ、気を付けろ! 敵の集中攻撃を受けるかも知れないぞ!」 ラトゥーニ(困惑)「………」 敵3機以下or2ターンEP 敵増援出現 テンペスト「………」 テンペスト「この時を…」 テンペスト「連邦軍との戦いの場へ赴ける時をどれほど待ち望んだことか」 テンペスト「あれから、もう16年…。レイラ、アンナ…お前達の無念を俺のこの手で晴らしてやる」 テツヤ(驚き)「あのAMは伊豆基地にも現れた新型か…!」 ライ(怒り)(だが、機体色が違う。エルザムではない…) テンペスト「む…?」 ヒュッケバイン009を指定 テンペスト(怒り)「あのPTは…もしや、月で暴走事故を起こしたヒュッケバインの同型機か?」 イルム「やれやれ…どうやら、あいつもエースパイロットっぽいな」 イルム「敵さんも次から次へ面倒な相手を送り込んでくれるもんだぜ、まったく」 テンペスト(怒り)「連邦軍に与する者には、死を…!」 テンペスト(怒り)「我が妻と娘に対する最初の手向けとなるのは…」 テンペスト(怒り)「お前だ!」 ラトゥーニ(困惑)「! 来る…!」 テンペスト、レールガンでラトゥーニを攻撃 テンペスト『(攻撃時のセリフ)』 ラトゥーニ『(回避時のセリフ)』 ラトゥーニ(困惑)「その機体の動き、データで見た記憶があるわ…」 テンペスト(怒り)「何だと!? あの機体…子供が乗っているのか!?」 ラトゥーニ(困惑)「…あなたはエルザム少佐と同じ、元特戦教導隊のメンバー…」 テンペスト(怒り)「! 何故、それを…!?」 イルム(被弾)「あいつも教導隊…!?」 テンペスト(…アンナが生きていれば、あの子と同じ年頃か…) テンペスト(…俺は…あのパイロットを撃てるのか?) テンペスト「いや…慈悲の心は、とうに捨てた」 ラトゥーニ(怒り)「!」 テンペスト「俺は連邦軍の人間を一人でも多く血祭りに上げるために…」 テンペスト(怒り)「16年目の復讐を果たすために、鬼となる!」 ラトゥーニ(怒り)「…復讐…!」 イルム(怒り)「ラトゥーニ、その敵はヤバい! 離れろ!」 テンペストのHP80%以下or4ターンPP リオ(怒り)「PTの発進準備が完了しました!」 ダイテツ(怒り)「出撃を許可する!」 リオ(怒り)「了解! PT各機、発進どうぞ!」 味方増援出現 イングラム「各機へ。ハガネを防衛しつつ、敵AMを撃破せよ」 ライ「了解です」 ジャーダ(怒り)「ラトゥーニ! 大丈夫か!?」 ラトゥーニ(笑い)「うん」 ガーネット(怒り)「見てなさいよ…! 今までラトゥーニをいじめてくれた分のお返しをしてやるから!」 ジャーダ(怒り)「ああ! てめえら、そこを動くんじゃねえぞ!!」 テンペスト「PTが出てきたか。各機へ。各個に敵機を叩け」 テンペストを撃墜 テンペスト(被弾)「うぐっ! な、何と…!?」 テンペスト(被弾)「お、俺は復讐を成し遂げるまで…」 テンペスト(被弾)「妻と娘の無念を晴らすまでは死なん…!」 敵全滅 リオ(怒り)「艦長! 敵の戦闘原潜と思われる物体が浮上して来ます!」 ダイテツ(驚き)「何だと…!」 キラーホエール出現 DC艦長「ビアン総帥からの撤退命令に従い、テンペスト少佐達を回収次第、この海域から離脱する」 リオ(怒り)「敵機、及び敵戦闘原潜がこの海域から撤退して行きます!」 テツヤ(驚き)「どういうことだ…? 本艦にあれだけの攻撃を仕掛けておいて、撤退するなんて…」 ダイテツ「………」 ハガネ格納庫 イルム「いや、驚いたの何のって。まさか、あのラトゥーニがあんな化け方をするとはな」 ガーネット(笑い)「素材もいいけど…あたしのコーディネイトもなかなかでしょ、イルム中尉?」 イルム(笑い)「ああ。眼鏡を取ったら可愛い子ちゃん…っていうお約束をあそこまで地で行くとはね」 ロバート「俺もあの子を見た時は、自分の目を疑ったよ」 イルム「正体がもっと早くわかってたら口説いてたんだが…」 ガーネット(驚き)「口説くって…あの子、まだ14歳ですよ?」 イルム(笑い)「十分、守備範囲だね」 ドア開閉音、ラトゥーニ入室 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「あら、ラトゥーニ…もう着替えちゃったんだ?」 ラトゥーニ(眼鏡)「…あんな格好じゃ艦内を歩けない…」 イルム(笑い)「服はともかく、その眼鏡は取ったらどうだ? せっかくの美人が台無しだぜ」 ラトゥーニ(眼鏡)「これはアナライズ・ツール。分析作業に必要なの…」 イルム「あ、そう」 ロバート「ところで、ガーネット。何で彼女にあんな格好をさせてたんだ?」 ガーネット「それは、クスハとリュウセイの会話のきっかけをつかむために、予行演習で…」 ガーネット(驚き)「…って、そのことすっかり忘れてたっ!」 暗転 ブリーフィングルーム クスハ(困惑)「リュウセイ君…あの…」 リュウセイ(集中)「………」 クスハ(困惑)(まだ怒ってるのかな…) リュウセイ(集中)「…やっぱ、いつまでもウジウジ悩んでるのは俺の性に合わねえんだよな」 クスハ(困惑)「え…?」 リュウセイ「過ぎたことを悔やんだって、何にもならねえ」 クスハ(困惑)「…でも、私がここに来る決意をした理由は…」 リュウセイ「いいんだ。お前にも、ライにも事情は色々あるだろうけど…」 リュウセイ「そういうのをまとめて、ひっくるめて…スッパリ割り切ることにするぜ」 クスハ(困惑)「リュウセイ君…」 リュウセイ「俺の力でどこまでやれるかわからねえけど…」 リュウセイ「DCやエアロゲイターからみんなを守るために…俺、頑張るぜ」 クスハ「…うん……」 クスハ(………) クスハ(…私も…周りに流されてこの艦に乗っちゃったけど…) クスハ(自分に何が出来るのか…何をしなければいけないのか…ちゃんと考えなきゃ…) →11r『魔装機神』 11r『魔装機神』 ウェーク島基地 一般兵「テンペスト少佐、アイドネウス島総司令部のアードラー副総帥から通信が入っています」 テンペスト「…メインモニターに回せ」 一般兵「はっ」 モニター音 アードラー「テンペスト・ホーカー少佐、さしものお前も、ハガネには手を焼いておるようじゃな」 テンペスト「…申し訳ありません」 アードラー「まあ、よい。お前は至急、キラーホエール23番艦にてアイドネウス島へ帰還するのだ」 テンペスト「総司令部へ帰還…?」 テンペスト「このウェーク島基地で、ハガネ迎撃任務を続行するのではないのですか?」 アードラー「いや。お前には、別の任務が与えられる」 アードラー「現在、我が軍は中欧地区制圧のため、戦力を再編成中じゃ」 アードラー「お前には総司令部で、その指揮を執ってもらおうと思ってな…」 テンペスト「………」 テンペスト「ハガネは着実に我が方の包囲網を突破し、このウェーク島へ接近しつつあります」 テンペスト「たった1艦とは言え、その戦力を侮るのは危険です。今、自分が基地を離れることは…」 アードラー「心配は無用じゃ。以降の任務はテンザン・ナカジマに引き継がせる」 テンペスト(怒り)「あの男に…?」 アードラー「妙な勘ぐりは無用じゃぞ。この命令は、ビアン総帥のご意思によるものじゃかならな」 テンペスト(怒り)「………」 アードラー「その証拠に、エルザムやシュウ・シラカワも同様の命令を受けて、総司令部に向かっておる」 テンペスト(エルザムとシュウ・シラカワが…?) アードラー「よいな? 早急に総司令部へ帰還しろ。総帥がお前をお待ちじゃ」 モニター音 テンペスト(…どういうことだ? 前回の撤退命令、それに今回の総司令部への帰還命令…) テンペスト(ビアン総帥はいったい何をお考えなのだ…?) ドア開閉音、テンザン入室 テンザン(笑い)「さーて、今日から俺がここの戦闘指揮官だからな。ちゃんと命令を聞けよ」 テンペスト「………」 テンザン「! な、何だ、少佐…まだいたのかよ」 テンペスト「………」 テンザン「総帥があんたを呼んでるんだろ? さっさと行かなきゃマズいんじゃないの?」 テンペスト「言われるまでもない」 テンザン「ま、後のことは任せてくれ。ハガネは俺がキッチリと沈めてやるからさ」 テンペスト「現実とゲームの区別がつかない子供には無理だ」 テンザン「ヘッ、いつまでも家族のカタキ討ちにこだわってるあんたに言われたかねえな」 テンペスト(怒り)「……!」 テンザン「それに、戦争ってのはな…もっと明るく、派手に、パーッとやんなきゃ楽しくねえっての」 テンペスト(怒り)「ここで死にたくなければ、その口を今すぐ閉じろ」 テンザン「おっとっと、冗談だっての。本気にしないでくれよ、テンペスト少佐」 テンペスト「フン…」 テンザン(笑い)「それじゃ、気を取り直して…ハガネ相手のウォー・シミュレーションゲームを楽しむとすっか」 暗転 ハガネ艦橋 テツヤ「間もなく、本艦は北回帰線を越え…ミクロネシア海域へ入ります」 テツヤ「そこで、問題となるのが、旧西暦時代からの重要拠点でもあるウェーク島の連邦軍基地です」 イングラム「あの基地は、DCに占拠されていると見て間違いないな」 テツヤ「ええ…。前回の敵部隊もそこから出撃したと思われます」 アヤ「ウェーク島を回避することは出来ないのですか?」 テツヤ「そうしたいところだが、補給の問題もある。それに…」 テツヤ「あの海域周辺の敵防衛網は、ウェーク島を中心に展開されているため…」 テツヤ「基地を奪回出来れば、マーシャル諸島東海域に差し掛かるまで、敵の攻撃を受けずに済む」 アヤ「しかし…それでは基地にいる敵部隊と正面からぶつかることに…」 ダイテツ「…現在、DCは北アフリカ地区を制圧するために戦力を展開中だ」 ダイテツ「そのため、太平洋方面の防衛網が以前より手薄になっている」 ダイテツ「ワシらがDCの本拠地、アイドネウス島へ早期到着するには、この隙を狙うより他にない」 アヤ「………」 ダイテツ「だからこそ、あの島への最短ルート上にあるウェーク島を突破せねばならんのだ」 ダイテツ「何としてもな…」 暗転 ブリーフィングルーム イングラム「我々が目指すウェーク島の基地には、多数の対艦砲台が配備されている」 イルム「やれやれ、そいつがそっくり敵の手に落ちてるなんて…冗談キツいぜ」 イルム「で、少佐…。どうやって基地を攻めるんです? ハガネで艦砲射撃ですか?」 イングラム「基地の対艦砲台の有効射程距離はハガネの主砲以上だ。だから、うかつに接近できん」 リュウセイ「じゃあ、砲台をブッ壊さない限り、ハガネは島へ近づけないってことか…」 イングラム「そうだ。よって、PTと戦闘機で先行し、ウェーク島へ突入…基地の対艦砲台を撃破する」 イングラム「その後、ハガネの艦砲攻撃で基地主要施設を破壊すれば、作戦は成功だ」 リュウセイ(驚き)「し、島へ突入って…その前に、対艦砲台の攻撃でやられちまうんじゃないのか!?」 イングラム「ヒュッケバイン、ビルトシュバイン、ビルトラプターとF-28の機動性能ならば…」 イングラム「対艦砲台の弾に当たる可能性は低い」 リュウセイ(トホホ)「ホ、ホントかよ…」 イングラム「後は、敵AMや戦闘機、地対空ミサイルにどうやって対処するか、だ」 ジャーダ「対処も何も…そいつらもキッチリ片づけるしかないんでしょう?」 イングラム「無論だ」 ジャーダ(笑い)「じゃ、戦闘機乗りの出番だな。気合入れて行くとすっか!」 ガーネット「PTで水の中を歩いていった方が安全じゃないの?」 ジャーダ(驚き)「…横から盛り下がるようなこと言うなよ」 イングラム「作戦開始は1130。各自、持ち場につけ。以上だ」 第11話 魔装機神 敵味方初期配置出現 ダイテツ(怒り)「本艦は、敵基地砲台の射程圏外であるこのポイントに固定! PT、及び戦闘機を発進させろ!」 テツヤ(怒り)「了解! 各機、発進せよ!」 出撃準備 ガーネット(驚き)「ちょっと…! 砲台の数が多くない?」 ジャーダ「当たり前だろ。そうでなきゃ基地を守れねえだろうが」 ガーネット「砲台だけにやりたい放題…なんちゃって」 ジャーダ(怒り)「つまんねえぞ!」 リュウセイ(驚き)「なあ、あれを全部、俺達だけで壊せっていうのかよ?」 ジャーダ「今さら文句を言ったって、しょうがねえだろ。MAPWでもありゃ、話は別だけどよ」 イングラム「各機へ。基地周辺の砲台を優先して破壊せよ」 アヤ「了解です、少佐」 一般兵「テンザン大尉! ハガネからPTが出撃しました!」 テンザン「よし…じゃあな、敵のPTはギリギリまで引きつけろ。21番艦も現状の海域で待機だ」 一般兵「え!? AM部隊で迎撃するのではないのですか?」 テンザン(笑い)「バーカ。それじゃ面白くねえし、スリルもねえだろうが!」 一般兵「は、はあ…」 テンザン「いいから、言われたとおりにしろっての」 一般兵「りょ、了解です」 2ターンPP アヤ「ライ、おかしいと思わない? 戦力は向こうの方が上なのに、敵機の動きが鈍すぎるわ」 ライ「そうですね。海上で我々のPTを迎撃すれば、基地への被害を最小限に抑えられるというのに…」 ライ「何かのワナ…あるいは、伏兵がいるかも知れませんね」 アヤ「そうね…」 リュウセイ「どのみち、基地へ接近しなきゃ砲台を潰せねえんだ。今は突撃あるのみだぜ!」 敵増援ラインを越える テンザン「へへ、来やがったな。これからが本番だぜ」 テンザン(怒り)「キラーホエール21番艦に出番が来たと伝えろ!」 一般兵「了解! キラーホエール21番艦、浮上せよ!」 キラーホエール出現 リオ(怒り)「ああっ! 0時方向に反応あり! DCの戦闘原潜です!!」 テツヤ(怒り)「うぬっ…! やはり、伏兵がいたのか!」 テンザン「21番艦、対艦ミサイルを発射しろ。ただし、艦首部分には当てるなよ」 テンザン「下手に爆発させたら、俺達も吹っ飛んじまうからな」 DC艦長「了解! 目標、ハガネ後部! 対艦ミサイル、発射!!」 大型ミサイル出現 エイタ(驚き)「敵戦闘原潜から大型ミサイルが発射されました!」 テツヤ(怒り)「ターゲットは本艦か…!」 テンザン(笑い)「さあ、ハガネ…どうする?」 テンザン(笑い)「砲台と大型ミサイルのエジキになるか、仲間のPTを見捨てて逃げるか、それとも…」 ダイテツ(怒り)「PT部隊は、基地の砲台破壊任務を続行! ミサイルはハガネで落とす!」 テツヤ(怒り)「了解! AMミサイル、発射準備!」 テンザン(笑い)「ホ! ミサイルの撃墜を選びやがったか。やっぱ、そうこなくちゃ盛り上がらねえよな」 敵増援出現時に移動砲台が6機以下or敵増援出現後次ターンPP 警報 リオ(怒り)「艦長! 未確認飛行物体が9時の方角から高速で接近して来ます!!」 ダイテツ(驚き)「未確認…? もしや、エアロゲイターか!?」 リオ(怒り)「データ照合…該当あり! こ、これは…!」 サイバスター出現 マサキ(怒り)「ここか! まったく、余計な手間をかけさせやがって!」 テツヤ(驚き)「何だ!? あの人型は!!」 リュウセイ(驚き)「カ……」 ガーネット(驚き)「カ? 刺されちゃったの?」 リュウセイ(喜び)「カ、カッコいい…!」 ライ「そんなことを言っている場合か。あれは南極の時にも現れた奴だ」 リュウセイ(集中)「あ、ああ…!」 サイバスター、ウェーク島基地まで移動 リュウセイ(驚き)「な、何てスピードだ! 戦闘機以上だぜ!」 一般兵「しょ、正体不明機が基地の防衛網を突破しましたっ!」 テンザン(被弾)「お、おいおい…何だよ、ありゃ!?」 テンザン(被弾)「PTやAMじゃねえぞ! ビアン総帥の新兵器か!?」 テツヤ(怒り)「そこの機体! 所属と官姓名を名乗れ! でなければDCの機体と認識し、攻撃する!」 マサキ「おっと、早合点するな。ちょいと力を貸してやろうって言ってるのさ!」 テツヤ(驚き)「何だと!?」 シロ「いいのか、マサキ? おいら達のことを説明しニャくて…」 マサキ(怒り)「そんな時間はねえ。敵の砲台を一気に片づけるぞ!」 クロ「一気にって…まさか、アレを使うつもりニャの!?」 シロ(怒り)「無茶だよ、マサキ! 今、あんニャものを使ったら…」 マサキ(怒り)「時間がもったいねえ! やるぞ!!」 クロ「わ、わかったニャ!」 マサキ(怒り)「ようし、行くぜっ!! サイフラァァァァッシュッ!!」 マサキ、サイフラッシュで砲台を破壊 一般兵「た、対艦砲台が全て破壊されました!!」 テンザン(被弾)「あの野郎…味な真似をしてくれんじゃねえか!」 リュウセイ(驚き)「す、すげえ! たった1機で砲台を全部壊しやがった…!」 マサキ(余裕)「ま、ざっとこんなもんよ。それじゃあな!」 リュウセイ(驚き)「お、おい! どこへ行くんだ!?」 マサキ「この基地の中さ。何、ちょいと調べるだけだ。後は頑張りな」 マサキ撤退 ジャーダ(驚き)「何なんだ、あいつ!?」 イングラム(怒り)「各機へ。この機に乗じて一気に基地を制圧する」 ダイテツ(怒り)「砲台が破壊されたのなら、本艦も動ける。二発目を撃たれる前に戦闘原潜を行動不能にせよ!」 敵全滅 敵増援、サイバスター出現 マサキ(怒り)「待ちやがれ!」 テンザン(被弾)「チッ! てめえさえ現れなけりゃあ、ハガネを沈められてたのによ!」 テンザン(被弾)「おかげで俺のゲームが台無しだぜ!」 マサキ(怒り)「何がゲームだ、ふざけんな! それよりもシュウの野郎はどこにいる!? 答えろ!!」 テンザン(怒り)「お前もしつけえな! ここにはいねえっての!」 マサキ(怒り)「なら、奴の行き先を教えろ!」 テンザン「さあな。アイドネウス島にいるんじゃねえか?」 マサキ(驚き)「アイドネウス島…!?」 テンザン「このままじゃ分が悪いな。さて、どうしたもんか…」 テンザン「腹も減ってきたし…ここで基地を死守なんてのも面倒だしな。今日の所は引き上げだ」 一般兵「そ、そんな! 我々はどうなるのですか、大尉!」 テンザン(笑い)「ま、運が悪かったと思ってあきらめるんだな。それじゃあばよ」 敵全機撤退 リオ「ウェーク島基地、沈黙しました。残存部隊はこの海域から撤退していきます」 テツヤ「あの正体不明機は?」 リオ「こちらへ攻撃を仕掛けてくる素振りは見せていませんが…」 マサキ(被弾)「ちっ…ここにもいなかったか、シュウの野郎…」 シロ「でも、手がかりがつかめただけでもマシだニャ」 イングラム「…お前は何者だ?」 マサキ「俺はマサキ。マサキ・アンドーって名前だ。『お前』じゃねえ」 イングラム「では、その機体は何だ? 見たところ、パーソナルトルーパーではないようだが…」 マサキ「こいつはパーソナルトルーパーじゃねえ」 マサキ「風の魔装機神…サイバスターって言うんだ」 イングラム「魔装機神…? 聞いたことのない名前だな」 マサキ(被弾)「なら、これからは…忘れずに…覚えておくんだな…」 シロ(怒り)「マサキ、どうしたんだニャ!?」 マサキ(被弾)「な、何だ…? 力が…入らねえ…」 クロ「やっぱり、さっきのサイフラッシュでプラーニャを使い過ぎて…?」 マサキ(被弾)「くそっ…この程度で…ザマねえぜ……」 ハガネ艦橋 エイタ「…所属不明機の回収、終了しました」 テツヤ「まさか…05が現れるとはな……」 エイタ「05って……前に偵察機が接触したっていう…?」 テツヤ「ああ。しかし、エアロゲイターではないようだな…」 ダイテツ「…基地の方は?」 エイタ「残存兵員が投降信号を出しています」 ダイテツ「武装解除命令を出せ。その後で投降を受け入れる」 エイタ「了解。武装解除命令を出します」 ダイテツ「テツヤ大尉、補給物資の搬入準備を」 テツヤ「はっ。しかし…妙ですね。奴らは最後まで我々に抵抗すると思っていましたが」 エイタ「指揮官もさっさと基地を放棄して逃げましたしね」 ダイテツ「…あのビアン・ゾルダークが率いるディバイン・クルセイダーズも決して一枚岩ではないということだ」 ダイテツ「ならば、ワシらにも勝機はある……」 暗転 医務室 クスハ(笑い)「じゃあ、包帯だけ巻いておきますね、アヤさん」 アヤ(笑い)「ありがとう、クスハ」 クスハ「さ、次はリュウセイ君の番よ」 リュウセイ「こんなもん、ケガの内に入らねえよ。なめときゃ治るって」 クスハ「んもう、猫じゃないんだから」 アヤ「そう言えば…あのマサキって子、猫を二匹連れてたんですって?」 クスハ「ええ…今、向こうのベッドで寝ています」 リュウセイ「猫と一緒にロボットに乗ってるなんて…変わってんなあ」 アヤ「彼、地球人…なの?」 リュウセイ「そうじゃねえか? マサキ・アンドーって名前も、どう考えたって日本人のもんだし…」 リュウセイ「あのサイバスターってロボットも、エアロゲイターの機体じゃなさそうだ」 ドア開閉音、リオ入室 リオ「ねえ、クスハ。あのマサキって子、気がついたの?」 クスハ「ううん…まだ眠ってるわ」 リオ「そう…」 クロ「シロ! シロってば!」 シロ「ニャんだ…? もうおニャか一杯だニャ…」 アヤ「リオ、あなた…今、何か言った?」 リオ「いえ…?」 クロ(呆れ)「ニャに寝ぼけてんのよ、シロ。さっさと起きニャさいよ」 シロ「フニャ…ここは…?」 アヤ「やっぱり声がする…」 リュウセイ(トホホ)「お、おいおい、カンベンしてくれよ。真っ昼間から幽霊なんて…」 リオ「私、見てくるわ」 リオ「ねえ、そこに誰かいるの!?」 シロ「わっ!」 クロ「ビ、ビックリしたニャ!」 リオ(怒り)「…ね、猫が喋ってる…!」 アヤ(驚き)「ホ、ホントだわ…!」 リュウセイ(驚き)「も、もしかして…猫型のロボット!?」 シロ「ニャにをバカニャこと言ってんだニャ」 クスハ(怒り)「…で、でも…人間の言葉を話す猫なんて…」 シロ「あ、そうだニャ…。地上の猫は喋らニャいのが普通ニャんだった」 クロ(呆れ)「今さら、もう遅いニャ」 リオ(怒り)「な、何なの…? ど、どういうこと…!?」 マサキ(悲しみ)「う、うう……」 クロ(喜び)「マサキ、気がついたニャ!?」 マサキ(悲しみ)「………」 マサキ「…ここは?」 アヤ「連邦軍の戦艦…ハガネの医務室よ」 マサキ(驚き)「連邦軍の戦艦だと!? こうしちゃいられねえ!」 シロ(怒り)「マサキ!」 リオ(怒り)「ちょっと! どこへ行くのよ!?」 暗転 ブリーフィングルーム テツヤ「補給物資の搬入は終了しました。これで、予備パーツ不足は、ある程度解消されます」 ダイテツ「敵のアーマードモジュールは手に入れられたのか?」 ロバート「データは入手しましたが、さすがに機体そのものは…」 ロバート「しかし、AM用の武器や特殊武器を入手しましたので、PT用に調整しておきます」 ダイテツ「うむ、頼んだぞ」 テツヤ「それと、艦長…一つ気になることがあります」 ダイテツ「何だ?」 テツヤ「基地司令部の通信履歴を調査したのですが…極東支部との交信記録らしきものを発見しました」 ダイテツ「極東支部との…? 記録日と内容は?」 テツヤ「それはさすがに削除されていましたが、ここ数日の間に極東支部から通信が入っていたのは事実です」 ダイテツ「グレードと回数は?」 テツヤ「グレードはAAA…回数は1回です。他にもあったかも知れませんが、追跡調査は不可能です」 イングラム「AAAのコードを使用出来るのは、指揮官クラスの人間のみだ。となれば…」 テツヤ「レイカー・ランドルフ司令や、サカエ・タカナカ参謀…あるいは、ハンス・ヴィーパー中佐…」 ダイテツ「………」 イルム「…それと関係あるかどうかはわかりませんが、俺にも二つほど気になることがありましてね」 イングラム「何だ?」 イルム「一番最初にDCのリオンと接触した時、俺は輸送機に乗っていたんですが…」 イルム「奴らは、積み荷がビルトラプターだってことを知っていたようなんです」 テツヤ「それは、DCが反乱を起こす前の話だな?」 イルム「ええ。それと…我々に何度か攻撃を仕掛けて来ているDCのパイロット…」 イルム「テンザンという奴ですが、リュウセイによれば元は民間人で…」 イルム「バーニングPTのかなり有名なゲーマーだったとか」 テツヤ「バーニングPT…?」 イングラム「我々が適格者を民間レベルから捜し出すために使用した、一種のシミュレーターだ」 イングラム「リュウセイ曹長はそれの結果によって、SRX計画のテストパイロットに選ばれた」 ダイテツ「では、DCもそのシミュレーターを使用して何らかの選抜を行っていたと?」 イングラム「それはあり得ません。バーニングPTはロバート・オオミヤ博士が開発した物です」 テツヤ「ならば、何者かが極秘裏にバーニングPTの優秀なプレイヤーをEOTI機関へ引き渡した…?」 イングラム「連邦軍の軍人なら、不可能なことではないな」 テツヤ「まさか、極東支部にDCへの内通者がいるとでも…?」 ダイテツ(怒り)「………」 ドア開閉音、マサキ、リオ入室 リオ(怒り)「ダメだって、勝手に入っちゃ!」 マサキ(怒り)「うるせえ! 俺はこの連中に聞きたいことがあるんだよ!」 テツヤ(驚き)「何だ? ミーティング中だぞ!」 ダイテツ「その少年は…?」 マサキ「あんたが、この艦の艦長か?」 ダイテツ「そうだ」 マサキ「なら、ビアンって奴の居場所を知ってるか?」 ダイテツ「何故、そんなことを聞く?」 マサキ「ビアンの所にシュウがいるからだよ。俺はあの野郎を追って地上へ来たんだ」 ダイテツ「シュウだと…? もしや、グランゾンのテストパイロット…シュウ・シラカワのことか?」 マサキ(驚き)「! おっさん、あいつを知ってんのか!?」 テツヤ「知ってるも何も、私と艦長が乗っていたシロガネはシュウのグランゾンによって破壊されたんだ」 マサキ(驚き)「じゃ、じゃあ…あの時の南極で…」 テツヤ「お前こそ…何故、シュウ・シラカワを知っているんだ?」 テツヤ「お前はいったい何者なんだ?」 マサキ「………」 イングラム「マサキ・アンドー…だったな? 我々に協力する気はないか?」 マサキ「何…?」 テツヤ「イングラム少佐…!」 イングラム「今、この艦はビアン博士がいるアイドネウス島…DCの本拠地へ向かっている」 マサキ(驚き)「アイドネウス島…! DCの…本拠地だと?」 イングラム「そうだ。総帥ビアン・ゾルダークと…」 イングラム「シュウ・シラカワを始めとする彼の協力者達、及び彼らが作り出した超兵器を倒すためにな…」 マサキ(…ビアンやシュウを倒す…だと?) イングラム「どうでしょう、艦長。少なくとも、我々と彼の現時点での目的は共通しています」 ダイテツ「………」 イングラム「それに、我々は少しでも多くの戦力を必要としています」 イングラム「サイバスターという戦力の増加は、ハガネにとって利益になると判断しますが…」 ダイテツ「…良かろう。少佐、君の意見を採用しよう」 テツヤ「よろしいのですか、艦長?」 ダイテツ「DCを倒すための手段は選んでいられん。ワシらは敗北するわけにはいかんのだ」 マサキ「………」 クロ「…マサキ、あたし達だけでDCと戦うのは無理だニャ…」 シロ「そうそう。それに、方向オンチのマサキじゃ、シュウの所へ行けるかどうかわかんニャいし」 テツヤ(驚き)「な…! 猫が喋っている…!?」 リオ「…え、ええ…私も信じられないんですけど…。そういう猫らしいです」 テツヤ(驚き)(そ、そういう猫って…どういう猫だ…!?) クロ「マサキ、ここは協力した方がいいと思うニャ」 マサキ「フン、やなこった……」 マサキ「と、言いたいところだが俺もまだまだ力不足だ」 マサキ「一人でDCと戦っても、勝ち目がねえのはわかりきってるしな…」 マサキ「しょうがねえ、ここはひとまず手を結ぶぜ」 イングラム「そうしてもらえると助かる。では、リオ伍長…彼の状況の説明と艦内の案内を」 リオ「は、はい…。じゃ、行きましょ、マサキ君。クロとシロもおいで」 クロ「わかったニャ」 ドア開閉音、マサキ一行退室 イングラム「………」 イルム「いいんですか、少佐? 奴の正体にゃ、不明な点が多いと思いますけどね」 イングラム「………」 イングラム「だが、あのサイバスターという機体の戦力は捨てがたい…」 イングラム(微笑)「それに、貴重なデータも収集出来るからな」 テツヤ(驚き)「………」 イルム「ん? どうしたんです、大尉? 目を丸くして…」 テツヤ(驚き)「い、いや、別に……」 テツヤ(驚き)(…猫が喋るなんて…そんな非常識な…) →12r『超闘士グルンガスト』 12r『超闘士グルンガスト』 艦長室 ライ「ライディース・F・ブランシュタイン少尉です」 ダイテツ「入れ」 ライ「は。失礼します」 ドア開閉音、ライ入室 ライ「何の御用でしょうか、艦長」 ダイテツ「少尉、お前に確認したいことがある」 ライ「………」 ライ「…自分の父と兄のことですか?」 ダイテツ「…そうだ。お前の父は、DCと共に連邦へ反旗を翻したコロニー統合軍の総司令官…」 ダイテツ「そして、兄はDCのAM部隊の指揮官だ」 ダイテツ「つまり、今のお前は自分の一族を敵に回していることになる」 ライ「それで…自分が連邦軍を裏切って、いつコロニー統合軍側につくか、わからないと?」 ダイテツ「いや、ワシはお前を疑っているわけではない。しかし…」 ライ「艦長、すでに自分は彼らと縁を切った身です」 ダイテツ「だが、お前は未だにブランシュタインの名を背負っているではないか」 ライ「………」 ダイテツ「お前は一族を敵に回すことにわだかまりはないのか?」 ライ「…ない、と言えば嘘になります」 ライ「しかし、自分は父や兄と…ブランシュタイン家と決別するために連邦軍へ入ったのです」 ライ「ですから、彼らと戦うことにためらいはありません」 ライ「そして、それはこれからの戦いで証明してみせます」 ダイテツ「そうか…。お前の中で答えが出ているのなら、それでいい」 暗転 艦内個室 リオ「クスハ、いる? 頼みたいことがあるんだけど…」 リオ「………」 リオ「いないのかしら? でも、3時間前に会った時はお風呂に入るって言ってたし…」 リオ「クスハ、中に入っちゃうわよ」 ドア開閉音、リオ入室 リオ(怒り)「! な、何なの、この部屋…!? 健康グッズでいっぱい…!」 クスハ(笑い)「あら、どうしたの? リオ」 リオ「どうしたのって…あなたこそ、何やってたの?」 クスハ「お風呂に入ってたんだけど…」 リオ「お、お風呂って…ひょっとして、3時間も!?」 クスハ「うん、中で本を読みながら。リオはどうなの?」 リオ「え? 私は艦橋任務もあるから、せいぜい30分ぐらい…」 クスハ「ふ~ん…リオはお風呂でもテキパキしてるのね」 リオ(そういう問題じゃないと思うけど…3時間も入ってて、ふやけないのかしら?) リオ「ところで、クスハ…この健康グッズの山は何?」 クスハ「あ、これ? 軍に入る前、通信販売で買ったものなの」 リオ「通信販売…ねえ…」 クスハ「私、こういうのを見るとすぐに欲しくなっちゃって…我慢が出来なくて…」 リオ「…で、こんなに買っちゃったってワケね」 クスハ「ねえ、リオ。これなんか、どう?」 リオ「な、何なの? このプロペラみたいなの…?」 クスハ「宇宙飛行士訓練用のハイパーマッスルブレード・スペシャルだけど…」 リオ「う、宇宙飛行士…? スペシャル…?」 クスハ「使ってみる? 部屋の中じゃちょっと危ないけど…」 リオ「え、遠慮しとくわ。それより、マサキ君を捜すの手伝って欲しいんだけど…」 クスハ「捜すって?」 リオ「あの子…私が艦内を案内してる間に、どっかへ迷い込んじゃったみたいなのよ」 クスハ(困惑)「あ、案内してたのに迷っちゃったの…?」 暗転 ハガネ艦内 シロ「まったく、マサキの方向オンチは今に始まった話じゃニャいけど…」 クロ(呆れ)「戦艦の中みたいニャ狭いトコでも迷っちゃうニャんてね」 シロ「しかも、リオが案内してくれてたのに…何ではぐれるんだニャ?」 クロ(呆れ)「…道案内付きで迷うニャんて信じられニャいわ」 マサキ(怒り)「うるせえな。ちょっと黙ってろ。余計に道がわからなくなるだろ!」 シロ「こうニャったら、せめてサイバスターの所にたどり着いて欲しいもんだニャ…」 暗転 ハガネ格納庫 リュウセイ(喜び)「それにしても、カッコいいなあ…サイバスター。ほれぼれするぜ」 アヤ「あなたって…ロボットなら何を見ても、そう言うのね」 リュウセイ「そういうわけじゃねえよ。俺にはカッコいいロボットの基準ってモンが、ちゃんとあるんだ」 アヤ「じゃあ、リュウにとって格好悪いロボットって何なの?」 リュウセイ「う~ん、そうだな…」 リュウセイ(トホホ)(…思いつかねえ) ロバート「ふう~、やれやれ。とりあえず、調査はこんなもんか」 アヤ「お疲れさまです、博士」 リュウセイ「ロブ、どうだった? サイバスターは…」 ロバート「いやあ、もう…驚いたの何のって」 ロバート「機体構造や関節部分は、テスラ研で研究していたロボット工学の概念に割と近いんだが…」 ロバート「動力源とか、その伝達方法になると…完全に専門外だね、ありゃ」 ロバート「はっきり言って、こいつを作った奴は天才だ。弟子入りしたいぐらいだよ」 リュウセイ「まさか…異星人が作ったロボット?」 ロバート「いや、EOTとは全く別系統の技術だ」 リュウセイ「じゃあ、連邦軍やDCの秘密兵器とか?」 ロバート「それも違うだろうな。ま、詳しい話はマサキって奴に聞くしかないな」 リュウセイ「秘密兵器って言えば、極東支部にはグルンガストっていうスーパーロボットがあるんだろ?」 リュウセイ「何であれをハガネに載せてないんだ?」 ロバート「極東支部には2機のグルンガストがあったんだが…」 ロバート「2号機はオーバーホールのためにテスラ研へ戻されているんだ」 ロバート「そして、3号機は……」 ロバート「リンが軍を辞める時に月へ持って行ったんだ。PTの開発参考用にな」 リュウセイ「…ってことは、まだ1号機があるんだよな?」 ロバート「ああ。北米のラングレー基地にね」 ロバート「だけど、北米地区がDCに制圧された今となっては、無事かどうか…」 リュウセイ(トホホ)「そっか…」 リュウセイ(悲しみ)「俺、一度でいいからグルンガストみたいなスーパーロボットに乗ってみたかったなぁ」 ロバート「…乗れるさ。いずれはな」 暗転 ハガネ艦橋 テツヤ「艦長、針路クリアです」 ダイテツ「よし…今の内に距離を稼ぐ。強速前進」 テツヤ「強速前進、よーそろ!」 エイタ「ウェーク島を落としただけあって、さすがに敵は攻めて来ませんね」 テツヤ「だが、この海域を抜けた後が問題だ。無事に赤道を通過出来るかどうか…」 エイタ「そうですね…。敵はもう本艦を見逃してはくれないでしょうからね…」 テツヤ「ところで、リオはどこへ行ったんだ?」 エイタ「あいつなら、マサキを捜しに行ってます」 テツヤ「捜す? 彼を艦外に出したのか?」 エイタ「いえ、どうやら艦内で迷ってるみたいです」 テツヤ(驚き)「迷ってるって…あれから、このハガネの中でか!?」 エイタ「多分…」 テツヤ「信じられん程の方向オンチだな…ある意味、才能か」 警報 テツヤ(驚き)「何だ!?」 エイタ(驚き)「緊急事態信号を受信! 発信源の識別は…T3です! 方角は3-1-2!」 エイタ(驚き)「なお、DCのAM部隊の追撃を受けているようです!」 テツヤ(怒り)「T3…タウゼントフェスラーの3番機か」 エイタ「ええ。北米支部、ラングレー基地の所属機ですが…」 エイタ「すでに、あそこはDCによって制圧されています」 ダイテツ「ラングレーから脱出して来たのか…それとも、敵のワナか…」 エイタ「あ、待って下さい。T3から通信が入りました」 エイタ「…大至急、イルムガルト中尉を戦闘機でT3まで寄こしてくれとの事です」 テツヤ(驚き)「イルムを…!?」 暗転 ハガネ格納庫 イルム「何だって? 俺に戦闘機で出て来いだと!?」 エイタ「ええ、T3からの要請で…」 イルム「何で戦闘機なんだ…? それに、T3と言えばラングレー所属の輸送機……」 イルム(被弾)「! まさか……」 ライ「どうしました、中尉?」 イルム(怒り)「F-28を回してくれ! すぐに出撃する!!」 ジャーダ(驚き)「すぐにって…中尉だけじゃ危険だ!」 イルム(怒り)「こんな無茶なことを言って来るのはあいつしかいない!」 ジャーダ(驚き)「あいつって…誰なんです!?」 イルム走り去る リュウセイ(驚き)「お、おい。どうしたんだ、イルム中尉は…? あんなに血相を変えて…」 ジャーダ(被弾)「…わからん。俺達も戦闘機で出るか? PTじゃ追いつけないからな」 ライ「だが、DCのAM相手に戦闘機だけでは不利だ」 マサキ「なら、俺が追いかけてやるぜ」 リュウセイ(驚き)「お、お前…!」 シロ「やれやれ、やっと格納庫にたどりついたニャ。もうクタクタだニャ…」 クロ(呆れ)「でも、休んでる暇はニャいみたいね」 ジャーダ(驚き)「お前ら…今までどこに行ってたんだ? リオとクスハがずっと捜してたぜ」 マサキ(驚き)「うっ…それは…」 シロ「道に迷ってたニャんて、カッコ悪くて言えニャいニャ」 クロ(呆れ)「…って、シロ。思いっきり言ってるじゃニャい」 マサキ(怒り)「とにかく! 敵がDCなら、シュウについて何か手がかりがつかめるかも知れねえ」 マサキ(怒り)「行くぜ、クロ、シロ!」 シロ「まったく…ファミリア使いが荒いニャ」 リュウセイ(驚き)「お、おい! 待てよ、マサキ!!」 第12話 超闘士グルンガスト 敵中立初期配置出現 エルザム(微笑)「フッ…私は運がいい。日本から引き揚げる途中で、あんな獲物と遭遇出来るとはな…」 エルザム「あれがゼンガーからの情報どおりの輸送機だとしたら、中身はGシリーズ…」 エルザム「入手すれば、我らDCにとって強大な戦力となる。奴の零式のようにな…」 DC兵「エルザム少佐! この空域に接近する機体を感知しました!」 F-28メッサー出現 イルム(怒り)「案の定、敵機に囲まれてやがるな。応答しろ、T3!」 ジョナサン「おお、イルム。待っていたぞ」 イルム(被弾)「うっ…。やっぱり、俺を呼びつけたのはあんたか」 ジョナサン「どうした、イルム。久々の対面で照れているのか?」 イルム(被弾)「照れるっていうより、あきれてるんだよ。あんた、そんな所で何やってんだ?」 ジョナサン「息子のお前に渡したい物があってここまで来た。早く私のT3に接触するんだ」 イルム「渡したい物…?」 ジョナサン「そう。とっておきのプレゼントだ」 イルム「…何なんだよ?」 ジョナサン「それは見てのお楽しみだ」 イルム(被弾)「…あのな、今まであんたが俺にまともなプレゼントをしたことあったか?」 ジョナサン「ん? …昔の話は忘れたな」 イルム(被弾)「…俺は覚えてるぞ。ロケットブースター付きの三輪車とか変形機構付きの自転車とか…」 イルム(怒り)「仕事のついでに作ったワケのわからん物を押しつけやがって!」 イルム(怒り)「死にかけたのは二度や三度じゃねえんだぞ!!」 ジョナサン「いいから、早く私の機体に接触せんか。でないと損をするのはお前だぞ」 イルム(被弾)「そこまで言うからには、この状況を何とか出来る代物なんだろうな?」 サイバスター出現 マサキ(怒り)「よし、追いついたぜ!」 シロ(怒り)「DCのアーマードモジュールとかいう機体がいっぱいいるニャ!」 イルム「マサキ…だったな。すまねえが、援護を頼むぜ。面倒な用事が出来たんでな」 マサキ「面倒な用事…?」 イルム「俺は今からあの輸送機に接触する。ハガネの連中が来るまで、敵機を引きつけておいてくれ」 マサキ(驚き)「お、おいおい…勝手なことを言うんじゃねえよ!」 イルム「悪いな。…文句は俺の親父に言ってくれ」 マサキ(驚き)「親父ぃ!?」 エルザム(驚き)「あの機体は…もしや、シュウ・シラカワが言っていた…」 エルザム「異世界から来たという人型兵器か。ならば、我がトロンベでその実力を見定めるのも一興だな」 マサキとエルザムが戦闘(開始前) マサキ(被弾)「こいつ…! 他の奴とは動きが違いやがる!」 エルザム(怒り)「サイバスターの力をこの私に見せてもらおうか!」 マサキ(驚き)「な…!? こいつ、サイバスターのことを知ってやがるのか!?」 マサキとエルザムが戦闘(終了後) マサキ(怒り)「てめえ、何でサイバスターのことを知ってるんだ!?」 エルザム「シュウ・シラカワから話を聞いていたのでな」 マサキ(怒り)「シュウだと! あいつのことを知ってんのか!?」 エルザム「ああ。彼はこう言っていた…」 エルザム「いずれ…自分を追ってサイバスターという機体に乗った少年が現れると」 マサキ(驚き)「!!」 マサキ(怒り)「あ、あの野郎…! よくもヌケヌケと! ふざけやがって!!」 エルザム「ほう、その怒り…。シュウとの間には並々ならぬ憎悪が渦巻いているようだな」 マサキ(怒り)「うるせえ! 知った風な口を利くんじゃねえ!」 マサキ(怒り)「それよりも、シュウの居場所を教えやがれっ!!」 エルザム「…激しい怒りは、力を生み出す源となるが…同時に己を見失う原因ともなる」 エルザム「だからこそ、己の精神は常に氷の如くあらねばならぬ…これは我が家訓でもある」 マサキ(驚き)「な…!?」 エルザム(微笑)「だが、お前も我が弟も…その境地に至るには程遠い」 マサキ(怒り)「てめえの説教なんざ聞いてる時間はねえ! 俺の質問に答えやがれ!!」 エルザム「少年よ…シュウ・シラカワと相見えたくば、ハガネと行動を共にするがいい」 マサキ(驚き)「! ハガネと…!?」 イルム(F-28メッサー)とエルザムが戦闘 イルム(被弾)「黒いAM…ライの兄貴か! F-28じゃ、相手が悪すぎるぜ!」 エルザム(微笑)「悪いが…Gシリーズは我々が頂く」 イルムがタウゼントフェスラーへ隣接orエルザム以外全滅or5ターンPP イルム、タウゼントフェスラーに着艦 イルム「待たせたな、親父。ご要望どおり、来てやったぜ」 ジョナサン「さすが、私の息子だ。さあ…これを受け取るがいい」 イルム「!?」 ジョナサン「お前へのプレゼントだ」 イルム(被弾)「! こ、こいつは…!!」 グルンガスト出現 マサキ(驚き)「な、何だ、あのロボットは!?」 エルザム(驚き)「やはり、起動させたか。名機とうたわれた超闘士……」 イルム(怒り)「グルンガスト…! こいつはラングレー基地にあった奴か!」 ジョナサン「そうだ。それは私とテスラ研のメンバーが作り上げたスーパーロボット…」 ジョナサン「超闘士の異名を持つグルンガストの第1号機だ」 イルム「親父…あんたはこの機体をわざわざ…?」 ジョナサン「フフフ…だから、言ったろう? お前へのとっておきのプレゼントだと…」 イルム(だったら、初めからそう言えってんだ) ジョナサン「さあ、存分に戦え。そして、私達のグルンガストの力をDCに示すのだ!」 イルム「何か、上手く親父に乗せられてるような気もするが…」 ジョナサン「おお、そうだ…言い忘れていた。そいつの脳波制御装置なんだが…」 ジョナサン「どうも調子が悪くてな。今は使えないようにしてある」 イルム(被弾)「つまり、マニュアルで操縦しろってか? まったく、あんたは自分勝手な都合ばかり…」 ジョナサン「リン・マオなら、そんな文句は言わんぞ?」 イルム(被弾)「う…。わかったよ、わかった! とにかく!」 イルム(怒り)「DCにグルンガストの実力を思い知らせてやるってのはやぶさかじゃないんでな!」 エルザム(怒り)「よかろう。相手にとって不足はない!」 イルム(グルンガスト)とエルザムが戦闘 エルザム(怒り)「グルンガスト…。その攻撃力は侮りがたいが、機動性なら、こちらの方が上だ!」 イルム「悪いが、こいつの扱いには慣れてるんでね」 イルム(怒り)「昔取った杵柄ってのを、あんたに見せてやるぜ!!」 グルンガスト出現後次ターンPP ハガネ出現 テツヤ(怒り)「よし、間に合ったか!」 リュウセイ(驚き)「お、おい! あのスーパーロボットは…」 ロバート(怒り)「グルンガスト…! 無事だったのか!!」 テツヤ(怒り)「各機、出撃せよ!」 出撃準備 ライ(怒り)「あの黒いAM…エルザムか!」 エルザム(微笑)「フッ…。まだ生きていたようだな、ライ」 エルザム以外の敵を全滅させていれば、敵増援出現 ライとエルザムが戦闘 エルザム(怒り)「ライよ…そんな機体では、この私とトロンベに勝てんぞ!」 ライ(怒り)「機体の性能差など、俺にとってはハンデにならん!」 エルザム(微笑)「フッ…戦場で、己が置かれた状況を見極められぬ者には、死あるのみ…」 エルザム「ブランシュタイン家の一員たる者、いかなる時も己の心を冷静に保たねばならん」 ライ(怒り)「!」 エルザム(怒り)「情念にかられて、我が父の教えを忘れたか、ライ!」 エルザム以外全滅 エルザム(微笑)「フッ…予想以上に成長していたようだな、ハガネ」 エルザム「だが、その程度ではDCを倒すことなど出来ん。そして…我が任務もまだ終わることはない」 エルザム「………」 エルザム(被弾)「…許せ、部下達よ。お前達の犠牲は…決して無駄にせん」 エルザム撤退 エルザムを撃墜 エルザム(微笑)「フッ…予想以上に成長していたようだな、ハガネ」 エルザム「だが、その程度ではDCを倒すことなど出来ん。そして…我が任務もまだ終わることはない」 エルザム(微笑)「…また会おう、ハガネ。そして、ライよ…」 敵全機撤退 敵撤退後 リオ「敵機、撤退していきます」 ダイテツ「T3は?」 リオ「健在です。本艦への着艦許可を求めています」 ダイテツ「よし…着艦を許可する」 ハガネ格納庫 ロバート「よくご無事で…ジョナサン・カザハラ博士…!」 ジョナサン「久しぶりだな、ロブ。君も元気そうで何よりだ」 ガーネット(驚き)「あの人…誰なの?」 リオ「テスラ・ライヒ研究所の人で…グルンガストの開発者、それにイルム中尉のお父さんだそうです」 ガーネット(笑い)「へ~え、あの人が…。ちょっとカッコいいじゃない?」 クスハ(困惑)「カザハラ博士、おケガの方は大丈夫ですか?」 ジョナサン「ああ…これぐらい君の笑顔があれば何ともないよ、可愛いお嬢さん」 クスハ「か、可愛いって…そんな…」 リオ「真に受けちゃダメよ。そういうの、口説き文句だから」 クスハ(困惑)「え? そうなの…?」 ジョナサン「はっはっは、こりゃ手厳しいな」 ロバート「…博士も相変わらずですね」 ジョナサン「ロブ、君がうらやましいよ。こんなに美しいお嬢さん達に囲まれて…」 ジョナサン「私もこのままハガネに乗り込みたいぐらいだ」 ガーネット「何か、イルム中尉のお父さんだっての…納得できるわね」 リオ「え、ええ…」 イルム「…何が納得できるって?」 リオ「あ、中尉…」 ジョナサン「おお、イルム…お前も無事だったか」 イルム「何を今さら…。グルンガストを持って来たんなら、最初からそう連絡しろっての」 ジョナサン「そんなことをしてスーパーロボットの登場シーンを盛り下げるつもりはない」 イルム(被弾)「あ、あのなあ…」 ジョナサン「それよりも…」 ジョナサン「先程の戦闘を見ていたが、まだグルンガストの性能を完全に引き出しているとは言えんな」 ジョナサン「あれでは、リシュウ・トウゴウ先生達の努力が無駄になるぞ」 イルム「だったら、脳波制御装置の再調整ぐらいやっておけってんだ」 ジョナサン「リンなら、そんな泣き言は言わんはずだ」 イルム(被弾)「うっ…」 リオ(笑い)「話には聞いてましたけど、やっぱり、リンさんって…」 リオ(笑い)「パイロットとしても凄い人だったんですね…!」 イルム「そうか…お前はあいつのこと知ってたっけ」 リオ(笑い)「ええ。私の憧れの人で、とっても尊敬してます」 イルム(憧れの人、ねえ…。ま、元エースパイロットで今は大企業の社長だからなあ…) ロバート「ところで、博士…北米支部のラングレー基地はDCに制圧されたと聞いていますが…」 ジョナサン「…うむ。DC機動部隊と、彼ら側に寝返った連邦軍部隊の猛攻を受けてな…」 ジョナサン「あっと言う間に我々の基地は制圧されてしまった」 ロバート(怒り)「えっ!?」 ジョナサン「…私はグルンガストを持ち出し、逃げるのだけで精一杯だった…」 ロバート(怒り)「ま、待って下さい。あの基地には、教導隊出身のゼンガー・ゾンボルト少佐や…」 ロバート(怒り)「キョウスケ、エクセレンが所属しているPT特殊部隊の『ATXチーム』がいたはずです」 ロバート(怒り)「彼らがいて、何故そんな簡単に基地が制圧されたのです?」 ジョナサン「その理由は一つ。ゼンガー・ゾンボルト少佐がDC側についたからだよ」 イルム(被弾)「な、何だって…!?」 ロバート(怒り)「あのゼンガー少佐が…!」 ガーネット(驚き)「また、元教導隊のメンバーがDC側についたっていうの!?」 ガーネット(驚き)「あの部隊って、カイ少佐以外は全員敵に回ってんじゃない!?」 イルム(被弾)「エルザムも、こないだの奴もそうだったし…案外、言えてるかもな」 ガーネット(被弾)「それって、最悪…」 ロバート(怒り)「では、カザハラ博士…。キョウスケやエクセレン…それにリシュウ先生は!?」 ジョナサン「彼らは、私達の脱出を手伝ってくれたが…その後の消息は不明だ」 イルム(被弾)「………」 ロバート(怒り)「………」 ジョナサン「だが、心配はいらん。ATX計画の機体を乗りこなす彼らのことだ…」 ジョナサン「私は、きっと無事だと信じている。君達ハガネのクルーがこうして、ここにいるようにな」 ロバート「ええ…」 ジョナサン「では、そこの可愛いお嬢さん。私を第一艦橋へ案内くれないかね?」 リオ「わ、私のことですか!?」 ジョナサン「もちろん。艦長にあいさつをしたいのでね」 リオ(笑い)「は、はい、喜んで!」 クスハ(………) クスハ(…リオも真に受けてると思うけど…) 暗転 ハガネ艦橋 ジョナサン「では、ダイテツ中佐。グルンガスト壱式の1号機と…」 ジョナサン「ラングレー基地から持ってきた量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを2機、お預けします」 ダイテツ「ご協力を感謝する。ところで…博士は極東支部へ向かわれるのか?」 ジョナサン「ええ…。あそこではグルンガストの量産計画が進められていますからね」 ジョナサン「ロバートがこの艦に乗っている間、その計画の手伝いをしようと思っています」 ダイテツ「グルンガストとATX計画の開発担当者である博士の申し出は、レイカーも喜ぶだろう」 ジョナサン「では、艦長。息子達と、この地球の未来を…くれぐれもよろしくお願いします」 ダイテツ「うむ…。君の道中の無事を祈る」 →13r『ビアン・ゾルダーク』 13r『ビアン・ゾルダーク』 DC総司令部 アードラー「遠路はるばるご苦労だったな、テンペスト少佐」 テンペスト「副総帥、あの後、ウェーク島はハガネによって陥落したと聞きましたが…」 アードラー「フン、耳が早いな。テンザンに任せたのが失敗だったと言いたいのか?」 テンペスト「…いえ」 アードラー「…ビアン総帥が先程からお待ちじゃ。行くがいい」 テンペスト「………」 ドア開閉音、テンペスト退室 アードラー(あの顔…。総帥のご命令にも、ワシの命令にも納得がいっておらぬようじゃな…) アードラー(上手くすれば、こちら側に引き込めるかも知れんのう…) イーグレット「アードラー…」 アードラー「イーグレット・フェフか。『アースクレイドル』の建造の進行具合はどうじゃ?」 イーグレット「遅れている。ビアン総帥とマイヤー総司令が月側の作業を優先させているおかげでな」 イーグレット「それに加え…」 アードラー「ソフィア・ネートがアースクレイドルの軍事利用に反対しておるのじゃな?」 イーグレット「ああ。あの巨大な地下人工冬眠施設が、DCの戦力拠点となる事に嫌悪感を抱いている」 アードラー「フン…。今は地球の武力統一を成し遂げることが最優先の課題じゃというのに…」 イーグレット「ビアン総帥やマイヤー総司令官のやり方では手ぬるいと?」 アードラー「うむ。連邦の中枢部や主要基地への打撃を最小限に抑える戦略では、戦乱が長引くばかりじゃ」 アードラー「もし、今、エアロゲイターが本格的な侵略を開始したら、我らは敗北する…」 イーグレット「そんな時のためのアースクレイドルだ。ほんの一握りの優秀な種さえ生き延びれば…」 イーグレット「人類は新たな未来を手にすることが出来る」 アードラー「そうじゃな」 イーグレット(フン…愚かな老人に未来など必要ない。お前達の命など、異星人共にくれてやる…) 暗転 DC総司令部 ビアン「テンペスト…お前は、このアイドネウス島で中欧制圧作戦に投入する部隊の再編制を行うのだ」 テンペスト「…了解しました」 ビアン「…何か私に言いたいことがあるような顔だな」 テンペスト「総帥、どうか自分を前線へお送り下さい」 ビアン「ならん。今の私が必要としているのは…」 ビアン「連邦軍やエアロゲイターとの戦いで、精鋭部隊を率いることの出来る優秀な指揮官だ」 テンペスト「…今の自分は、連邦軍への復讐を遂げるために生きています」 テンペスト「…それが…今回のように後方へ送られては…」 ビアン「お前が『ホープ事件』で妻と子供を失い…連邦軍を激しく憎悪していることは知っている」 テンペスト「ならば、せめて自分にハガネの迎撃任務をお任せ下さい」 ビアン「………」 テンペスト「明らかに、このアイドネウス島を目指しているあの艦を放っておくことは危険です」 テンペスト「…全体的な戦況は我が軍が優勢と言えど、ハガネは我々の寝首をかく刺客になるかも知れません」 テンペスト「…それとも、総帥は何らかのお考えがあって、あの艦を見逃しておられるのですか?」 ビアン「お前がそこまで言うほどのハガネ…。一度、この目で直に見ておいた方が良さそうだな」 テンペスト「は…?」 ビアン「フフフ…。はたして、連中がどこまで成長しているか…。それを私自らが確かめるとしよう」 テンペスト「………」 暗転 ハガネ艦橋 ラトゥーニ(眼鏡)「…DCは、AMの他に連邦軍の機体を使っていることがあるから、気をつけて…」 クロ「大体は所属基地や部隊コードで、敵味方を識別すればいいニャ?」 ラトゥーニ(眼鏡)「うん…」 シロ「じゃあ、このAGXってのはニャんニャんだ?」 ラトゥーニ(眼鏡)「それはエアロゲイターの機体識別コード…」 リオ(…ラトゥーニが、ジャーダ少尉やガーネット曹長以外の人とこんなに喋るなんて珍しいわね) リオ(…と言っても、相手は猫だけど) テツヤ「お前達、何をやってるんだ?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 リオ「クロとシロに敵機のデータを用意してあげてるんです」 テツヤ「敵機のデータ?」 リオ「ええ。サイバスターには連邦軍とDCの機体データがないようなので…」 テツヤ(…やはり、サイバスターはこの世界の機体ではないのか…?) シロ「このデータをサイバスターのコンピュータに入れれば、戦闘がやりやすくなるニャ」 テツヤ「…猫がコンピュータにデータを…。ゆ、優秀なんだな、お前達は」 クロ(喜び)「ただの猫じゃニャいわよ。あたし達はマサキをサポートするファミリアニャの」 テツヤ(驚き)「ファミリ…?」 シロ(喜び)「一言でいうと、使い魔だニャ」 テツヤ(驚き)「つ、使い魔…?」 ラトゥーニ(眼鏡)「…使い魔は、主に西洋の魔女が使役する下級の悪魔のこと…」 クロ「でも、あたし達は悪魔ニャんかじゃニャいわよ」 ラトゥーニ(眼鏡)「…うん、わかってる…」 テツヤ「魔女…悪魔…う、う~む…」 リオ(笑い)「うふふ…テツヤ大尉って、そっち方面の話には免疫ないみたいですね」 テツヤ「あ、ああ…。そんなこと、士官学校では教わらなかったからな…」 暗転 ブリーフィングルーム イングラム「では、君がどこから来たのかという質問には答えられないと?」 マサキ「ああ。どうせあんた達には信じられねえ話だろうからな」 アヤ「でも、一応、話してもらえないかしら…?」 マサキ「………」 アヤ(悲しみ)(余程、話したくない理由があるみたいね…) イングラム「ならば、質問を変えよう。君は何故、シュウ・シラカワを追っているのだ?」 マサキ「あいつを放っておけば、必ず地上にもロクでもねえことが起きるに決まってる」 イングラム(…地上にも、か…) アヤ「ろくでもないことって、あの南極の事件みたいな…?」 マサキ「ああ。だから、俺はそれを止めるためにあの野郎を追ってるんだ」 イングラム「…シュウ・シラカワという人物は十指に及ぶ博士号を持つ若き天才科学者…」 イングラム「さらに、EOT解析の第一人者であり、グランゾンのテストパイロットだと聞いているが…」 マサキ「………」 イングラム「君の話によると、別の側面も持っている人物のようだな」 マサキ(…このイングラムって奴、何者なんだ? どこか得体の知れねえ感じがしやがる…) マサキ(シュウと同じで油断のならねえ野郎だな…) イングラム「………」 暗転 ブリーフィングルーム イングラム「調査結果はどうだった?」 アヤ「マサキ・アンドーのIDは、政府のデータベースに存在していました」 アヤ「正真正銘の日本人であることに間違いはありませんが…ここしばらく行方不明になっていたようです」 イングラム「ほう…」 イングラム「ならば、彼はこの世界から魔装機神を作り出した別の世界へ行き…」 イングラム「またこの世界へ帰って来たという見方も出来るな」 アヤ「別の世界…ですか?」 イングラム「ああ。古来より、そういう世界は地球のいずこかに存在していると言われている」 イングラム「シャンバラ、アバロン、アガルタ、桃源郷、常世之国など…例を挙げればきりがない」 イングラム「数年前には、古代文明の再調査を行っているLTR機構のマコト・アンザイ博士が…」 イングラム「新たな視点から見た地球内空洞説を発表している」 アヤ「空洞…? 地球の中にそんなものがあるというんですか?」 イングラム「アンザイ博士の論文によれば、実際に存在する空洞というわけではないらしいが…」 イングラム(微笑)「マサキ・アンドーは、博士が仮定した地球内部に存在する異世界から来たのかも知れんな」 アヤ(…地球内部の異世界…) 暗転 ハガネ格納庫 シロ(喜び)「あ、マサキ。ラトゥーニとリオからもらったデータを、サイバスターに入れといたニャ」 クロ(喜び)「ついでに地上世界の地図データもね」 マサキ「ふ~ん。気が利くじゃねえか、クロ」 クロ(呆れ)(それでマサキの方向オンチが治るとは思えニャいけどニャ) シロ「それより、マサキ…こないだの戦闘から、顔色があまり良くニャいニャ」 マサキ「なに、気にすんな。大丈夫だって」 クスハ「あ、あの…」 マサキ「ん? あんた、確か俺を手当してくれた…」 クスハ「はい。看護兵のクスハ・ミズハです」 マサキ「俺に何か用かよ?」 クスハ「こないだの診断結果で、マサキ君の体調が良くなかったので…」 クスハ「これを持って来たんです」 マサキ(驚き)「何だこりゃ?」 クスハ(笑い)「私が作った特製の栄養ドリンクです」 マサキ(驚き)(栄養ドリンク…? な…何か凄い色してんだけど…) クスハ(困惑)「あ、あの…見た目は悪いですけど、効き目はありますから…」 マサキ(驚き)(その見た目って奴が問題なんだよな…怪しげな粒々が入ってるし…) シロ「マサキ、人の好意を無にするのは良くニャいニャ」 クロ「そうニャ。せっかくクスハがマサキのために持って来てくれたのに…」 マサキ(驚き)「わ、わかったよ。飲むよ、飲みゃあいいんだろ!」 マサキ「………」 クスハ(困惑)「…あの、味はどうですか?」 マサキ(驚き)「…んぐ!? んぐぐ…!」 クロ「マ、マサキ! 大丈夫!?」 警報 クスハ(怒り)「な、何なの!?」 暗転 ハガネ艦橋 エイタ(驚き)「降下カプセル3基、上空から降下して来ます!!」 テツヤ「宇宙から降りて来たのか? ならば、連中は…」 エイタ(驚き)「カプセルよりAMが出現! 識別は…コロニー統合軍です!」 テツヤ(怒り)「やはり、そうか!」 エイタ(驚き)「敵AMが数機、本艦へ接近して来ます!」 ダイテツ(怒り)「総員、第1種戦闘態勢! PT部隊、出撃せよ!」 第13話 ビアン・ゾルダーク 敵味方初期配置出現 レオナ「よろしいのですか、隊長? 我々の任務は、降下部隊の護衛と新型AMの受け取りです」 ユーリア「………」 レオナ「それに、任務が終わり次第、すぐに宇宙へ帰還せねばなりません。ここで時間を無駄にするわけには…」 ユーリア「私は、エルザム様から報告があったハガネと、それの所属PT部隊に興味がある」 ユーリア「彼らがどれだけの力を持っているか、この目で確かめたい」 レオナ(悲しみ)「しかし、早くDC部隊と接触しなければ…」 ユーリア「フフ…融通の利かない所は相変わらずだな、レオナ・ガーシュタイン」 ユーリア「やはり、血筋は争えんか」 レオナ「…私は、総司令から与えられた任務を確実に遂行したいだけです」 ユーリア「いいか、レオナ…」 ユーリア「我がトロイエ隊は、マイヤー総司令をお守りするために、いかなる敵とも戦わねばならない」 ユーリア「だから、新たな敵との戦闘は、我らの力を向上させるまたとない機会だと思え」 レオナ「…わかりました、隊長」 ライ(怒り)「…あの部隊は…まさか」 リュウセイ(集中)「ライ、知ってんのか?」 ライ(怒り)「おそらく、コロニー統合軍の親衛隊…トロイエ隊だ」 リュウセイ(集中)「親衛隊…? そ、それってかなり強い奴らじゃ…」 ラトゥーニ(眼鏡)「…データによれば、トロイエ隊は…」 ラトゥーニ(眼鏡)「…コロニー統合軍の総司令直属…女性パイロットのみで構成されたエリート部隊…」 ジャーダ(笑い)「へえ、女だけの部隊かよ。そりゃ相手するのが楽しみ…」 ガーネット「ジャーダ、何か言った?」 ジャーダ(驚き)「い、いや、別に…」 ライ(怒り)(…トロイエ隊は、総司令に付き従っているはずだ。それが何故、こんな所に…?) テツヤ(怒り)「各機、出撃せよ!」 出撃準備 ユーリア「出て来たな」 レオナ「試作機や試験機を前線に投入するなんて…」 レオナ「それほどまでに彼らは戦力に困窮していると…?」 ユーリア「フフ…。私達は実験台にされているのだ」 レオナ「実験台? SRX計画やATX計画など、対異星人戦用の兵器を開発するための…ですか?」 ユーリア「そうだ。そして、我々が実験台となることはマイヤー総司令の望みでもある…」 レオナ(悲しみ)(そんな…。なら、私達コロニー統合軍は一体…?) テツヤ(驚き)「サイバスターはどうした? マサキは何故、出撃せん!?」 リオ「そ、それが…。気分が悪くて出撃できないと…」 テツヤ(驚き)「気分が悪いだと? 何か変な物でも食ったのか、あいつは!」 リオ「さ、さあ…? 今、クスハが看病しているみたいですけど…」 テツヤ(怒り)「やむをえん! 各機、攻撃を開始しろ!」 2ターンEP レオナ「あの機体……」 ライを指定 レオナ「動きに見覚えがあるわ。もしかして…」 ライとレオナが戦闘 レオナ(怒り)「! やはり…!」 ライ(怒り)「その声…レオナか?」 レオナ(怒り)「ライディース…!」 ライ(怒り)「やはり、軍に入っていたのか」 レオナ「…当然よ。私が選んだ道は、我が家筋の宿命…」 レオナ「ガーシュタイン家を始めとする分家は、本家であるブランシュタイン家のために尽くさねばならない」 レオナ「あなたが、マイヤー総司令やエルザム少佐と戦う道を選んだのなら…」 レオナ(怒り)「私は、あの人達を守るためにあなたと戦うまでよ!」 ライとユーリアが戦闘 ライ(怒り)「ユーリア・ハインケル少佐か…!」 ユーリア「その声は…もしや、ライディース様か? 何故、こんな所に…」 ライ「エルザムから俺のことを聞いていなかったのか?」 ユーリア「あなたは、お父上であるマイヤー総司令に逆らうおつもりか?」 ライ(怒り)「あの男は、もう俺の父ではない。ビアンと共に地球圏を脅かす…俺にとって倒すべき敵だ」 ユーリア「………」 ユーリア(怒り)「やむをえまい。マイヤー様の敵は私達の敵…。どうか、お覚悟を!」 レオナを撃墜 レオナ(被弾)「くっ…! やはり、重力下での戦闘は…」 ライがレオナを撃墜 レオナ(被弾)「くっ…!」 ライ(怒り)「レオナ、軍から抜けろ。この戦い、お前達に義はない」 レオナ(怒り)「あなたこそ…総司令やエルザム少佐に背き、連邦軍に荷担するのはお止めなさい!」 ライ(怒り)「それは出来ない相談だ」 レオナ(被弾)「くっ…!」 ライ(怒り)「………」 ユーリアを撃墜 ユーリア「フッ…さすが、マイヤー総司令とビアン総帥が目をつけただけのことはある」 ユーリア「ここまでだな。撤退する」 敵初期配置全滅 リオ(怒り)「敵機の全機撃墜を確認!」 テツヤ(驚き)「…コロニー統合軍は、本格的に地上降下作戦を開始しつつあるのか…?」 警報 テツヤ(怒り)「今度は何だ!?」 エイタ(驚き)「この空域に急速接近して来る物体を感知しました! 先程の部隊ではありません! 機数は1!」 テツヤ(驚き)「1機だけだと…! 識別は!?」 エイタ(驚き)「不明です! DC、コロニー統合軍、エアロゲイターのどれにも該当するデータなし!」 ダイテツ(驚き)「機体種別だけでもわからんのか!?」 エイタ(驚き)「おそらく人型機動兵器だと思われますが…サイズはPTやAMのものではありません!」 エイタ(驚き)「強いて挙げれば、グルンガストやジガンスクードに近いサイズです!」 テツヤ(驚き)「何が現れるというんだ…!?」 ヴァルシオン出現 ジャーダ(驚き)「な…何だ、あいつは!?」 リュウセイ(集中)「巨大ロボット…!?」 イングラム(怒り)「グランゾンでも、エアロゲイターの機体でもない。DCの新型機か…?」 ビアン「はじめまして、諸君。私がDC総帥ビアン・ゾルダークだ」 テツヤ(驚き)「な…!」 リュウセイ(怒り)「何だってえ!?」 ガーネット(驚き)「ビ、ビアンって言ったわね…。ほ、本物なの!?」 ジャーダ(被弾)「さ、さあな…ホログラフィかも知れねえ…」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「ううん…あの機体は実体…! 多分、本物のビアン・ゾルダーク…」 アヤ(驚き)「ど、どうしてDCの総帥がこんな所に…!?」 ダイテツ「…久しぶりだな、ビアン・ゾルダーク」 ビアン「フフフ、まったくだ。ヒリュウの進宙式以来か…?」 ダイテツ「ここに現れた目的は何だ?」 ビアン「この私が直々に出向いたからには、これが最後のチャンスだと思え」 ダイテツ「チャンスだと?」 ビアン「そうだ。己の運命を選ぶ最後のチャンスだ」 ダイテツ(怒り)「………」 ビアン「我が軍門に降るか、ここで死を選ぶか…選択は二つに一つだ」 リュウセイ(怒り)「何言ってやがる! 誰がてめえらなんかに降伏するか!」 イルム「ああ…。世界征服っていうインチキくさい目的なんぞに、協力するのはゴメンだね」 ビアン「聞き分けのない…。まるで子供だな」 リュウセイ(怒り)「うるせえ! てめえらDCのおかげで世界中が戦争に巻き込まれてんだぞ!!」 リュウセイ(怒り)「そのおかげで、どれだけの犠牲が出てると思ってるんだ!?」 ビアン「この戦いは、地球人類が新たな時代を迎えるために、必要な通過儀礼であり…陣痛なのだ」 リュウセイ(怒り)「ゴタクを並べやがって…! てめえは単に世界を支配したいだけだろう! 違うかっ!?」 ビアン「まだ若いお前には、そう見えるだろうな、フフフ…」 リュウセイ(怒り)「こ、この野郎…! 何がおかしいんだ!? 俺の質問に答えやがれ!!」 ビアン「吠えるだけなら、犬にもでも出来る。言いたいことがあるのなら…自らの力でそれを実現してみせたまえ」 リュウセイ(集中)「な、何っ…!」 ビアン「もっとも、お前達にこの究極ロボ『ヴァルシオン』を倒せればの話だがな」 リュウセイ(怒り)「うるせえ! 究極ロボだか給食ロボだか知らねえが! この俺がブチ倒してやる!!」 ジャーダ(怒り)「待て、リュウセイ! あいつがどんな力を持ってるか、まだわからねえんだぞ!」 テツヤ(怒り)「艦長!」 ダイテツ(怒り)「構わん! 奴の降伏勧告を受け入れるわけにはいかん! 全機、ヴァルシオンへ攻撃を開始せよ!!」 ビアンと戦闘 ビアン「無駄だ。お前達にこのヴァルシオンは倒せん」 イングラムとビアンが戦闘 イングラム「…降伏を勧めに来たと言うが……」 イングラム(微笑)「我々がDCへ下ることは、お前の本望ではあるまい?」 ビアン「フフフ…優れているのは、EOTの解析能力だけではないようだな」 ビアン「だが、このヴァルシオンの力をそう簡単に見極められると思うな」 ダイテツとビアンが戦闘 ビアン「…連邦は、冥王星外宙域から生還したヒリュウの艦長であるお前を…」 ビアン「口封じのため、降格・冷遇し…シロガネの艦長に任命した」 ビアン「そして、今度はアイドネウス島攻略のために捨て駒として投入…」 ビアン「そのような扱いを受けてまで、何故に連邦へ荷担する?」 ダイテツ(怒り)「…ヒリュウやシロガネのクルーの死を無駄にせぬために…」 ダイテツ(怒り)「そして、この地球という星を守るためにだ!」 ビアンにダメージを与える ビアン「フフフ…どうした? お前達の力はその程度か?」 ガーネット(驚き)「い、今の…見た!?」 リュウセイ(集中)「あ、ああ…!」 アヤ(驚き)「ヴァルシオンは何かのフィールドで守られてる…?」 ガーネット(怒り)「ラトゥーニ、何かわかる!?」 ラトゥーニ(眼鏡)「ヴァルシオンの機体周辺に均質化力場が発生してる…」 ラトゥーニ(眼鏡)「そのため、こちらの攻撃の運動エネルギーは歪曲され、境界面に沿って張力拡散してしまう…」 リュウセイ(驚き)「そ、それって…どういうことだよ!?」 ライ(怒り)「つまり、こちらの攻撃は、エネルギーフィールドのようなもので威力が落ちてしまうということだ」 リュウセイ(集中)「要はバリアで身を守ってるってワケか…!」 ライ(怒り)「ああ。しかし、ハガネのエネルギーフィールドとは、比べ物にならないほど強力だ」 リュウセイ(怒り)「じゃあ、どうすりゃいいんだよ!?」 イングラム「単純な話だ。力場に負荷を与え、張力拡散をさせつつ攻撃を続けろ」 リュウセイ(驚き)「ど、どういうこと!?」 イルム「要は気合を入れて集中攻撃をし、相手のバリアをブチ破れってこった」 リュウセイ(怒り)「なるほど。よし、やってやらあ!!」 ビアンのHP80%以下orヴァルシオン出現4ターン後PP テツヤ(驚き)「リオ、PT各機の状態は!?」 リオ(怒り)「苦戦しています! 戦闘がこれ以上長引けば、いずれは…!」 テツヤ(怒り)「それは本艦も同じか…! このままではヴァルシオン1機に全滅させられてしまう…!」 ダイテツ「………」 ダイテツ(怒り)「…こうなったら、やむをえん」 ダイテツ「テツヤ大尉、艦首トロニウム・バスターキャノンのエネルギー充填を開始しろ」 テツヤ(驚き)「!! し、しかし…あれはまだ調整中で…しかも、今回の作戦では1回しか使用出来ません!」 ダイテツ「それは承知しておる。だが、今こそがビアン・ゾルダークを倒す好機なのだ」 テツヤ(驚き)「で、ですが! バスターキャノンのエネルギー充填には時間がかかります!」 テツヤ(驚き)「それに、万が一発射に失敗したら…!」 ダイテツ(怒り)「命令を復唱せんか、大尉! 我々の最大の敵は眼前にいるのだ!」 テツヤ(驚き)「…りょ、了解しました。バスターキャノンのエネルギー充填を開始します!」 テツヤ(怒り)「リオ、各機に発射時までの時間を何とか稼がせろ!」 リオ(怒り)「そ、そんな! これ以上の戦闘は無茶です!!」 マサキ(怒り)「時間稼ぎなら、俺がやってやるぜ!!」 サイバスター出現 テツヤ(驚き)「マサキか! お前、大丈夫なのか!?」 マサキ「ああ、何とかな。心配かけてすまねえ」 クロ(ニャんか、前よりマサキの調子がいいみたいだニャ。クスハのアレが効いたのかしら) クスハ「マサキ君…!」 マサキ(余裕)「ありがとよ、クスハ。あのドリンク、味は最悪だったが効き目はバッチリだぜ!」 クスハ(悲しみ)「…さ、最悪って…?」 ビアン「もしや、あの機体は…」 マサキ「てめえがビアンか。随分と捜したぜ…!」 ビアン「お前は何者だ?」 マサキ(怒り)「俺の名はマサキ! マサキ・アンドーだ!」 マサキ(怒り)「さあ、オッサン! ここで会ったが百年目って奴だ! シュウの居場所を教えやがれ!!」 ビアン「シュウ? グランゾンのシュウ・シラカワか?」 マサキ(怒り)「ああ、そうだ! 奴は今どこにいる!?」 ビアン「ほう、あやつの知り合いとなると…いや、そんなことはどうでもよいわ」 ビアン「要は…はたしてどれだけの力を持っているか、だからな」 マサキ(怒り)「もったいつけてんじゃねえ! さっさと俺の質問に答えやがれ!」 ビアン「見たところ、まだまだ青いな。私の敵ではない。これ以上相手をする必要もないか」 マサキ(驚き)「お、おい、ちょっと待てよ! カッコよく登場した俺の立場はどうなる!?」 ビアン「ふむ…若いな。そんなことにこだわっているようでは、私を倒すなど、夢のまた夢だ」 マサキ(怒り)「何っ…!?」 敵増援出現 エイタ(驚き)「て、敵の増援部隊です!!」 テツヤ(怒り)「お、おのれ…! 万事休すか…!?」 エルザム「ビアン総帥、お迎えに上がりました」 ビアン「エルザムか。私はお前を呼んだ覚えはないぞ?」 エルザム「お戯れはどうかここまでに。総帥のお身体は、総帥のものだけではありません」 エルザム「それに、トロイエ隊のユーリアも、総帥のお帰りを待っております」 ビアン「フフ…よかろう。ハガネの力の見極めも終わった。ここらで引き揚げるとしよう」 マサキ(怒り)「ま、待ちやがれ!!」 ビアン「よいか…今のお前達の力では、この私とDCを倒すことなど不可能だ」 マサキ(怒り)「て、てめえ…!」 ビアン「では…次に会う時を楽しみにしておるぞ、ダイテツ…そして、ハガネの諸君」 ビアン撤退 エルザム「各機へ。私は総帥を護衛しつつ、この空域を離脱する」 エルザム「それまで、ハガネをここに足止めしろ」 DC兵「はっ!」 エルザム「ライよ…。ビアン総帥のお言葉を忘れるな」 ライ「エルザム…!」 エルザム(微笑)「また会おう、我が弟よ」 エルザム撤退 テツヤ(驚き)「………」 ダイテツ「バスターキャノンのエネルギー充填中止。各機に残りの敵機を迎撃させろ」 テツヤ(怒り)「りょ、了解です、艦長!」 ダイテツ(怒り)(ビアンめ…我々を倒すつもりはなかったというのか…?) 敵全滅 エイタ(驚き)「敵機がこの空域から完全に撤退しました!」 テツヤ「…ヴァルシオンは?」 リオ(被弾)「すでにロストしています…」 テツヤ「そうか…」 マサキ(怒り)「…あいつがDC総帥、ビアン・ゾルダーク…」 リュウセイ(集中)「俺達の最大の敵…か…」 DC総司令部 ユーリア「コロニー統合軍トロイエ隊、DCへの編入部隊の護衛と新型機の受け取りのために参りました」 ビアン「ご苦労だった、少佐。宇宙へ上げる新型機は、すでにシャトルと共に用意してある」 ユーリア「ありがとうございます」 ビアン「帰ってマイヤーに伝えてくれ。我らの願いが果たされる日は近い、とな」 ユーリア「は。では、DCの中欧制圧作戦のご成功をお祈り致します」 ビアン「うむ。我が同胞、コロニー統合軍のさらなる健闘に期待している…」 暗転 DC総司令部 エルザム(微笑)「久しぶりだな、レオナ」 レオナ(笑い)「エルザム様こそ、お元気そうで…」 エルザム「ところで、我が盟友ゼンガー・ゾンボルトの戦いぶりはどうだ?」 レオナ「あの方は…我がコロニー統合軍の先鋒としてご活躍なされています」 エルザム(微笑)「零式斬艦刀で名実共に斬り込み隊長というわけか…。フッ、あの男らしいな」 レオナ(悲しみ)「ですが、それを快く思っていない者もいて…」 エルザム「仕方あるまい。私も彼も畑違いは承知の上だ」 レオナ(悲しみ)「…エルザム様もDC内でご苦労なされているのですか?」 エルザム「気にすることはない。それに、私は地球が気に入っている。良い食材も数多く手に入るのでな」 レオナ(悲しみ)「………」 レオナ(悲しみ)「そういえば…カトライア様はエルザム様の料理がお好きでしたね」 エルザム「妻は我が胸の中に生き続けている。今までも、これからもな…」 レオナ(悲しみ)「…はい……」 エルザム「それから…戦場でライと出会ったか?」 レオナ「いえ…。彼がハガネに乗っているのは事実なのですか?」 エルザム「そうだ」 レオナ「………」 エルザム「………」 エルザム「…エルピスに戻ったら、父上に伝えてくれ。ライのことは私に任せて欲しい、と…」 レオナ「…わかりました」 暗転 ハガネ格納庫 イルム「厄介な相手だったな、あのヴァルシオンは…」 ガーネット「結局、ビアン・ゾルダークは何しに来たの?」 ジャーダ「自分が作ったロボットを見せびらかしに来たんだろ」 ガーネット「いくら何でも、そんなわけないでしょ。オオミヤ博士やリュウセイじゃあるまいし…」 リュウセイ(怒り)「そりゃどういう意味だ!」 ジャーダ「でもな、あのオッサンは本気を出せば、ハガネを沈めることだって出来たはずだぜ」 アヤ「そうね…。私達の力を試すのが目的だったみたいだし…」 リュウセイ「…ごちゃごちゃ考えてたってしょうがねえよ」 アヤ「リュウ…」 リュウセイ「ビアンの目論見がどうだろうと、DCが世界を征服するのが目的だってんなら…」 リュウセイ「アイドネウス島まで乗り込んでいって、総大将のあいつをブチ倒すまでだ」 マサキ「ああ。敵の親玉の面が拝めたおかげで、目標がハッキリしたからな」 マサキ「誰が黒幕だかわからない状態で戦うよりは、遥かにマシだぜ」 イルム「ま、お前らみたいに単純に割り切ってみるのもいいか」 マサキ「単純で悪かったな。グダグダ考えんのは性に合わねえんだよ」 アヤ「ところで、マサキ…出撃前に具合が悪かったみたいだけど何かあったの?」 マサキ(驚き)「え? あ、あれは…」 シロ「マサキはクスハの特製栄養ドリンクを飲んで、気持ちが悪くニャったんだニャ」 アヤ(驚き)「特製栄養ドリンクって…?」 リュウセイ(トホホ)「うっ…そりゃ災難だったな、マサキ」 マサキ(驚き)「何だ、お前も飲んだことあるのかよ?」 リュウセイ(トホホ)「あ、ああ…。あいつ、健康マニアでさ…色々と怪しげな栄養ドリンクを作るんだよ」 ガーネット(驚き)「へ~え」 リュウセイ(トホホ)「効き目はあるんだけど、とにかく味がトンでもないんだ」 リュウセイ(トホホ)「世の中であれほどマズいもんはねえってなぐらいで…」 マサキ「あれ…中に何が入ってんだ?」 リュウセイ(トホホ)「前に聞いた時は、通販で買ったイモリやマムシの黒焼きの粉末なんかが入ってるとか言ってた」 マサキ(驚き)「な、何!? イモリにマムシだぁ!?」 ジャーダ(驚き)「…そりゃ元気も出るわけだ」 ガーネット「今度、ジャーダに飲ませよっかな?」 ジャーダ(驚き)「何言ってんだ、お前」 アヤ「…大人の会話ねえ」 クスハ(困惑)「あの…マサキ君」 マサキ(驚き)「!!」 クスハ(笑い)「…今度は口に合うようにオレンジジュースを、混ぜてみたんだけど…」 マサキ(驚き)「わ、わりぃ。俺、サイバスターの整備をやらなきゃならねえんだ。じゃ、じゃあな!」 クスハ(困惑)「あ、マサキ君…」 シロ(怒り)「マ、マサキ! 待ってくれニャ~!」 クスハ「じゃあ、リュウセイ君…」 リュウセイ(驚き)「そ、そういや、ラプターの調子が良くないんだった! 早くロブの所へ行かねえと!」 クスハ「それじゃ、イルム中尉…」 イルム(被弾)「むっ…ヒュッケバインの不吉なエンジン音が聞こえる…。わりぃな、俺もまた今度にするわ」 アヤ(驚き)「わ、私もイングラム少佐に提出するレポートをまとめなくちゃ!」 ジャーダ(驚き)「ガ、ガーネット…たまには甲板で星空でも眺めねえか!?」 ガーネット(驚き)「オ、オッケー! 今は昼だけどね!」 一同走り去る クスハ「………」 クスハ(困惑)「そんなにおいしくないのかな、これ…」 イングラム「クスハ、こんな所で何をしている?」 クスハ「イングラム少佐…」 クスハ「………」 クスハ「そうだ…良かったら、これを飲んで頂けませんか?」 イングラム「何だ?」 クスハ「私が作った栄養ドリンクなんですけど…」 イングラム「…では、もらおうか」 イングラム「………」 クスハ(困惑)「ど、どうですか? お味の方は…」 イングラム「む……?」 クスハ(困惑)(や、やっぱり…?) イングラム「……悪くは…ないな」 クスハ(笑い)「良かった…! ありがとうございました。じゃ、私、持ち場に戻ります」 クスハ走り去る イングラム(被弾)「………」 一般兵「少佐、どうなさいました? 顔色が凄く悪いですよ」 イングラム(被弾)「…気にするな…。自室で少し休んでくる…」 一般兵「お、お大事に…」 →14r『オーバー・ザ・ライン』 14r『オーバー・ザ・ライン』 DC総司令部 テンザン「なあ、爺さん。何でハガネにまともな攻撃を仕掛けねえんだよ?」 アードラー「ウェーク島基地を失っておいて、何を言うか。この馬鹿者めが…!」 テンザン「チッ…あん時に『バレリオン』さえありゃあ奴らを片づけられたっての」 アードラー「口を慎まんか。誰のおかげで、今の地位にいられると思っておる」 テンザン「別に頼んだ覚えはねえよ。そもそも、俺をDCに入れたのはあんただろうが」 アードラー「減らず口を叩きおって…」 テンザン「それより、ビアン総帥はどうしてハガネを本気で沈めねえんだ?」 テンザン「いくら連中がトロニウムっていうヤバい爆弾を抱えてても…」 テンザン「攻撃衛星か、最強クラスのMAPWで狙い撃ちすりゃ、イチコロだろうが」 アードラー「その手の攻撃方法はビアン総帥から禁止されておる」 テンザン「ふ~ん。そいつは解せねえなぁ」 テンザン「もしかして、総帥はワザとハガネを、このアイドネウス島へ来させようとしてるんじゃねえか?」 アードラー「………」 アードラー「…テンザン、貴様にバレリオンをくれてやる。直ちに出撃し、ハガネへ攻撃を仕掛けろ」 テンザン(笑い)「ホ! いいのかよ!?」 アードラー「うむ。総帥にはワシから説明しておく」 テンザン(笑い)「じゃあ、行ってくるぜ!」 ドア開閉音、テンザン退室 イーグレット「今の男がテンザン・ナカジマか…?」 アードラー「そうじゃ」 イーグレット「見たところ、ただの子供だが…」 アードラー「じゃが、動体視力、反応速度、機体への順応能力は人並外れて高い」 イーグレット「彼の戦闘データを見る限りでは、突出した実力を持っておらぬようだが?」 アードラー「一切の投薬措置やインターフェイスなしで…しかも、短期の訓練期間で、その数値じゃ」 イーグレット「ほう…」 アードラー「その上、機動兵器なら…何に乗せても短期間で、操縦や戦闘のコツをつかみおる」 アードラー「無論、お前が研究を進めておる人造人間や、超能力者の類ではないぞ?」 イーグレット「フン…。天然の素材ということか」 アードラー「うむ。テンザンの言葉を借りれば、天才ゲーマーという人種じゃ」 イーグレット(…もう少しマシな表現をしてもらいたいものだ) アードラー「言わば、高度に発展したアミューズメントマシンが生み出した異端児…一種の突然変異じゃな」 イーグレット「………」 アードラー「スパイの手を通じ、テンザンの他にも何人かサンプルを入手しておる」 アードラー「奴らに経験を積ませ、データを集めれば…完璧な戦闘用の人工知能が完成する」 アードラー「そして、それらはアースクレイドルの守護神となるのじゃ、フヒヒヒ…」 イーグレット「つまり、連中は第二の『スクール』のメンバーだということか」 アードラー「フン…。連中を、スクールの試験体達と一緒にしてもらっては困る」 アードラー「奴らは、投薬措置と精神操作、強化訓練に頼りきった欠陥品じゃったからのう……」 暗転 ブリーフィングルーム テツヤ「先程、極東支部から暗号電文が届いた」 テツヤ「それによると…DCの大部隊が中欧へ移動を開始したそうだ」 イルム「奴らの狙いは、連邦政府と連邦軍総司令部があるジュネーブか」 ライ「それに対する連邦側の戦力は?」 テツヤ「現在、連邦軍は奪回に成功した南欧アビアノ基地を中心とし、残存戦力を結集している」 ガーネット「ふ~ん…。あたし達や極東支部以外にも、まだ頑張ってる仲間がいるんですね」 テツヤ「だが、偵察衛星や攻撃衛星をコロニー統合軍によって抑えられている現状で…」 テツヤ「DCの大部隊相手に、苦戦するのは必至だと言える」 テツヤ「よって、我々はDCの中欧侵攻が開始される前に…」 テツヤ「何としてもアイドネウス島へたどり着かねばならない」 イルム「やれやれ、ただでさえも俺達の作戦は無謀極まりないってのに…」 イルム「敵の本拠地に正面から突っ込むなんてな」 ガーネット(笑い)「あら、攻めるんだったらやっぱり正面からよね、ジャーダ」 ジャーダ「…何言ってんだ、お前」 マサキ「俺一人でアイドネウス島へ行った方が、マシだったかも知れねえな」 シロ「けど、マサキだけだったら目的地にたどり着けニャいニャ」 アヤ「そうねえ。マサキは未だに艦内で迷ってるもんね」 イルム「こうなったら、首に鈴かヒモでもつけとくか?」 マサキ(怒り)「俺は猫じゃねえっつーの!」 クロ「ニャニよ! その言い方、全世界の猫に失礼ニャ」 シロ(怒り)「ホントだニャ」 ダイテツ「では、イングラム少佐、テツヤ大尉…これからの航路と作戦の説明を」 テツヤ「現時刻より2時間後…本艦は赤道を通過することになる」 テツヤ「航路上の赤道海域は、クリスマス島とフェニックス諸島の中間へ位置することになる」 テツヤ「特にクリスマス島には、シャトルの発射施設が存在しており…現在、そこはDCに制圧されている」 イングラム「よって、敵はあの島を経由し、大規模な機動部隊をハガネに送り込んで来ると思われる」 イングラム「さらに、ハガネの航路上の海域には島がないため、今回の作戦では…」 イングラム「飛行が可能な機体を中核にし、赤道を一気に突破する」 リュウセイ(集中)「なるほど、つまり…」 リュウセイ(トホホ)「どういうこった?」 ライ「次の作戦は、飛行可能な機体がカギを握るということだ」 リュウセイ(大笑い)「ああ、そういうことか。解説役、いつもすまねえな」 ライ(怒り)「…誰が解説役だ」 イングラム「なお、リュウセイ曹長はビルトラプターで戦闘に参加しろ」 リュウセイ(集中)(俺…空中戦はあんまり自信がないんだよなあ…) リュウセイ(集中)(…でも、そんなことは言ってられねえか) リュウセイ(集中)(俺達がDCの総司令部を早く破壊しなきゃ、被害は増える一方だからな…) イングラム「各自、赤道付近の海域に差し掛かるまでは、第3種戦闘配置のまま待機せよ。以上だ」 暗転 ハガネ格納庫 リュウセイ(トホホ)「ふう~。さすがに赤道付近だけあって、暑いなぁ。格納庫の空調が効いてねえや」 リュウセイ「お? あそこにいるのはラトゥーニか…。そうだ…!」 リュウセイ「よう、ラトゥーニ。お前のF-28のフライトデータ、ちょっと貸してくんないかな」 リュウセイ「ビルトラプターのフライヤーモード時の参考にしたいんだ」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ラトゥーニ走り去る リュウセイ(トホホ)「あ、行っちゃったよ…。嫌われてんのかな、俺…」 アヤ「どうしたの、リュウ?」 リュウセイ(トホホ)「いや、ラトゥーニのことなんだけどさ…」 アヤ「あの子がどうかしたの?」 リュウセイ「こないだのコスプレ事件から、少しは俺達に打ち解けてくれるかと思ったんだけど…」 アヤ「そうね…」 リュウセイ「なあ、アヤ。あいつがいた『スクール』ってのは一体どんな所だったんだ?」 アヤ(悲しみ)「ごめんなさい、私も良く知らないの…」 リュウセイ「そうか…」 ライ「…スクールとは、連邦軍のPTパイロット養成機関のことだ」 リュウセイ「お前、知ってんのかよ?」 ライ「ああ。正確に言えば、エリートパイロットを幼少の頃から養成するための特別訓練所だ」 リュウセイ(驚き)「よ、幼少の頃からだと? 何でそんなことを…」 ライ「今でこそ、PTの操縦方法は簡略化され、一定期間の訓練を積めばパイロットになれるが…」 ライ「数年前のPTは乗る者を選んだ。そこで誕生したのがPTパイロットの英才教育を行う機関、スクールだ」 リュウセイ(集中)「………」 ライ「だが、あの機関の責任者だったアードラー・コッホという男は…」 ライ「スクールへ入った子供達の能力を向上させるため、投薬措置や精神操作、そして…」 ライ「過酷な強化訓練を行った。それがどういう結果を生みだしたか、お前にも想像はつくだろう?」 リュウセイ(集中)「……!」 第14話 オーバー・ザ・ライン ハガネ出現 テツヤ(怒り)「艦長、本艦は赤道付近海域に進入しました」 ダイテツ(怒り)「総員第1種戦闘配置へ移行! PT及び戦闘機、発進!」 出撃準備 ダイテツ(怒り)「敵の反応は?」 リオ「敵戦艦、戦闘原潜、AM…全て反応はありません。進路クリアです」 ダイテツ「よし…周辺を警戒しつつ、この赤道海域を突破する。本艦の目的地はここだ」 目的地を指定 ダイテツ「進路このまま、第三戦速前進!」 テツヤ「第三戦速前進、よーそろ!」 警報 エイタ(驚き)「!! 本艦に高速で接近する物体あり!!」 テツヤ(驚き)「何っ!?」 ハガネ被弾 テツヤ(驚き)「ぐうっ! 被害状況を報告しろ!!」 エイタ(驚き)「右舷側面に被弾! 第1外殻、小破!!」 テツヤ(怒り)「どこから撃って来た!?」 エイタ(驚き)「11時の方向です! おそらく、戦艦の砲撃かと…!」 テツヤ(驚き)「戦艦だと!? そんなものはこの海域にいなかったはずだろう!」 リオ(怒り)「た、大尉! AMと思われる敵機が急速接近中です!」 敵初期配置出現 テンザン(笑い)「ほ~う…さすがだな、このバレリオンは。なかなかの砲撃能力だぜ」 テンザン「しかも、重装甲。リオンやガーリオンより、こいつの方が俺の性に合ってるな」 テツヤ(驚き)「何だ、あの機体は…? DCの新型AMか!?」 エイタ(驚き)「は、はい…先程の砲撃はあの新型機によるものと思われます」 テツヤ(怒り)「砲撃戦用のAMか…!」 イングラム「しかも、他機種と同じくテスラ・ドライブを搭載し…飛行が可能な上に、重装甲…」 イングラム「さしずめ、空飛ぶ戦車といったところか」 テンザン(笑い)「さあて、ハガネ…。こないだのウェーク島の借りをたっぷりと返してやるぜ…!」 ダイテツ(怒り)「大尉、リュウセイ曹長達に本艦の進路を確保させろ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 ダイテツ(怒り)「各砲座、射撃用意! エネルギーフィールド展開準備! 機関、最大戦速!」 ダイテツ(怒り)「何としてもこの海域を突破し、赤道を越えるのだ!!」 2ターンEP テンザン(笑い)「わりぃが、あんた達に赤道は越えさせねえぜ。大型対艦ミサイルを発射しろ!」 テンザン(笑い)「ただし、艦首部分は狙うなよ。巻き添えを食って死にたかねえからな」 DC艦長「しかし、他の部分に命中させても、周辺にいる友軍機が爆発に巻き込まれてしまいます!」 テンザン(怒り)「逃げられない奴ぁ、腕前と運が悪いんだっての! さっさと撃ちやがれ!」 大型ミサイル出現 リオ(怒り)「敵戦闘原潜より、大型ミサイルが発射されました!」 テツヤ(驚き)「こんな至近距離で…! 味方も巻き込むつもりか!?」 ダイテツ(怒り)「各砲座! 何としてもミサイルを叩き落せ!」 テンザン(笑い)「悪く思うなよ。こいつが俺のやり方なんでな」 リュウセイ(怒り)「てめえ、テンザンか!!」 テンザン(笑い)「よう、リュウセイ。このゲーム、楽しんでるかい?」 リュウセイ(怒り)「相変わらずふざけた真似をしやがって…人の命を何だと思ってんだ!?」 テンザン(笑い)「そんなもん、駒に決まってンだろうが」 リュウセイ(怒り)「何ぃっ!?」 テンザン「お前はゲームで駒をなくした時、いちいち悲しむのか? そんなことねえだろ?」 リュウセイ(集中)「て、てめえ…!」 テンザン「偽善者面して、もっともなことを言うんじゃねえっての」 リュウセイ(集中)「こ、この野郎…!」 マサキ「待ちな、リュウセイ。あの手の奴には口で言ったって無駄だぜ」 リュウセイ(集中)「マサキ…!」 マサキ「だがら、身体でわからせてやりゃあいいのさ」 マサキ(怒り)「ゲームと現実の違いを…俺達は駒じゃねえってことをな!」 テンザン(笑い)「そう言えば、てめえにも借りがあったな。まとめて叩き落してやらあ!」 マサキ(怒り)「俺とサイバスターを甘く見るんじゃねえっ!!」 マサキ(怒り)「てめえとは背中にしょってるものが違うんだよ!!」 テンザンのHP80%以下orボーダーライン通過or4ターンPP 敵増援出現 テンザン(笑い)「さあて、これでチェックメイトだぜ!」 リュウセイ(集中)「くそっ…増援かよ!」 マサキ(被弾)「ちっ…こうなったら、サイフラッシュで一気にカタをつけるしかねえか!?」 イングラム「各機へ。ハガネの進路確保を優先しろ」 リュウセイ(怒り)「けど、ハガネの進路上にはテンザンがいる! あいつを何とかしなきゃ、ハガネがやられちまう!」 イングラム「ならば、テンザンを早急に撃墜しろ」 リュウセイ(集中)(今のビルトラプターじゃ、データ不足で奴の新型機の動きに対応しきれねえ) リュウセイ(集中)(せめて、空中戦のパターンデータがありゃあ…!) ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ラトゥーニ、撃墜されていれば再出撃 通信音 リュウセイ(驚き)「! な、何だ…!? コンピューターにデータが転送されて来る…!」 リュウセイ(集中)「こ、これは…フライトパターンデータか!」 ラトゥーニ(眼鏡)「…リュウセイ、それを使って」 リュウセイ「ラトゥーニ! ありがてえ、これで何とかなるぜ!」 テンザン「情けねえ奴だな。そんな子供からデータをもらって俺に勝とうっての?」 テンザン「ん? 何で子供がそんなものに乗ってるんだ?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 テンザン(笑い)「そうか…アードラーに聞いたことがあるぜ。お前、スクール出身のガキだな?」 ラトゥーニ(眼鏡)(被弾)「!」 テンザン「へへへ、図星か」 テンザン「でも、あわれなモンだな。さんざん実験台にされて…結局は奴に捨てられちまったんだろ?」 ガーネット(怒り)「ちょっと、あんた! ラトゥーニの気持ちも知らないで…適当なこと言ってんじゃないわよ!」 テンザン「おお、こわ。けど、スクール出身のガキのほとんどは、実験が原因で…」 ジャーダ(怒り)「それ以上言うな! 言えばタダじゃすまさねえぞ!!」 テンザン(笑い)「ヘッ、脇役が気分出すなよ。やれるもんならやってみろっての」 ジャーダ(怒り)「て、てめえっ!!」 リュウセイ(怒り)「テンザン!!」 リュウセイ、テンザンの付近へ移動、「気迫」「集中」「見切り」使用 テンザン(被弾)「! こいつ、さっきと動きが違う…!」 リュウセイ(怒り)「ああ、ラトゥーニが送ってくれたデータのおかげでな!」 テンザン(笑い)「ホ! あの短時間で新しいパターンを作ったってのか? やっぱ、お前は俺と同じ人種だぜ」 リュウセイ(怒り)「テンザン! 人の心を踏みにじるてめえだけは許せねえ!!」 テンザン「ほ~お、いつになくカッコをつけてくれるじゃないの」 テンザン(怒り)「だがな…所詮お前も俺と同類だってこと忘れるんじゃねえぞ!」 リュウセイ(怒り)「ああ、そうだろうよ! だから、余計に腹が立つんだっ!!」 ハガネがボーダーラインを通過 テンザン「おっと、まずいな。このままじゃハガネが赤道を突破しちまう」 テンザン(怒り)「全機、ハガネの推進装置に集中砲火を浴びせろ!」 リュウセイとテンザンが戦闘(終了後) テンザン「やるじゃねえか。おかげで、このバレリオンのコツが早くつかめそうだぜ」 リュウセイ(怒り)「そうやって、余裕をブチかましていられんのもこれまでだ!」 テンザン「フン…。今まではゲーマー同士のよしみで、大目に見て来たが…」 テンザン「あまりイキがってると、本気で殺しちまうぜ?」 リュウセイ(怒り)「なら、さっきジャーダに言った台詞をそっくり返してやるぜ!」 テンザン(被弾)「何…!?」 リュウセイ(怒り)「やれるもんなら、やってみな、だっ!!」 マサキとテンザンが戦闘 マサキ(怒り)「そんな鈍そうな機体で、サイバスターに追いつけると思うんじゃねえ!」 テンザン(笑い)「ヘッ、カッコつけやがって! 熱くなるんじゃないっての!」 テンザン(笑い)「ここは赤道、ただでさえも暑いんだからよ!」 マサキ(怒り)「だったら、てめえの機体ごと海水浴をさせてやるぜっ!!」 テンザンを撃墜 テンザン(被弾)「チッ…! やっぱ、新型に慣れるのはもう少し時間がかかるか…!」 テンザン「ま、おいしいイベントは次の機会にとっとくとするか」 リュウセイがテンザンを撃墜 リュウセイ(怒り)「これで、どうだ!!」 テンザン(被弾)「チッ…! やっぱ、新型に慣れるのはもう少し時間がかかるか…!」 テンザン「それに、ライバルとの戦いで負けるってのは、イベントの盛り上がりに必要だしな」 テンザン(笑い)「じゃあな、リュウセイ。次もいいファイトをしようぜ」 リュウセイ(集中)「…あの野郎、どこまでもふざけやがって…!」 ハガネが目的地に到着 ダイテツ(怒り)「よし、このまま赤道を突破する!!」 ハガネ格納庫 リュウセイ「ラトゥーニ、パターンデータを転送してくれてありがとよ。おかげで助かったぜ」 ラトゥーニ(眼鏡)「ううん…。リュウセイが無事で良かった…」 リュウセイ「!」 ラトゥーニ(眼鏡)「…どうしたの?」 リュウセイ「いや、お前からそんな言葉が聞けるとは思ってなかったからさ…」 リュウセイ「いつもは無口だけど、年相応な所もあるんだな」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「そ、そんなこと…」 ラトゥーニ走り去る リュウセイ(トホホ)「あらら、また行っちまったぜ。やっぱ、嫌われてんのかな、俺」 ガーネット「違うわ。照れてるのよ、あの子」 リュウセイ「ガーネット…」 ガーネット「それに、あんたのことが頼もしかったんじゃないかな」 リュウセイ(トホホ)「何言ってんだ。俺はあいつのデータを借りて、テンザンと何とか戦えたんだぜ?」 ガーネット「そうじゃなくて…」 ガーネット「テンザンがスクールの話を持ち出した時…あんた、本気で怒ったでしょ」 ガーネット「それが、自分の意志をまだ上手く他人に伝えられないあの子にとって…」 ガーネット「頼もしかったと思うんだ」 リュウセイ(集中)「自分の意志を上手く伝えられないって…? 単に無口なだけじゃないのか?」 リュウセイ(集中)(もしかして、あいつはライが言ってたみたいに…?) ジャーダ「…スクールから俺達の所へ来たばかりのラトゥーニはな…」 ジャーダ「過酷な訓練や精神操作が原因で…重度の対人恐怖症になっちまってたんだ」 リュウセイ(集中)「何だって…?」 ジャーダ「今でこそ、だいぶマシになってきたが…あいつが無口なのは、そういうワケがあったのさ」 リュウセイ(集中)「………」 ガーネット「だから…あの子を温かく見守ってやってよ、リュウセイ」 リュウセイ「ああ…わかったぜ」 →15r『トーマスの罠』 15r『トーマスの罠』 DC総司令部 ビアン「バレリオン部隊がハガネに敗れたそうだな、アードラー…」 アードラー「も、申し訳ございません。しかし、実戦での問題点をいくつか発見しましたので、改善を…」 ビアン「フフフ…あの艦は、まだまだ強くなる。生半可な方法で沈めることは出来んぞ」 アードラー「で、では、ハガネへの正式な攻撃命令を…」 ビアン「よかろう。ただし、中欧制圧作戦開始までの期限付きでな」 ドア開閉音、ビアン退出 アードラー(一応、総帥にはハガネを沈める意思があるようじゃな…) アードラー(…じゃが、今までのような正攻法は、あの艦には通用せん…) アードラー(ここはひとつ、あの男を使ってみるか…) 暗転 ハガネ艦橋 エイタ「艦長、特殊コードで本艦にメールが入っています」 ダイテツ「特殊コード?」 エイタ「はい。軍ではなく、マオ・インダストリー社のものらしいんですが…」 テツヤ「マオ・インダストリー…。パーソナルトルーパーのメーカーの?」 エイタ「ええ…。発信元は宇宙ステーションのコルムナです」 テツヤ「コルムナだと? 確か、あそこはコロニー統合軍によって制圧されたはずだが…」 ダイテツ「友軍が奪回に成功したようだな。これで少しは地上の戦況も好転するだろう」 エイタ「でも、どこの部隊が…? 宇宙はコロニー統合軍が圧倒的に優勢なんでしょう?」 テツヤ「我々と同じで、抵抗を続けている者がいるのかも知れんな」 ダイテツ(フッ、そんな芸当が出来るのは…ヒリュウ改のショーン・ウェブリーか) ダイテツ「エイタ伍長、メールの発信者と宛先は?」 エイタ「発信者はユアン・メイロン…宛先はリオ・メイロンです」 エイタ(リオの家族かな? でも、こんなコードを使えるなんて…) ダイテツ「ユアンからか…。相変わらず心配症だな」 エイタ「? 中身を確認されますか?」 ダイテツ「いや、いい。リオ伍長にメールを渡してやれ。ただし、直接手渡しでな」 エイタ「手渡し…? は、はあ…了解です」 暗転 ハガネ格納庫 ロバート「アヤ、R-3との定期T-LINKコンタクトを始めるぞ。今回はレベル3までだ」 アヤ(集中)「はい」 ロバート「1番から23番までのコネクターを使用する。T-LINK開始、5秒前…4…3…2…1…」 アヤ(集中)「サイコ・クラッチ、接続。T-LINKコンタクト、開始」 念動感応 ロバート「リンク係数、10.0…20.0…25.0…レベル1、クリア」 アヤ(集中)「………」 ロバート「30.0…35.0…レベル2、クリア」 アヤ(苦悶)「……う、うう…」 ロバート「40.0…45.0…」 念動感応 アヤ(苦悶)「う…あ…ああっ!!」 ロバート(怒り)「!! いかん、念動逆流か!? T-LINK中止!!」 アヤ(苦悶)「………」 ロバート(怒り)「アヤ! しっかりしろ、アヤ!!」 ロバート(怒り)(やはり、設備が完全に整っていないハガネの中でR-3の調整をするのは無茶か…) 暗転 医務室 クスハ「原因は過労ですね。熱が少し出てますが、しばらく安静にしていれば大丈夫です」 ロバート「そうか…なら、良かった」 アヤ(悲しみ)「すみません、博士…」 ロバート「いや、謝らなければならないのはこっちだよ。体調が良くないのに無理をさせて…」 アヤ(悲しみ)「いえ…。私は定期のT-LINKコンタクトを怠るわけにはいきませんから」 ロバート「あ、ああ…そうだな」 クスハ(笑い)「アヤさん、疲れを取るいい機会だと思ってゆっくり休んで下さいね」 アヤ「ううん、アイドネウス島の攻略作戦前にそんなことは言ってられないわ」 ロバート「ダメだ。大事を取って、今はゆっくり休むんだ」 クスハ(困惑)「そうです。熱が引くまで無理をしないで下さい」 アヤ「でも…」 クスハ「…どうしても、っておっしゃるなら…私が特製の栄養ドリンクを作りますけど…」 アヤ(驚き)「え!? そ、それは…」 クスハ(困惑)「どうしたんですか?」 アヤ「う、ううん。何でもないわ。じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて、休ませてもらおうかしら?」 暗転 ブリーフィングルーム イルム「ふ~む…撃墜数3、機体損傷率65%、エネルギー消費率90%、作戦所要時間654秒か」 リオ「どうですか、イルム中尉。PTシミュレーターの結果は…?」 イルム「そうだな…何とか作戦目的は果たせたものの、母艦へ帰還出来ずに二階級特進ってトコかな」 リオ(悲しみ)「は、はあ…。それって、帰りに墜落しちゃったってことですよね…」 リオ(悲しみ)(…私もリュウセイ君みたいにゲームのバーニングPTをやっときゃ良かったかな…) イルム「お前…何でPTなんかへ乗る気になったんだ?」 イルム「第一艦橋でオペレーターをやってる方がまだ死ぬ確率は少ないぜ」 リオ「私も…戦いたいんです。DCみたいに、平和を踏みにじる人達が許せないんです」 イルム「ふ~ん…正義の味方みたいなことを言うねえ」 リオ「そうです。私…正義のために戦いたいんです」 イルム「あらら…随分とストレートな表現だな」 リオ「いけませんか? そういうの…」 イルム「別に悪かねえけどさ…」 イルム「正義だって、人それぞれだぜ? DCだって、奴らなりの正義があるんだろうし」 リオ「だからって…あの人達の好きにさせれば、この戦争は続く一方です」 リオ「それに…私達はエアロゲイターの侵略からも地球を守らなければ…」 イルム「…ま、自分なりの答えが出てるんならいいか。じゃあ、俺は行くぜ」 リオ「ありがとうございました、中尉」 ドア開閉音、イルム退室、エイタ入室 エイタ「ここにいたのか、リオ」 リオ「あら、どうしたの?」 エイタ「お前宛にメールが届いたから、ファイルに落として持ってきたんだ」 リオ「メールって…こんな戦時中に、しかも軍艦へ? 送り主は誰なの?」 エイタ「ユアン・メイロンって人」 リオ「! 父様が!?」 エイタ「お前の親父さんだったのか。でも、どんな人なんだ? マオ社の特殊コードを使えるなんて…」 エイタ「そんなの、重役クラスの人間でないと無理なはずだぜ?」 リオ「え? ま、まあ…色々とワケありなの。ファイルを持ってきてくれて、ありがとね」 エイタ「あ、ああ…」 暗転 艦内個室 リオ「もう、父様ったら…。軍艦にまで直接メールを送ってくるなんて…非常識にも程があるわ」 通信音 ユアン「……ゴホン。あ、あ~、リオ…元気か?」 リオ「………」 ユアン「お前が家を出て、軍隊に入ったことについて…とやかく言いはしない」 ユアン「だが…やっぱり、家に帰って来る気はないのか?」 ユアン「父さんも母さんも、お前を何不自由なく育てて来たつもりなんだが…どうして軍隊に…」 リオ(…とやかく言ってるじゃない) ユアン「でも、リオは母さんに似て、自分で言い出したら聞かない子だからな…」 リオ「………」 ユアン「それから…パーソナルトルーパーのパイロットになるのだけはやめておくれ」 ユアン「男勝りなお前が、ウチの社長にあこがれる気持ちはわからんでもないが…」 ユアン「ただでさえも、父さんはハガネへ配属となったと聞いて、ますます心配なんだ」 ユアン「でも、お前は母さんに似て…って、これはさっきも言ったか」 ユアン「と、とにかく、お前が無事でいてくれたら、それでいいんだ」 ユアン「だから、戦争が終わったら、必ず帰って来ておくれ。父さんも母さんもお前を待っているから…」 リオ「………」 リオ「…相変わらずね、父様。でも、心配してくれて…ありがと」 警報 リオ(怒り)「! 敵襲!?」 暗転 ハガネ艦橋 エイタ(驚き)「敵AM部隊、接近中!」 テツヤ(怒り)「DC部隊の襲来間隔が狭まって来たな。いよいよ本気を出してきたということか…!」 エイタ(驚き)「でも、その割には今までと比べて敵機の数が少ないようです!」 テツヤ(驚き)「何だと…!?」 ダイテツ「何かを企んでいるのかも知れん。敵の数が少ないからと言って、油断してはならんぞ」 テツヤ(怒り)「はっ!」 ダイテツ(怒り)「総員、第1種戦闘配備! PTを出撃させろ!」 暗転 ハガネ格納庫 ジャーダ(怒り)「スクランブルだ! 機体をまわせーっ!!」 リュウセイ(集中)「イングラム教官、アヤはどうするんだよ! あいつ、熱出してんだろ!?」 イングラム「幸い、現時点での敵機の数は少ない。アヤの分は、お前達でカバーしろ」 リオ(怒り)「あ、あの!」 リュウセイ(驚き)「リオ! 何やってんだ、こんな所で!?」 リオ(怒り)「イングラム少佐、私をPTで出撃させて下さい!」 イングラム「何だと…?」 リュウセイ(驚き)「な、何言ってんだ!? お前、PTに乗ったことないだろ!」 リオ(怒り)「でも、シミュレーター訓練はずっと前からやってるわ。だから、アヤ大尉の代わりに出撃させて!!」 リュウセイ(驚き)「馬鹿なこと言ってんじゃねえよ。いきなり実戦なんて無理だぜ!」 リオ(怒り)「けど、リュウセイ君だってそうだったんでしょ!?」 リュウセイ(トホホ)「だ、だからってなあ…」 イングラム(微笑)(…リオの素質を試すいい機会になるか…) イングラム「いいだろう、リオ伍長。出撃を許可する」 リオ(怒り)「!」 リュウセイ(驚き)「マ、マジかよ、教官!?」 イングラム「ただし…自分の命は自分で守れ。いいな?」 リオ(怒り)「は、はい!」 第15話 トーマスの罠 ハガネ出現 エイタ(驚き)「敵部隊がこの空域に侵入して来ます!」 敵初期配置出現 テツヤ「確かに、いつもより機体数が少ないな…」 エイタ「どこかで潜伏している部隊でもいるんでしょうか?」 テツヤ「リオ、レーダーにそれらしい反応はあるか?」 エイタ「リオなら、さっきからいませんよ」 テツヤ(驚き)「どこへ行ったんだ、あいつは!?」 トーマス「ヒュ~ッ、あれがハガネか。噂どおり、ご大層な戦艦だぜ」 トーマス「バーッと派手にいきたいところだが、今回はアードラーの顔を立てといてやるか」 リョウト(悲しみ)「ト、トーマス隊長…本当に僕達だけで、あの艦を攻撃しなければならないんですか…!?」 トーマス「当たり前だ。ここまで来て、情けねえことを言ってんじゃねえ」 リョウト(悲しみ)「す、すみません…」 トーマス「ったく、てめえもアードラーのジジイに選ばれたパイロットなら…」 トーマス「ちったあ、あのテンザンを見習えってんだ」 リョウト(悲しみ)「ぼ、僕はあの人のようには戦えません…」 トーマス「やれやれ、てめえはまだ、戦争の何たるかをわかってねえようだな」 リョウト(悲しみ)「え?」 トーマス「いいか、戦争ってのはな…自分の命がチップになってるスリリングなゲームなんだ」 トーマス「だから、てめえが遊んでたバーニングPTのように、実際の戦闘も楽しめばいいんだよ」 リョウト(悲しみ)「そ、そんな…!」 トーマス「それに、ゲームってのは今回みたいに多少分の悪い方が面白いもんなんだ。わかったか?」 リョウト(悲しみ)「…僕にはわかりません」 トーマス(ケッ、気が弱い割にはハッキリ言いやがるぜ…) トーマス「俺の命令に逆らったら、どういう目に遭うか……わかってんだろうな?」 リョウト(悲しみ)「う…!」 トーマス(怒り)「わかったんなら、さっさとハガネを攻撃しろ!」 リョウト(悲しみ)「…りょ、了解…!」 エイタ「艦長、各機の出撃準備が完了しました!」 ダイテツ(怒り)「よし、出撃せよ!」 出撃準備 ロバート「リオ、その機体にはライのモーションデータをインストールしてある」 ロバート「危なくなったら、操作をオートにして戦場から離脱するんだ」 リオ(怒り)「は、はい!」 リオ(怒り)(でも…ギリギリまでは私自身の操縦でやってみる…!) リュウセイ「何で俺じゃなく、ライのデータを使うんだよ? リオの機体、タイプTTなんだぜ?」 ガーネット「…生還率が高いからに決まってるじゃない」 リュウセイ(トホホ)「あ、なるほど」 リュウセイ(怒り)「…って、そりゃどういう意味だ!?」 エイタ(驚き)「お、おい、リオ! 何でお前がPTに乗ってるんだ!?」 リオ(怒り)「話は後! ハガネのオペレート、私の分も頼むわよ!」 エイタ(驚き)「ちょ、ちょっと待てよ!」 リオ(怒り)「以上、通信終わり!」 2ターンEP リョウト(悲しみ)「どうして、隊長は戦わないんです!? 僕達を見捨てる気ですか!?」 トーマス「バーカ。戦闘指揮官ってのはな、後方で指揮を執るのがセオリーなんだよ」 リョウト(悲しみ)「しかし…!」 トーマス「俺に文句を言ってる暇があるんなら、敵のPTの1機ぐらい撃墜してみせろ」 リョウト(悲しみ)「………」 トーマス「ほら、あそこのPTは動きが素人くさくて、お前向きの相手だぜ?」 ゲシュペンストmk-ⅡTTを指定 トーマス「あいつを撃墜できたら、俺もハガネの攻撃を手伝ってやるよ」 リョウト(悲しみ)(こ、この人は…部下の命を何とも思ってないのか…!?) リョウト(悲しみ)「…わかりました、隊長。やってみせます!」 トーマス「ま、頑張りな」 トーマス(どうせ、てめえはここでお払い箱だからな…) リオが戦闘 リオ(怒り)「…自分でこうするって決めたんだから…やってみせる!」 リオ(怒り)「これ以上、DCの…悪の好きになんてさせないんだから!!」 リオとリョウトが戦闘 リオ(怒り)「私だって、PTで戦えるってことを証明してみせる!」 リョウト(怒り)「ぼ、僕は…こんな所で死ぬわけにはいかないんだ!」 トーマスと戦闘 トーマス「母艦を放っておいてこの俺を狙って来るなんざ…見上げた根性だぜ」 トーマス(怒り)「だが、このトーマス・プラット様と渡り合うには十年早い!」 リョウトのHP50%以下 リョウト(被弾)「!?」 リョウト(被弾)「な、何だ…? エンジンストール!? き、機体が…墜落する!!」 リオンF爆発 トーマス「どうやら、時限装置が上手く作動したらしいな」 トーマス「オーケー、今回の仕事はこれで終わりだ。ま、あの仕掛けが上手くいくとは到底思えんがな」 敵全機撤退 エイタ「敵部隊が撤退しました!」 テツヤ「どういうことだ? この近くに別働隊はいないのか?」 エイタ「反応はありません。本艦へ攻撃を仕掛けて来たのはあの部隊だけだったようです」 ダイテツ「………」 エイタ「艦長、敵のAMが1機、機体の不調か何かの原因で海上に墜落したようです。どうしますか?」 ダイテツ「…回収しろ。パイロットからDCの情報を聞き出せるかも知れん」 ダイテツ「ただし、機体のチェックは厳重に行い、周辺の警戒も怠るな」 エイタ「了解しました」 トーマスを撃墜 トーマス(怒り)「チッ! こっちが下手に出てればつけあがりやがって!」 トーマス(怒り)「アードラーのジジイのくだらねえ命令さえなけりゃ、てめえらなんぞには…!」 ガーリオン・カスタム爆発、リョウト以外撤退 リョウト(怒り)「た、隊長が…! くっ、撤退しなきゃ…!!」 リョウト(被弾)「!?」 リョウト(被弾)「な、何だ…? エンジンストール!? き、機体が…墜落する!!」 リオンF爆発 エイタ「敵部隊が撤退しました!」 テツヤ「どういうことだ? この近くに別働隊はいないのか?」 エイタ「反応はありません。本艦へ攻撃を仕掛けて来たのはあの部隊だけだったようです」 ダイテツ「………」 エイタ「艦長、敵のAMが1機、機体の不調か何かの原因で海上に墜落したようです。どうしますか?」 ダイテツ「…回収しろ。パイロットからDCの情報を聞き出せるかも知れん」 ダイテツ「ただし、機体のチェックは厳重に行い、周辺の警戒も怠るな」 エイタ「了解」 ブリーフィングルーム リョウト(悲しみ)「………」 テツヤ(こいつがあのアーマードモジュールのパイロットか…) テツヤ「…お前の所属と官姓名は?」 リョウト(悲しみ)「………」 テツヤ「黙秘権は認めんぞ」 リョウト(悲しみ)「………」 テツヤ(怒り)「お前も軍人の端くれなら、潔くハッキリと答えろ!」 リョウト(被弾)「は、はい…!」 リョウト(悲しみ)「ぼ、僕は…DC第15機動部隊所属の…リョウト・ヒカワ曹長…です」 テツヤ「よし…連邦軍軍規に則り、お前を捕虜として扱う。いいな?」 リョウト(悲しみ)「…ほ、捕虜ですか…? そうですよね…僕はあなた達の敵…ですから…」 テツヤ「………」 テツヤ「…エイタ、彼を独房に入れろ。後で尋問を行う」 エイタ「了解です」 マサキ「よお、あいつが墜落したアーマードモジュールに乗ってたパイロットか?」 リオ「うん…」 マサキ「何か、気弱そうな奴だな。とても軍人にゃ見えねえ」 リュウセイ「まったくだ。DCの軍人ってのは、いかつい連中ばかりかと思ってたけど…」 リュウセイ「ああいう奴もいるんだな」 リオ「………」 マサキ「どうしたんだ、リオ。あいつのことが気になってんのか?」 リオ「ん、ちょっとね」 マサキ(余裕)「何だ、お前…ああいうのが好みかよ?」 リオ(怒り)「! 冗談言わないでよ! 私、ああいうタイプは大っ嫌いなんだから!」 マサキ(驚き)「わ、悪かったよ。マジで怒るなよな…」 リオ(でも、あの子…どうしてDCなんかに入ってたのかしら…?) リオ(自分から進んで戦いに参加する感じには見えないのに…) 暗転 ハガネ格納庫 イングラム「…回収したリオンは?」 ロバート「念のため、艦外で機体チェックをしたが…今のところ問題点はないな」 ロバート「墜落した原因も推進装置の不調だったみたいだ」 イングラム「内部に爆弾の類が仕掛けられている可能性は?」 ロバート「まだ何とも言えん。あのパイロットは、爆弾抱えて飛び込んで来るようなタマには見えんがね」 ロバート「仕掛けがあるとしたら、ネットワームとかじゃないか?」 イングラム「………」 ロバート「で、少佐…あのリオンをどうする気だ?」 イングラム「接収する。AMの機体構造や各種データを収集しておきたいのでな」 ロバート「敵の機体を艦内へ持ち込むのは、どうかと思うが…」 イングラム「上手く行けば、こちらの戦力にもなる。それに、飛行可能な機体は貴重だ」 ロバート「確かに、俺達の艦は貧乏所帯だけどさ」 イングラム(微笑)「フッ…お前も小型化されたテスラ・ドライブには興味があるだろう?」 ロバート「う~ん、確かに。あれを応用すりゃ、ウチのPTも空を飛ばせることが出来るかも…」 イングラム(微笑)「ならば、決まりだな」 ロバート「だけど、機体チェックは引き続きやらせてもらうぞ。万が一ってことがあるからな」 イングラム「ああ、任せる」 →16r『スターバク島波高し』 16r『スターバク島波高し』 ハガネ艦橋 エイタ(驚き)「ええっ!? リオがパイロットに転向するって本当ですか!?」 テツヤ「一時的に、だ。今はPTパイロットの数が少ないからな。それに…」 テツヤ「ハガネが単艦で行動する以上、少しでもPTの頭数を増やしたいとイングラム少佐も言っている」 エイタ「でも、それじゃ、自分の負担が増えるんですけど…」 テツヤ「代行要員は検討中だ。すまんが、少しの間我慢してくれ」 エイタ「ちぇっ…。こんなことだったら、、俺も転向願いを出しとくんだったな…」 テツヤ「何だ、お前もパイロットになりたかったのか?」 エイタ「違いますよ。PTへ乗ることになったら、最低でも曹長扱いになるでしょう?」 テツヤ「ああ」 エイタ「なので、自分は身長だけじゃなく、階級までもリオに抜かれるのが悔しいんです」 テツヤ「身長、ねえ…」 エイタ「それに、あいつがPTに乗るのに、俺は艦橋任務だなんて…不公平ですよ」 テツヤ「お前、俺の下で働くのに何か不満でもあるのか?」 エイタ「え? そ、そんなことありませんよ」 エイタ「状況報告後に聞ける、大尉の『何!?』っていう台詞は結構気に入ってますし…」 テツヤ「何をワケのわからんことを…」 爆発音 テツヤ(驚き)「何!?」 暗転 ハガネ格納庫 警報 ガーネット(驚き)「な、何が起きたの!?」 ジャーダ(驚き)「ば、爆発だぞ、今のは!」 ガーネット(驚き)「あ! もしかして…さっき回収した敵のアーマードモジュールが…?」 ジャーダ(驚き)「いや、あれは後ろのハンガーにかかってるぜ。爆発は向こうの甲板上で起きたみたいだ」 ガーネット(驚き)「じゃ、じゃあ…何が爆発したっていうのよ?」 ロバート(怒り)「…ゴホッ、ゴホゴホッ!」 ガーネット(驚き)「博士、どうしたの!?」 ロバート(怒り)「ゴホッ、ゴホ…。ふ~っ、危うく死ぬところだった」 ジャーダ「博士、いったい何があったんだ?」 ロバート「…やっぱり、俺のにらんだとおりだった。あのリオンには、仕掛けがしてあったよ」 ガーネット(驚き)「仕掛けって…もしかして、爆弾!?」 ロバート「ああ。それもえらく巧妙なカムフラージュがしてあってな」 ロバート「何とか起爆装置を外して、念のために甲板の上へ持って行って、解体しようとしたんだが…」 ロバート「ご丁寧に装置そのものにも、超小型爆弾が仕掛けてあったんだ」 ジャーダ「そいつが爆発したって(って)ワケか。よく無事だったな、博士」 ロバート「フッ…テスラ研で厳しい修行を積んだこの俺に、あの程度の仕掛けが通用するものか」 ガーネット「結局は爆発したんだから、通用したことになると思うけど」 ロバート「うっ…」 暗転 艦内個室 リョウト(悲しみ)「え…!? 僕のリオンに爆弾が仕掛けてあったって…。本当なんですか…!?」 テツヤ「ああ、そうだ。何とか事なきを得たがな」 リョウト(悲しみ)(…あ、あの人は…トーマス隊長は…最初から僕を捨て駒にするつもりだったのか…) テツヤ「…その様子じゃ、爆弾のことは知らなかったようだな」 リョウト(悲しみ)(くっ…! 僕は最初から最後までDCに利用されてただけなのか…?) テツヤ「…お前がどうしてDCに入ったのかは知らんが、これで奴らのやり方が良くわかっただろう?」 リョウト(悲しみ)「………」 テツヤ「…話してくれないか? この先にあるDCの戦力拠点や、アイドネウス島のことを…」 リョウト(悲しみ)「………」 リョウト(悲しみ)「少し…考える時間を頂けませんか…?」 テツヤ「…いいだろう」 暗転 ハガネ艦橋 ダイテツ「それで…彼に時間を与えたわけか?」 テツヤ「ええ………」 テツヤ「甘い考えだというのは十分承知していますが、出来れば彼の意志を尊重してやりたいのです」 テツヤ「でなければ、彼は一生…」 ダイテツ「………」 ダイテツ「よかろう。リョウト・ヒカワの件は、お前に一任する」 テツヤ「艦長…」 ダイテツ「大尉、ワシは人の道を踏み外してまで、自分の目的を達成しようとは思わん」 ダイテツ「フフ…これもお前が言うところの甘い考えかも知れんがな」 テツヤ「ありがとうございます、艦長…」 暗転 ブリーフィングルーム マサキ(驚き)「何だって? じゃ、あのリョウトって奴…爆弾代わりにされてたのかよ!?」 リュウセイ(集中)「ああ。しかも、本人はそれを知らなかったってんだから…ひでえ話だよな」 リオ(…そうだったんだ、あの子…) マサキ(怒り)「チッ、気にくわねえな、そういうやり方は。人間の命を何だと思っていやがるんだ」 リュウセイ(集中)「テンザンの野郎みたいにゲームの駒か何かと思ってんだろ。胸クソが悪いたら、ありゃしねえ」 ライ「だが、俺達も連邦軍の上層部から見れば、駒の一つに過ぎない」 リュウセイ(集中)「!」 ライ「しかも…生還出来る見込みのない、最悪の戦場へ送り込まれる駒だ」 マサキ「フン…俺はそんな物になったつもりはねえし、納得がいかない命令を聞くつもりもねえ」 マサキ「それに、シュウをブッ倒すまでは、どんな戦いだろうと必ず生きて帰ってみせるぜ」 ライ「甘いな。戦場では、個人的な感情など無視される。情念で動く者には、死が待つのみだ」 マサキ(怒り)「何だと…!?」 リオ(怒り)「ちょっと! ケンカはやめなさいよ!」 マサキ「………」 ライ「………」 リュウセイ「…なあ、ライ。お前、兄貴と出くわしてから、様子が変だぜ?」 ライ(怒り)「変だと…?」 リュウセイ「ああ。何となく焦ってるっていうか、死に急いでるっていうか…」 ライ(怒り)「…余計なお世話だ」 ドア開閉音、ライ退室 マサキ「何なんだ、あの野郎…」 リュウセイ(トホホ)「確かに、口は悪いし、キザだし、カッコつけ野郎だけど…根はいい奴なんだ」 リオ「それ、あんまりフォローになってないわよ?」 衝撃音 リオ(被弾)「きゃあっ!」 マサキ(驚き)「な、何だ! また爆弾か!?」 リュウセイ(驚き)「い、いや、違うぞ! こいつは…!!」 暗転 ハガネ艦橋 テツヤ(怒り)「状況を報告しろ!」 エイタ(驚き)「長距離からの砲撃です! ウェーク島と同様の対艦砲台によるものだと思われます!」 テツヤ(怒り)「どこから撃って来ている!?」 エイタ(驚き)「ライン諸島のスターバク島方面からです!」 テツヤ(怒り)「何…? あの島は、温暖化現象で水没しているんだぞ」 テツヤ(怒り)「砲台を設置するどころか、サンゴ礁の残骸で戦艦や潜水艦も侵入しにくいはずだ」 衝撃音 テツヤ(驚き)「ぐうっ!」 エイタ(驚き)「左舷第3ブロックに直撃! 第2外殻まで損壊! 第5から7ブロックにも被害が出ています!」 テツヤ(怒り)「何て威力だ…! いったい、何が本艦へ攻撃を仕掛けて来ているんだ!?」 ダイテツ(怒り)「総員、第1種戦闘配置! 面舵30度! 機関、第四戦速!!」 テツヤ(驚き)「艦長、スターバク島へ向かうんですか!?」 ダイテツ(怒り)「そうだ。この海域を突破せねば、アイドネウス島への到着が大幅に遅れることになる」 テツヤ(怒り)「りょ、了解! これよりスターバク島へ向かいます!」 暗転 艦内個室 衝撃音 リョウト(被弾)「ううっ!」 リョウト(被弾)「…こんなに威力のある砲撃が出来るのは…新型戦艦のライノセラスか…!?」 リョウト(悲しみ)「このままじゃ、この艦は…」 リョウト(悲しみ)(…この独房の電子ロックなら何とか開けられるかも…) リョウト(悲しみ)(ど、どうする…!?) 第16話 スターバク島波高し 敵味方初期配置出現 トーマス「よーし…ライノセラス、撃ち方止めな」 テンザン「さすがだな、少佐。こんなに上手くハガネを誘き寄せられるなんてよ」 トーマス「あいつらの行動パターンなんざ、前回でだいたい読めてンだよ」 テンザン「へえ、どんなパターンなんだ?」 トーマス「連中は好奇心が強い。新型兵器をチラつかせると、寄ってくるのさ」 トーマス「おまけに、戦略的撤退って言葉も知らないようだからな。エサを用意すれば、すぐに食いつく」 テンザン「なるほど…。じゃあ、そのエサがライノセラスだっての?」 トーマス「ああ」 テツヤ(驚き)「エイタ、あの戦艦らしきものは何だ!?」 ライノセラスを指定 エイタ(驚き)「該当するデータはありません! DCの新型艦だと思われます!」 テツヤ「水上艦船ではない…それに、潜水艦でもない…」 イングラム「自走戦艦…もしくは、陸上戦艦といったところか」 イングラム「確かに、あれならスターバク島の暗礁海域でも、運用が可能だな」 ダイテツ(怒り)「PT部隊、出撃せよ!」 出撃準備 テンザン(笑い)「さあ、パーティを始めようぜ、少佐!」 トーマス「ああ。前回みたいなセコい作戦じゃなく、バーッと派手にいくとするか!」 リオ(怒り)「あの機体…間違いない。前回、攻撃を仕掛けて来た部隊の隊長機だわ…!」 トーマス(怒り)「てめえらがシャンパン代わりだ…死にな!」 2ターンPP リオンF出現 テツヤ(驚き)「リオンが出撃しただと!? 誰が乗ってるんだ!?」 エイタ(驚き)「か、確認します!」 エイタ(驚き)「………」 エイタ(驚き)「大尉、あのDC兵です!」 テツヤ(驚き)「リョウトか! 独房から脱走したのか…!?」 リョウト(悲しみ)「………」 ジャーダ(驚き)「あいつ、DCへ戻るつもりなのか?」 ガーネット(驚き)「まさか…。あの子、上官に捨て駒にされたのよ? そんなワケないと思うけど…」 テツヤ(驚き)「リョウト! 何の真似だ!?」 リョウト(悲しみ)「…ぼ、僕は……」 トーマス「何だ、お前…生きてたのか。意外に悪運の強い奴だな」 リョウト(悲しみ)「!!」 トーマス「で、そんなものに乗って何をするつもりなんだ? 俺達の所へ戻りたいのか?」 トーマス「それとも、裏切る気か?」 リョウト(悲しみ)「………」 トーマス「そんなことをすれば、どうなるかわかってるんだろうな?」 リョウト(悲しみ)「…ぼ、僕は……」 トーマス「何だ? 声が小さくて聞こえないな」 リョウト(悲しみ)「う……」 トーマス「どうした、ビビッちまったか?」 トーマス「そうだよなぁ、俺を敵に回したら無事じゃすまねえってこと、知ってるからなあ」 テンザン「だから、てめえはフヌケだっての!」 リョウト(悲しみ)「くっ……!」 リオ(怒り)「あ~っ、もう! 見てられないわ!!」 リョウト(被弾)「!?」 リオ(怒り)「ちょっと、あなた! あそこまで言われて悔しくないの!?」 リョウト(悲しみ)「え!?」 リオ(怒り)「言いたいことがあったら、ハッキリ言いなさいよ! あなた、男でしょ!?」 リョウト(悲しみ)「!」 トーマス「お前も少しはその威勢のいいお嬢ちゃんを見習えよ」 リョウト(悲しみ)「…………」 トーマス「何が言いたいんだ? ああん?」 リョウト(悲しみ)「…ぼ、僕は…!」 リョウト(悲しみ)「…僕は、あなた達の所へは戻らない。もうDCのためには戦わない…!」 トーマス「何…?」 テツヤ(怒り)「リョウト…!」 リョウト(悲しみ)「トーマス隊長、あなた達みたいな人を放っておいたら僕のような目に遭う人が増える…!」 リョウト(怒り)「僕は…僕は! それを許すわけにはいかないんだ!」 テンザン(笑い)「おお、こわ。逆ギレかよ」 トーマス「よく言った、リョウト。せめてもの情けだ…てめえは俺がこの手で始末してやるぜ」 リョウト(怒り)「!」 テンザン(笑い)「わかってるよなぁ? お前なんかの腕前じゃ、俺や少佐にゃ勝てねえってことをよ」 リョウト(悲しみ)「くっ…!」 リュウセイ(集中)「リョウト…だったな。心配はいらねえぜ」 マサキ「奴らと戦うんなら、俺達が手を貸してやる」 リョウト(悲しみ)「え!?」 リオ(怒り)「私も手伝うわ! あんな人達を許すわけにはいかないもの!」 テンザン(笑い)「何だぁ? お前ら、この楽しいゲームをそんなに早く終わらせたいっての?」 マサキ(怒り)「うるせえ! てめえのゲームなんぞに付き合うつもりはねえ!」 マサキ(怒り)「てめえらのやり口にゃ、虫酸が走ってんだ!!」 リオ(怒り)「さあ! 行くわよ、リョウト君!」 リョウト「う、うん…!」 マサキとトーマスが戦闘 トーマス「また会ったな、魔装機神。今日はちゃんと相手をしてやるから安心しな」 トーマス「…それから、俺のことは覚えてくれなくていいぜ。どうせてめえらはここで死ぬんだからよ」 マサキ(怒り)「てめえが誰だろうが知ったことか! 人間を爆弾代わりにしやがって…」 マサキ(怒り)「俺はそういうことを平気でやりやがる連中が一番許せねえんだっ!!」 リョウトとトーマスが戦闘 トーマス「リョウト、お前の選択は正しかったぜ」 リョウト(怒り)「選択!?」 トーマス「そうだ。てめえがDCに戻って来ても、結果は同じだった」 トーマス「どのみち、俺はてめえを始末しようと思ってたからな」 リョウト(怒り)「あ、あなたという人は!!」 リョウトとテンザンが戦闘 テンザン「やれやれ、お前はもうちょっと頭のいい奴だと思ってたけどな」 リョウト(怒り)「どういう意味だ!?」 テンザン「お前はバーニングPTで一度も俺に勝ったことがないだろうが」 テンザン「それを知ってて、実戦でこの俺と戦おうなんざ…頭の悪い証拠だぜ」 リョウト(怒り)「…僕は決意したんだ…。あなた達を本気で倒すって…!」 テンザン(笑い)「ほ~う。じゃ、その本気ってのを見せてみな!」 トーマスのHP40%以下 トーマス「おっと、俺としたことが少しダメージを受けすぎちまったか」 トーマス「ま、そこそこ楽しんだし…ここらで引き揚げるとするか」 トーマス「どうせ、本格的にハガネの相手をするのは、あいつらだしな…」 トーマス撤退 トーマスを撃墜 トーマス「チッ、奴らを少し甘く見過ぎてたか」 トーマス(怒り)「だが、覚えてろよ。この借りは必ず返してやるぜ! シー・ユー・アゲン!」 テンザンのHP30%以下 テンザン(被弾)「やべぇ、やべぇ。このままじゃ、ホントにゲームが終わっちまうっての」 テンザン「ちょうど腹も減ってきたし…ここまでにしとくか。じゃ、あばよ」 テンザン撤退 テンザンを撃墜 テンザン(被弾)「うおあっ!? やりやがったな! このゲーム、ひとまず勝負を預けるぜ!!」 敵全滅or8ターンPP(トーマス、テンザンの台詞は生存している場合追加) 警報 エイタ(驚き)「南西の方角から、接近してくる機体を感知!」 テツヤ(驚き)「敵の増援部隊か!?」 エイタ(驚き)「! ち、違います! こ、これは…あ、あいつだ…!!」 テツヤ(怒り)「ちゃんと報告せんか!」 エイタ(驚き)「た、大尉! シロガネを沈めたあいつが…来ます!!」 テツヤ(驚き)「何っ!?」 グランゾン出現 リュウセイ(怒り)「あの青いロボットは、南極の時の…!」 ダイテツ(驚き)「…グランゾンか!!」 トーマス「チッ、俺達のゲームの邪魔をしやがって…」 テンザン(笑い)「あれが噂のグランゾンか。なかなかカッコいいじゃねえか」 マサキ(怒り)「シュウ! 貴様、こんな所に!!」 シュウ(冷笑)「ほう、マサキですか。これは奇遇ですね。あなたはいつから群れを成すようになりました?」 シュウ(冷笑)「一匹狼を気取っていたのではありませんか?」 マサキ(怒り)「貴様こそ、何を考えている!? DCに協力するなんて…!」 シュウ「話したところで、私の考えがあなたに理解出来るとは思えませんね」 シュウ「それより、そこの方々に紹介して頂けませんか。何しろ、初対面の方がいらっしゃるようですから」 マサキ(怒り)「フン、自分でやりな!!」 シュウ「そうですか、仕方ありませんね」 シュウ(冷笑)「私の名前はシュウ・シラカワ…そして、これは私の愛機…グランゾンです」 シュウ「こういう形で出会わねばならないとは不幸ですが…」 シュウ「これもお互いの都合というもの。ご勘弁願います」 ジャーダ(驚き)「な、何だ、あの野郎…気取りやがって…!」 シュウ(冷笑)「あなた方のご高名は、私も聞き及んでいます。一度、お手合わせしたいと思っていました」 シュウ(冷笑)「ですから、遠慮なくかかって来て下さい」 イルム「やれやれ、世の中は広いね。ライよりキザな奴がいるとはな」 イングラム(あれが…シュウ・シラカワか。なるほど、ただの男ではなさそうだ) イングラム(そして、南極で壱番艦シロガネを大破させたグランゾン…) イングラム(その力をこの目で確かめ、データを収集するには、ちょうどいい機会かも知れんな) テツヤ(怒り)「艦長、今こそシロガネの借りを返す時です! 攻撃命令を!!」 ダイテツ「………」 テツヤ(怒り)「艦長!!」 ダイテツ「大尉、最大戦速で、このスターバク島海域より離脱する。各機にそれまでの時間を稼がせろ」 テツヤ(驚き)「何故です!? シロガネの乗組員達の無念を晴らすのではないのですか!?」 ダイテツ「我々の目的はアイドネウス島の陥落だ。それを忘れてはならん」 テツヤ(驚き)「しかし、むざむざと奴に背中を向けるなど…!」 ダイテツ「お前の気持ちはわかる。だが、あの男は、本気で本艦と戦おうとは思っておらん」 テツヤ(驚き)「え!?」 ダイテツ「奴がその気なら、すでに本艦は撃沈されているはずだ。南極でのシロガネのようにな…」 テツヤ(驚き)「う…!」 ダイテツ「シュウ・シラカワが何を考えているのかはわからんが、この機を利用して離脱する」 テツヤ(驚き)「りょ、了解です…!」 シュウ「…ほう、あの艦はここから脱出するつもりですか」 シュウ(冷笑)「フフフ…南極事件を踏まえた賢明な判断だとほめておきましょう、ダイテツ・ミナセ中佐…」 イングラムとシュウが戦闘 シュウ「…あなたがイングラム・プリスケン少佐ですか。お名前は存じていますよ」 イングラム「…こちらもな」 イングラム「…何でも、EOTI機関の手助けなしで、EOTを解析なさったとか………」 シュウ(冷笑)「フフフ…いったい、どこからそのような知識を得られたのです?」 イングラム(微笑)「…それはお互い様だ」 マサキとシュウが戦闘 シュウ「…ハガネに協力するとはあなたもお人好しですね」 マサキ(怒り)「てめえこそ、DCに協力して何をするつもりだ!?」 シュウ「…ご想像にお任せしますが…」 シュウ「少なくとも、私の目的はあなたが考えているようなものではありませんよ」 マサキ(怒り)「うるせえっ! 行くぜっ!!」 シュウを撃墜 シュウ「テスト中の不完全な状態とはいえ、このグランゾンを行動不能にさせるとは…」 シュウ(冷笑)「…フフフ…あなた方の執念深さには敬意を表しますよ…」 シュウ「…おかげで、各種データを収集することも出来ました。それでは、またお会いしましょう」 ハガネがマップ端に到達 テツヤ(怒り)「よし、本艦はスターバク島海域より離脱する! 各機、帰還せよ!!」 味方撤退 ハガネ艦橋 ダイテツ「…では、君は我々に協力するのだな?」 リョウト(悲しみ)「は、はい…。もうDCには戻れませんし…戻るつもりもありません」 リョウト(悲しみ)「それに…僕は今までDCに荷担していた罪滅ぼしをしたいんです…」 ダイテツ「荷担? 君は、自分から望んでDCに入ったのではないのか?」 リョウト(悲しみ)「…ええ……」 ダイテツ「………」 テツヤ「艦長、彼の言葉は信用していいと判断します」 ダイテツ「…よかろう」 ダイテツ「リョウト・ヒカワ、現時刻を以て、君を捕虜ではなく、本艦の乗組員として扱う」 ダイテツ「以後は、イングラム少佐やテツヤ大尉の指示に従ってくれ」 リョウト(笑い)「え…? は、はい、ありがとうございます!」 テツヤ(頑張れよ、リョウト…) 暗転 ハガネ格納庫 アヤ(笑い)「…と、いうわけで、彼は私達と同行することになったの」 リョウト(笑い)「リョウト・ヒカワです。よろしくお願いします」 ジャーダ(笑い)「ああ、こっちこそな」 ガーネット(笑い)「あたし達、あんたがDCにいたことなんて気にしてないから仲良くやりましょ」 ジャーダ「そうそう。むしろ同情してるぐらいだからな」 リョウト(笑い)「そう言ってもらえると助かります…」 リオ(笑い)「リョウト君、私…あなたのことを少し見直したわ。結構、勇気があるじゃない」 リョウト(笑い)「あ、ありがとう。でも、あれは君のおかげで…」 リオ「そうじゃなくて…『俺だって出来るんだ』ぐらい言いなさいよ。男は自信を持たなきゃダメよ」 リョウト(悲しみ)「ご、ごめん…」 リオ(怒り)「もう、何でそこで謝るのよ!」 ガーネット(笑い)(ふ~ん、何だかいいコンボ…じゃなかった、コンビになりそうじゃない) マサキ(悲しみ)「………」 ガーネット「どうしたの、マサキ? 深刻な顔しちゃって…」 マサキ(悲しみ)「………」 ガーネット「マサキ?」 マサキ「あ、ああ…何でもねえよ」 アヤ「シュウ・シラカワのことが気になってるのね?」 マサキ「…まあな。結果的には奴を逃がしちまったからな」 アヤ「そうね。あの人、ビアン博士と同じで私達を倒すつもりがなかったみたいだし…」 マサキ(被弾)「チッ、あの野郎…今度はどこへ行きやがったんだ?」 リョウト「あの…マサキさん。シュウ・シラカワ博士のことですが…」 リョウト「あの人は多分、DC総司令部のアイドネウス島へ向かったと思います」 マサキ(驚き)「! 本当かよ!?」 リョウト「ええ…。今、DCの幹部クラスの人間が本部に集結しているみたいですから」 マサキ(怒り)「よし…待ってろよ、シュウ!」 マサキ(怒り)「何が何でもアイドネウス島まで行って…今度こそ決着をつけてやるぜ!」 暗転 DC総司令部 一般兵「総帥、シュウ・シラカワ博士がお見えになりました」 ビアン「シュウか…遅かったな」 シュウ「申し訳ありません。グランゾンの単独行動テストを行っていましたので」 ビアン「…結果は良好のようだな」 シュウ「いえ、まだまだです」 シュウ「それに、ビアン博士自らが開発されたヴァルシオンの足下には及びませんよ」 ビアン「フフ…戯れ言を」 シュウ「それで…私の役目は?」 ビアン「このアイドネウス島に止まり、我らの戦いを見届けるのだ」 シュウ(冷笑)「フッ…わかりました、ビアン博士……」 →17r『ラストバタリオン』 17r『ラストバタリオン』 DC総司令部 エルザム「ビアン総帥、ハガネがライン諸島海域を突破しました」 ビアン「現在位置は?」 エルザム「本島の北北西、1232キロメートルのポイント…第4防衛ライン手前で停泊しているようです」 アードラー「ビアン総帥…奴らを放っておけば、我々の懐へ飛び込んで来ますぞ」 アードラー「そうなれば、うかつにあの艦を破壊することが出来なくなってしまいます」 ビアン「………」 アードラー「ですから、奴らが停泊している今が好機です。もう一度、ハガネの攻撃命令を…」 ビアン「…エルザムよ」 エルザム「はっ」 ビアン「ハガネが移動を開始した後、DC親衛隊『ラストバタリオン』をテンペストと共に率いて出撃し…」 ビアン「あの艦を私の下まで導くのだ」 エルザム「了解しました」 アードラー(驚き)(ハガネを導くじゃと…? 馬鹿な、総帥はハガネをこの島へ誘き寄せるつもりなのか…?) ビアン「アードラー…」 アードラー(驚き)「は、ははっ」 ビアン「全島に非常警戒態勢を発令。ハガネの来襲に備えて…」 ビアン「島周辺にアーマードモジュール隊、飛行隊、ライノセラス艦隊を配置せよ」 アードラー「はっ」 ビアン「それと…参番艦の出撃準備もな」 アードラー(驚き)「さ、参番艦を…? …しょ、承知致しました」 暗転 ブリーフィングルーム テツヤ「では、今からアイドネウス島要塞攻略作戦の説明を行う」 リュウセイ「いよいよ、DCとの最終決戦か…」 ジャーダ「今まで以上にきつい戦いになるのは間違いない」 ジャーダ「何てったって、作戦の成功確率は9.7%だからな」 マサキ「ゼロじゃないだけマシだぜ」 ジャーダ「そういう開き直り方もあるか……」 イルム「ま…確率なんざ、所詮は計算の答えに過ぎないからな」 イルム「実際にやってみなきゃ、結果はどうなるかわからないぜ」 ジャーダ「…そうッスね」 テツヤ「……作戦開始後、本艦は潜水艦行動を取り、マーケサズ諸島海域に侵入する」 テツヤ「その後、アイドネウス島のエリュシオン湾前で浮上し…」 テツヤ「本艦のトロニウム・バスターキャノンで敵要塞部を破壊する。以上が、作戦の概略だ」 リュウセイ「なあ、ロブ。トロニウム・バスターキャノンって、艦首についてる大砲か?」 ロバート「ああ…」 ロバート「メテオ3より発見された未知の物質『トロニウム』。そいつを利用した大口径の重金属粒子砲…」 ロバート「ハガネの切り札であり、最終兵器だ」 マサキ「そんなもんがあるなら、何で今まで使わなかったんだよ?」 ロバート「トロニウムから得られるエネルギーの出力調整は非常に難しくてな…」 ロバート「暴走すれば、ハガネごと半径数十キロが吹っ飛ぶことになる」 マサキ「そりゃ使えねえわけだぜ。けどよ…いくら切り札とはいえ、何でそんな危ねえ物を付けてんだ?」 ロバート「…まあ、威力だけはあるんでね。それに…」 ロバート「スペースノア級の建造命令を出した連中は、エアロゲイターが怖くて仕方がなかったのさ…」 ロバート「だから、なりふり構わず、両刃の剣だってことを承知でハガネにあんなものを付けさせた」 リュウセイ(集中)「両刃の剣って、どういうことだ?」 ロバート「さっきも言ったとおりだ。最悪の場合、この艦を自爆させれば敵も巻き添えに出来るからな」 リュウセイ(集中)「………」 ロバート「それに、トロニウム・バスターキャノンが、ハガネに付いてる理由は他にもあってな…」 イルム「エネルギー制御装置が小型化出来なくて、戦艦用のサイズの物しか作れなかったんだろ?」 ロバート「…そのとおりだ。何とか安全性を高めつつ、PTサイズへ縮めてはいるんだが…」 ライ(怒り)(R-2の開発が遅れている原因は…それか) マサキ「でも、変な話だよな。トロニウムって、ビアン達が隕石から見つけたんだろ?」 ロバート「ああ。メテオ3が、アイドネウス島へ落下してから3年後…つまり、今から4年前にな」 マサキ「じゃあ、奴らは、何でトロニウムを連邦軍側へ渡したんだ?」 マサキ「自分達で上手く使えば、この戦争の決着なんか簡単につきそうなのによ」 ロバート「………」 ロバート(確かに…。発見された6個のトロニウムの内、5個が俺達の所にある…) ロバート(…トロニウムを発見した時、ビアン博士は、すでにDCの設立を目論んでいたはずだ…) ロバート(マサキが言うとおり、何故、DCはトロニウムを5個も連邦軍やマオ社に渡したんだ…?) イングラム「…では、テツヤ大尉。トロニウム・バスターキャノンが作動不能になった場合…」 イングラム「もしくは、予定の出力を下回った場合は、我々PT部隊が中枢部を破壊すれば良いのだな?」 テツヤ「ええ…」 イルム「…こっちのPTだけで、ヴァルシオンやグランゾンの相手をしろってか」 イルム「せめて、頭数だけでも増えれば、少しはマシなんだが」 テツヤ「…オオミヤ博士、Rシリーズは間に合わんのか?」 ロバート「無理だ。R-1とR-3はシステムに問題が残ってるし…」 ロバート「R-2に至っては、まだエンジンを一度も起動させていない。とてもじゃないが実戦なんか…」 テツヤ「そうか…。せめて、R-1だけでも使えればと思ったんだがな」 リュウセイ(集中)「………」 暗転 食堂 ガーネット(笑い)「あら? 女の子ばかりで集まって何やってんの?」 クスハ(笑い)「クルーへの差し入れで、おにぎりを作ってるんです」 ガーネット「差し入れ?」 クスハ「ええ…もうすぐ最終決戦が始まりますし…」 クスハ「今、私がみんなのために出来るのは、こんなことぐらいなので…」 リオ(笑い)「で、私達も手伝ってるってわけです」 アヤ「もちろん、艦が停泊してる間の話だけどね」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「あら、ラトゥーニも手伝ってたんだ?」 ラトゥーニ(眼鏡)「…うん…」 ガーネット「珍しいわね。あんたがそんなことをするなんて…」 リオ(笑い)「リュウセイ君達に食べさせてあげるんだって、張り切ってるのよね?」 ラトゥーニ(眼鏡)「…次の作戦は長引きそうだから…」 ラトゥーニ(眼鏡)「…今の内に少しでもデンプンを取っておいた方がいいと思って…」 ガーネット「金粉? 身体に塗るの?」 ラトゥーニ(眼鏡)「違うわ、デンプン…。米の主成分…すぐエネルギーに変わるから……」 ガーネット「ふ~ん……。あんたらしい理由付けねえ」 ガーネット「じゃ、あたしも手伝うわ。クスハに任せてたら、中に何を入れられるかわかんないもんねえ」 クスハ(困惑)「え…?」 ガーネット(笑い)「冗談よ、冗談」 リオ(ガーネット少尉の方が、おにぎりの中にとんでもない物を入れそうだけど…) ガーネット「何にせよ、みんなで作った方が早く終わるもんね」 クスハ(笑い)「すみません…ありがとうございます」 ガーネット(笑い)「いいから、あんたはリュウセイの所へおにぎりを持って行きなよ」 クスハ(困惑)「え…?」 ガーネット「それも目的の一つだったんでしょ?」 クスハ(怒り)「そ、そんなことありません!」 リオ「…そこまで力一杯否定すると、かえって怪しいわよ?」 クスハ(困惑)「もう…からかわないでったら」 アヤ「とりあえず、出来た分だけでもみんなに配った方がいいわね」 クスハ「それじゃ、私も手伝います」 リオ(笑い)「後の分は私達に任せて下さい」 アヤ(笑い)「じゃあ、お願いね」 ガーネット「ラトゥーニ、あんたは行かなくていいの?」 ラトゥーニ(眼鏡)「……別にいいわ…」 ガーネット「ふ~ん…」 ガーネット(笑い)(何だか別の意味で、ちょっと面白くなって来たかも…) 暗転 ハガネ格納庫 リョウト「オオミヤ博士、僕のリオンを基に、小型化したテスラ・ドライブの設計図を作ってみました」 ロバート「ほう、どれどれ…」 ロバート「………」 リョウト「どうでしょう、役に立ちそうですか?」 ロバート「役に立つも何も、これならハガネにある資材で、1基ぐらいは何とか作れそうだよ」 リョウト(笑い)「そうですか、良かった…」 ロバート「それにしても、良く出来た設計図だ。とても素人が作ったものとは思えないな」 リョウト「元々、機械いじりが好きで…DCに入ってからも、リオンの機体構造なんかを勉強してたんです」 ロバート「いや、素質もあるよ。どうだ? 俺の下で、PT工学やSR工学の勉強をする気はないか?」 リョウト(笑い)「いいんですか!? 是非、お願いします!」 ロバート「よし。この設計図を持って、技術班の詰め所へ行ってくれ。すぐに組み立てに取りかからせる」 リョウト(笑い)「はい!」 ドア開閉音、リョウト退室 リュウセイ「………」 ロバート「ん? どうした、リュウセイ。ビルトラプターのチェックは終わったのか?」 リュウセイ「…なあ、ロブ。R-1は本当に使えねえのか?」 ロバート「…ああ、そうだ」 リュウセイ「でも、ハガネが発進した時は動いたじゃねえか。ライフルだって撃ったんだし…」 ロバート「確かに、R-1は完成に近い状態だが…」 リュウセイ(集中)「例の何とかシステムの調子が良くねえのか?」 ロバート「そうだ。起動に成功しても、まともに動けるかどうか…」 リュウセイ(集中)「動けりゃ充分だ。こないだみたいに、砲台の代わりぐらいにはなるぜ」 ロバート「駄目だ。今、お前を不安定なR-1へ乗せるわけにはいかない」 リュウセイ(怒り)「けどよ!」 ロバート「駄々をこねたって、ダメだからな。早くラプターのチェックを済ませろ」 リュウセイ(トホホ)「…わ、わかったよ…」 クスハ(困惑)「あの…リュウセイ君」 リュウセイ「クスハか。どうしたんだ、こんな所に?」 クスハ「はい、これ…差し入れよ。アヤさん達と一緒に作ったの」 リュウセイ(大笑い)「おにぎりか…ありがてえ。アヤも、ああ見えて意外に家庭的なところがあるんだな」 アヤ「聞こえたわよ、リュウ。意外に、で悪かったわね」 リュウセイ(驚き)「な、何だ…いたのかよ、アヤ」 アヤ「覚えときなさいよ。今度はカラシがた~っぷり入った特製のおにぎりを作ってあげるから」 リュウセイ(トホホ)「うへえ、そりゃご勘弁…」 アヤ(笑い)「じゃ、クスハ。私は他の人の所を回ってくるから…」 ドア開閉音、アヤ退室 クスハ「………」 クスハ「ね、リュウセイ君…」 リュウセイ「ん? おにぎりなら、ちゃんと食ってるよ」 クスハ「…そうじゃなくて…」 リュウセイ「何だ?」 クスハ(困惑)「…今度の作戦…必ず生きて帰って来てね」 リュウセイ「当たり前だ。俺がそう簡単に死ぬかっつーの」 クスハ「…それで…もし、この戦争が終わったら……」 リュウセイ「…わかってるよ。俺が艦長や教官にキッチリと話を付けて、お前をこの艦から降ろしてやる」 クスハ(困惑)「………」 リュウセイ「よし、チェック終了。おにぎり、ありがとな。うまかったぜ」 ドア開閉音、リュウセイ退室 クスハ(困惑)「あ……」 クスハ(困惑)(…リュウセイ君、私のこと、どう思ってるの…?) クスハ(困惑)(…やっぱり、ただの友達だよね………) 暗転 ハガネ艦橋 テツヤ「艦長、各作業が終了しました」 ダイテツ「よし…機関始動。潜水艦行動に入れ」 テツヤ「了解! 機関、始動! 喫水線上の区画の水密確認。主翼、格納。バラストタンク、ブロー!」 ダイテツ「深度100に固定。目的地…アイドネウス島エリュシオン湾!」 第17話 ラストバタリオン 敵初期配置出現 テンペスト「エルザム、こちらの配置は終了した」 エルザム「…了解です」 テンペスト「…どうした?」 エルザム「…あなたと機体を並べていると、昔のことを思い出します」 テンペスト「…教導隊の記憶は、俺にとって屈辱でしかない…」 テンペスト「人型機動兵器の操縦技術を構築するためとは言え…」 テンペスト「俺の妻子を殺した地球連邦軍に入るなど…」 エルザム「…少佐のお気持ちは自分にもよくわかります」 エルザム「しかし、過去の怨恨は、いずれ己の身を滅ぼす要因となります」 テンペスト「フッ…悪いが、俺はお前ほど人間が出来ていない」 テンペスト「お前のように妻を失って、冷静ではいられんのでな」 エルザム「………」 テンペスト「…すまん、エルザム。少し言い過ぎたようだ」 エルザム「いえ」 LB兵「隊長、ハガネがこの海域へ侵入して来ます!」 テンペスト「来たか…。では、私は第二部隊の指揮を執る。後詰めは任せてもらうぞ」 エルザム「了解です」 テンペスト撤退 エルザム(怒り)「よし…。全機、HOSジャマーを解除せよ! これより攻撃を開始する!」 ハガネ出現 テツヤ(驚き)「敵部隊の待ち伏せに、気づかなかっただと!?」 エイタ(驚き)「す、すみません! 敵は特殊なジャミング装置を使用していたようで…!」 ジャーダ(被弾)「な、何だ、あいつら!? ガーリオンとかいう指揮官機用の機体ばっかりじゃねえか!」 リョウト(悲しみ)「あ、あの部隊は…!」 アヤ(驚き)「知ってるの、リョウト!?」 リョウト(悲しみ)「ビ、ビアン総帥の親衛隊で…DCの中でも選りすぐりのエリートパイロットが集められた…」 リョウト(怒り)「ラストバタリオンです!」 アヤ(驚き)「!!」 イルム(被弾)「ラストバタリオンだと…? チ、趣味の悪い名前を付けやがって」 マサキ「DCが、タダでアイドネウス島まで行かせてくれるとは思ってなかったが…」 ガーネット(被弾)「どうやら相当な覚悟をしなきゃならないみたいね…!」 ダイテツ(怒り)「PT部隊、緊急発進! 敵機を迎撃せよ!!」 イングラム「了解」 ロバート「イングラム少佐、小型化したテスラ・ドライブの開発が何とか間に合った」 ロバート「これを装着すれば、陸戦型のPTも空を飛ぶことが出来る。使ってみてくれ」 イングラム「ああ、わかった」 リオ(怒り)「アヤ大尉、リュウセイ君が機体に乗っていません!」 アヤ(驚き)「え!? あの子、どこへ行ったの!?」 ロバート(怒り)「あいつ、まさか…!?」 アヤ(驚き)「イングラム少佐…!」 イングラム「…構わん。リュウセイの好きにさせておけ」 アヤ(驚き)「え!? し、しかし!!」 イングラム(微笑)(こういう状況こそ、奴が力を発揮する好機となるからな) 出撃準備 エルザム(微笑)「フフフ…我々が与える試練を乗り越えることが出来るか? ハガネ、そして我が弟よ」 ライ(怒り)「今日こそ、俺はお前を…俺に付きまとっていたプレッシャーを乗り越えてみせる」 ダイテツ(怒り)「各員へ! 本艦の目的はあくまでもアイドネウス島へ到達し、敵中枢部を破壊することである!」 ダイテツ(怒り)「よって、本艦は潜水艦行動を取りつつ、今から6分以内にここから現海域を突破する!」 目的地指定 ダイテツ(怒り)「では、各員の奮闘を期待する!」 イングラム(怒り)「全機、攻撃を開始せよ!」 2ターンPP ダイテツ(怒り)「あと5分以内に本艦を突破口まで到着させろ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 リュウセイ(集中)(相手が親衛隊だろうと何だろうと、こいつが動けば…! イチかバチか、やってみるしかねえ) ロバート「やっぱり…ここにいたか、リュウセイ」 リュウセイ(集中)「ロブ、止めたって無駄だからな。俺はR-1に乗る」 ロバート「………」 ロバート「俺は…お前を殺すためにそのマシンを作ってるわけじゃない」 リュウセイ(怒り)「何言ってんだ、それじゃあ…!!」 ロバート「…わかってるさ。人を殺すための兵器を作っておいて…」 ロバート「俺の言ってることが矛盾しているのは十分わかってる」 ロバート「だが、それでも…! せめて、俺の作ったマシンに乗っている人間だけでも…殺したくはない」 ロバート「それすらも偽善やエゴだってことは承知してる。だが、その感情が俺に残された最後の…」 ロバート「最後の良心なんだ…!」 リュウセイ(集中)「ロブ…!」 2ターンEP リュウセイ(集中)「ロブ、お前が何と言おうと俺はやるぜ」 ロバート(怒り)「………」 リュウセイ(集中)「俺は何もせずに死ぬつもりはねえ」 リュウセイ(集中)「R-1を初めて動かしたあの時みたいに…生き残る方法があるなら、それに賭けてみてえんだ」 ロバート「………」 リュウセイ(怒り)「頼む! 俺をR-1で出撃させてくれ!!」 ロバート「…わかった。そこまで言うのなら…お前を信じてみよう」 リュウセイ(集中)「!」 ロバート(怒り)「すぐに起動準備をする。お前はコックピットへ行くんだ!」 リュウセイ(怒り)「すまねえ、ロブ!」 3ターンPP ダイテツ(怒り)「あと4分以内に本艦を突破口まで到着させろ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 4ターンPP ダイテツ(怒り)「あと3分以内に本艦を突破口まで到着させろ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 5ターンPP ダイテツ(怒り)「あと2分以内に本艦を突破口まで到着させろ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 6ターンPP ダイテツ(怒り)「急げ、あと1分以内に本艦を突破口まで到着させろ! もう時間がないぞ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 7ターンPP ダイテツ(驚き)「うぬっ、時間切れか…!」 →GAME OVER ライとエルザムが戦闘 エルザム(微笑)「ライよ…お前の成長ぶりを見せてもらおうか」 ライ「…何故だ? 何故、お前は俺達を試そうとする?」 エルザム「………」 ライ「お前は、一度たりともハガネへ決定的な打撃を与えようとはせん」 ライ「それは、決してトロニウムの爆発を恐れているからではないはずだ」 エルザム「その答えを知りたくば、私を…DCを倒すがいい」 ライ(怒り)「!」 エルザム「もっとも、お前にそれが出来ればの話だがな」 ライ(怒り)「貴様は、いつもそうやって他人を見下す態度を取り…相手の気持ちなど考えない…!」 ライ(怒り)「そして、自分の大義のために平気で他人を犠牲にする!」 ライ(怒り)「だから、あの『エルピス事件』で…」 ライ(怒り)「貴様はカトライア義姉さんを撃つことが出来たのだ!」 エルザム(驚き)「……!」 ライ(怒り)「貴様ほどの腕があれば、義姉さんを助けられたはず…! それなのに、貴様は…!」 エルザム「…戦場では、軍人の個人的な感情など無視される」 ライ(怒り)「!!」 エルザム「それを忘れ、情念に駆られて行動を取る者に…この星を守ることなど不可能だ」 ライ(怒り)「何…!?」 エルザム「そして、ビアン総帥の真意を察することが出来ず…」 エルザム(怒り)「大義を見失った者に、この私は倒せん!」 ライ(怒り)「貴様の大義など認めるものか! 行くぞ、エルザム!」 エルザムのHP30%以下 エルザム(微笑)「フッ、やるようになったな」 エルザム「我らラストバタリオンの任務は、お前達をアイドネウス島へ導くこと…」 エルザム「ハガネ…そして我が弟よ。あの島でお前達を待っているぞ」 敵初期配置撤退 →敵初期配置全滅orハガネがボーダーラインを通過 ライがエルザムのHPを30%以下にする エルザム「やるな、ライ…!」 ライ(怒り)「まだ終わりではないぞ、エルザム!」 エルザム(微笑)「フ…。ここは我々兄弟が決着をつけるのに相応しい場所ではない」 ライ(怒り)「!?」 エルザム「我らラストバタリオンの任務は、お前達をアイドネウス島へ導くこと…」 ライ(怒り)「何…!?」 エルザム「我が弟よ、あの島でお前達を待っているぞ」 ライ(怒り)「待て、エルザム!」 敵初期配置撤退 →敵初期配置全滅orハガネがボーダーラインを通過 エルザムを撃墜 エルザム(被弾)「我がトロンベを撃墜するとは…やるようになったな」 エルザム「だが…私はまだ、我が妻の下へ行くわけにはいかぬ」 エルザム「我らラストバタリオンの任務は、お前達をアイドネウス島へ導くこと…」 エルザム「ハガネ…そして我が弟よ。あの島でお前達を待っているぞ」 敵初期配置撤退 →敵初期配置全滅orハガネがボーダーラインを通過 ライがエルザムを撃墜 エルザム(被弾)「我がトロンベを撃墜するとは…やるな、ライ」 ライ(怒り)「エルザム! あの世でカトライア義姉さんにわびるがいい!!」 エルザム(微笑)「フッ…私はまだ、我が妻の下へ行くわけにはいかぬ」 ライ(怒り)「!?」 エルザム「我らラストバタリオンの任務は、お前達をアイドネウス島へ導くこと…」 ライ(怒り)「何…!?」 エルザム「我が弟よ、あの島でお前達を待っているぞ」 ライ(怒り)「待て、エルザム!」 敵初期配置撤退 →敵初期配置全滅orハガネがボーダーラインを通過 敵初期配置全滅orハガネがボーダーラインを通過 敵増援出現 テンペスト(怒り)「…ビアン総帥の命令に逆らうつもりはない。だから、ハガネを沈めはせん」 テンペスト(怒り)「しかし…俺の16年間の恨みの深さだけは思い知ってもらう…!」 エイタ(驚き)「ガ、ガーリオンが1機、こちらに突撃して来ます!!」 テツヤ(驚き)「何!?」 テンペスト、ソニック・ブレイカーでハガネを攻撃 テンペスト(怒り)『まずは俺の恨みの深さを思い知ってもらう!』 ダイテツ(怒り)『お、おのれ…! たった1機のAMに!!』 ダイテツ(怒り)「損害箇所を報告せよ!」 エイタ(驚き)「右舷上部に直撃! 第3ツリムタンク、第4主砲、使用不能! 第10から14ブロックまで浸水!」 テツヤ(驚き)「たった一撃で…!? な、何て奴だ!!」 テンペスト(怒り)「…その程度では、まだ沈まぬはずだ…!」 エイタ(驚き)「! 先程のガーリオンが再び攻撃を仕掛けて来ます!!」 ダイテツ(怒り)「急速回頭! 機関、第四戦速! 艦首と艦尾への直撃を何としても避けろ!!」 テツヤ(怒り)「了解! 急速回頭! 機関、第四戦速!!」 テンペスト(怒り)「次は我が妻、レイラの無念を思い知ってもらう!」 テツヤ(驚き)「! 回避が間に合わん!!」 R-1出現 テンペスト、ソニック・ブレイカーでハガネを攻撃、リュウセイ、援護防御 テンペスト(怒り)『我が妻の無念…思い知るがいい!!』 リュウセイ(怒り)『ハ、ハガネをやらせはしねえっ!!』 テンペスト(怒り)「何っ…今のは!?」 リュウセイ(集中)「な、何とか間に合ったみてえだな…!」 テツヤ(驚き)「ア、R-1…! リュウセイか!?」 アヤ(驚き)「あ、あの子…姿を見かけないと思ったら…!」 テンペスト(怒り)「新型のパーソナルトルーパーだと?」 ライ(怒り)「R-1は、今の状態で戦闘が可能なのか!?」 リュウセイ(集中)「くそっ…起動はしたが、機体の反応が鈍い!」 テンペスト「ほう…。どうやら調整が不完全らしいな」 リュウセイ(怒り)「だけどな、それは百も承知で出て来てんだ!」 テンペスト「何のために?」 リュウセイ(怒り)「DCを倒すためだ! てめえらに、地球を支配させるわけにはいかねえんだよ!!」 テンペスト「フン…。この星のために戦っているのは、お前達だけではない」 リュウセイ(怒り)「!?」 テンペスト「ビアン総帥は…弱腰の連邦政府や連邦軍では、異星人からこの星を守れぬと判断され…」 テンペスト「DCによる地球圏の武力統一を決意された。そして、それを支持する者が多いことは…」 テンペスト「連邦軍に所属している貴様達が一番良く知っているはずだ」 リュウセイ(集中)「ど、どういうことだ!?」 テンペスト「気づいていないのか? 何故、これ程までに早くDCが連邦軍を打ち崩せたかということに」 テンペスト「それは、連邦軍の内部に…ビアン総帥の大義へ賛同する者が多数いたからだ」 リュウセイ(怒り)「そうかい…! なら、てめえもその大義って奴のために戦ってるんだな!?」 テンペスト「…俺は違う…」 リュウセイ(集中)「何!?」 テンペスト「俺は16年前のホープ事件で…」 テンペスト「連邦軍の強硬策のせいで命を失った妻と娘の仇を討つために戦っているのだ」 リュウセイ(集中)「仇撃ちだと…!」 テンペスト(怒り)「そうだ。俺は大義も意地もない貴様らなどに、決して負けん!」 テンペスト(怒り)「特に、ゲームと戦争の区別も付かないお前のような子供にはな!」 リュウセイ(集中)「!」 リュウセイ(集中)「俺にだって…!」 リュウセイ(怒り)「俺にだって意地はある! 守らなきゃならねえものだってあるんだっ!!」 テンペスト「ならば、その守るべきものを失った悲しみと悔しさを…」 テンペスト(怒り)「お前に教えてやる!」 リュウセイ(怒り)「やらせるか! 行くぞ、R-1!!」 リュウセイ「ド根性」「必中」「ひらめき」「集中」使用 ラトゥーニとテンペストが戦闘 テンペスト(怒り)「…お前もDCに身を置いていたなら、若くして死なずに済んだものを……!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…私とあなたの娘を重ねるのはやめて…」 テンペスト(怒り)「!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「それに…私はこんな所で死ぬつもりはない…!」 テンペスト(怒り)「…そうだ…。俺の復讐に情けなど必要ない…」 テンペスト(怒り)「何人であろうとも、連邦に荷担する者は……倒す!!」 テンペストを撃墜 テンペスト(被弾)「うぐっ…! まさか、この俺が撃墜されるとはな…!」 テンペスト(被弾)「だが、俺は死なん…! 復讐を成し遂げるまで…」 テンペスト(怒り)「こんな所では死なんぞぉぉっ!!」 リュウセイがテンペストを撃墜 リュウセイ(怒り)「どうだ! これが…俺の意地って奴だっ!!」 テンペスト(被弾)「うぐっ…! この俺の復讐が…あんな子供に邪魔をされるだと…!?」 テンペスト(被弾)「だが、俺は死なん…死なんぞ…!」 テンペスト(怒り)「こんな所では死なんぞぉぉっ!!」 ラトゥーニがテンペストを撃墜 テンペスト(被弾)「うぐっ…! まさか、お前に撃墜されるとはな…!」 ラトゥーニ(眼鏡)「…復讐は何も生み出さない…」 テンペスト(被弾)「フ、フフ…子供が…。俺を諭すつもりか…!」 テンペスト(被弾)「だが、俺は死なん…! 復讐を成し遂げるまで…」 テンペスト(怒り)「こんな所では死なんぞぉぉっ!!」 ガーリオン・カスタム爆発 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ラトゥーニ(眼鏡)「…悲しい人…私みたいに、過去に囚われて…」 ハガネが目的地に到着 テツヤ(怒り)「艦長! 目標ポイントに到達しました!!」 ダイテツ(怒り)「よし、針路このまま! 機関、最大戦速! アイドネウス島へ突撃せよ!!」 →18r『冥王の島』 18r『冥王の島』 DC総司令部 警報 アードラー(驚き)「ええい、何をしておる! さっさとハガネを沈めんか!!」 一般兵「目標は強力なエネルギーフィールドを展開しつつ、高速で海中を進んでいるため…」 一般兵「こちら側の攻撃では、決定的なダメージを与えられません!」 一般兵「このままでは、ハガネは本島のエリュシオン湾に侵入します!」 アードラー(驚き)「ば、馬鹿者! ここをどこだと思っておる!? 難攻不落のDC要塞じゃぞ!!」 アードラー(驚き)「それがたった1隻の戦艦に陥落させられるなど、あってなるものか!」 一般兵「副総帥! ハガネが第2防衛ラインを突破しました!」 アードラー(驚き)「何じゃと…!?」 一般兵「キラーホエール8番艦、撃沈! 第2機動部隊、後退!!」 アードラー(驚き)(う、うぬぬ…! こうなったら、総帥の許可を頂いてあれを出撃させるしかないか…) アードラー(驚き)(ハガネと同じ、スペースノア級万能戦闘母艦を…!) 一般兵「ハガネが第1防衛ラインへ差し掛かります!」 アードラー(驚き)「な、何っ!? 総帥は…ビアン総帥は、こんな時にどこへ行かれたのだ!?」 一般兵「先程、通信室へ入られましたが…」 アードラー(驚き)「通信室じゃと…!?」 暗転 DC総司令部 ビアン「…間もなく、ハガネは我々の目前に姿を現すだろう。そちらの方はどうだ、マイヤー?」 マイヤー「我がコロニー統合軍旗艦艦隊は、衛星軌道上で機動部隊の降下準備を進めている…」 マイヤー「降下目標地点は、連邦政府本部があるジュネーブだ」 ビアン「ヒリュウ改の動きは?」 マイヤー「私の息子、ライディースが乗り込んでいるハガネと同じように…」 マイヤー「単艦で、我が旗艦艦隊に最後の決戦を挑んで来るだろう」 マイヤー「そして、私は彼らに最後の試練を与えるため、現在位置で待機するつもりだ」 ビアン「そうか」 マイヤー(微笑)「フッ…もはや、互いに生きて出会うことはないだろう」 ビアン「うむ。子らの顔を見られぬのが心残りだが…我らは我らの願いを次世代の若者達へ託さねばならん」 マイヤー(微笑)「ああ。では、しばしの別れだ、ビアン・ゾルダーク…」 ビアン「冥府で会おう、我が友よ」 暗転 ハガネ艦橋 衝撃音 テツヤ(驚き)「ぐうっ! 敵の魚雷は、どこに命中した!?」 エイタ(驚き)「艦尾です! 損傷度は中破! テスラ・ドライブに異常発生! 艦の速度が低下します!」 テツヤ(怒り)「艦長、オーバーブーストの使用許可を!」 ダイテツ(怒り)「まだだ! 本艦は現状速度を死守、このままエリュシオン湾内へを目指しつつ…」 ダイテツ(怒り)「艦首トロニウム・バスターキャノンのエネルギー充填を開始せよ!」 テツヤ(怒り)「りょ、了解! 現状速度を維持、艦首トロニウム・バスターキャノンのエネルギー充填を開始します!」 第18話 冥王の島 敵初期配置出現 警報 一般兵「敵艦が最終防衛ライン内へ侵入して来ます!」 ハガネ出現 出撃準備 エイタ(驚き)「第三艦橋、中破! 左舷第2、6ブロック浸水! 隔壁を閉鎖します!」 テツヤ(驚き)「バスターキャノンのチャージは!?」 エイタ(驚き)「現在、エネルギー充填50%です!」 一般兵「副総帥! 敵艦の艦首部分に高エネルギー反応が!」 アードラー「ハガネめ…やはり、トロニウム・バスターキャノンを使うつもりか…!」 アードラー「よいか! 何としてもバスターキャノンを発射する前にあの艦の足を止めるのじゃ!」 テンザン「ファイナルステージの敵キャラは、トンでもねえ爆弾を抱えたハガネか」 テンザン(笑い)「へへへ…燃える展開だっての。ゾクゾクするねえ、まったく」 テンザン(笑い)「こういう気分は本物のドンパチでなきゃ、味わえねえもんな」 トーマス(フン…あの馬鹿は気づいてねえようだが…) トーマス(この状況…妙だぜ。…気に入らねえ) トーマス(ここまで来て、未だにヴァルシオンやグランゾンの出撃する気配がないのはどういうことだ?) トーマス(まさか、真打ちは最後に登場ってのを、地でいくつもりじゃねえだろうな…) トーマス(だったら、結果は見えていやがる…) トーマス(ここは適当に付き合って、抜けさせてもらうとするか…) ダイテツ(怒り)「各員へ! いよいよ本作戦の最終段階である!」 ダイテツ(怒り)「本艦はこれよりアイドネウス島のエリュシオン湾内へ侵入後、急速浮上し…」 ダイテツ(怒り)「艦首トロニウム・バスターキャノンによって、敵要塞中枢部を一気に破壊する」 テツヤ(怒り)「いいか! 本艦の浮上ポイントはここだ!」 目的地を指定 テツヤ(怒り)「ここへ到達するまで、PT各機は本艦を援護しろ!」 ダイテツ(怒り)「地球圏の興亡は、この一戦にあり! 各員の奮闘に期待する!!」 ハガネがボーダーラインを通過 敵増援出現 クロガネを指定 マサキ(驚き)「な、何だ、あの艦は!?」 リュウセイ(集中)「ハガネに似てやがる…!」 リオ(怒り)「同型艦なの!?」 ジャーダ(驚き)「おいおい、冗談だろ? 向こうもバスターキャノンを持ってんじゃねえだろうな!?」 ラトゥーニ(眼鏡)「…艦首部分がハガネとは違う…あれは超大型の回転衝角……」 イルム(被弾)「ドリルかよ? ったく、戦艦に悪趣味なモン付けやがって…」 テツヤ(驚き)「あ、あれが最後のスペースノア級……参番艦『クロガネ』か!」 アードラー「フヒヒヒ…」 アードラー「さしものハガネも…同型艦を文字通りぶつければ、ただでは済むまいて」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「あ…!」 ガーネット(驚き)「どうしたの!?」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「…あの男……!」 リョウト(悲しみ)「…アードラー…! アードラー・コッホ…。あの男がDCの副総帥…」 リョウト(悲しみ)「僕やテンザンをDCに引き入れた張本人…!」 リオ(怒り)「えっ!?」 リョウト(悲しみ)「そして、スクールの創設者でもある…!」 リュウセイ(怒り)「じゃあ、あのジジイがラトゥーニを!?」 アードラー「ヒッヒッヒ…久しぶりだな、ラトゥーニよ。話はテンザンから聞いておったぞ」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「………」 アードラー「どうした? 育ての親の顔を忘れたのか?」 アードラー「お前には、スクールで色々と世話を焼いてやったのにのう」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「アードラー…!」 ジャーダ(怒り)「て、てめえ…!! てめえのおかげで、ラトゥーニは!」 アードラー「…どうやら、他の実験体と違って…心ある者に拾われたらしいのう」 アードラー「それで、少しは人間味を取り戻したか?」 ガーネット(怒り)「あんた、どの面下げてそんなことをっ!!」 アードラー「何じゃ、ワシの顔に文句でもあるのか? ん?」 マサキ(怒り)「…人の命を何とも思ってねえ奴が、ここにもいやがったか…!」 ジャーダ(怒り)「ジジイ! てめえだけは絶対に許せねえ!!」 ガーネット(怒り)「そうよ! ラトゥーニが受けた仕打ち、倍にして返してやるんだから!!」 アードラー「おうおう、威勢のいい奴らじゃの。しかし、お前達の運命はすでに決まっておる」 マサキ(怒り)「ここで死ぬってのか!? お決まりの台詞を言いやがって!」 アードラー「そうじゃの。場合によっては、殺さずにおいて…後で調整するのも手じゃのう」 リョウト(怒り)「調整だって…!?」 リョウト(怒り)「冗談じゃない! 僕達は、あなたの研究材料なんかじゃないんだ!!」 アードラー「脱走者がいきがるでない。どのみち、お前達ではクロガネを沈めることなど出来ぬわ、ヒヒヒ」 マサキ(怒り)「ハッ! 本拠地まで踏み込ませておいて、一気に倒すつもりだったんだろうが…」 マサキ(怒り)「俺達がここにいる時点で、てめえらの運命は決まってるぜ!!」 アードラー(驚き)「な、何を…! ええい、もはや問答無用じゃ! 貴様らをここで皆殺しにしてやる!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…アードラー……」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…私はあなたを倒す…!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…そして、いまわしい過去を振り切る…!」 アードラー「ほざくな、不良品めが!!」 アードラー「よいか、エルザムよ! クロガネでハガネの推進機関を破壊するのじゃ!」 エルザム「………了解です」 一般兵「エルザム少佐! ハガネへの突撃命令を!!」 エルザム「あの艦が最接近するまで、本艦はここに固定だ」 一般兵「は? しかし、それでは…」 エルザム「聞こえなかったのか? これは総帥のご意思でもあるのだ…」 ハガネが目的地に到着orボーダーラインを通過orエルザムかアードラーのHPが95%以下 テツヤ(怒り)「よし、行けるぞ!」 エイタ(驚き)「浮上ポイントに到達! バスターキャノン、エネルギー充填完了!」 ダイテツ(怒り)「浮上開始! オーバーブーストを使え!!」 テツヤ(怒り)「了解! 補助ロケットエンジンクラスター、オーバーブースト!!」 ダイテツ(怒り)「ハガネ、浮上せよ!!」 一般兵「エルザム少佐! ハガネが浮上を開始しました!!」 エルザム(怒り)「よし…頃合いだな。艦首超大型回転衝角、始動! 機関、最大戦速!」 エイタ(驚き)「艦首、海面に出ます!」 ハガネ浮上 テツヤ(怒り)「トロニウム・バスターキャノン、発射10秒前! 最終安全装置、解除!」 エイタ「8…7…6…!」 テツヤ(怒り)「ターゲット最終固定! 総員、対衝撃・閃光防御!」 エイタ「4…3…2…!」 エルザム(怒り)「目標、ハガネ艦尾部! クロガネ、突撃ぃぃっ!!」 クロガネ、ハガネに隣接 エイタ(驚き)「うわああっ! クロガネがっ!!」 ダイテツ(怒り)「構うな! バスターキャノンを発射しろ!!」 エルザム、超大型回転衝角でハガネを攻撃 エルザム(怒り)『まだ総司令部を破壊させるわけにはいかん!』 ダイテツ(怒り)『うぐっ! ひるむな! バスターキャノンを撃つのだ!!』 テツヤ(怒り)『りょ、了解! バスターキャノン、発射します!!』 ダイテツ、トロニウム・バスターキャノンで反撃 エイタ『(トロニウム・バスターキャノン使用時のセリフ)』 テツヤ(怒り)『(トロニウム・バスターキャノン使用時のセリフ)』 ダイテツ(怒り)『艦首トロニウム・バスターキャノン、発射!!』 エルザム(怒り)『フッ、ハガネよ…本当の試練はこれからだ…!』 エイタ(驚き)「テ、テスラ・ドライブ大破! 航行不能! 艦が降下します!」 ハガネ潜水 テツヤ(驚き)「て、敵要塞は!? 敵要塞は破壊できたのか!?」 エイタ(驚き)「だ、駄目です! クロガネ突撃の影響で、発射角度がずれ、要塞には命中していません!」 テツヤ(驚き)「な、何だと…!! ここまで来て、失敗かっ…」 ダイテツ(怒り)「本艦はここに砲台として固定! PT部隊を敵要塞中枢部へ向かわせるのだ!」 テツヤ(怒り)「りょ、了解!」 イングラム(怒り)「PT各機へ。これより要塞内へ向かい、中枢部を破壊する。突入口はここだ」 目的地を指定 イングラム(怒り)「必ず全機で突入する。それを忘れるな。以上だ」 リュウセイとテンザンが戦闘 テンザン(笑い)「さあ! ファイナルステージだっての、リュウセイ!」 テンザン(笑い)「ここで終わりだってのはちとさびしいが…ガンガン盛り上がっていこうぜぇ!!」 リュウセイ(怒り)「一人でやってろ!!」 テンザン(被弾)「何ぃ!?」 リュウセイ(怒り)「俺にとってのファイナルステージはここじゃねえ!!」 リュウセイ(怒り)「最後の敵はてめえなんかじゃねえんだ!!」 ライとエルザムが戦闘 ライ(怒り)「エルザム! 今日こそ決着をつけるぞ!」 エルザム「……今頃、マイヤー総司令も決戦の中に身を置いているだろう…」 ライ(怒り)「!? 父の話など、関係ない!」 エルザム「……もはや、総司令と生きて会うことはあるまい………」 エルザム「そして…ビアン総帥がお前達をお待ちだ。この戦いが済み次第、行くがいい」 ライ(怒り)「……!」 マサキとトーマスが戦闘 トーマス「…やれやれ、どうやら俺の予想は正しいらしいな」 マサキ(怒り)「どういう意味だ!?」 トーマス「この戦争…とんだ茶番だったってことさ」 マサキ(怒り)「茶番だと…!?」 リョウトとアードラーが戦闘 アードラー「ほう…DCにいた頃はロクに戦えなかった実験体が…」 アードラー「連邦側についた途端、戦意を高めおるとは。いったい、どんな調整を受けおったんじゃ?」 リョウト(怒り)「あ、あなただけは……あなただけは許すわけにいかないっ!!」 ラトゥーニとアードラーが戦闘 アードラー「不良品の分際で…このワシに逆らうつもりか!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…逆らうだじゃない…」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…私のような人間を増やさないために…あなたを倒す!」 アードラー「笑わせるでない。お前の行動パターン、欠点、クセ…全てお見通しじゃ」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…私は…以前の私とは違う……!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「ジャーダやガーネット、リュウセイ達のおかげで変わることが出来た…!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「それを…あなたに教えてあげる!」 エルザムを撃墜 エルザム(驚き)「…戦闘不能…!? スペースノア級の扱いは彼らの方が一枚上手か…!」 テンザンを撃墜 テンザン(被弾)「ち、ちきしょう! コンティニューだ、コンティニュー! まだ終わりじゃねえっての!!」 テンザン(被弾)「まだ楽しむっての! 戦争っていう最高のゲームをよ!! 死んでたまるかっての!!」 トーマスを撃墜 トーマス「…ま、ちょうどいい潮時か。この島はもう終わりだからな」 テンペストを撃墜 テンペスト(怒り)「く…俺の復讐はこんなところで終わりはしない…!」 ハガネ以外の全機が目的地に到達 テツヤ(怒り)「艦長! PT全機、敵要塞内部への突入に成功しました!」 ダイテツ(怒り)「よし、彼らが中枢部を破壊するまで、何としても本艦を持ちこたえさせるのだ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 ダイテツ(怒り)(後は頼むぞ…!) DC総司令部 警報 一般兵「敵PT部隊、要塞内部へ突入しました!!」 ビアン「フフフ…来おったな。では、私はヴァルシオンで出撃する」 シュウ「ビアン博士…私もお付き合い致しましょう」 ビアン「よいのか?」 シュウ(冷笑)「私の役目は…この戦いの行く末を見届けることなのでしょう?」 ビアン「よかろう…」 ビアン「では、ヴァルシオンとグランゾンの出撃後、ラストバタリオン隊以外の者は…」 ビアン「アイドネウス島から撤退せよ」 一般兵「!? 何故です!? 我々もお供します!」 ビアン「無駄死にはするな。後はエルザムの指示に従うのだ」 一般兵「そ、総帥…!」 ビアン「フフフ…試練の時は間もなく終わる」 ビアン「そして、本当の戦いがこれから始まるのだ…」 →19r『暁の決戦』 19r『暁の決戦』 第19話 暁の決戦 出撃選択 マサキ「ここが要塞の中枢区画か…。シュウの野郎、どこにいやがる?」 リュウセイ(集中)「おかしいな。砲台だけで、迎撃機がいねえ」 マサキ「ああ…。DCめ、どういうつもりなんだ?」 イングラム「…おそらく、我々をここへ招き入れるのが目的だったのだろうな」 マサキ(怒り)「何だって…!?」 シロ(怒り)「マサキ! 前方に反応が!!」 マサキ(怒り)「!!」 ビアン「とうとう、ここまで来たか。私の予想以上の成長だ。だが、私とこのヴァルシオンを倒さぬ限り…」 ビアン(怒り)「ディバイン・クルセイダーズは倒せん。さあ、かかってくるがいい!」 マサキ(怒り)「シュウ! 貴様も一緒か!!」 シュウ「どうやら、くされ縁というものらしいですね」 マサキ(怒り)「くされ縁だと…!? てめえもビアンと同じで、世界の征服を企んでいやがるのか!?」 シュウ「まさか。そんなものに興味はありませんよ」 シュウ「私はただ、余計な異物を地球圏から排除したいだけです」 マサキ(怒り)「余計な異物…!? 異星人のことか!?」 シュウ「…そう考えて頂いても結構ですよ」 マサキ(怒り)「だったら! DCの世界征服なんかに手を貸さず、奴らと戦えばいいだろうが!!」 シュウ(冷笑)「フッ、まったく…あなたの記憶力のなさには呆れますね」 マサキ(怒り)「何…!?」 シュウ「私が南極で何をしたか、忘れたのですか?」 マサキ(驚き)「南極だと…!?」 シュウ「そうです。あの時、私はゲスト…いえ、異星人の戦艦を攻撃することによって…」 シュウ「この星を彼らの手から間接的に救ったのですよ?」 リュウセイ(怒り)「ふざけんな! シロガネを沈め、連邦軍の部隊を全滅させておいて、何を言ってやがる!!」 シュウ「…あの茶番に利用されていただけのあなたには、わからないでしょうが…」 シュウ「私が行動を起こさなければ、今頃地球圏は異星人の支配を受けていたかも知れないのです」 マサキ(怒り)「でたらめを言うな!」 ビアン「でたらめではない。あの時、EOT特別審議会から派遣されたアルバート・グレイは…」 ビアン「異星人と和平交渉を結ぶための大使だったのだ」 マサキ(驚き)「和平交渉だと!?」 ライ(怒り)「…そうか。あの時、俺達が南極に派遣されたのは…シロガネ竣工式の警備などではなく…」 ライ(怒り)「万が一の事態に備えるためだったのか…!」 ビアン「だが、地球より高度な文明や技術力を持つ異星人と……対等な交渉を行うことは不可能だ」 アヤ(驚き)「じゃ、じゃあ…どうして、彼らとの和平交渉を…?」 ビアン「連邦政府や連邦軍の一部の高官達は…」 ビアン「異星人へ事実上の降伏をすることによって…地球圏と人類の存続を図ろうとしたのだ」 マサキ(驚き)「降伏!?」 ビアン「…そうだ。彼らが持つ超技術や兵器と引きかえにな」 リュウセイ(驚き)「そ、そんな馬鹿な!」 リュウセイ(驚き)「軍や政府の偉い連中は…最初から地球を守るつもりがなかったってのかよ!?」 ビアン「そうだ。だからこそ、彼らは異星人をゲストと呼び、友好的な姿勢を見せようとした」 リュウセイ(怒り)「なら、俺達は今まで何のために戦って来たんだ!?」 ビアン「…私はDCを結成し、異星人の脅威から地球圏をこの手で守ろうと決意した」 イングラム「そして、連邦軍だけでなく、彼らに対しても宣戦布告を行ったというわけか」 ビアン「そうだ。あの事件で連邦軍は…いや、我ら人類は、彼らと戦わざるを得なくなった」 アヤ(怒り)「だったら…どうして地球圏全体を戦争に巻き込む必要があったの!?」 アヤ(怒り)「あなた達DCが、素直に連邦軍へ協力すればいいことじゃない!」 ビアン「フフフ…協力か。私は以前から連邦政府や連邦軍へ協力をしてきた。その証拠として…」 ビアン「お前達の機動兵器にも使われているEOT……」 ビアン「すなわち、トロニウム・エンジンやテスラ・ドライブなどは…」 ビアン「かつて、私が設立したテスラ・ライヒ研究所やEOTI機関が作り上げたものなのだ」 アヤ(驚き)「! そ、それは…」 シュウ(怒り)「ですが…」 シュウ(怒り)「EOTを提供したにも関わらず、連邦政府や連邦軍の一部の人間は……」 シュウ(怒り)「異星人と戦うことに臆し…」 シュウ(怒り)「あろうことか、彼らにこの地球を明け渡そうとしました」 ビアン「私達はそんなことのためにEOTを解析し、ヴァルシオンやグランゾンを作ったのではない」 ビアン「全ては、この星を異星人の侵略から守るために取ってきた行動だった」 シュウ(怒り)「しかし、軍や政府の高官、EOT特別審議会の人間は私達が作り上げた機動兵器を…」 シュウ(怒り)「自分達の身を守るために利用しようとしたのです」 マサキ「ヘッ…だから、てめえらはそれを許せなかったってワケか」 シュウ(怒り)「それもありますが、彼らにこのグランゾンやヴァルシオン、DC、そして、この私を…」 シュウ(怒り)「利用することは不可能だと知らしめるのも目的でした」 マサキ(怒り)「そんなことのためにてめえは南極基地の部隊を全滅させたってのか!?」 シュウ(怒り)「ええ。ビアン博士の意志を軍や政府、EOT特別審議会…そして、世界へ伝えるため…」 シュウ(怒り)「彼らには尊い犠牲となってもらったのです」 マサキ(怒り)「尊い犠牲だと? ふぜけやがって…!」 ビアン「今、この地球には宇宙からの脅威が迫りつつある…」 ビアン「それに対抗するため、世界はDCという力の下に統一されねばならん」 ビアン「宇宙からの脅威に立ち向かうため、私の理想を実現するため…お前達にはここで死んでもらう」 マサキ(怒り)「うるせえ! 戦争という方法でしか世界をまとめられねえ奴が…」 マサキ(怒り)「地球を危機から救うことなんて出来るか!!」 ビアン(怒り)「ならば、お前達の手で我らを倒し…この星を守ってみせたまえ!」 マサキ(怒り)「言われるまでもねえ! 俺はてめえらを…DCを倒す!!」 リュウセイとビアンが戦闘 リュウセイ(怒り)「もう逃げ場はねえぞ、ビアン・ゾルダーク!!」 ビアン「ふふふ…そうだな。だが、それは人類全体に対しても言えることだ」 リュウセイ(集中)「何っ!?」 ビアン(怒り)「…いずれわかる日が来る。さあ…己の全てをかけて、この私に挑んできたまえ!!」 リュウセイ(怒り)「おおっ! 行くぜ!!」 リョウトとビアンが戦闘 リョウト(悲しみ)「…あなたはご存じないでしょうが…僕はかつてDCにいた者です。でも…」 ビアン「…リョウト・ヒカワよ、お前の判断は間違っておらん」 リョウト(悲しみ)「! 僕の名前を…!?」 ビアン「DCに賛同出来ぬと言うのなら…この私を倒すがいい」 リョウト(悲しみ)「わかりました…。では、行きます…! ビアン・ゾルダーク総帥…!」 マサキとビアンが戦闘 ビアン「マサキ・アンドーよ。この戦い…生き残った方が地球圏の未来を担うことになる」 マサキ(怒り)「!!」 ビアン「お前達がヴァルシオンを倒せなければ…」 ビアン「私は武力で世界を統一し…異星人達との戦いに臨む」 マサキ(怒り)「だったら! ここでてめえを倒し、異星人とも戦うまでだっ!!」 マサキとシュウが戦闘 マサキ(怒り)「シュウ! そんな所で高見の見物かよ!?」 シュウ「……無理に私の相手をしていただく必要はありませんよ?」 シュウ「それに…ビアン総帥とあなた達の決戦を邪魔するつもりもありませんので」 マサキ(怒り)「そんなことが信用できるか!!」 シュウ「…仕方ありませんね。どうしても戦うと言うのなら…」 シュウ(怒り)「お相手しましょう」 シュウのHP40%以下 シュウ「…そろそろ、私の役目も終わりですね」 →共通 マサキがシュウのHPを40%にする シュウ(冷笑)「フッ…あなたもラ・ギアスで出会った頃に比べると、少しは成長したようですね」 マサキ(怒り)「うるせえ! 今日こそ決着をつけてやる!!」 シュウ「…残念ですが、今回の私の役目はそろそろ終わりです」 マサキ(怒り)「今回の役目だと!? どういうことだ!?」 シュウ「それは、この戦いの行く末を見届けることです」 マサキ(怒り)「何!?」 →共通 共通 シュウ(冷笑)「では、これからの戦い…あなた方のご健闘を祈りますよ、ククク」 シュウ撤退 マサキ(怒り)「待ちやがれ、シュウ!!」 マサキ(怒り)「クロ、シロ、奴を追うぞ!!」 シロ(怒り)「ダメニャ、グランゾンの反応が消えたニャ!」 マサキ(怒り)「くそっ、あの野郎…!」 シュウを撃墜 シュウ(被弾)「くっ…! ば、馬鹿な…グランゾンを倒すとは…」 シュウ(被弾)「わ、私の予想を超えた力を持っていたと…!?」 シュウ(被弾)「そんなことが……!!」 グランゾン爆発 マサキ(怒り)「や、やったのか…!?」 マサキ(怒り)「………」 マサキ(被弾)「いや、あの野郎がそう簡単に死ぬわけねえか…」 ビアンを撃墜 ビアン(被弾)「フ、フフフ…よくぞ、ここまで成長した…これならば、大丈夫だろう…」 マサキ(驚き)「な、何!?」 ビアン(被弾)「年寄りの出番はここまでのようだ…未来はお前達のような若者が作っていく…」 マサキ(怒り)「未来だと!? て、てめえはいったい…!?」 ビアン(被弾)「だ、だが…これだけは忘れるな…やがて来る脅威に立ち向かうのはお前達の若い力だ…」 ビアン(被弾)「平和を求めるのはよい…だが、それにおぼれては…ならん」 マサキ(驚き)「ま、まさか…てめえは、DCは…!?」 ビアン(被弾)「守るべきものがあるなら、それを守るだけの勇気と力を持ち続けるのだ…。ぐっ…げふっ…」 ビアン(被弾)「ど、どうやら…これまでか…」 マサキ(怒り)「ビアン!!」 ビアン(被弾)「…リューネよ…我が娘よ…。お前の姿を見れぬのは心残りだ…」 マサキ(驚き)「リューネ? 娘…!?」 ビアン(被弾)「フ、フフフ…先に逝くのは…親の宿命…」 ビアン(被弾)「…ゆ…る…せ……」 ヴァルシオン爆発 アイドネウス島エリュシオン湾 敵味方初期配置出現 エイタ(驚き)「本艦の損傷度が70%を越えました! 武装も80%以上が使用不可能です!」 テツヤ(怒り)「くそっ…! ここまでなのか…!?」 ダイテツ(怒り)「まだだ! まだ沈むわけにはいかん!」 エイタ(驚き)「!! 艦長、敵要塞内で高熱源反応が!」 DC本部爆発 エルザム(驚き)「! あの爆発は…もしや、ヴァルシオンの…」 アードラー(驚き)「ば、馬鹿な…! 総帥が…ヴァルシオンが倒されたというのか!?」 エルザム(被弾)「……ビアン総帥…」 エルザム(被弾)「試練の時は…終わったのですね」 アードラー(驚き)「…そ、総帥が死んでも、ワシが生き残っておればDCは滅びることはない!」 アードラー(驚き)「皆の者、ワシを守るのじゃ! そして、ハガネを…」 エルザム(怒り)「全機に告ぐ! こちら、エルザムだ。現時刻を以て作戦終了。直ちにアイドネウス島より撤退せよ」 アードラー(驚き)「な、何じゃと!? 貴様、アイドネウス島を放棄するつもりか!?」 エルザム(怒り)「繰り返す! 現時刻を以て作戦終了! 直ちにアイドネウス島より撤退せよ!」 アードラー(驚き)「ば、馬鹿な…! 貴様ら、DCを…世界征服の野望を捨てるというのか!?」 エルザム「フ……あなたにはビアン総帥の真意など察することは出来ないだろうな」 アードラー(驚き)「な、何…!? 総帥の真意じゃと!?」 エイタ(驚き)「! クロガネが針路反転します!」 テツヤ(驚き)「何!? 本艦にトドメを刺すのではないのか!?」 エルザム(微笑)「さらばだ、ハガネ…そして、我が弟よ。また、会おう」 アードラー以外撤退 アードラー(驚き)「う…うぬっ! ほ、本艦も撤退じゃ! 撤退しろ!」 アードラー撤退 エイタ(驚き)「敵部隊、撤退して行きます!」 テツヤ(驚き)「何故だ…? 戦況は向こうの方が有利だったというのに…」 ダイテツ(怒り)「………」 ダイテツ(怒り)「…我が方のPT部隊は?」 エイタ「健在です。イングラム少佐からヴァルシオンの撃破に成功したという報告も入っています」 テツヤ(驚き)「ヴァルシオンを!? もしや、奴らはそのせいで…?」 ダイテツ「…彼らは、総司令官の死で総崩れになるほど軟弱ではあるまい…」 テツヤ「…そ、そうですね…」 ダイテツ「おそらく、ビアンは自分が戦死した場合、撤退するように命令を出していたのだろう…」 テツヤ「では…」 ダイテツ「あの男は…初めからこの戦いの幕引きをワシらにやらせるつもりだったのかも知れん…」 ダイテツ「だからこそ、ハガネはここまで来られたのだ……」 テツヤ「…自分達は、ビアンにこのアイドネウス島まで導かれたということですか…」 ダイテツ「………」 ダイテツ(…そして…あの男はワシらに新たな使命を託した…) ダイテツ(…侵略者と戦うための剣になるという使命を……………) 極東支部司令部 オペレーター「レイカー司令、ハガネより入電が!」 レイカー「ハガネからだと? 電文内容は?」 オペレーター「読み上げます。『ワレ、冥王ノ封印ニ成功セリ』、『ワレ、冥王ノ封印ニ成功セリ』」 サカエ「そ、その電文は、確か…!」 レイカー「うむ。ダイテツ達はアイドネウス島を陥落させることに成功したのだ」 サカエ「お、おお…!」 ハンス(…アイドネウス島が…陥ちただと…。そんな馬鹿な…) ハンス(アードラーはいったい何をやっていたのだ…!?) レイカー「よくやってくれた、ダイテツ…そして、ハガネ…」 暗転 EOT特別審議会 アルバート「議長! シュトレーゼマン議長!」 カール「騒々しい…何ごとか?」 アルバート「ビアン・ゾルダークがハガネとの戦闘において死亡したそうです」 カール「そうか…。ビアンが死んだか」 アルバート「各地のDC部隊は撤退を開始している模様です」 カール「コロニー統合軍の方は?」 アルバート「総司令のマイヤー・V・ブランシュタインもまた…」 アルバート「衛星軌道上のヒリュウ改との戦闘で戦死したそうです」 アルバート「これで、我々EOT特別審議会の最大の障害がなくなりました」 カール(…今回の反乱の首謀者がほぼ同時に戦死か…) カール(彼らのことだ、単なる偶然ではあるまい) カール(おそらく、異星人に対抗しうる戦力を連邦軍の中から見出し、育てるために…) カール(まったく、死の間際まで小賢しい連中だ) アルバート「あの二人の戦死で、ようやくこの戦争が終わりますな」 カール「終わってなどいない。本当の戦争はこれから始まるのだよ、アルバート」 アルバート「…そ、そうでした。我々にはまだ、エアロゲイターという敵が…」 カール「これ以上、地球の情勢を不安定にさせて、異星人共に隙を見せるのは得策ではない」 カール「ノーマンに命じて、連邦軍にDCとコロニー連合軍の残党狩りをさせるのだ」 アルバート「では、安全保障委員会と連邦議会への根回しはいつものように…」 カール「それから…ニブハル・ムブハルとコンタクトを取れ」 アルバート「あの男と? では…」 カール「うむ。先手を打って、彼らとの交渉を再開する…」 →20r『侵略者の影』 20r『侵略者の影』 艦長室 テツヤ「報告します、艦長。本艦のテスラ・ドライブの応急修理作業が完了しました」 ダイテツ「予定より早かったな」 テツヤ「幸いにも参番艦クロガネのドックが使用可能でしたので。しかし、まだ戦闘は不可能です」 ダイテツ「そうか。では、このアイドネウス島周辺のDC残党の動きは?」 テツヤ「ありません。参番艦クロガネも依然消息不明です」 ダイテツ「では、本艦はしばらくの間、アイドネウス島に駐留する。乗組員に半舷休息命令を出しておけ」 テツヤ「了解です」 ダイテツ「ところで…どうだ、大尉? たまには一杯付き合わんか」 テツヤ「は? 一杯といいますと…」 ダイテツ「フフフ…これだ。京都伏見の酒、『振り袖』。ワシのとっておきだ」 テツヤ(驚き)「か、艦長…軍規では、艦内へのアルコール類の持ち込みは禁止に…」 ダイテツ「艦長特権だ。それに…古来から酒類は、気付け薬として船に持ち込まれておるものだ」 テツヤ(驚き)「し、しかし、自分は…」 ダイテツ「いいから、そこへ座れ」 テツヤ「は、はあ…」 ダイテツ「遠慮はいらん。ただし、このことは内密にな。今、杯を出す」 テツヤ「で、では…頂きます……」 暗転 シミュレーター イルム「シミュレーターの模擬戦闘の結果は、6勝4敗でリョウトの勝ちだ。よくやったな」 リョウト「はい、何とか…。パーソナルトルーパーの操縦にも慣れてきましたし…」 リオ(悲しみ)「…私が負けたなんて…」 イルム「ま、そう悔しがるなよ。お前もいい勝負してたぜ、リオ」 リオ(悲しみ)「…リョウト君…」 リョウト「何?」 リオ(怒り)「もう一回勝負よ!!」 リョウト(悲しみ)「ええっ!? 10セット勝負の約束だったはずじゃあ…」 イルム「おいおい、リオ。悔しいのはわかるがな…」 リオ(怒り)「悔しいんじゃありません! 勝負に負けた自分がふがいなくて、情けないだけです!」 イルム「そりゃ、同じだって」 リオ(怒り)「さあ…リョウト君、行くわよ! 今度は絶対に負けないからね!」 リョウト(悲しみ)「で、でも、せっかくの半舷休息なのに…」 リオ(怒り)「あなた、男でしょ!? グダグダ言わないの!」 イルム(やれやれ、リョウトもえらいのに見込まれちまったな) リョウト(悲しみ)「イ、イルム中尉、助けてください!」 イルム「相手が悪かったと思ってあきらめろ。それに…」 イルム「イングラム少佐からもお前達を早く一人前にするように頼まれてるんでな」 リョウト(悲しみ)「そんな…」 リオ(怒り)「ほら、早く行くわよ!」 暗転 ハガネ艦橋 エイタ「え? コロニー統合軍の旗艦の行方ですか?」 ライ「ああ。何か情報が入って来ていないか?」 エイタ「情報部からの報告によれば、コロニー統合軍の旗艦マハトは…」 エイタ「衛星軌道上でのヒリュウ改との戦闘において大破…」 エイタ「そのまま大気圏へ突入し、燃え尽きたそうです」 ライ「……そうか。あの男が……死んだか…」 ドア開閉音、ライ退室 エイタ「? 何でそんなことを聞くんだろ?」 エイタ(驚き)「そうか…! 少尉の親父さんは確かコロニー統合軍の…」 暗転 ハガネ格納庫 ライ(…ビアン・ゾルダークがエアロゲイターへの対抗戦力を育てるために…) ライ(今回の戦争を仕組んだのだとしたら、あの男も同じ理由で…) ライ(悲しみ)(…結局、俺はあの男を超えることも出来ず…手のひらの上で踊っていただけに過ぎんのか) ライ(悲しみ)(そして…奴は、俺達に地球圏の今後を託したというのか…) ライ(悲しみ)(…あの男はいつもそうだった。こちらのことはお構いなしで、自分勝手な都合を押しつける…) ライ(悲しみ)(…カトライア義姉さんが死んだ時もそうだ。だから、俺はあの家を見限ったのだ…) アヤ「どうしたの、ライ? 浮かない顔して…」 ライ(悲しみ)「…何でもありません」 アヤ「嘘よ。お父様のことを考えてたんでしょ?」 ライ(悲しみ)「………」 アヤ「ねえ、ライ。悩み事があったら相談してね。たまには私にもリーダーらしいことをさせてよ」 ライ「お気遣いありがとうございます。今はそのお気持ちだけで十分です」 アヤ「………」 ドア開閉音、マサキ入室 マサキ「よう…ライ、アヤ」 アヤ「マサキ…。もう行くの?」 マサキ「ああ。色々と世話になっちまったことだし、挨拶しとこうと思ってな」 ライ「やはり、シュウを追うのか?」 マサキ「ああ…。奴はあの後、姿をくらませちまったからな」 マサキ「自分勝手な都合ですまねえが…ここらで奴を追うのに専念させてもらうぜ」 アヤ「ううん、気にすることはないわ。今まで自分勝手な都合を押しつけていたのはこっちだもの」 マサキ「いや、地上の危機を見過ごすわけにはいかねえよ。…まだ異星人も残ってるしな」 マサキ「…もし、シュウとのケリがついたら…またここへ戻って来るぜ」 アヤ「……ありがとう、マサキ」 マサキ「じゃあ、元気でな」 アヤ(笑い)「ええ、あなたもね」 第20話 侵略者の影 サイバスター出現 マサキ、西端へ移動し撤退 ジャーダ「マサキの奴、行っちまったか…」 ガーネット「寂しくなるわねえ」 ジャーダ「あいつが抜けるのは痛いけど…その分は俺達で頑張ろうぜ」 ガーネット「うん…」 ジャーダ(笑い)「ま、あいつのことだから…また迷って、俺達の前に現れるかも知れねえけどよ」 ガーネット「フフッ、そうね」 ガーネット(笑い)「ところで、ジャーダ。こうやって、二人で星空を眺めるなんて久しぶりねえ」 ジャーダ「………」 ガーネット「? 何見てんの?」 メテオ3を指定 ジャーダ「ほ~う、あれがメテオ3か。何か妙だな」 ガーネット(驚き)「ちょっと! せっかく、あたしがムード出してんのに…」 ジャーダ(驚き)「あ? ムードだぁ?」 ガーネット「こんな美人を目の前にしてあんな石コロに気を取られるなんて、どうかしてんじゃないの?」 ジャーダ「お前、あの隕石を見て変だと思わないのか?」 ガーネット(驚き)「別にぃ」 ジャーダ「…あのな。あれだけデカいのが落ちたら、地球は今頃壊滅してるはずだろ?」 ガーネット「…言われてみればそうね。昔、アメリカとロシアに落ちた隕石はもっともっと小さかったらしいし」 ジャーダ「なのに、あれだけ原型を留めてるなんて…変を通り越して、異常だぜ」 ガーネット(被弾)「何なのよ、もう。普段はそういうこと気にもしないくせに。なにインテリぶってんだか」 ジャーダ「?」 ガーネット(被弾)「…あんたって、ホントにデリバリーないんだから」 ジャーダ「…それを言うなら、デリカシーだ、デリカシー」 ラトゥーニ(眼鏡)「…メテオ3は落着寸前に減速したらしいの」 ガーネット(驚き)「!」 ジャーダ「お、ラトゥーニ。お前も隕石を見に来てたのか?」 ラトゥーニ(眼鏡)「うん…。色々と気になることがあって…」 ジャーダ「そうだよなあ。普通、気になるよな」 ガーネット「何言ってんのよ。あ~あ、久々のチャンスだったのに…」 ジャーダ(驚き)「チャンス? 何の?」 ガーネット(怒り)「あんた、それを女の口から言わせる気!?」 ジャーダ(驚き)「あ…なるほど。そういうことか。そ、そりゃ悪かったな…」 ガーネット「今頃気付いたって遅いわよ。それから、ラトゥーニ…」 ラトゥーニ(眼鏡)「なに?」 ガーネット「今度、こういうい~い雰囲気になれそうな所へ来る時には…」 ガーネット「男の子を誘ってくンのよ。例えば、リュウセイとか」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「え? ど、どうして、あの人を…?」 ガーネット(はは~ん…) ガーネット(前からそうじゃないかなとは思ってたけど、これはもしかして、もしかすると…) ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ジャーダ「で、ラトゥーニ…あの隕石が減速したってのはホントなのか?」 ラトゥーニ(眼鏡)「うん。それで当時のEOTI機関のメンバーは、あれが人工物だと気づいたの」 ジャーダ「人工物…? あの石コロがか?」 敵初期配置出現 ガーネット(驚き)「! あれはバグス!?」 ジャーダ(怒り)「エアロゲイターの偵察機か! ガーネット、ラトゥーニ、急いで戻るぞ!!」 ガーネット(怒り)「わかったわ!」 エイタ(驚き)「テツヤ大尉! エアロゲイターのバグスが出現しました!!」 エイタ(驚き)「……?」 エイタ(驚き)「大尉、どうしました!?」 テツヤ「な…何でもない…。少し、気分が悪いだけだ…。う…ううっ…」 エイタ(驚き)「た、大尉、大丈夫ですか?」 テツヤ「…すまんが、エイタ…。艦長がここへ来るまで…お前に…指揮を任せる…ぞ」 エイタ(驚き)「え、ええっ!?」 テツヤ「た、頼む…。う…うっぷ…だ、駄目だ…吐き気と目まいが…」 エイタ(驚き)「わ、わかりました。艦長が来るまでの指揮は任せて下さい!」 エイタ「前からこういうのを一度やってみたかったんです!!」 テツヤ(驚き)「!?」 エイタ「あ、あ~。ゴホ、ゴホン。テス、テス、テス。よ~し…」 エイタ「緊急事態発生! PT各機、スクランブル!!」 出撃準備 エイタ「司令部より各機へ! バグスを迎撃せよ!」 イングラム「………」 ガーネット(驚き)「今の…エイタよね?」 ジャーダ(驚き)「あ、ああ。モニターに映ってたのは確かに奴だったぜ」 ガーネット(驚き)「何であの子が指揮してんの?」 ジャーダ「さあな。ブリッジで何かあったんじゃねえのか? えらく声が裏返ってたし…」 エイタ(マ、マズい…緊張し過ぎて、声が…) リオ(怒り)「エイタ! 何で、あなたがそんな命令を出してるのよ! テツヤ大尉はどうしたの!?」 エイタ「事情があって、自分は艦長が司令部に来られるまで、指揮権を委ねられている!」 リュウセイ(驚き)「事情って何なんだよ!?」 エイタ「え、え~と…。説明をしている時間はない!」 リュウセイ(驚き)「は!?」 エイタ「なお、ハガネは武装修理中のため、出撃できない! 各機の奮闘を期待する!」 エイタ(く~っ、キマった…!) リオ(…まったく、もう。なにカッコつけてんだか) イングラム「…やむをえん。各機、各個に敵機を迎撃せよ」 敵全滅or3ターンEP 敵増援出現 エイタ(驚き)「敵の増援が出現! 各機、迎撃せよ!!」 リュウセイ(怒り)「チッ! あの虫共、何が目的なんだ!?」 イングラム(我々の力を試しに来たのか…?) イングラム(あるいは…メテオ3の再調査が目的か…) 敵全滅 敵増援出現 アヤ(驚き)「また敵が現れたわ!!」 ジャーダ(怒り)「何だ、あいつは…バグスとは形が違うぞ!」 ラトゥーニ(眼鏡)「データで見たことがある。あれはAGX-02スパイダー…」 ガーネット(被弾)「ね、ねえ…このまま敵が増え続けたら、あたし達じゃ対応しきれないわよ!」 ジャーダ(怒り)「弱音を吐いてる場合か! 片っ端からブチ落とすしかねえだろ!」 エイタ(驚き)(スパイダーまで現れるなんて…ど、どうすりゃいいんだ!?) ダイテツ(怒り)「遅れてすまん!」 エイタ(驚き)「か、艦長! よ、良かった…」 ダイテツ(怒り)「状況を報告せよ!」 エイタ(驚き)「こ、こちらが押されています! これ以上、敵が増えれば…PT部隊では抑え切れません!」 ダイテツ(怒り)「やむをえん、ハガネに発進準備をさせろ。最悪の場合、この島から脱出する」 エイタ(驚き)「りょ、了解!」 敵全滅or敵増援出現後次ターンPP 敵増援出現 エイタ(驚き)「か、艦長! また敵の増援が現れました!!」 ダイテツ(驚き)「…!」 イルム(被弾)「まずいな。長引けば、こっちの弾がなくなっちまうぜ」 ガーネット(驚き)「まさか、敵の狙いって、それなの!?」 ライ(怒り)「物量作戦というわけか。今の俺達には有効な手だ…」 アヤ(驚き)「それに、私達の機体じゃ同時に複数の敵を攻撃なんてできないし…!」 リュウセイ(集中)「くっ、こんな時にマサキが…サイバスターがいてくれりゃあ…!」 ???「何を情けねえことを言ってやがんだ、リュウセイ!」 リュウセイ(驚き)「何!? 今の声は…!」 サイバスター出現 マサキ、サイフラッシュで敵増援を撃墜 マサキ(余裕)「どうだ…ざっとこんなもんよ!!」 リュウセイ(喜び)「マ、マサキ!!」 アヤ(驚き)「あなた…どうして!?」 マサキ「やっぱ、仲間がピンチに陥ってるのは見過ごせなくてよ。ま、行きがけの駄賃って奴だ」 アヤ「マサキ…!」 敵が全滅していない場合追加 マサキ(怒り)「さあ、みんな! さっさと虫共を片づけようぜ!」 敵全滅 エイタ「敵機、全滅! 他の機影は見当たりません!」 ダイテツ「何とか、この場はしのげたか…」 マサキ「よし…。これで一段落ついたようだな」 リュウセイ「マサキ…やっぱり、行っちまうのか?」 マサキ「ああ。俺にはやらなきゃならねえことがあるからな」 リュウセイ「そうか…そうだよな」 ライ「…マサキ」 マサキ「何だ?」 ライ「死ぬなよ」 マサキ「ヘッ…てめえからそんな台詞を聞けるとはな。だが、そっちこそ死に急ぐんじゃねえぞ」 ライ(微笑)「フッ、覚えておこう」 ラトゥーニ(眼鏡)「クロとシロも…元気でね」 クロ「…うん…」 シロ「ニャごり惜しいニャ」 ダイテツ「マサキ…お前とサイバスターの武運を祈る」 マサキ「ありがとよ、おっさん。あんた達も元気でな」 リュウセイ「また会おうぜ、マサキ」 マサキ(余裕)「ああ。じゃ、あばよ!」 マサキ、西端へ移動し撤退 ハガネ艦橋 エイタ「サイバスター、本艦のレーダー範囲内から消えました」 テツヤ「そうか…。現れた時も去る時もまさに風のごとし、か」 エイタ「何か寂しくなりますね」 テツヤ「エイタ、サイバスターの識別コードはそのままにしておけよ」 テツヤ「あいつがいつ戻って来てもいいようにな」 エイタ「もちろんです。ところで、大尉…大丈夫ですか? まだ顔色が青いですよ」 テツヤ「何とか持ち直したんだが…」 ダイテツ「無理はするな、大尉」 テツヤ「艦長…申し訳ありません。肝心な時に指揮を執れなくて…」 ダイテツ「いや、謝るのはワシの方だ。まさか、お前があそこまでの下戸だったとはな…」 テツヤ「す、すみません…」 エイタ「? 下戸って…酒でも飲んでたんですか?」 ダイテツ「む…。何でもない」 暗転 ブリーフィングルーム ジャーダ「それにしても、バグスとスパイダーは何しにこの島へ来たんだろうな」 リオ「いつもと同じで…偵察でしょうか?」 ロバート「もしかすると、ウチの部隊の戦力データを取るのが目的だったのかも知れん」 リョウト「戦力データを…?」 ロバート「ああ。お前達は、機動兵器じゃ最強の部類に入るヴァルシオンを倒したからな」 リョウト「じゃあ、ハガネはDCに代わる戦力として、エアロゲイターに認められたってことですか?」 ロバート「かも知れん。いずれにせよ、敵の注目度は高くなるだろうな」 リョウト「はあ…。これから先が思いやられますね」 リオ(笑い)「あら…敵にマークされたってこと、少しは光栄に思ったっていいんじゃない?」 リョウト(悲しみ)「現実的な問題を考えたら、とてもそんな気楽なことは言ってられないよ」 リオ「別に楽観視をしてるわけじゃないわ。けど、自信を持つことは大事よ。何事もね」 リョウト(悲しみ)「前向きなのはいいけど…」 リョウト(悲しみ)「エアロゲイターの戦力がどれぐらいのものか、ほとんどわかっていないんだよ?」 ジャーダ「そうだな。今のところ、奴らはメテオ3と偵察機ぐらいしか地球へ送り込んで来てねえしなあ」 ロバート「メテオ3か…。あの隕石もまだ不明な点が多いからな」 リオ「あら、かつてのEOTI機関は、メテオ3内部の超技術を、全て発見したと報告したんでしょう?」 リオ「だったら、今のメテオ3はただの巨大な岩じゃないんですか?」 ロバート「そのはずだが、あの隕石に仕掛けられていた厳重なプロテクトが気になってね」 ジャーダ「そりゃ当然だろ。何たってEOTの卵だったんだから」 ロバート「いや、メテオ3には重力アンカーが仕掛けられてるみたいなんだ」 ジャーダ「重力アンカー?」 ロバート「ああ。あいつの動きを封じるかのようにな…」 リオ「動きを封じるって…あれ、隕石なんでしょう?」 ジャーダ「そういや、ラトゥーニがメテオ3は人工物だって言ってたなあ」 リオ(怒り)「本当ですか!? どう見ても岩のカタマリだけど…。リョウト君は何か知らないの?」 リョウト「ううん。DC内でもメテオ3に関することはトップシークレットだったから…」 リョウト「僕みたいなパイロットに詳しいことは知らされてないよ」 リオ「ふ~ん…。ねえ、博士…DC本部のコンピューターに、データは残っていないんですか?」 ロバート「ああ。メテオ3どころか、全部のデータがきれいさっぱり消されていた」 ロバート「おそらく、アードラー・コッホの仕業だろうな」 リオ「そうなんですか…」 ロバート「何にせよ…メテオ3には、まだ秘密が隠されているとみて間違いないだろうな」 ロバート「そして、それはDCがこの島に本拠地を置いた理由と密接な関係があるかも知れん」 リョウト(悲しみ)(もしかして…) リョウト(悲しみ)(ビアン博士はメテオ3を封印、そして監視するために…?) 暗転 ハガネ艦橋 エイタ「艦長、極東支部のレイカー司令より通信です」 ダイテツ「回してくれ」 通信音 レイカー「任務ご苦労だった、ダイテツ。無事で何よりだ」 ダイテツ「いや、また死に損ねただけだ」 レイカー「そういうな。お前の指揮あっての作戦成功だ」 ダイテツ「若い者達が頑張ってくれたおかげだよ。それで、用件は?」 レイカー「お前達の活躍により、DCは中枢部を失ったが…残存部隊が各地でゲリラ戦を展開しつつある」 レイカー「また、コロニー統合軍の残存部隊も地球へ降下して来て、彼らと合流しているようだ」 レイカー「そして、現状の連邦軍は彼らに対処しきれていない」 ダイテツ「無理もない。DCの電撃作戦で、制圧された支部基地がいくつかあったからな」 レイカー「ああ。軍上層部も未だに混乱状態だ」 レイカー「とりあえず、ノーマン・スレイ少将を中心とする地球圏防衛委員会が…」 レイカー「軍組織の統率を行っているが、正常に機能を発揮しているとは言い難い」 ダイテツ「EOT特別審議会の横ヤリが入っているのか?」 レイカー「うむ。混乱に乗じてカール・シュトレーゼマン議長が…」 レイカー「安全保障委員会を通じ、軍上層部の完全な掌握を目論んでいるようだ」 ダイテツ「あの男は、徹底抗戦派のノーマン少将や我々を抑えるつもりか…」 レイカー「現在の状況で、エアロゲイターの侵略を受ければ地球圏はひとたまりもない」 レイカー「だから、シュトレーゼマン議長は独自のパイプを通じて、彼らと交渉を再開する気なのだ」 ダイテツ「フン…南極の二の舞にならねばいいが」 レイカー「いずれにせよ、アイドネウス島はEOT特別審議会の管轄下となることが決定した」 レイカー「まもなく、彼ら子飼いの連邦軍艦隊が到着し、その島へ駐留することになる」 ダイテツ「だったら、ワシらは早々に退散するとしよう。昔から審議会とは折り合いが悪いからな」 レイカー「それと…お前達には誠に申し訳ないのだが…」 レイカー「アイドネウス島陥落の手柄はこれから来る艦隊のもの…つまり、EOT特別審議会のものとなるだろう」 ダイテツ「今回の功績で、軍や政府内での発言力をさらに強める気か」 ダイテツ「フン…密かに異星人へ降伏しようとしたシュトレーゼマンの考えそうなことだ」 レイカー「すまん。私とノーマン少将の力ではハガネの現状維持が精一杯だった」 ダイテツ「気にするな。ワシは、自分の手柄を立てるために戦っておるのではない」 ダイテツ「で…これからの任務は?」 レイカー「Rシリーズや新型機の調整を急いでもらいたいところだが…現状ではそうもいかん」 レイカー「ハガネはDCの残存部隊を討伐しつつ、彼らの旗艦クロガネの行方を追ってくれ」 ダイテツ「それは、異星人が本格的な行動を起こすまでの任務と考えていいのだな?」 レイカー「無論だ」 ダイテツ「了解した。本艦はこれよりクロガネ追撃任務へ移る」 →21r『リトル・プリンセス』 21r『リトル・プリンセス』 地中海上空 リュウセイ「こちらR-ウィング、リュウセイだ。付近にドリル戦艦は見あたらず。そっちはどうだ?」 リョウト「僕の方もダメだったよ。偵察担当区域にクロガネはいなかった」 リュウセイ(トホホ)「やれやれ…、今日も無駄足か。ここ数ヶ月、こんなんばっかしだぜ」 リョウト(悲しみ)「そうだね…」 リュウセイ「いつエアロゲイターが攻めて来るかわからないってのに…こんなことやってていいのかよ?」 リョウト「でも、DCの残存部隊はクロガネ以外にもまだ各地に潜伏しているし…」 リョウト「彼らを何とかしないと、DC戦争は終わったことにならないと思う…」 リュウセイ「そりゃわかってるけどさ」 リョウト「あのさ、リュウセイ君。前から聞こうと思ってたんだけど…」 リュウセイ「改まって何だよ?」 リョウト「君もバーニングPTの腕を見込まれて軍にスカウトされたんだよね?」 リュウセイ(集中)「! …ってことは、お前もテンザンと同じで…?」 リョウト「うん…。DC副総帥のアードラー・コッホ博士に選ばれて、AMのパイロットになったんだ」 リュウセイ(集中)「やっぱり、そうだったか…」 リョウト「ただ、僕はテンザンと違って戦意が低いっていう理由で、一般のパイロットへ格下げになったけど…」 リュウセイ(集中)「なあ、アードラーの目的は何なんだ? ビアン博士に心酔してDCに入ったとは思えねえし…」 リュウセイ(集中)「昔は、ラトゥーニがいた研究機関の責任者だったって言うし」 リョウト「コッホ博士の本当の目的は、無人機動兵器による世界の征服と支配なんだ」 リュウセイ(集中)「そりゃまた、随分とわかりやすい目的だな…」 リョウト「そして、その無人機動兵器に搭載される人工知能のサンプルとして僕達が必要とされていたんだ」 リュウセイ(集中)「サンプル?」 リョウト「そう…。博士によれば、僕達のような人間は突然変異に近い存在で…」 リュウセイ(驚き)「ちょ、ちょい待ち! 突然変異ってどういうことだよ!?」 リョウト「投薬措置や一定の訓練を受けず、ごく短期間で機動兵器に順応する能力を…」 リョウト「嫌な言い方だけど、要はゲーム感覚でPTやAMを…」 リョウト「乗りこなせる才能を持った人間のことらしいんだ」 リュウセイ(驚き)「それのどこが突然変異なんだよ? そんな連中、他にもゴロゴロいるって」 リョウト「ゲームをやるだけならね」 リョウト「でも、すぐに実戦へ対応できるってことになると、普通の人とは違ってくるらしい…」 リュウセイ(集中)(…言われてみれば、俺も割と早くゲシュペンストやビルトラプターへ馴染んだし…) リュウセイ(集中)(リオもシミュレーター訓練しかやってなかったのに、ぶっつけ本番で実戦に対応してた…) リュウセイ(驚き)(! もしかして、クスハもその能力のせいで…?) リュウセイ(集中)(いや、あいつは訓練どころか、バーニングPTだってやったことがねえぞ) リョウト「それから、もう一つ僕には気になることがあるんだ」 リュウセイ(驚き)「な、何だよ?」 リョウト「僕と君は、同じ国で同じゲームをやっていたのに…」 リョウト「僕はEOTI機関…つまりDCへ、君は連邦軍へ行った」 リュウセイ(集中)「ああ、テツヤ大尉達も不思議がってたな。あのゲームはロブが連邦軍で作った物なのに…」 リョウト「多分、連邦軍の極東支部にDCへの内通者がいたんだと思う」 リョウト「だから、僕やテンザンのデータはコッホ博士の所に回され、僕らはEOTI機関に…」 リュウセイ(集中)「………」 通信音 テツヤ「こちら、ハガネのテツヤ・オノデラ大尉だ」 テツヤ「リュウセイ、リョウト。すぐに帰還しろ。緊急事態が発生した」 リュウセイ(集中)「もしかして、クロガネが見つかったのかよ!?」 テツヤ「違う。リクセント公国からのSOSを受信した。どうやら何者かの攻撃を受けているらしい」 リュウセイ(集中)「!」 暗転 ハガネ艦橋 テツヤ「リクセント公国の防衛隊と連絡は取れたか?」 エイタ「いえ…SOSを受信した以後は音信不通のままです」 テツヤ「そうか…」 イングラム「DCか、コロニー統合軍の残存部隊の襲撃を受けていると見て間違いないだろうな」 テツヤ「ええ」 エイタ「でも、どうして彼らがリクセント公国を狙うんだろう?」 エイタ「あそこは特別独立自治権を持ってる小さな国なのに…」 リオ「観光地で有名な所よね。それに古い歴史を持った国で…。前に避暑で行ったことがあるわ」 エイタ「避暑だって? やっぱ、お前…いいトコのお嬢さんなんだろ?」 リオ「そ、そんなことないわよ」 イングラム「リクセント公国は領地内に金鉱山をいくつか持っている」 イングラム「DC残存部隊は再興資金を得るために、あの国を襲っているのかも知れんな」 テツヤ「艦長、どうします?」 ダイテツ「救いを求めている者を見過ごすわけにはいかん。最大戦速でリクセント公国へ向かえ」 テツヤ「はっ!」 暗転 リクセント公国 ジョイス「王女! どこにいらっしゃるのですか!?」 ジョイス「シャイン様、どうかお返事を! いい加減になされませんと爺は怒りますぞ!」 シャイン「…慌てすぎです、ジョイス。王族たるもの、いかなる時も堂々と…でございますのよ」 ジョイス「それどころではありません! コロニー統合軍の残党が、城を包囲しておるのですぞ!」 ジョイス「早くここからお逃げ下さいませ!」 シャイン「爺…不届き者の狙いは、この私…そうではございませんか?」 ジョイス「そ、それは…」 シャイン(怒り)「ならば…退けません。お父様の代わりに、この国を守ってみせたりしますわ」 ジョイス「よろしいですか、王女。敵が要求しているのは、我が国の金塊だけではございません」 ジョイス「彼らは御身の引き渡しを要求してきているのですぞ」 ジョイス「金塊など彼らにいくらでもくれてやりましょう…ですが、正統な継承者である王女だけは…」 シャイン(怒り)「この程度でビビる…あ、え~と、怖じ気づく私ではございません…!」 シャイン(怒り)「理不尽極まりない侵略に屈するようでは、ハウゼン家の名を名乗れなくなりますもの…!」 ジョイス「ですが、現実は甘くはございませぬ。状況は圧倒的に不利…」 ジョイス「これより防衛隊の面々も決死の覚悟で王女様を脱出させる所存です」 ジョイス「どうか、ハウゼン大公家の血統…あなた様を守ろうとする彼らの決意をくんでやって下さいませ」 シャイン「…爺。もう一つ…方法がございますわ。私があの者達の下に行きます」 ジョイス「な、何ですと!?」 シャイン「お父様やお母様が愛したリクセントの街…そこに住む人達を失うわけにはいきませんもの」 ジョイス「………」 ジョイス(シャイン様、よくぞご立派になられました…) ジョイス(と、申し上げたいところですが…敵はそれ程甘くはないでしょう…) シャイン「それに…助けは来ます。そんな予感がしたりするの…!」 ジョイス(! もうお気づきに…。やはり…大公家の血は争えぬか…) ジョイス(…あとは救助要請を出した連邦軍部隊に、気骨を持った者がおることを祈るばかり…) 第21話 リトル・プリンセス 敵初期配置出現 テンペスト(DC復興のためとはいえ、年端もいかぬ王女を連れ去らねばならんとは…) テンペスト(何故、アードラーはあんな子供を必要としているのだ?) テンペスト(いや…俺には関係のないこと。このような迷いがあったが故に俺はハガネに敗北したのだ) テンペスト(連邦を打ち倒し、妻と子の無念を晴らすために…もはや手段は選んでいられん) DC兵「テンペスト少佐、公国側から通信が入っております」 テンペスト「…ようやく観念したか」 ジョイス「テンペスト・ホーカー少佐…私はシャイン王女の側近、ジョイス・ルダールと申します」 テンペスト「貴様が誰だろうと構わん。王女の返答を聞かせてもらおうか」 ジョイス「王女は、あなた方の要求を受け入れると申されております」 テンペスト「賢明な判断だ」 ジョイス「その代わり、約束は守って頂きますぞ」 テンペスト「ああ、王女の命は保証しよう。だが、この国の歴史は今日で終わりだ」 ジョイス「な、何ですと!?」 テンペスト「我らDCに歯向かうと、どんな結末を迎えることになるか…」 テンペスト「連邦に今一度、思い知らせる必要があるからな」 ジョイス「そ、それでは話が違いますぞ!」 テンペスト「悪く思うな。全ては我が復讐のためだ」 C軍兵「少佐! 連邦軍の戦艦が接近中です!!」 テンペスト(怒り)「!」 ハガネ出現 テツヤ(怒り)「間に合ったか!?」 テンペスト(怒り)「フッ…俺は運がいい。ここで奴らに出会えるとはな。あの時の屈辱を晴らさせてもらう!」 テンペスト(怒り)「ハガネに告ぐ! シャイン王女、及びリクセント公国国民の命が惜しくば…」 テンペスト(怒り)「直ちに武装を解除し、我らに降伏しろ!」 リュウセイ(怒り)「てめえはあの時の…!」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「…テンペスト・ホーカー少佐…」 リュウセイ(怒り)「人質を取るたあ汚ねえぞ! それがてめえの大義なのか!?」 テンペスト(怒り)「前に言ったはずだ。俺の目的は、連邦への復讐だとな」 テンペスト(怒り)「そして、そのためには手段を選ばん! 要求に応じねば、王女が死ぬことになるぞ!!」 シャイン(怒り)「嘘をおっしゃってはいけません! もう!」 テンペスト(怒り)「何だと!?」 シャイン(怒り)「手出しできるなら、してごらんなさいな! お尻ペンペンでございますわよ!」 ジョイス「こ、これ、シャイン様! はしたないですぞ!」 シャイン(照れ)「あ、あら…私と致しましたことが」 テンペスト(怒り)「おのれ…!」 ジャーダ「…どうやら、連中は、あの元気な姫様に手出し出来ねえみたいだな」 イルム「だが、速攻でケリをつけた方がいい」 イングラム「よし…移動力の高いPTは、王女の救出に向かえ。残りの機体は敵機を撃墜せよ」 イングラム「王女がいる場所はこのポイントだ」 目的地を指定 リュウセイ(集中)「あそこに行って、お姫様を助けりゃいいんだな?」 イングラム「そうだ。ただし、敵機に先を越されるな」 リュウセイ(集中)「了解!」 テツヤ(怒り)「PT各機、出撃せよ!」 出撃準備 テンペストにダメージを与えたor4ターンEP 敵増援出現 リュウセイ(怒り)「あ、あのバレリオンは!」 リョウト(怒り)「テンザンの機体だ!」 ガーネット(驚き)「あのゲームマニア、まだ生きてたの!?」 ジャーダ(被弾)「コイン入れて、コンティニューでもしたんじゃねえのか?」 テンザン(笑い)「ホ! やっぱりハガネかよ! 意外に早い再会だったな。これで久々にゲームが楽しめるってモンだ」 テンペスト(怒り)「テンザンか。ここへ何をしに来た?」 テンザン「アードラーの命令で少佐を助けに来たのさ」 テンペスト(怒り)「………」 テンザン「そう気を悪くすンなよ。あのジジイにとっちゃ、それだけ例の王女とやらが重要なんだろうよ」 テンペスト(怒り)「…俺の命令には従ってもらうぞ」 テンザン(チッ、ロートル風情がつけあがりやがって…。ま、でも奴をダシにするってのはアリだな) テンザン(笑い)「わかってるっての! んじゃ、お姫様争奪戦…開始だぜ!」 リュウセイとテンザンが戦闘 リュウセイ(怒り)「テンザン! てめえ、生きてやがったのか!」 テンザン(笑い)「当たり前だ。そう簡単に死んでたまるかっつーの。楽しいゲームはこれからだぜ!」 リュウセイ(怒り)「なら、ここでゲームオーバーにしてやる!!」 リョウトとテンザンが戦闘 テンザン(笑い)「ホ! てめえも無事だったらしいな!」 リョウト(怒り)「DC戦争はもう終わったんだ! アードラーに手を貸すのは止めろ!」 テンザン(笑い)「何言ってんだ。俺のゲームはまだ終わってねえっての!」 テンペストのHP30%以下 テンペスト(被弾)「ぐううっ! ひとまず撤退する!」 テンペスト及び敵初期配置撤退 テンペストを撃墜 テンペスト(被弾)「な、何ということだ! 王女を手に入れられずに…!」 敵初期配置撤退 テンザンを撃墜 テンザン「ま、今日のところは手勢も少なかったし…再会記念ってことで花を持たしてやっか」 味方が目的地に到達(テンザン、テンペストの台詞は存在している場合追加) エイタ「艦長! 王女の救出に成功したようです!」 ダイテツ(怒り)「よし。残っている敵機を掃討せよ!」 テンザン(被弾)「あ~らら、先を越されたか。アードラーのジジイも最初から俺に任せときゃ良かったのに」 テンザン「ま、こうなったら最低限の仕事だけでもやってくか」 テンペスト(怒り)「おのれ…! こうなったら、ハガネだけでも沈めてみせる!」 敵機が目的地に到達 ジョイス「シャ、シャイン様っ!!」 シャイン(悲しみ)「きゃあああっ!!」 →GAME OVER 敵全滅 エイタ「敵機がリクセント公国の領土外へ撤退して行きます」 ダイテツ「よし…PT隊を先行させ、王女の身柄を確保しろ」 テツヤ「了解です」 ハガネ艦橋 ジョイス「ありがとうございます、ダイテツ・ミナセ中佐。おかげで我が国は救われました」 ダイテツ「いえ。シャイン王女がご無事で何よりです」 ジョイス「本当に、何と御礼を申し上げれば良いやら…」 ジョイス「王女の御身にもしものことがあれば、亡くなられた大公陛下夫妻に申し訳が立ちません」 ダイテツ「では、王女のご両親は…?」 ジョイス「はい…。他国をご訪問中、DCと連邦軍の戦闘に巻き込まれて…」 ダイテツ「…そうですか」 ダイテツ(ワシの孫と同じく、両親を失ったのか…) テツヤ「ところで、王女はどちらに?」 ジョイス「そう言えば、お姿が見えませんな。私がここまでお連れして来たのですが…」 エイタ「王女なら、さっきブリッジから出て行かれましたよ」 ジョイス「な、何と…!」 テツヤ「エイタ、どうして止めなかったんだ?」 エイタ(驚き)「え? 内緒にしてねって言われたんで…」 テツヤ(怒り)「…お前な。責任取って捜してこい!」 エイタ(驚き)「す、すみません!」 ドア開閉音、エイタ退室 ジョイス「も、申し訳ございません。軍艦の中で勝手な行動は慎まれるよう重ね重ね念を押していたのですが…」 ダイテツ「構いません。あの年頃の子は好奇心がおう盛なものですからな」 ジョイス「は、はあ…」 イングラム「ところで、ルダール公…お聞きしたいことがあるのですが」 ジョイス「何でございましょう?」 イングラム「先程の敵部隊はシャイン王女のら致が目的でした。…狙われた理由とは?」 ジョイス「! そ、それは…」 イングラム「劣勢に追い込まれているDCが必要としていることから…」 イングラム「王女の持ち物、もしくは王女そのものに何か秘密があるのは間違いない…」 ジョイス「………」 ジョイス「…わかりました。我が国を助けて頂いたあなた方に、隠していても詮無いこと…」 ジョイス「実は…シャイン様にはある特別なお力が備わっているのでございます」 テツヤ「特別な力?」 ジョイス「はい。その力は代々の大公家に脈々と受け継がれ…シャイン様も例外ではなく」 テツヤ「も、もしかして…超能力や霊能力…の類ですか?」 ジョイス「そうお考え頂いても結構でございます」 テツヤ(ま、またその手の話か…) イングラム(念動力…いや、違うな。あの王女からその資質は感じられない) ジョイス「わかりやすく申しますと…予知能力の一種でございます」 ジョイス「ただ、未来のことが完ぺきにわかるというわけではありません」 ジョイス「しかし、シャイン様のお力は先代よりも遥かにお強いのです」 イングラム(微笑)「興味深い話ですね」 ジョイス「ですが…軍事利用…考えるのもおぞましいのですが、そんなことが出来るとは、とても…」 イングラム「いえ、あながちそうだとは言えません」 イングラム「彼女の力を機動兵器のマン・マシン・インターフェイスに応用すれば…」 イングラム「敵の攻撃を予測・回避する機体を作り上げることが出来ます」 ジョイス「そ、そのようなことが…」 イングラム「DCの副総帥であるアードラー・コッホは、その手の研究に長けた男です」 イングラム「今回はうまくDC残党を撤退させることが出来ましたが…」 テツヤ「我々がこの国を離れれば、奴らが再び王女を狙う可能性もあると…?」 ジョイス「………」 ジョイス「…お願いでございます。どうか、あなた方の手で王女を安全な場所へかくまって頂けませんか?」 ダイテツ「ふむ…。イングラム少佐の話が事実だとすれば…」 ダイテツ「シャイン王女の身柄を、DCやコロニー統合軍に渡すのは避けねばならんところだな」 テツヤ「しかし、艦長。安全な所と言っても…」 ダイテツ「一度、レイカーに相談してみよう」 暗転 ハガネ艦橋 レイカー「…なるほど。事情はわかった」 ダイテツ「ワシとしても、DCやコロニー統合軍が王女を狙う理由が気になるのでな」 レイカー「鬼艦長と呼ばれたお前がそこまで親身になるとはな。孫娘のことを思いだしたのか?」 ダイテツ「ば、馬鹿なことを言うな。歳が違う、歳が」 レイカー「フフ…歳は関係あるまい。では…王女はしばらくの間、極東支部で預かることにする」 レイカー「ここは連邦軍総司令部やEOT特別審議会のあるジュネーブよりは安全だろうからな」 ダイテツ「すまん」 レイカー「それに、Rシリーズや新型機の調整作業もある。ハガネは王女を護衛して日本へ帰還してくれ」 ダイテツ「了解した」 暗転 ブリーフィングルーム アヤ「…結局、お城の中には入れないの?」 ラトゥーニ(眼鏡)「ええ。ハガネはすぐに日本へ出発すると…」 アヤ「そう…残念だわ。リクセント城なら、貴重な美術品とかあったでしょうに…」 リュウセイ「美術品? 何で?」 アヤ(照れ)「実はね、私…美術館巡りとか好きなの。それで…」 リュウセイ「ヘッ、アヤがそんなのに興味を持ってたとは。柄にもねえってのはこのことだな」 アヤ(怒り)「何ですってぇ? それ、どういう意味!?」 リュウセイ(トホホ)「い、いてて! ほっぺたをツネるなって!!」 ガーネット(笑い)「それにしても…あの王女様、可愛かったわねえ」 アヤ(笑い)「ええ。ああいうの、女の子の永遠の憧れだもんね」 リュウセイ「ヘッ、いい歳こいて何言ってんだか…」 アヤ(怒り)「何ですってぇ? そ・れ・はどの口が言ってるのかしら~!?」 リュウセイ(トホホ)「だ、だから、ほっぺたをツネるなって!!」 ガーネット(笑い)「やっぱ、あの年頃の女の子は可愛く着飾らなきゃね」 ガーネット(笑い)「ね、ね、ラトゥーニ。前の服、もう一回着てみない?」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「え…? でも…任務もあるし…」 エイタ「あの~…」 アヤ「あら、どうしたの?」 エイタ「みなさん、シャイン王女を見かけませんでしたか?」 アヤ「いえ…」 ガーネット(驚き)「もしかして、マサキみたいに艦内で迷子になっちゃったの?」 エイタ「え、ええ…まあ…」 暗転 ハガネ格納庫 ライ(怒り)(クロガネ…。エルザムが乗ったあの艦の消息は未だつかめずか) シャイン「そこの者」 ライ(怒り)(父亡き後、あの男は何をしようとしているのだ…?) シャイン(怒り)「これ! ちょっと! ねえってば!」 ライ「…む? シャイン王女…何故、こんな所に?」 シャイン「珍しいからでございますわ。そうだ…あなた、案内なさいませ」 ライ「自分はまだ仕事が終わっていません。他の者にお頼み下さい」 シャイン(怒り)「私はあなたがいいと言っているんでございますのよ!?」 ライ「王女…何でも自分のおっしゃるとおりになるとは思わないことです」 ライ「それがご自分の意志ではなく、家柄や立場から、そういうものだと思っているだけなら…なおさらです」 シャイン(怒り)「な…! 無礼でしょう! あなた! もう!」 ライ「失礼しました。では…」 シャイン「お待ちになって! …あなた、あの…お名前は?」 ライ「…ライディース・F・ブランシュタイン少尉です。失言はお許しを、シャイン王女」 シャイン「ブランシュタイン…あなた、もしかして…あの?」 ライ「…自分はこれで」 ライ立ち去る シャイン(悲しみ)「………」 シャイン(悲しみ)(お父様と…同じこと…言われちゃった…) 暗転 ブリーフィングルーム イルム「諸君、そろってるな? 姿勢を正して俺の話を聞いてくれ」 ジャーダ(驚き)「どうしたんです、中尉? えらくかしこまって…」 イルム「え~、ゴホン。この度、我々に新しい任務が与えられることになった」 ガーネット(驚き)「新しい任務?」 イルム「そう。ここにおわすシャイン・ハウゼン王女を日本まで無事にお連れするという任務だ」 エイタ(驚き)「えっ!?」 リュウセイ(驚き)「マジ!?」 シャイン「そうでございます。リクセントの民達に、迷惑をかけるわけにはいきませんもの」 アヤ「つまり、極東支部で保護する…と?」 イルム「そういうことだ。道中、くれぐれも無礼のないようにな」 リュウセイ「じゃあ、王女様のお相手はライに任せといた方がいいな」 ジャーダ(驚き)「どうしてだよ?」 リュウセイ「だって、あいつ…いいトコのお坊ちゃんだからさ」 ジャーダ「な~る。ライなら、上流階級との接し方もバッチリだってことか」 シャイン(照れ)「ライって…ライディ様のこと?」 ガーネット(驚き)「誰?」 エイタ「…お連れの方ですか? ルダール公」 ジョイス「…はて。シャイン様?」 シャイン(照れ)「ライディ様はライディ様ですわ」 アヤ「リュウ、もしかして…」 リュウセイ「ああ、ライのことだよな」 イルム「まあ…ともかく、頼んだぜ」 シャイン「では、日本までの護衛…お願い致しますわ」 シャイン「さらに退屈しないような旅ならば、なおよしです。特にそこの者…粗相は許しませんよ」 リュウセイ(トホホ)「お、俺? チェッ、ライは様付けだってのにさあ…」 シャイン「文句も許しませんわよ?」 リュウセイ(トホホ)「ト、トホホ…。わ、わかりました…」 ジャーダ(なるほど、それでイルム中尉がかしこまってたってワケね…) ガーネット「さすが王女様、歳の割には命令することに慣れてるわねえ」 アヤ(照れ)「でも、あんな風に言えるのってやっぱり憧れ…かも」 ガーネット「あらら、大尉…やっぱりそっち系?」 アヤ(驚き)「ちょ、ちょっと、ガーネット、そっち系って!?」 暗転 艦内個室 クスハ「…クスハ・ミズハです」 イングラム「入れ」 クスハ(困惑)「あの…。お話って何でしょうか、少佐…」 イングラム「明日からお前にPTシミュレーター訓練を課す」 クスハ(困惑)「え…!? そ、それって…何のために?」 イングラム(微笑)「無論、お前をパイロットにするためだ」 クスハ(悲しみ)「そ、そんな…! 私なんかがどうして…!?」 イングラム「これは命令だ。拒否は認めん。いいな?」 クスハ(困惑)「………」 クスハ(困惑)(……もしかして…私がハガネに乗せられた理由って……) クスハ(困惑)(…だとしたら、私に出来ること…私がしなければならないことは……) 暗転 アースクレイドル イーグレット「…ようこそ、我が聖地アースクレイドルへ」 アードラー「挨拶はいい。ここの建設は進んでおるのか?」 イーグレット「地上との連絡口はほぼ完成したが、地中中核部の隔壁は未だ建設中だ」 イーグレット「さらに、メインコンピューター・メイガスの調整作業も終わっていない」 アードラー「予定より遅れておるな。マシンセルは使えるのか?」 イーグレット「実用化まで、あと1年はかかる」 アードラー「1年後じゃと…? 遅い。そんな時分には、異星人がとっくに地球を征服しておるわ」 アードラー「ええい、ワシが直接ソフィアを問い質す。ここへ呼んで来るのじゃ」 イーグレット「彼女はメイガスにかかりきりでな。ここ数週間、中枢ブロックから姿を見せていない」 アードラー「構わん。DC副総帥であるワシの命令じゃぞ!」 イーグレット「…今、ソフィアの手を止めれば、メイガスに影響が出る」 イーグレット「そうなれば、例の量産機のラインにも問題が発生するが…それでもいいのか?」 アードラー「うぬぬ…。ならば、致し方あるまい」 アードラー「あれは王女の力同様、ワシの世界征服計画にとって必要不可欠なものじゃからな」 イーグレット「下らんな。小娘の力をあてにするなど…」 アードラー「何とでも言うがいい。それに、王女の行き先が日本だということはわかっておる」 イーグレット「スパイからの情報か」 アードラー「うむ。後は奴の働き次第じゃな」 →22r『R-1対アルトアイゼン』 22r『R-1対アルトアイゼン』 極東支部基地 一般兵「ハガネ、基地内に進入。地下ドックのハッチを開放。スタッフは係留作業を開始せよ」 レイカー「ハガネ到着後、ダイテツを私のオフィスまで来させてくれ」 サカエ「了解です」 暗転 極東支部基地 ダイテツ「DCとコロニー統合軍の残存部隊が、戦力を一ヵ所に結集させつつあるだと?」 レイカー「ああ。ノーマン・スレイ少将からの情報だ」 ダイテツ「アイドネウス島以外に、彼らの戦力拠点となり得る場所があるというのか?」 レイカー「…ダイテツ、お前は『プロジェクト・アーク』のことを知っているか?」 ダイテツ「ああ。EOTI機関のソフィア・ネート博士が提唱した、種の保存計画のことだな」 ダイテツ「確か、月地下深部に巨大な人工冬眠施設『ムーンクレイドル』を建設し…」 ダイテツ「一握りの人間を百年単位で冷凍睡眠させ、異星人の侵略をやり過ごすという内容だった」 レイカー「そうだ。そして、建設中のムーンクレイドルは、ヒリュウ改の活躍により難を逃れた」 ダイテツ「ならば、DCやコロニー統合軍残存部隊の戦力拠点にはなるまい」 レイカー「では…ムーンクレイドルと同規模の施設が地球にあったとしたら?」 ダイテツ(驚き)「! それは本当か?」 レイカー「噂の域を出ておらんがな。だが、事実だとすれば我々にとってクロガネ以上に大きな脅威となる…」 ダイテツ(驚き)「………」 レイカー「いずれにせよ、お前達はRシリーズと新型機の調整作業に目処が付くまで…」 レイカー「この基地に駐留してくれ」 ダイテツ「わかった」 暗転 極東支部基地 イングラム「俺に話とは何だ?」 リュウセイ(集中)「クスハのことだ。あいつをハガネから降ろしてやってくれ」 イングラム「それは出来ん」 リュウセイ(集中)「どうしてだよ? もうあいつをハガネに乗せる理由なんてないはずだろ!」 イングラム「彼女はお前と同じ適性を持っている。それが理由だ」 リュウセイ(集中)「何だって…!?」 リュウセイ(集中)「イングラム教官、俺やクスハ…それにリョウトやリオの適性って…」 リュウセイ(集中)「もしかして、R-1に付いてるT-LINKシステムと何か関係があるのか?」 イングラム「………」 リュウセイ(集中)「あのシステムって、いったい何なんだ? 俺達にどんな適性があるって言うんだ?」 イングラム「まだお前がそれを知る必要はない」 リュウセイ(怒り)「な、何だって…? そりゃどういうことだ!?」 イングラム「リュウセイ、5時間後にR-1とR-2の模擬戦闘訓練が予定されている。持ち場に戻れ」 リュウセイ(怒り)「教官!」 イングラム「聞こえなかったのか? 持ち場に戻れ」 リュウセイ(集中)「くっ!」 ドア開閉音、リュウセイ退室 イングラム(微笑)「フッ、さすがに奴も気づき始めたか…」 暗転 極東支部基地 ガーネット「さ…これでいいわよ、ラトゥーニ」 ラトゥーニ(困惑)「…どうしてもこの格好じゃなきゃダメなの?」 ガーネット「当たり前でしょ。王女様のお供をするんだから」 ガーネット「それに、歳も近いし…友達同士みたいにも見えるでしょ?」 ラトゥーニ(困惑)「あんまり意味のないカムフラージュだと思うけど…」 シャイン「そんなことはございません。私と釣り合う格好をしてもらわないと不自然ですもの」 ラトゥーニ(困惑)「こんなフリルのついた服…逆に目立ち過ぎ…」 シャイン(怒り)「お黙りなさいませ! …いいの、似合ってるんだから!」 ラトゥーニ(照れ)「ど、どうも…ありがとうございます…」 シャイン(笑い)「じゃあ、私が国に帰るまではその格好でいてくださいませね」 ラトゥーニ(照れ)「え?」 シャイン「あなたにはそちらの方が似合っていますもの」 シャイン「あと、眼鏡も駄目よ。いかがわしく見えてしまいますから」 ラトゥーニ(困惑)(…この服はいかがわしくないのかしら…) シャイン「何か言いたいことでも?」 ラトゥーニ(困惑)「い、いえ…」 ガーネット「やれやれ…どっちが年上だかわかんないわね」 ジョイス「しかし…ラトゥーニ様にシャイン様のボディーガードをお願いしてしまってよろしいので?」 ガーネット「あ、気にしないで。この子、生身でも強いから」 ガーネット「スーパー・ポリス数人分の働きはするわよ」 ジャーダ「…セキュリティ・ポリスだっつーの」 ガーネット「この際、どっちだっていいじゃないの」 シャイン(笑い)「…期待しています。さ、ラトゥーニ…参りましょう」 ラトゥーニ(困惑)「は……はい」 ドア開閉音、リオ入室 リオ(笑い)「あら?」 リョウト(笑い)「みんなして何をやってたんですか?」 ジャーダ「王女様が、お忍びで東京支庁の偉いさんと会うことになってな」 ジャーダ「そこで、ラトゥーニをボディーガード役に仕立て上げたってワケさ」 リオ「なるほど…。それでまたラトゥーニがあの格好を…」 リョウト「ボディーガード…。じゃあ、ラトゥーニも格闘技か何かをやるんだ…」 ジャーダ「も?」 リョウト「い、いえ…何でもありません。ところで、少尉達も一緒に行くんですか?」 ジャーダ「いや、俺はガーネットの買い物に付き合わされるんだ」 ジャーダ「おかげで、せっかくの休暇だってのに…」 ジャーダ「ロア&エミィの終戦記念ライブに行けなくなっちまった」 ガーネット「あ~ら、別に無理して付き合ってくれなくてもいいわよ」 ガーネット「その代わり、後でどういう目に遭うか…わかってるわよねえ?」 ジャーダ(驚き)「いえ、喜んでお供させて頂きます…!」 リョウト「あの、少尉。参考までに…どういう目に遭わされるんですか?」 ジャーダ「とても口じゃ言えねえ。お前も気の強い女にゃ気をつけろよ」 リョウト「気の強いって…」 リオ「どうしたの、リョウト君?」 リョウト(悲しみ)「い、いや、別に…」 ジャーダ「それより、お前はどうすんだ? 実家に帰るのか?」 リョウト「いえ、色々とワケありで、帰りたくないんです。道場を継げって父さんや姉さん達がうるさいし…」 リオ「道場って?」 リョウト(笑い)「い、いや、何でもないよ」 リョウト(悲しみ)(僕の実家が空手の道場をやってるなんて…リオが知ったら、また勝負を挑まれかねないよ…) リオ(笑い)「変なの。じゃあさ、クスハも誘って横浜の中華街へ行かない? おいしい物でも食べましょ」 リョウト「でも、彼女…特別任務があるって言ってたよ」 リオ「特別任務…?」 暗転 SRX計画ラボ ロバート(怒り)「R-GUNの最終調整をやれだって!? 本気か!?」 イングラム「ああ。間もなく月から輸送されて来る」 ロバート(怒り)「無茶を言わないでくれ。ただでさえ、今までの遅れを取り戻すのに精一杯なんだ」 ロバート(怒り)「R-2と弐式のテストだって満足に出来ていない。その上、R-3はまだ起動すらしていないんだぞ」 イングラム「R-3とアヤはケンゾウ・コバヤシ博士に預ける。お前はR-GUNに専念してくれ」 ロバート(怒り)「だから、無茶を言うな。あれはRシリーズの中で、一番不安定な機体なんだぞ!」 ジョナサン「そうだな。データを見る限りじゃ、わがままで気まぐれな美女という感じだな」 ジョナサン「だが、それだけに御する楽しみがあるんじゃないのか? ん?」 ロバート(怒り)「そんなマニアックな…」 イングラム「R-GUNは、すでにヴィレッタとラーダの手によって起動に成功している」 イングラム(微笑)「後は最終調整だけだ」 ロバート(怒り)「それにしたって人手が足りなさすぎる!」 イングラム「心配は無用だ。月のマオ社から応援を呼んである」 ロバート(怒り)「応援!?」 ドア開閉音、カーク入室 カーク「久しぶりだな、ロブ」 ロバート(怒り)「カーク! 応援って、お前のことか?」 カーク「そうだ。私では不服か?」 ロバート(怒り)「そ、そんなことはないが…それでも、R-2やR-GUN、弐式を同時に仕上げるのは…」 イングラム「カークはどう思う?」 カーク「ここへ来る前にレポートを読ませてもらった。問題は多いが、荒療治をすれば不可能な話ではない」 ロバート(怒り)「荒療治って、まさか…」 カーク「だが、R-2と弐式は戦闘データがほとんどない状態だ。それはどうクリアするつもりだ?」 イングラム「心配は無用だ。データ収集に最適な対戦相手を用意してある」 ロバート(怒り)「対戦相手だって? いったい何を企んでいるんだ?」 イングラム(微笑)「直にわかる」 ロバート「少佐がそういう答え方をする時って、大概ロクでもないことを考えてるんだよな…」 イングラム(微笑)「フッ…」 ジョナサン「ところで少佐…弐式のテストパイロットは決まったのか?」 イングラム(微笑)「問題はない。そちらもすでに手配済みだ」 第22話 R-1対アルトアイゼン 味方中立初期配置出現 ハンス「よろしいのですか、司令? 調整段階の機体で、今回のような模擬戦を行うなど…」 レイカー「構わん。RシリーズやGシリーズの運用に関しては、全てイングラム少佐に任せてある」 レイカー「それとも、君は彼がこの基地へ戻って来ることに異論があるのかね?」 ハンス「もちろん…あの男は不幸を呼びますからな。出来れば永久追放処分にしたいところです」 リュウセイ「こちらR-1、各部チェック終了。起動する!」 カーク「ライ、エンジンの出力を25%以下にキープすることを忘れるな」 ライ「了解。R-2、起動する」 オペレーター「R-2の起動を確認しました」 ロバート「とりあえず、動くには動いたか。後は模擬戦闘がまともに出来るかどうか…」 カーク「出力の安定度は低いが、かつてのヒュッケバインよりはマシだ。ライなら大丈夫だろう」 ロバート「他人事のように言うね。それより、弐式のパイロットのことはリュウセイ達に伝えてあるのか?」 イングラム「まだだ」 ロバート(怒り)「な、何だって!?」 イングラム「今回の模擬戦は突発的な事態への対処訓練も兼ねているのでな」 ロバート(怒り)「そんな無茶な!」 イングラム「指揮車より各機へ。イレギュラーであるが、模擬戦闘に新型機を参加させる」 ライ「…イングラム少佐、そのような話はブリーフィングで聞いていませんでしたが」 イングラム「だから、イレギュラーだと言った」 ライ(怒り)(臨機応変に対応してみせろということか…) リュウセイ(集中)「………」 ライ「どうした、リュウセイ? 具合でも悪いのか?」 リュウセイ「何でそんなことを聞くんだよ?」 ライ「いつものお前なら、新型機を見て大喜びするはずだからな」 リュウセイ「そ、そりゃ、新型機は楽しみだけどよ…」 ライ(怒り)「…何かあったのか?」 リュウセイ「べ、別に。それよりさ、アヤはどこに行ったんだ? 訓練前から姿を見てねえけど…」 ライ「別任務があって、外出中だと聞いているが…」 オペレーター「指揮車よりG2へ。マニュアル操作で上体を起こして下さい」 ライ「リュウセイ、新型機が起動するぞ」 リュウセイ「!」 グルンガスト弐式出現 リュウセイ(集中)「あれは…グルンガストの新型か…!」 オペレーター「G2、上体の揺らぎが大き過ぎます。機体重心位置に注意して下さい」 クスハ(怒り)「は、はいっ!」 リュウセイ(驚き)「!」 リュウセイ(驚き)「ク、クスハ!? あれに乗ってるのはクスハなのか!?」 イングラム「指揮車よりR-1、R-2へ。G2が定位置に付き次第、模擬戦闘訓練を開始する」 リュウセイ(怒り)「どういうことなんだ、教官! 何でクスハが新型機に乗ってるんだ!?」 イングラム「その質問に答える必要はない」 リュウセイ(怒り)「ふざけんな! 俺にキッチリと説明しろ!!」 クスハ(悲しみ)「やめて、リュウセイ君!」 リュウセイ(集中)「クスハ…!?」 クスハ(困惑)「私は…イングラム少佐に強制されて、このグルンガスト弐式へ乗っているわけじゃないの」 リュウセイ(集中)「何だって…!?」 クスハ(困惑)「だから、心配しないで。私は…自分の意志でここにいるから」 リュウセイ(怒り)「お前、わかってんのか!? グルンガストに乗るってことは、戦争をやるってことなんだぞ!!」 クスハ(困惑)「…わかってるわ。それに私…みんなに守られてるだけなんて…嫌だもの」 リュウセイ(怒り)「何言ってんだ! お前が戦う必要なんてない! 今すぐそいつから降りろ!!」 クスハ(悲しみ)「どうして、リュウセイ君は私の気持ちをわかってくれないの!?」 リュウセイ(集中)「!」 クスハ(悲しみ)「…私だって戦うのは怖いし、嫌よ。でも…」 クスハ(悲しみ)「エアロゲイターとの戦いで、死ななくてもいい人達が死ぬのはもっと嫌! だから、私は…」 リュウセイ(集中)「クスハ……」 警報 オペレーター「高熱源体、急速接近中! 各機、警戒して下さい!!」 リュウセイ(怒り)「何っ、DCか!?」 アルトアイゼン出現 リュウセイ(怒り)「AMじゃねえ! あれはゲシュペンスト…!?」 ジョナサン「あれはアルトアイゼン…どうしてキョウスケがこんな所に?」 キョウスケ(怒り)「この間合い…もらった」 キョウスケ「鉄壁」使用、リュウセイに隣接、リボルビング・ステークでリュウセイを攻撃 キョウスケ(怒り)『止められると思うな…! R-1のパイロット!』 リュウセイ(被弾)『うぐっ! こいつ、ただのゲシュペンストじゃねえ!』 リュウセイ(怒り)「こ、こいつ! 何なんだ、いきなり!?」 キョウスケ「データ以上の反応速度…。どうやら、機体の性能に頼っているわけではないらしいな」 リュウセイ(怒り)「何!?」 ライ(怒り)「気を付けろ、リュウセイ! 12時方向から新手が来たぞ!」 ヴァイスリッター出現 ライ(怒り)「識別は007-03C…ゲシュペンストMk-Ⅱのカスタムタイプだと?」 ヒュッケバインMk-Ⅱ出現 ライ(怒り)「あれはヒュッケバイン…。だが、機体の形状が違う。もしや、新型か?」 リュウセイ(怒り)「何者なんだ、こいつら!?」 ライ(怒り)「…なるほど。そういうことか、イングラム少佐」 リュウセイ(驚き)「そういうことかって…どういうことだ!?」 イングラム「こちらイングラムだ。これより、模擬戦の内容を変更する」 イングラム「全機、実弾を装填した武器を使用し…」 イングラム「R-1はアルトアイゼン、R-2はヴァイスリッター…」 イングラム「グルンガスト弐式はヒュッケバインMk-Ⅱと戦い、これらを撃破せよ。以上だ」 リュウセイ(怒り)「な、何だって!? 冗談じゃねえぞ!!」 エクセレン「当たんなきゃ、大丈夫! フフフ…もしかして、怖くなっちゃったの、ぼ・う・や?」 リュウセイ(驚き)「ぼ、坊やだとぉ!?」 キョウスケ「エクセレン、茶化すな。R-1のパイロット…命が惜しければすぐにその機体から降りろ」 リュウセイ(怒り)「て、てめえ…マジでやり合おうってんだな!?」 キョウスケ(怒り)「こちらはそういう命令を受けている」 リュウセイ(怒り)「だったら、遠慮はしねえ! 行くぜ!!」 ジョナサン「やはり、アルトとヴァイスに乗っているのはあの二人か…!」 ロバート(怒り)「少佐、どういうつもりだ!? ATXチームとSRXチームを戦わせるなんて…!」 イングラム(微笑)「………」 リュウセイとキョウスケが戦闘(1回目・開始前) キョウスケ(怒り)「接近戦でおれのアルトに勝てると思うな」 リュウセイ(怒り)「ヘッ! 所詮は旧型の改造機だろうが!!」 リュウセイとキョウスケが戦闘(1回目・終了後) キョウスケ(怒り)「あの機体…試作機とは言え、よく保つ。対異星人戦用に作られただけのことはあるな」 リュウセイ(怒り)「チッ、何て瞬発力だ! あいつ、ただの改造機じゃねえぞ!」 リュウセイとキョウスケが戦闘(2回目・開始前) キョウスケ(怒り)「おれの間合いから逃げられると思うなよ…!」 リュウセイ(怒り)「ヘッ、そいつは俺の台詞だ!!」 リュウセイとキョウスケが戦闘(2回目・終了後) リュウセイ(集中)「くっ! あの野郎、場慣れしてやがる!」 キョウスケ「そちらも伊達にDC戦争を生き延びたわけではないらしいな」 ライとキョウスケが戦闘 キョウスケ(怒り)「おれの相手はお前ではないはずだ…!」 ライ(怒り)「だが、リュウセイではこいつに勝てないかも知れん…!」 リュウセイとエクセレンが戦闘 エクセレン(わお)「あらら、相手を間違ってるわよ、ボク!」 リュウセイ(怒り)「ぼ、僕だとぉ!?」 ライとエクセレンが戦闘(1回目・開始前) ライ(怒り)「来たか、白騎士!」 エクセレン(笑い)「うふふ…ヴァイスの力、見せてあげる!」 ライとエクセレンが戦闘(1回目・終了後) エクセレン「ふ~ん、R-2は初めての実戦だって聞いてたけど、なかなかやるじゃない」 ライ(怒り)「機動性は向こうの方が上…しかも飛行可能か。だが、それは俺にとって問題ではない」 エクセレン(笑い)「もう、無理しちゃって。やせ我慢は身体に良くないわよ。だから、早めに勝負を付けてあげる」 ライ(怒り)「そう簡単にはやられん。俺に出会った不幸を呪うがいい…!」 エクセレン(わお)「あららん、キメキメじゃない、色男さん。ふふっ、燃えてきちゃった!」 ライとエクセレンが戦闘(2回目・開始前) ライ(怒り)(あの女…何も考えていないように見えるが、R-2の欠点を踏まえた上での攻撃をして来ている…!) エクセレン(わお)「悪いけど、武器の射程はこっちの方が上なのよね!」 ライ(怒り)「ならば、肉を切らせて骨を断つまでだ!」 エクセレン「あらら…クールなタイプと思ってたけど、割と熱血君なのねえ」 ライとエクセレンが戦闘(2回目・終了後) ライ「なるほど…装甲を犠牲にし、機動力を重視した機体…それ故のテスラ・ドライブと長射程武器か」 エクセレン「ふふっ、私のヴァイスが両刃の剣だってこと、もうバレちゃったみたいね」 エクセレン(わお)「んじゃま、さっさと勝負をつけさせてもらうわね!」 ライ「茶番はよせ」 エクセレン(被弾)「!」 ライ「お前がわざとR-2の動力源から狙いを外しているのはわかっている」 エクセレン(わお)「…なぁんだ、そっちもバレバレだったのね」 ライ「余計なお世話だと言っておこう。それに、手加減をする相手と戦っても実戦データは取れないからな」 エクセレン(わお)「ふ~ん…今回の目的にも気付いてるのね。さっすが、エリート軍人さん!」 エクセレン(わお)「それじゃ、遠慮なくやらせてもらいましょっか!」 リュウセイとブリットが戦闘 リュウセイ(怒り)「クスハには手出しさせねえぞ!!」 ブリット(怒り)「くっ! かかって来るなら、迎え撃つしかない!」 ライとブリットが戦闘 ライ(怒り)「ヒュッケバインの後継機と戦うことになるとはな…!」 ブリット(怒り)「Rシリーズの2号機…! やられてたまるか!!」 クスハとブリットが戦闘(開始前) ブリット(怒り)「グルンガストの量産試作型か! 相手にとって不足はないっ!!」 クスハ(被弾)「!!」 クスハとブリットが戦闘(終了後) クスハ(被弾)「く、うう…」 ブリット(怒り)「あのグルンガスト、どうして反撃して来ないんだ!?」 イングラム「クスハ曹長、何をしている? 反撃しろ」 クスハ(被弾)「み、味方の人に攻撃するなんて…出来ません!」 イングラム「相手を倒さなければ、お前が死ぬだけだぞ」 クスハ(悲しみ)「そ、そんな…!」 ジョナサン「イングラム少佐、今のあの子には無理だ」 ロバート(怒り)「そうだ。こんな馬鹿げた訓練は今すぐやめさせるんだ!」 イングラム「指揮車よりH2へ。G2に再度攻撃を仕掛けろ。大破させても構わん」 ブリット(怒り)「!」 ロバート(怒り)「少佐!!」 イングラム(微笑)「…これは命令だ」 クスハ(悲しみ)「ど、どうして味方の人と戦わなければならないの…!?」 ブリット(被弾)「くっ! いくら命令とは言え、一方的に攻撃するなんて…フェアじゃない!」 クスハ(悲しみ)「う、ううっ…! どうして? どうしてこんな…」 ブリット(怒り)「……!」 ブリット(怒り)「こちらH2! 機体に問題発生! よって、戦闘の続行は不可能です!」 クスハ(悲しみ)「えっ…?」 オペレーター「え…!? こちらでは、異常など確認されていません!」 ブリット(怒り)「以上、通信終わり!」 オペレーター「!? H2、応答して下さい!」 エクセレン(被弾)「あらら…ブリット君、やっちゃったみたいね。若いんだから、もう」 ブリット、中立ユニットへ変化 エクセレンを撃墜 エクセレン(被弾)「わわ、油断しちゃった…! キョウスケ、後はお願いね!」 キョウスケのHP40%以下or7ターンPP リュウセイ(怒り)「何てしぶとい奴だ。こうなったら、急所狙いの一発勝負にかけるしかねえ!」 リュウセイ(怒り)「残ってるエネルギーを、すべてナックルにブチ込むっ!」 リュウセイ「気合」ラ 2使用 キョウスケ「R-1の右手に高エネルギー反応? 最後の一撃を仕掛けてくるつもりか」 キョウスケ(怒り)「面白い。ならば、おれも切り札を出すとしよう」 ロバート(怒り)「動きを止めただと!? な、何を考えてるんだ、あいつは!」 キョウスケ「気合」ラ 2使用 キョウスケ(怒り)「勝負だ、R-1」 リュウセイ(集中)「ヘッ…正面から受け止める気か。大した度胸だ。気に入ったぜ!」 ロバート(怒り)「やめろ、二人とも!!」 エクセレン(笑い)「無理無理。キョウスケってば結構好きなのよね、こういうシチュエーション」 キョウスケ(怒り)「うるさいぞ、エクセレン…」 リュウセイ(怒り)「行くぜ!!」 キョウスケ(怒り)「来い、R-1…!」 リュウセイ、T-LINKナックルでキョウスケを攻撃 リュウセイ(怒り)『一撃必殺っ!』 リュウセイ(怒り)『俺の鉄拳をくらえぇぇぇっ!!』 キョウスケ(怒り)『く…! 左腕を持っていかれたか…!』 キョウスケ、『切り札』で反撃 キョウスケ(怒り)『だが、右腕が残っていれば充分だっ…!』 キョウスケ(怒り)『これがおれのジョーカーだ…R-1!』 リュウセイ(被弾)『ぐあっ!? 全弾ブチ込んで来やがった!?』 イングラム「…両者共、そこまでだ。これで模擬戦を終了する」 リュウセイ(集中)「くっ…くっそぉ…相討ちかよ…!」 キョウスケ「…甘く見た。近接戦で不覚をとるとはな」 リュウセイ「へ、へへ…あんたも手強かったぜ。そうそう、名前は何ていうんだ?」 キョウスケ「…キョウスケ・ナンブ少尉だ」 リュウセイ「キョウスケ…? そっか、あんたがイルム中尉の言っていたビルトラプターの…」 キョウスケ(微笑)「…面白い戦いだった。また手合わせ願いたいな」 リュウセイ「ああ、こっちもな」 →戦闘終了後 キョウスケを撃墜 イングラム「…そこまでだ。これで模擬戦を終了する」 リュウセイ(集中)「な、何とか…勝ったか…」 キョウスケ「…甘く見た。近接戦で不覚をとるとはな」 リュウセイ「へ、へへ…あんたも手強かったぜ。そうそう、名前は何ていうんだ?」 キョウスケ「…キョウスケ・ナンブ少尉だ」 リュウセイ「キョウスケ…? そっか、あんたがイルム中尉の言っていたビルトラプターの…」 キョウスケ(微笑)「…面白い戦いだった。また手合わせ願いたいな」 リュウセイ「ああ、こっちもな。だがよ、今度は手を抜く真似なんてすんなよ」 リュウセイ「そっちが本気を出していたらやられてたのは俺だってこと、わかってんだ」 キョウスケ「了解した、リュウセイ・ダテ曹長……」 →戦闘終了後 戦闘終了後 カーク「ATX計画の機体をぶつけるとは予想外だったが…良い戦闘データを取得できた」 ジョナサン「カーク…マリオン・ラドムが作り上げたアルトアイゼンはどうだ?」 カーク「彼女らしい極端なコンセプトの機体だが…Mk-Ⅲの名を付けようとしただけのことはある」 ジョナサン「ま、アルトとヴァイスはマリオンがお前への対抗心を燃やして作ったPTだからな」 カーク「フッ…そのおかげでR-2のプラスパーツの改良点に関して良いヒントが得られたよ」 ロバート「イングラム少佐…今回のやり方には納得出来ないな」 ロバート(怒り)「あんた、リュウセイやクスハ達を何だと思っているんだ?」 イングラム(微笑)「ただの素材…という答えでは不服か?」 ロバート(怒り)「冗談でもそんなことを言うのはよしてくれ」 ロバート(怒り)「俺はあいつらを殺すためにパーソナルトルーパーを開発しているんじゃない」 イングラム(微笑)「そういう甘い考えではエアロゲイターに勝てんぞ」 ロバート(怒り)「甘くて結構。マシンは壊れたら作り直せるが、あいつらはそういうわけにはいかないんだ」 ジョナサン「私としても、テストパイロットはもっと丁重に扱ってもらいたいね。特に女性は」 イングラム(微笑)「フッ…。作業員へ伝達。各機の修理作業を開始する」 極東支部基地 ブリット「………」 エクセレン(わお)「あら、ブリット君。ここに来られたってことは…怒られただけで済んだのね?」 ブリット「ええ。次は重営倉入りだとクギを刺されましたけど」 クスハ(困惑)「あ、あの…もしかして私と戦わなかったせいで…?」 ブリット(笑い)「い、いや…君のせいじゃないよ。俺が勝手に命令違反をしただけさ」 エクセレン「やれやれ、ブリット君も修行が足りないわねえ。もうちょっと上手く誤魔化したら良かったのに」 ブリット(怒り)「そういう少尉だって、手加減してたのを相手に気付かれてたみたいじゃないですか」 エクセレン(笑い)「いい男には、花を持たせるのが私の主義なの」 ライ「余計なお世話だ」 エクセレン「あら、色男さん…いたの?」 ライ「…ヴァイスリッターとの戦闘データだが、使える物になりそうだ。…極端なコンセプトの機体だけにな」 エクセレン(被弾)「何だかビミョーに嫌味を言われてるような気もするけど…ま、いいわ」 エクセレン(わお)「じゃ、いいデータを作ってあげたお礼ってことで、私をデートに誘ってくれない?」 ライ(怒り)「!?」 エクセレン(笑い)「うふふ…あわてちゃって。かわゆい所もあるのね。あ、ちなみに冗談だから、そこんとこよろしくね」 ライ「………」 ブリット「やめてくださいよ、少尉。恥ずかしいなあ」 エクセレン(わお)「わお! 一目ボレしちゃったクスハちゃんの前だから?」 クスハ「えっ…?」 ブリット「そそそ、そんなことありませんよ!!」 エクセレン(笑い)「あらら、若いわねぇ。ダメダメ、そんな正直な反応しちゃ」 エクセレン(笑い)「こういう時はジョークで返さなくっちゃ。クスハちゃんにバレバレじゃない」 ブリット「…すみませんね。俺、そういうの下手なんで」 暗転 極東支部基地 ジャーダ(笑い)「よう、リュウセイ。戻ったぜ」 ガーネット(笑い)「ほら、ジャーダ! 荷物を部屋に入れるまでがお買い物!」 リュウセイ(喜び)「おわっ、また買い込んだなあ、おい」 ジャーダ(笑い)「おう、Dコンの音楽ソフトをたくさんな。しばらく退屈はしねえぜ」 リュウセイ(トホホ)「まったく…俺達はえらい目にあったっていうのにのんきなもんだぜ」 リオ(笑い)「…ただいま! ふう~、おなかいっぱい…」 リョウト(笑い)「そりゃ、一人であれだけ食べれば…」 エクセレン(わお)「そっちは二人してどこへ行ってたの?」 リョウト「横浜の中華街です…。って、あなたは?」 ライ「…ATXチーム所属のエクセレン・ブロウニング少尉だ」 エクセレン(笑い)「あらん、色男さん…。女教師…が抜けてるわよ?」 ライ「教師…? 少尉は教員免許でも持っているのか?」 ブリット「あ、少尉…。真に受けない方がいいですよ」 ライ「…了解した」 リュウセイ「ところでさ、例の王女様は? ラトゥーニがついてったんだろ?」 ガーネット「そう言えば、あの二人…まだ戻って来てないわねえ」 リュウセイ「ま、ライがいるからそのうち…」 シャイン(笑い)「ああん、ライディ様ぁっ!」 ライ(怒り)「う…!」 リュウセイ(大笑い)「ほら来た! モテる男はつらいねえ、ライ君」 ライ(怒り)「貴様、他人事だと思って…!」 シャイン(照れ)「ご一緒出来なくて、寂しかったですわ!」 ライ「お、王女…。ラトゥーニ曹長がついていたはずでは?」 ラトゥーニ(困惑)「……大変…だった…」 エクセレン(わお)「わお、この娘が噂の王女様ね? かわいいけど、ちょっと無愛想ねえ」 ラトゥーニ(困惑)「…王女はあっち…。ライ少尉に抱きついてる方…」 エクセレン(笑い)「あらん、やっぱり?」 シャイン(悲しみ)「怖かったでございます! 知らない人が、私を…!」 ライ「知らない人…?」 ガーネット「んもう、ラトゥーニ…しっかりボディーガードをやらなきゃ駄目じゃないの」 ラトゥーニ(困惑)「…話を聞いて。見知らぬ他人についていくのは王女の方…連れ戻すこと数十回…」 ライ「王女…どういうことです?」 シャイン(困惑)「そ、そんなことありません! 私、そんなはしたないことは致しませんもの!」 シャイン(困惑)「ライディ様は…信じてくださいますわよね…?」 エクセレン「あらん、さすが色男。守備範囲の広さはさすがねえ」 ブリット「少尉、失礼ですよ!」 エクセレン「失礼も何も、見たまんまじゃなぁい?」 ライ(怒り)「…何をどう見れば、そういう判断が出来るんだ?」 リュウセイ「見たままだからだろ?」 ライ「………」 暗転 極東支部司令部 キョウスケ(微笑)「お久しぶりです、司令。ATXチーム隊長代理、キョウスケ・ナンブ少尉…」 キョウスケ「ATX計画の機体3機とR-GUN…分解状態ですが…確かにこの基地へ届けました」 レイカー「うむ。無理をさせてすまなかったな、少尉」 キョウスケ「いえ。おかげで自分達も貴重な戦闘データを得られました」 レイカー(ふふ…ずいぶんと成長したようだ) レイカー「では、お前達の機体の修理は最優先でさせる。他に何か必要な物があったら言ってくれ」 キョウスケ「ご配慮感謝します」 ハンス「…久しぶりだな、キョウスケ・ナンブ少尉。古巣へ戻って来た気分はどうだ?」 キョウスケ「………」 ハンス「フン…。相変わらず悪運だけは強いようだな」 キョウスケ「…それだけで生き残ってきたつもりはありません」 ハンス「そういう生意気な態度も相変わらずで結構だ」 ハンス「まあ、いい。ヒリュウ改では好きにやっていたのかも知れんが…」 ハンス「私の下へ戻って来た以上、そうはいかんぞ」 レイカー「ハンス中佐…ATXチームは、しばらくの間ハガネに所属させる」 ハンス(怒り)「な、何ですって? それは危険です!」 レイカー「ほう…何故かね?」 ハンス「彼らは連邦軍を裏切り、DC側についたゼンガー・ゾンボルト少佐の部下だった連中です」 ハンス「いつ何時、あの男と通じて我々から離反するかわかりませんぞ」 レイカー「だが、彼らが所属していたヒリュウ改のレフィーナ艦長から、特にそういう報告は受けていない」 ハンス「しかし…」 レイカー「今は少しでも戦力が欲しい時だ。君の申し出は却下する」 ハンス「…司令のご命令とあらば…」 警報 レイカー「む…?」 キョウスケ(怒り)(AAAクラスの警報…? いや、それよりもグレードが高い…) レイカー「何ごとか!」 サカエ「司令! コルムナから、L5宙域に大規模な重力震が発生したとの報告が!」 レイカー「!」 暗転 L5宙域 SF-29ランゼン出現 連邦軍兵「キャメルE1よりソッピース7! キャメルE1よりソッピース7へ!!」 連邦軍兵「ラグランジュ5宙域に超巨大質量の物体出現!」 連邦軍兵「繰り返す、ラグランジュ5宙域に超巨大質量の物体出現! コルムナでも探知出来るだろう!?」 ネビーイームを指定 連邦軍兵「あれはスペースデブリなんかじゃない! コロニー並に大きい! それに、明らかに人工物だ!!」 連邦軍兵「…本当だ! 今、映像を送る! まず、それを見てから…」 連邦軍兵の周囲にイルメヤ出現 連邦軍兵「! こ、こいつらは…エアロゲイターの…!?」 連邦軍兵「う、うわああああっ!!」 SF-29ランゼン爆発 暗転 自動惑星ネビーイーム アタッド「レビ様、自動惑星ネビーイーム…予定どおり空間転移を完了しました」 レビ「…あれが地球か…」 ガルイン「………」 アタッド(笑い)「これであたし達の長い旅がようやく終わるってもんさね。アハハハ!」 ガルイン「…チ…キュ…ウ…」 レビ(冷笑)「地球人類よ…審判の時は来た」 レビ(冷笑)「これより…この私、レビ・トーラーがお前達に最終地獄を見せてやる」 →23『ネビーイーム出現』 23『ネビーイーム出現』 第23話 ネビーイーム出現 ヒリュウ改出現 ショーン「レフィーナ艦長、本艦は偵察機が消息を絶ったホワイトスター宙域に到達しました」 レフィーナ「ホワイトスター?」 ショーン「あの巨大物体に付けられたコードネームです。先程、連邦軍の参謀本部から通達がありました」 ネビーイームを指定 レフィーナ「なるほど…わかりやすくて良いコードネームですね」 レフィーナ「では、ユン…。消息を絶った偵察機の探索を開始して下さい」 ユン「了解です、艦長」 警報 レフィーナ(驚き)「何です!?」 ユン「ホワイトスター方面より、本艦へ急速接近する物体を感知! 照合するデータ、なし!」 レフィーナ(驚き)「えっ…!?」 敵初期配置出現 レフィーナ(怒り)「あれは…!?」 ショーン「AGX-02、スパイダーですな。前の航海でも遭遇したことがあります」 レフィーナ(驚き)「なら、ホワイトスターは彼らの要塞…?」 ショーン「おそらくは。そして、偵察機は彼らによって撃墜されたと思われます」 レフィーナ(驚き)「……!」 ショーン「では、艦長…いかがなさいますか?」 レフィーナ(怒り)「総員、第1種戦闘配置! カチーナ小隊とジガンスクードに出撃命令を出して下さい!」 レフィーナ(怒り)「ただし、命令あるまで交戦は禁止します!」 ショーン「賢明なご判断です、艦長」 味方初期配置出現 タスク「やれやれ…。いきなり敵さんの本拠地へブチ込まれるたあツイてねえな」 カチーナ「へっ、怖じ気づいたのか? だったらジガンスクードから降りな。代わりにあたしが乗ってやるさ」 タスク「別にビビってるわけじゃねえッスよ。運試しにゃちょうどいいって思ってるくらいだし…」 タスク「ジガンの操縦は俺に一日の長がありますからね」 タスク「それに、中尉には専用カラー機があるじゃないスか。しかも、エース御用達のカラー機」 タスク(笑い)「あ~、う~らやまし~、専用カラ~」 カチーナ(怒り)「…てめえの血でジガンをあたし専用カラーに塗る」 ラッセル(困惑)「ま、また滅茶苦茶言ってる……」 カチーナ(怒り)「オクト1より各機へ! 今からあたしが突破口を開く!」 カチーナ(怒り)「残った敵の始末はお前達に任せるぜ!」 ラッセル(怒り)「ちゅ、中尉! そんな命令は艦長から出ていません!」 カチーナ(怒り)「うるせえ、現場の判断だ! ガタガタ言うと、ジガン塗るのにてめえの血も使うぞ、ラッセル!」 タスク(被弾)「ほ、本気だったのかよ!」 ラッセル(怒り)「し、しかし、カチーナ中尉!」 カチーナ(怒り)「先手必勝! グダグダやってて、後手に回るのは面白くねえだろうが!」 ラーダ「カチーナ、私達の任務は敵データの収集よ」 ラーダ「それに、今はヴィレッタ達だけでなく、キョウスケやエクセレン達もいないんだから…」 カチーナ「だからこそだ。少ない戦力を補うためにゃ、これしか手がないじゃないのさ!」 ラーダ「敵の詳細な戦力は依然不明なままよ。どんな攻撃があるかもわからないのよ?」 ラーダ「だから、データを集めつつ相手の出方を見た方が…」 ラッセル「自分もラーダさんの言うとおりだと思いますけど…」 タスク「人数少なくなって気合入ってるのはいいけど、ちょっと入り過ぎじゃあ…」 カチーナ(怒り)「根性入れずに戦って勝てる相手じゃねえ! 連中はエアロゲイターなんだぜ!?」 タスク(怒り)「でも、がむしゃらに突っ込んだって勝ち目はねえッスよ!」 ラーダ(笑い)「そうだわ、カチーナ…。こんな時に気持ちが落ち着くいい方法を教えてあげる」 タスク「い、いい方法って…まさか、ヨ、ヨガ?」 ラーダ(笑い)「ええ、そうよ。水魚のアサナって言ってね…精神統一にとても効果があるの」 カチーナ(怒り)「あたし達を戦闘不能にする気かよ! おら、行くぜ!」 カチーナ敵陣へ移動 ラーダ(驚き)「待って、カチーナ!」 タスク「止めたって無駄ッスよ、ラーダ姉さん」 ラーダ「そうねえ。いつものことだし…。じゃあ、私達も行きましょうか」 タスク(怒り)「合点承知!」 レフィーナ(悲しみ)「だ、大丈夫かしら…?」 ショーン「…ふむ。まあ、いつものことですから…後は任せましょう」 敵全滅or3ターンEP 敵増援出現 ユン(怒り)「敵の増援部隊が現れました!」 レフィーナ「このままでは偵察機の二の舞になります。副長、この宙域から撤退しましょう」 ショーン「ですが、現在の位置では味方機の回収が不可能です」 ショーン「それに、敵機を他宙域へ導いてしまう可能性もあります」 レフィーナ(悲しみ)「ど、どうすれば…」 ショーン「それは艦長がお決めになることです」 レフィーナ「………」 レフィーナ「…では、戦闘を続行し、敵の波状攻撃が途切れた所で一気にこの宙域から離脱します」 ショーン「賢明なご判断です、艦長」 ショーン「まあ、いつもどおりですが」 レフィーナ「ユン、カチーナ少尉に本艦の位置まで後退するよう伝えて下さい」 ユン「了解。ヒリュウ改よりオクト1へ! 本艦まで後退して下さい!」 カチーナ(怒り)「冗談だろ!? 敵はまだ残ってるじゃないのさ!」 ユン(怒り)「これは艦長命令です!」 カチーナ(怒り)「現れた敵は全て撃墜する! 結果的にヒリュウ改を守ることにもなるってもんさ! 以上!!」 ユン(怒り)「ちょ、ちょっと、中尉! 艦長、どうします!?」 レフィーナ(悲しみ)「………」 ショーン「仕方ありませんな。こちらからカチーナ中尉を迎えに行くしかないでしょう」 レフィーナ(悲しみ)「はあ…そのようですね」 敵全滅or5ターンEP 敵増援出現 タスク(怒り)「また増援かよ!」 ラーダ(怒り)「敵の本拠地近くだから、しょうがないけど…」 タスク(怒り)「姉さん、そんなノンキなこと言ってる場合じゃねえって。数で押し切られたらヤバイぜ、俺達!」 ラッセル(怒り)「カチーナ中尉、これ以上は無理です! ヒリュウに戻りましょう!」 カチーナ(怒り)「まだだ! まだ戦えるぜ!」 タスク(怒り)「だから、そんなこと言ってる場合じゃねえッスよ!」 カチーナ(怒り)「ここで下がったら、不完全燃焼でストレス溜めるだけだ。下がりたきゃ、お前達だけ下がれ!」 タスク(悲しみ)「やれやれ、こんな時にキョウスケさんやヴィレッタさんがいてくれりゃあ…」 念動感応 タスク(被弾)「う…!?」 ラーダ(集中)「これは…? タスク、あなたも感じた?」 タスク(怒り)「あ、ああ。何かモーレツにヤな予感がする…!」 ユン(怒り)「艦長! 重力震反応を感知しました!!」 レフィーナ(怒り)「敵の増援ですか!?」 ユン(怒り)「いえ、違います! これは…!」 グランゾン出現 レフィーナ(驚き)「! あれは…!!」 レフィーナ(驚き)「ハガネからの報告書にあった、DCのグランゾン…!」 ユン(怒り)「どうしてこんな所に!?」 ショーン「むう…」 タスク(悲しみ)「やれやれ…。嫌な予感、大当たりだぜ…」 カチーナ(怒り)「ヘッ、DCならあたし達の敵! 攻撃を続行するぜ!!」 シュウ「おやおや、勘違いをされては困りますね」 カチーナ(怒り)「勘違いだと? もうDCとは関係ないとか言うんじゃないだろうな!?」 シュウ「ええ」 カチーナ「…ふざけるな。もう少しマシな嘘をつけよ」 カチーナ(怒り)「ビアンかマイヤーの仇討ちだ…ぐらいがわかりやすくてオススメだぜ?」 シュウ「やれやれ…。やはり、地上にはこの手の人種が多いようですね」 シュウ「いいですか? 私はあの二人よって選ばれた戦力であるあなた方を助けに来たのです」 カチーナ(怒り)「助けだぁ? はい、ありがとうございます…とでも言って欲しいのかよ!」 ショーン「いや、あながち嘘とは言えませんな」 カチーナ(被弾)「!?」 ショーン「ですが、本当の目的はホワイトスターの様子見…とまあ、そんなところでしょう」 シュウ(冷笑)「さすがはダイテツ・ミナセ中佐の右腕と呼ばれたお方…理解が早くて、助かります」 ショーン「いえいえ。どうか我々などお気になさらず、そちらの目的を果たして下さい」 カチーナ(被弾)「おいおい、副長! タンカ切ったあたしの立場も考えてくれよ!」 ショーン「まあまあ。立場を気にして戦争をしているわけではありませんので」 ショーン「ただし、シュウ・シラカワ博士…」 ショーン「我々と一戦を交えるおつもりなら、それ相応の覚悟をして頂くことになりますが」 シュウ「…いいでしょう」 シュウ(怒り)(では、確かめるとしましょうか…) シュウ(怒り)(あのホワイトスターにいる異星人達が…) シュウ(怒り)(…どこの世界から来た者であるかということを……) グランゾン出現後のEPまでに敵全滅 ユン(怒り)「敵機、撤退しました!」 ショーン「こちらも撤退するなら今の内ですな」 レフィーナ「でも、グランゾンが…」 ユン(怒り)「艦長、この宙域に接近して来る機体を探知! 凄まじいスピードですっ!!」 レフィーナ(驚き)「!」 シュウ(冷笑)「フッ…やはり現れましたね」 サイバスター出現 レフィーナ(驚き)「あ、あの機体は…!」 マサキ(怒り)「ようやく見つけたぜ、シュウ! 今日こそ決着をつけてやる!!」 シュウ「マサキ…あなたは本当に成長しない人ですね」 マサキ(怒り)「うるせえ! 行くぜ!!」 シュウ「せっかくですが、あなたと戦うつもりはありません。それに、目的も達成しましたのでね」 マサキ(怒り)「てめえの都合なんざ知るか!」 シュウ「やれやれ…そういうところも相変わらずですね」 シュウ「目の前の事柄にばかり気を取られて、大局を見ようとしない…」 シュウ「それでよく魔装機神の操者が務まるものです」 マサキ(怒り)「てめえにそんなことを言われる覚えはねえ!!」 レフィーナ(驚き)「待って下さい! マサキさん、私の話を聞いて下さい!」 マサキ(驚き)「!? 何だ、あんたは!?」 レフィーナ「ヒリュウ改艦長、レフィーナ・エンフィールドです」 レフィーナ「マサキさん、あなたとシュウ・シラカワ博士の間に何があったか知りませんが…」 マサキ(怒り)「だったら、口をはさまないでくれ!!」 レフィーナ(悲しみ)「す、すみません…!」 レフィーナ(悲しみ)「で、でも…今は地球人同士で争っている場合ではないのです…!」 マサキ(被弾)「………!」 レフィーナ(悲しみ)「見てのとおり、エアロゲイターが本格的な地球侵攻を開始しつつあるのです」 レフィーナ(悲しみ)「彼らから地球を守るために…今は我々で力を合わせなければならないのです」 マサキ(怒り)「もっともなご高説だけどよ、シュウはいつ俺達を裏切るかわからねえんだぞ!」 マサキ(怒り)「あんた達、俺のことを知ってんなら、南極事件の話だって聞いてんだろうが!」 レフィーナ(悲しみ)「…それでも、今は…!」 シロ「マサキ、気持ちはわかるけど…あの艦長さんの言うとおりだニャ」 クロ「そうよ。地上でニャにかあったらラ・ギアスにも影響が出るかも…」 マサキ(被弾)「くっ…!」 シュウ「心配はいりませんよ、マサキ。とりあえず、私の今回の目的は果たしましたから」 マサキ(驚き)「何っ!?」 シュウ「それに…しばらくの間、行動を起こすつもりもありません」 シュウ(冷笑)「もっとも、私の言葉を信じるかどうかはあなた次第ですがね、ククク…」 マサキ(怒り)「て、てめえ…!」 シュウ「それでは、ごきげんよう…」 シュウ撤退 マサキ(怒り)「待ちやがれっ!!」 シロ(怒り)「ダメだニャ、マサキ! 追跡不可能だニャ!」 マサキ(被弾)「く…!」 マサキ(被弾)「あの野郎…一体どういうつもりだ…!?」 グランゾン出現後、次ターンPP ユン(怒り)「艦長、この宙域に接近して来る機体を探知! 凄まじいスピードですっ!!」 レフィーナ(驚き)「!」 シュウ(冷笑)「フッ…やはり現れましたね」 サイバスター出現 レフィーナ(驚き)「あ、あの機体は…!」 マサキ(怒り)「ようやく見つけたぜ、シュウ! 今日こそ決着をつけてやる!!」 シュウ「マサキ…あなたは本当に成長しない人ですね」 マサキ(怒り)「うるせえ! 行くぜ!!」 シュウ「そんなことをしている場合ではありませんよ。周りの状況を良く見たらどうです?」 マサキ(怒り)「俺にとっちゃ、てめえは異星人以上に油断のならねえ奴なんだよ!!」 シュウ「やれやれ…そういうところも相変わらずですね」 シュウ「目の前の事柄にばかり気を取られて、大局を見ようとしない…」 シュウ「それでよく魔装機神の操者が務まるものです」 マサキ(怒り)「てめえにそんなことを言われる覚えはねえっ!!」 シュウ「仕方ありませんね。あなたと戦う気はなかったのですが…」 レフィーナ(驚き)「待って下さい! マサキさん、私の話を聞いて下さい!」 マサキ(驚き)「!? 何だ、あんたは!?」 レフィーナ「ヒリュウ改艦長、レフィーナ・エンフィールドです」 レフィーナ「マサキさん、あなたとシュウ・シラカワ博士の間に何があったか知りませんが…」 マサキ(怒り)「だったら、口をはさまないでくれ!!」 レフィーナ(悲しみ)「す、すみません…!」 レフィーナ(悲しみ)「で、でも…今は地球人同士で争っている場合ではないのです…!」 マサキ(被弾)「………!」 レフィーナ(悲しみ)「見てのとおり、エアロゲイターが本格的な地球侵攻を開始しつつあるのです」 レフィーナ(悲しみ)「彼らから地球を守るために…今は我々で力を合わせなければならないのです」 マサキ(怒り)「もっともなご高説だけどよ、シュウはいつ俺達を裏切るかわからねえんだぞ!」 マサキ(怒り)「あんた達、俺のことを知ってんなら、南極事件の話だって聞いてんだろうが!」 レフィーナ(悲しみ)「…それでも、今は…!」 シロ「マサキ、気持ちはわかるけど…あの艦長さんの言うとおりだニャ」 クロ「そうよ。地上でニャにかあったらラ・ギアスにも影響が出るかも…」 マサキ(被弾)「くっ…!」 シュウ「どうするのです? マサキ…」 マサキ(怒り)「俺は…てめえを信用することは出来ねえ…!」 マサキ(怒り)「だが、あのレフィーナって艦長の言ってることは事実だ…」 シュウ「………」 マサキ(怒り)「いいか! 少しでも妙な真似をしやがったら…」 マサキ(怒り)「その時は俺の全てをかけて、てめえを倒す!!」 シュウ(怒り)「…覚えておきましょう」 サイバスター出現後、敵全滅 ユン(怒り)「敵機、撤退しました!」 ショーン「こちらも撤退するなら今の内ですな」 レフィーナ(怒り)「そうですね…。PT各機は直ちに帰艦。本艦はこの宙域より離脱します!」 シュウ「私の出番はここまでですね。後は選ばれた彼らに任せましょう」 マサキ(怒り)「どういう意味だ、シュウ!?」 シュウ「マサキ、これ以上私を追っても無駄ですよ」 マサキ(驚き)「何だと!?」 シュウ「少なくとも…しばらくの間、行動を起こすつもりはありません」 シュウ(冷笑)「もっとも、私の言葉を信じるかどうかはあなた次第ですがね、ククク…」 マサキ(怒り)「て、てめえ…!」 シュウ「それでは、ごきげんよう…」 シュウ撤退 マサキ(怒り)「待ちやがれっ!!」 シロ(怒り)「ダメだニャ、マサキ! 追跡不可能だニャ!」 マサキ(被弾)「く…!」 マサキ(被弾)「あの野郎…一体どういうつもりだ…!?」 ヒリュウ改艦橋 ユン「本艦はホワイトスター宙域からの離脱に成功しました」 レフィーナ「敵の動きは?」 ユン「いえ、沈黙しています」 レフィーナ「とりあえずは無事に逃げられた…というところですね」 ショーン「まだ油断はなりませんぞ。この辺りにはコロニー統合軍の残存部隊もおりますからな」 レフィーナ「ええ…。総員、第3種戦闘配備のまま待機して下さい」 ショーン「了解です」 レフィーナ「それから…マサキさんはこちらの呼びかけに応えてくれたのですか?」 ユン「はい。間もなくサイバスターは着艦コースに入ります」 レフィーナ「では…着艦後、彼をブリッジに通して下さい」 ユン「了解です」 暗転 ヒリュウ改格納庫 カチーナ(怒り)「ラッセル、どうしてあの時、あたしの命令に従わなかった?」 ラッセル(怒り)「そ、それは…」 カチーナ(怒り)「お前の仕事はあたしの後ろを守ることだろうが! それを…」 ラッセル(怒り)「し、しかし…」 タスク「そりゃあんまりッスよ。それに、中尉だって艦長の命令に違反してたじゃないッスか」 カチーナ「…後で百…いや、千叩きだ」 タスク(被弾)「ゲ! そ、そんなに!?」 ラーダ「ねえ、カチーナ。キョウスケのATXチームやヴィレッタがいるならともかく…」 ラーダ「私達だけじゃ、出来ることは限られてるわ」 カチーナ(怒り)「だからこそ、あたし達がやらなきゃならないんだろうが!」 タスク「わかったッスよ。…まったく、キョウスケ少尉達が抜けた途端に、どうしたんだ?」 ラッセル(困惑)(中尉…) 暗転 ヒリュウ改艦橋 レフィーナ「…あなたのことはハガネの報告書で知っています」 レフィーナ「それに…一度地上でお会いしましたよね?」 マサキ「さあな。前置きはいらねえ…何が言いたいんだ?」 レフィーナ「報告書の中で、ハガネのダイテツ・ミナセ艦長はこうお書きになられていました…」 レフィーナ「魔装機神サイバスターとマサキ・アンドーは、我々にとって非常に心強い味方だと…」 マサキ(ちぇっ…あのオッサン、ゴツい面に似合わず、そんなこと書いてやがったのかよ) レフィーナ「ここでお会いしたのも何かの縁です。マサキさん…どうか私達に力を貸して頂けませんか?」 マサキ「ああ、いいぜ」 レフィーナ(驚き)「え………」 マサキ「どうしたんだよ? 驚いた顔をして」 レフィーナ(驚き)「い、いえ…。そんな簡単にお返事をもらえるとは思っていなかったので…」 マサキ「ま、あんたがさっき言ったとおり、異星人がマジで攻めて来たとなると…」 マサキ「地球人同士で戦ってる場合じゃねえってことぐらいわかってるぜ」 マサキ「それによ…しばらくはシュウの野郎も動きを見せなさそうだしな」 ショーン「あの口振りでは、事の成り行きを静観するような感じでしたからな」 マサキ「ああ。奴の本当の目的が何なのか気にはなるが、今は地球を守ることが先決だ」 マサキ「だから、あんた達に協力するぜ」 レフィーナ(笑い)「ありがとうございます、マサキさん…」 ユン「艦長、参謀本部のノーマン・スレイ少将より暗号電文が入っています」 レフィーナ「内容は?」 ユン「ヒリュウ改は第4次防衛ラインまで後退し…ハガネと合流せよ、です」 レフィーナ「わかりました」 マサキ(ハガネか…。あいつらと会うのは半年ぶりくらいだな) 暗転 極東支部司令部 ダイテツ「エアロゲイターめ…ついに動き始めたか」 レイカー「今から38分前、ヒリュウ改がホワイトスターから現れた敵部隊と接触した」 ダイテツ「無事なのか?」 レイカー「無論だ。レフィーナ中佐はまだ経験が浅いが、優秀な艦長だ」 レイカー「それに、彼女にはかつて君の副官だったショーン・ウェブリーがついている」 ダイテツ「…自分は艦長にならず、若手を推したか。奴らしいな。それで、我々の任務は?」 レイカー「衛星軌道上からのホワイトスター監視だ」 レイカー「ハガネは直ちに宇宙へ上がり、ヒリュウ改と合流してくれ」 ダイテツ「了解した」 暗転 SRX計画ラボ カーク「R-GUNの組み立て作業は終わったか…」 ロバート「しかし、どうしてラーダとヴィレッタは…」 ロバート「T-LINKシステムなしでメタルジェノサイダーを撃てるように調整したんだろう?」 カーク「イングラムの指示だそうだ。複数のパイロットによって、より多くのデータを取るためにな」 カーク「その代わり、威力は低下し…SRXへの接続も出来ん」 ロバート「R-GUN用のプラスパーツが間に合わない以上、その方がまだマシか…」 ロバート「よし、次はヒュッケバインMk-Ⅱの仕上げだ。ブリットを呼んで来よう」 イルム「あいつならいないぜ」 ロバート「ハガネの打ち上げまで時間がないってのに…一体どこへ行ったんだ?」 イルム「多分、弐式のクスハの所じゃないか?」 ロバート(怒り)「な、何!? まったくもう…これだから若い連中は…」 イルム(笑い)「まあいいんじゃないの。これからは修羅場なんだからさ。束の間の青春って奴だよ」 ロバート「…じゃあ、代わりにMk-Ⅱの調整作業をやってくれ」 イルム(被弾)「うっ…。ヤブヘビだったか」 暗転 極東支部基地 エクセレン(わお)「ふんふん、なるほど…。んふふ~、面白そうじゃなぁい? これからどうする気?」 ガーネット「どっちも応援したいんだけどさ…あの子、見た目以上に鈍感だから」 エクセレン「そうみたいねえ」 ガーネット「正直、どうしようかなあ…って思ってんの」 エクセレン「う~ん…。とりあえずは見守るしかないんじゃない?」 エクセレン(笑い)「結局は本人次第だしね。タイミングってのもあるから、そこを見計らって、ズバッと…!」 ガーネット(笑い)「解決しちゃうわけね? あたし達で」 エクセレン「だから、そこは本人達に任せなきゃ、意味ないって」 ガーネット「ごめんごめん。あたしって、早とちりだから…」 エクセレン「まあ、でも…任せっ放しじゃ、何の進展もないのは事実だけど」 ガーネット「そうねえ。お酒の勢いで押し倒す…なんてあの子達には無理だもんねえ」 エクセレン(笑い)「あらん、もしかして…結構イケるクチ?」 ガーネット(笑い)「自慢じゃないけど、かなりウワズミ…じゃなかった、ウワバミよ」 エクセレン(笑い)「わお! じゃ、今度…飲み比べしましょっか!」 リュウセイ「…あの二人、さっきから何を話し込んでんだ?」 ジャーダ「さあな。女同士で意気投合でもしてんだろ。それよか、そろそろ集合時間だぜ」 リュウセイ「ああ。ところで、アヤがどこへ行ったか知らないか?」 ジャーダ「いや。大尉はまだ基地に帰って来てないのか?」 リュウセイ(集中)(あいつ…一体何をやってんだろう…?) →24『リューネ、そしてヴァルシオーネ』 24『リューネ、そしてヴァルシオーネ』 極東支部基地 ケンゾウ「久しぶりだな、アヤ」 アヤ「ええ、お父様…」 ケンゾウ「ハガネで行っていたT-LINKテストのレポートを読ませてもらった」 ケンゾウ「現状のままでは、R-3の完成が予定より大幅に遅れてしまう」 アヤ(悲しみ)「すみません…。でも、私は今以上の力を出すことは…」 ケンゾウ「R-1の物とは違って、R-3のT-LINKシステムは特別製だ。お前にしか扱えん」 アヤ(悲しみ)「私には無理です…。リンク中にどうしても昔のことを思い出してしまうんです」 アヤ(悲しみ)「あの事故で亡くなってしまったお母様やマイのことを…」 ケンゾウ「あれはお前のせいではない。マイが実験中に力を暴走させ、研究所を吹き飛ばしたのだ」 アヤ(悲しみ)「私達はそうまでしてT-LINKシステムを完成させなければならないのですか?」 ケンゾウ「…すでに異星人の巨大要塞がL5宙域に現れている。あのような物体を破壊するにはSRXが必要だ」 ケンゾウ「そして、SRXが力を発揮するためには…」 アヤ(悲しみ)「…わかっています…」 ケンゾウ「なら、いい。今日より、念動力補助システムを使用してR-3の調整作業を行う」 アヤ「補助システムには誰のデータが?」 ケンゾウ「…お前が生まれる前、特殊脳医学研究所にいた人間だ。ここに資料がある」 アヤ「…サンプル名、ユキコ・ダテ…」 アヤ(驚き)「ダテ? も、もしかして…リュウセイの…!?」 ケンゾウ「………」 暗転 極東支部司令部 オペレーター「ハガネの打ち上げ終了。5分4秒後に大気圏から離脱します」 レイカー「ヒリュウ改は?」 オペレーター「ハガネとの合流ポイントへ移動中です」 サカエ「レイカー司令、参謀本部より暗号電文が入っています」 レイカー「内容は?」 サカエ「最重要機密指定ですので、司令以外の人間には読めません」 レイカー「…穏やかではないな。こちらへ回してくれ」 サカエ「はっ」 レイカー「…………」 レイカー(! 何と…) ハンス(参謀本部からの最重要機密事項か…一体、何だ?) レイカー「すぐに特別機と護衛機の用意をしてくれたまえ。今から私はジュネーブへ行く」 サカエ「連邦軍総司令部へ?」 レイカー「うむ。地球圏防衛会議が急きょ開かれることになった」 レイカー「私はしばらくこの基地を空けることになる。後のこととシャイン王女は君達に任せるぞ」 サカエ「了解です」 ハンス(…司令やハガネが不在…。これはチャンスかも知れんな) 第24話 リューネ、そしてヴァルシオーネ ハガネ出現 テツヤ「艦長、本艦は大気圏を離脱しました」 ダイテツ「機関停止。ここでヒリュウ改を待つ」 テツヤ「了解です」 エイタ「ホワイトスターの映像をキャッチしました。メインモニターに回します」 キョウスケ「直径約40キロの球状要塞か…スペースコロニーの倍以上の大きさだな」 リュウセイ「あいつら、あんな物を隠し持ってやがったのか…」 エクセレン(わお)「まさに『隠し球』って感じ?」 リュウセイ(大笑い)「上手い! 座布団一枚!」 エクセレン(笑い)「わお! もう一声!」 キョウスケ「つまらんことを言ってる場合じゃないぞ、二人とも」 ライ「そのとおりだ」 エクセレン(わお)「あらら…お互い相方のツッコミが厳しくて大変ねえ」 リュウセイ(トホホ)「まったくだぜ」 ライ「…誰が相方だ」 ダイテツ「エイタ、敵の動きは?」 エイタ「いえ、ありません」 ダイテツ「そうか…」 テツヤ「妙ですね。奴らは間髪入れず総攻撃を仕掛けて来るものだと思っていましたが…」 ダイテツ「うむ。地球圏の偵察なら、今までバグスやスパイダーで充分にしておったはずだからな」 キョウスケ「エアロゲイターには何か別の目的があるのでしょうか?」 テツヤ「それを調べるのが俺達の任務だ」 エイタ「艦長、ヒリュウ改が来ました」 ヒリュウ改、サイバスター出現 レフィーナ「お待たせしました。自分はヒリュウ改艦長、レフィーナ・エンフィールド中佐であります」 ダイテツ「ハガネ艦長、ダイテツ・ミナセだ」 ショーン「お久しぶりです。やはり、艦長は宇宙の方がお似合いですな」 ダイテツ「そちらも元気そうで何よりだ」 ショーン「聞いた話では、ハガネの方も美人揃いだとか」 ショーン「いやまったく、お互い環境には恵まれているようで何よりですなあ」 レフィーナ「あの…副長、何を…?」 ショーン「いやいや、こちらの話です」 ダイテツ「…そういう所も相変わらずだな、ショーン」 リュウセイ「なあ、おい…あれってサイバスターじゃねえか?」 エイタ(驚き)「ホ、ホントだ!」 マサキ(余裕)「よう! 久しぶりだな、リュウセイ」 リュウセイ(驚き)「お、お前…なんでそんな所にいるんだ!? もしかして、また迷ったのか?」 マサキ「お前な…俺がしょっちゅう迷子になってると思ってるだろ?」 リュウセイ「違うの?」 マサキ(被弾)「あ、あのなぁ…」 警報 テツヤ(怒り)「何だ!?」 エイタ(驚き)「高速で接近する物体あり!」 テツヤ(怒り)「エアロゲイターか!?」 エイタ(驚き)「ち、違います! 識別はDC! 1機で正面から突っ込んで来ます!」 ダイテツ(怒り)「総員、第1種戦闘配置!」 レフィーナ(怒り)「PT部隊、直ちに出撃して下さい!」 出撃準備 クロ「それにしても、正面から1機で突っ込んで来るニャんて…」 シロ「まるでマサキみたいだニャ」 マサキ「思い切りが良くていいじゃねえか」 マサキ「それぐらいの度胸を持った奴なら、案外DCのお偉いさんかも知れねえな」 ライ(怒り)(もしや、エルザムか…?) ユン(怒り)「DC機、来ます!」 ヴァルシオーネ出現 イルム(被弾)「な…何だ、ありゃ!?」 ブリット(怒り)「キョウスケ少尉! あの機体、女の子の姿をしてますよ!」 キョウスケ「こちらでも確認した。PTやAMではなさそうだな」 エクセレン(わお)「わお、いいんじゃなぁい? 外装だけ引っぺがしてヴァイスちゃんに被せようかしら?」 ライ「…顔が尖るぞ」 イルム「やれやれ…どこのどいつがあんな趣味的なモンを作ったんだ?」 タスク「う~ん…。フィギュアにしたら売れるかも」 リュウセイ(喜び)「か……」 ガーネット(驚き)「カ? また刺されちゃったの?」 リュウセイ(喜び)「可愛い…!」 ガーネット(驚き)「あ、あんたねえ…生身の女の子には興味を示さないクセに…」 エイタ(驚き)「艦長! DC機から通信が入っています!」 ダイテツ「受信しろ」 リューネ(怒り)「ようやく会えたわ、ハガネ!!」 リオ(怒り)「女の子の声!?」 マサキ「誰だ、お前?」 リューネ(怒り)「あたしの名前はリューネ・ゾルダーク! あんた達に殺されたビアン・ゾルダークの娘よ!!」 リョウト(怒り)「! ビアン博士の!?」 マサキ「そういや、あのオッサンは娘がいると言ってやがったな…」 リューネ(怒り)「あんたらにとっては敵だったんだろうけど…」 リューネ(怒り)「あたしにとっては、たった一人の親父だったんだ!」 マサキ(怒り)「!」 リューネ(怒り)「そりゃ、お世辞にもいい親父とは言えなかったさ」 リューネ(怒り)「でもね……カタはつけさせてもらうよ!!」 リョウト(怒り)「そんなことをしたって、何にもならない! 復讐は復讐を呼ぶだけだよ!!」 リューネ(怒り)「知ったようなことをっ!!」 マサキ「へえ、あのビアンのおっさんの娘っていうから、どんないかつい顔の女かと思ってたけど…」 マサキ「お前、結構可愛いじゃないの」 リューネ(驚き)「な……何を言ってる!!」 マサキ(おや、こいつ…意外と純情なんだな) マサキ「ところで…ちょいと聞きたいんだがよ」 リューネ(怒り)「何だ!?」 マサキ「お前、DCのメンバーなのか?」 リューネ(怒り)「…今のDCは親父の作ったものとは違う! あたしはあんなものとは一切関係ない!」 マサキ「だったら、今そこに出現しようとしているのは何だ?」 リューネ(驚き)「えっ!?」 敵初期配置出現 リューネ(怒り)「! あいつらは…」 キョウスケ(怒り)「コロニー統合軍の残存部隊か…!」 カチーナ(怒り)「あのDCの女…! あたし達をワナにはめたのか!!」 キョウスケ「まだそうと決まったわけじゃないが…どうなっている?」 ジーベル「クックック…ここでヒリュウ改とハガネを沈めれば…俺の立場は絶対的なものとなる」 ジーベル「そうなれば、あのゼンガー・ゾンボルトに大きな顔をさせずにすむ」 エクセレン「あらら、ジーベル・ミステル…生きてたのね」 ガーネット「知ってんの?」 エクセレン「まあね。使う手はセコいわ、しつこいわで…女には嫌われるタイプの男って感じ」 ジーベル「リューネ・ゾルダーク、お前がビアン総帥の娘なら、志を共にした我々へ手を貸せ!」 ジーベル「ここでハガネとヒリュウ改を沈め、連邦を倒し…」 ジーベル「我らコロニー統合軍とDCで世界を再統一するのだ!!」 リューネ(怒り)「………」 マサキ「お前、本当にDCと関係ないのか?」 リューネ(怒り)「くどい!! それほど言うんなら証拠を見せてやるよ!」 リューネ、サイコブラスターでSF-29ランゼンを撃墜 ジーベル(驚き)「何!? 貴様、我々を裏切ったか!?」 リューネ(怒り)「裏切りだって!? 裏切ったのはあんただろ!」 リューネ(怒り)「親父の作ったDCやマイヤー総司令のコロニー統合軍は…」 リューネ(怒り)「毒ガスなんて使おうとしなかったはずだよ!」 ジーベル「…何のことだ?」 リューネ(怒り)「とぼけたって無駄さ」 リューネ(怒り)「あんたが毒ガスを使ってコルムナを手に入れようとしたことは知ってるんだからね!」 ライ(怒り)「彼女の話は本当なのか?」 ラーダ(怒り)「ええ…。私達が何とか食い止めたおかげでコルムナは無事だったけど…」 リオ(怒り)「な…何て奴なの! 宇宙ステーションで毒ガスを使うなんて最低よ! 許せない!」 リューネ(怒り)「さあ、どう言い訳するつもりなのさ!?」 ジーベル「フン…。マイヤーやビアンは非情に徹し切れなかったからこそ戦争に敗れて死んだのだ」 ジーベル「だが、俺は違う! 目的のためには手段を選ばん!」 タスク「あらら…こりゃまた悪役お決まりの台詞だな」 エクセレン「なりふりの構わなさなら負けないつもりだけどね」 リューネ(怒り)「あんた達、邪魔するんじゃないよ!」 リューネ(怒り)「あいつらはあたしが仕留めるんだ! あんたらの相手は後でやってやる!」 ジーベル「全機、攻撃開始!」 ジーベル「レオナ・ガーシュタイン少尉、お前は俺の艦を防衛しろ。いいな?」 レオナ(悲しみ)「………」 タスク(怒り)「! あの機体、もしかして……トロイエ隊の隊長にくっついてた…」 エクセレン「そう言えば…統合軍旗艦艦隊との決戦の時、あの子はいなかったわねえ」 タスク(……そうか…。生きてたんだ、あの子……) ライ(怒り)(…レオナ…親衛隊の一員であるお前は、我が父マイヤーの真意を知ったはずだ…) ライ(怒り)(…それでもなお、コロニー統合軍に残るというのか…?) レオナ(悲しみ)(…………) レオナ(悲しみ)(…今のコロニー統合軍に…マイヤー総司令の遺志は存在しない) レオナ(悲しみ)(ユーリア隊長…エルザム少佐…私はどうすればいいのですか…?) 1ターンEP ジーベル「貴様ら、何をしている! さっさと奴らを始末しろ!」 レオナ「………」 レオナ(…あんな男を守るぐらいなら、私はユーリア隊長のように戦って死ぬことを選ぶ) レオナ移動 ジーベル(驚き)「レオナ少尉、どこへ行く!? 貴様の任務は俺を守ることだぞ!」 レオナ「私が命をかけて守る対象はマイヤー・V・ブランシュタイン総司令ただ一人…」 ジーベル(驚き)「何だと!? 上官の命令に逆らう気か!」 レオナ「ええ。このまま生き恥をさらすつもりはなくてよ」 レオナ「私はトロイエ隊の名を汚さぬためにも…ここで戦って死ぬ」 ジーベル(驚き)「き、貴様…!」 レオナ(怒り)「ヒリュウ改、そしてハガネ…私の最期の意地を見せてあげる!」 タスク(怒り)「!!」 ライ(怒り)「レオナ…死ぬ気か…!?」 リューネのHP30%以下 リューネ(被弾)「くっ! こんな所でやられるもんか!」 リューネ「ド根性」使用 レオナを撃墜 レオナ(被弾)「…ここまでのようね。マイヤー総司令、ユーリア隊長…私もそちらへいきます…」 脱出装置作動音 レオナ(怒り)「!? 脱出装置が…! また私だけ生き残るというの…?」 レオナ(被弾)「これが私の運命だというの…?」 ライがレオナを撃墜 レオナ「フッ、最後の相手がライ…あなただとは。皮肉ね」 ライ「俺はお前を殺す気はない」 レオナ(怒り)「! 情けをかけるつもり!?」 ライ「我が父マイヤー亡き今…ここでお前が死ぬ意味はない」 レオナ(怒り)「余計なお世話よ! 私をマイヤー総司令の所へ行かせて!」 ライ(怒り)「あの男がビアンと同じことを考えていたのなら…そんなことは望んでいないはずだ」 レオナ(怒り)「!」 ライ(怒り)「…コックピットブロックを外から強制排除するぞ」 タスクがレオナを撃墜 レオナ(被弾)「…ここまでね。さあ、トドメを刺しなさい」 タスク「悪いけど、負けを悟った奴をなぶり殺す趣味はないんでね」 レオナ(怒り)「! 情けをかけるつもり!?」 タスク「そういうわけじゃないけど、こんな所で死ぬなんてもったいねえぜ?」 レオナ(怒り)「どういう意味!?」 タスク「あんた、運が良かったんだ。でなきゃ、あの戦いで生き残れねえよ」 レオナ(怒り)「私は…ヒリュウ改との最終決戦に参加していなかっただけで…!」 タスク「だから、それも運なのさ。それを無駄にするなんて…もったいねえぜ」 レオナ(怒り)「な、何を…!」 タスク「ま、いいからいいから。コックピットブロックを外から強制排除するぜ」 ジーベルのHP30%以下 ジーベル(驚き)「お、おのれ! 撤退だ! 艦を後退させろっ!!」 ジーベル撤退 ジーベルを撃墜 ジーベル(驚き)「だ、脱出する! 俺の退路を確保させろっ!!」 敵全滅 リューネ「ド根性」使用、中立ユニットから敵ユニットに変化 リューネ(怒り)「さあ、これで邪魔者はいなくなった。ケリをつけさせてもらうよ!!」 マサキ(怒り)「聞け、リューネ! お前の親父は俺達に地球の未来を託したんだ!」 リューネ(怒り)「そんな戯れ言っ!」 マサキ(怒り)「だが! やつの予言どおり異星人が現れた以上、俺達が戦ってる場合じゃねえだろうが!」 リューネ(怒り)「うるさいっ!」 マサキ(怒り)「しょうがねえ! 口で言ってもわからねえのなら!」 リューネを撃墜 リューネ(被弾)「………」 リューネ(笑い)「アハハハ…やっぱり勝てなかったか。でも、これでスッキリした」 リューネ「親父は親父、あたしはあたし。あたし、あんた達が気に入ったよ」 マサキ「リューネ…」 リューネ(ウインク)「特にマサキ、あんた…結構いい男だしね」 リューネ(ウインク)「あたしに可愛いなんて言ってくれたのはあんたが初めてだよ」 マサキ(驚き)「な…何言ってんだ」 リュウセイ「あ、あのさ。一応、俺も…」 ライ「お前が可愛いと言ったのは彼女の機体の方だろうが」 リュウセイ(トホホ)「相変わらずツッコミが厳しいねぇ」 リューネ(ウインク)「ま、あんたらと一緒にいた方が面白そうだしね」 リューネ「それに、あたしも異星人と戦うつもりで木星から帰って来たし…」 リューネ「どう? あたしもハガネに乗せてくれないかな?」 マサキ(驚き)「おいおい、強引な奴だな」 イルム「イングラム少佐…どうします?」 イングラム「いいだろう。今は少しでも戦力が欲しい時だからな。艦長には俺の方から話しておく」 リューネ(ウインク)「さすが、話がわかるね。じゃ、よろしく頼むよ」 ライorタスク以外がレオナを撃墜した場合追加 エイタ「大尉、敵AMから射出されたと思われる脱出用ポッドを発見しました」 テツヤ「パイロットは生存しているのか?」 エイタ「はい」 ダイテツ「回収しろ」 エイタ「了解です」 ブリーフィングルーム タスクがレオナを撃墜した場合 イルム「タスク、お前が救出した敵のパイロット、すごい美人だってな」 タスク「チェック早いッスね。実はそうなんですよ」 タスク(笑い)「あ、でも一番最初に彼女をお茶に誘う権利は俺がもらいますよ」 イルム「ちぇっ、だったら俺が助けときゃ良かったな」 ブリット「タスク…もしかして、彼女が美人だったから助けたのか?」 タスク「んなワケねえよ。でも、そういうことをブリット君には言われたかないねえ」 →共通 タスク以外がレオナを撃墜した場合 イルム「例の敵パイロット、すごい美人だってな」 タスク「チェック早いッスね。実はそうなんですよ」 タスク(笑い)「あ、でも一番最初に彼女をお茶に誘う権利はもらいますよ。先に目を付けたのは俺ッスから」 イルム「ちぇっ、だったら俺が助けときゃ良かったな」 ブリット「あの、そういう問題じゃ…」 タスク「おやおや。ブリット君、他人のことが言えるのかな?」 →共通 共通 ブリット「どういう意味だよ?」 タスク「エクセレン少尉から聞いたぜ。お前、ハガネにいる可愛い子ちゃんを口説いてるんだってな」 ブリット「! そ、そそそ、それは…」 イルム「そういや、ブリット…グルンガスト弐式の調整作業の時もクスハに付きっきりだったよな」 イルム「おかげで俺がヒュッケバインMk-Ⅱの調整を手伝わされたんだぜ?」 ブリット「す、すみません、中尉。でも、自分はそんなつもりじゃ…」 エクセレン(笑い)「んふふ~、別に隠すことないんじゃなぁい?」 ブリット「しょ、少尉!」 エクセレン(わお)「おカタいブリット君も女の子に興味があったのねって、先生、安心してるんだから」 ブリット「先生! お願いですから、他の人に変なこと言わないで下さいよ」 イルム(先生だ?) ブリット「まったく…。捕虜にした女性パイロットの話じゃなかったんですか?」 エクセレン「はいはい。あ、そうそう…そのパイロットって色男さんの従姉妹らしいわよ」 タスク「色男さんって…ああ、SRXチームのライ少尉のことか」 エクセレン「大ピンポンよん。彼、かの有名なブランシュタイン家出身のエリートさんなの」 ブリット(ブランシュタインって…俺達が戦ったコロニー統合軍の総司令官と同じ…?) イルム「ライの従姉妹ってことはきっとドエライ堅物なんだろうなあ。でも、そういうトコがまた…」 エクセレン「あらら…そんなこと言っちゃって大丈夫、中尉? リンさんにバレたら大変ですよぉ」 イルム「お前…あいつのこと知ってんのか?」 エクセレン「モチのロン。天下のマオ社シャッチョーさん、月で会いましたからね」 イルム「あいつ…俺のこと何か言ってなかったか?」 エクセレン「う~ん…。聞かない方がいいかも」 イルム(怒り)「お、おい! そりゃどういう意味だ!?」 タスク(…それにしても、あの子がライ少尉の従姉妹ってことは…いいトコのお嬢様に違いねえな) タスク(う~ん、ますます俺好み…) 暗転 ハガネ艦橋 レオナ「…私を尋問しても無駄です。このまま捕虜になり、生き恥をさらすつもりは毛頭ありません」 レオナ「煮るなり焼くなり、私の処分はお好きにどうぞ」 ダイテツ「…ならば、我々に協力してもらおうか」 レオナ「! 協力…?」 レフィーナ「ええ。ホワイトスターが現れた以上、もはや地球人同士で争っている場合ではありません」 レフィーナ「今こそ連邦軍やDC、コロニー統合軍が力を合わせて地球を防衛しなければならないのです」 レオナ「…甘い考えですね」 レオナ「今のコロニー統合軍やDCの中に、そのようなことを考えている者はほとんどいませんよ」 レオナ(悲しみ)(そう…リリー中佐やエルザム少佐、ゼンガー少佐を除いては…) レフィーナ「では、あなたはどう思っているのです?」 レオナ(悲しみ)「………」 ダイテツ「ビアンやマイヤーの言葉を信じるならば…」 ダイテツ「あの二人を倒した我々は、彼らによって選ばれ、育てられた戦力だと言うことになる」 レフィーナ「そう…。私達はエアロゲイターを倒すための戦力として選抜された…」 レフィーナ「おそらく、総司令部は最終的に私達へホワイトスターの破壊命令を下すことでしょう」 ダイテツ「だからこそ、我々は少しでも多くの戦力を必要としている」 レフィーナ「ですから、コロニー統合軍親衛隊・トロイエ隊の出身であるあなたに力を貸して頂きたいのです」 レオナ「どうせ死ぬなら、異星人と戦って死ね…と?」 ダイテツ「そう受け取ってもらっても構わん」 レオナ「…敵である私を信用できるのですか?」 ダイテツ「ああ。ライディース少尉の口添えもあるのでな」 レオナ(…あの人が…) レオナ「…わかりました。一度は捨てたこの命です。好きに使って下さい」 暗転 ハガネ格納庫 リュウセイ「う~むむむ。見れば見るほど可愛い…。とてもロボットとは思えねえ」 リョウト「この機体…もしかしたら、ヴァルシオンの系列機か何かじゃないかな」 リュウセイ(驚き)「マジかよ!?」 リョウト「うん。サイズは全然違うけど似たような武器を持っているし…」 リューネ(ウインク)「あんたのいうとおりだよ。ヴァルシオーネはヴァルシオンの2号機みたいなものなんだ」 マサキ「だったら、何であんな姿をしてんだ?」 リューネ「あたしが親父に頼んだのさ。でなきゃ、ヴァルシオンに乗せられるところだったからね」 マサキ「別にあれでもいいじゃねえか」 リューネ「だって…あのデザイン、あたしの趣味じゃないもん」 マサキ(だからって、女の子の姿ってのもどうかと思うけどな…) リュウセイ「ふ~ん…親父さんの作ったロボットか」 リューネ「今は形見になっちゃったけどね」 マサキ(悲しみ)「リューネ…」 リューネ「そういう湿っぽいのはなし。親父は親父、あたしはあたしだって言ったでしょ」 マサキ「ああ」 リューネ「それにさ、あんた達に親父を止めてもらって良かったとも思ってるんだ」 リョウト「…どうして?」 リューネ(悲しみ)「力におぼれてしまった人間のたどる道は決まってるからね」 リョウト(悲しみ)「………」 リューネ「あ、ごめんごめん。結局湿っぽくなっちゃったね」 リューネ(ウインク)「そうだ、マサキ…ハガネの中を案内してよ」 マサキ(余裕)「ああ、任せな」 ドア開閉音、マサキ退室 ドア開閉音、リューネ退室 リュウセイ(集中)(…力におぼれた連中のたどる道、か…) リュウセイ(集中)(俺達も下手すりゃ、いずれはビアンみたいに…) リョウト「あのさ、リュウセイ君。あの二人…あのまま行かせて良かったのかな?」 リュウセイ「何で?」 リョウト「だって、マサキ君は…」 リュウセイ(驚き)「そうだった! このままじゃ、迷子が二人になっちまう! 早く追いかけなきゃ!」 暗転 ブリーフィングルーム イングラム「Rシリーズのテストパイロットになりたいだと?」 カチーナ「はい。必ず乗りこなしてみせます」 イングラム「悪いが間に合っている」 カチーナ「しかし、R-2のライディース少尉は別として…」 カチーナ「R-1とR-3のテストパイロットは実戦経験の浅い、素人同然の者だと聞いています」 イングラム「あの2機はそれぞれリュウセイ曹長とアヤ大尉用に調整されている」 カチーナ「ならば、新型のR-GUNを自分に!」 イングラム「…いいだろう。自信があるのなら、いずれ機会を与える」 カチーナ「ありがとうございます。では、失礼します!」 ドア開閉音、カチーナ退室 ラーダ「いいのですか、少佐…」 イングラム「構わん。R-GUNは俺専用の機体として作られたわけではないからな」 ラーダ「そうではなく、カチーナ・タラスク中尉のことなんですが…」 イングラム「見たところ、試作機に執着があるようだな」 ラーダ「ええ…」 ラーダ「腕は確かなのですが、少し協調性に欠け、無鉄砲なところも…。根は悪い人ではないのですが…」 イングラム「そういう人種の扱いは、お前が最も得意とすることだろう?」 ラーダ「それが…最近、私がヨガを教えようとするとみんな逃げるんです」 イングラム「無理なポーズをさせ過ぎたからだろう。ヴィレッタから話は聞いているぞ」 ラーダ(笑い)「あら、そんなことはありませんわ。いつも簡単なアサナしか教えてませんのに…」 ラーダ(笑い)「ほら、こんな感じで。少佐ほどのお方なら、きっと出来ますわ。お試しあれ」 イングラム「悪いが、遠慮しておく」 ラーダ(笑い)「ヴィレッタは、ちゃんとこのアサナをこなしましたわよ?」 イングラム「ヴィレッタが?」 イングラム「ならば……」 ラーダ(笑い)「そうです、そこで足を曲げて…そう…」 イングラム(被弾)「む……これ以上は…」 ラーダ(笑い)「あら、少佐…。意外にお体が固いんですのね」 イングラム「…まあいい。それより、ヴィレッタは月に残ったのか?」 ラーダ「はい。彼女は特別任務があると言って…」 イングラム「そうか…」 イングラム(微笑)(ならば、俺も急がねばならんな…) 暗転 ハガネ艦橋 ダイテツ「極東支部への帰還命令が出ただと?」 テツヤ「はい。先程、連邦軍総司令部から暗号電文が入りました」 ダイテツ「総司令部だと? 発信者は誰だ?」 テツヤ「記述されていません。しかし、コードは間違いなく総司令部のものです」 ダイテツ「ホワイトスターを放っておいて帰還しろと言うのか…」 ショーン「ふむ…。政府筋か、EOT特別審議会の横槍が上層部に入ったのかも知れませんな」 ダイテツ「テツヤ、極東支部のレイカーに確認を取ってくれ」 テツヤ「それが…司令はジュネーブの総司令部へ出向かれているようです」 ダイテツ「………」 レフィーナ「確か、レイカー司令は地球圏防衛委員会のメンバーのお一人ですよね?」 ダイテツ「そうだ」 レフィーナ「あの方がジュネーブへ向かわれたとなると…上層部で何か大きな動きがあったのでは?」 ダイテツ「………」 ショーン「ここは命令に従っておいた方が得策でしょうな」 レフィーナ「うむ。レフィーナ艦長、すぐに極東支部へ帰還するぞ」 レフィーナ「わかりました」 暗転 南米ペルー沖 一般兵「戻られましたか、エルザム少佐。陸はどうでしたか?」 エルザム(微笑)「いい食材を手に入れることが出来た」 エルザム(微笑)「後で調理場を空けるように言ってくれ。新しいメニューを思いついたのでな」 一般兵「はっ。兵達も喜びます」 暗転 クロガネ艦橋 エルザム「それで…連邦軍の動きは?」 一般兵「ハガネとヒリュウ改が地球へ再突入しましたが…」 一般兵「我々のクロガネや、アースクレイドルの所在地に気付いたわけではないようです」 エルザム「そうか」 一般兵「それから、例の声明の整音作業が終了しました。お聞きになりますか?」 エルザム「頼む」 通信音 ???「…レビ・トーラーの名の下、地球人類に告げる…」 ???「現時刻より30日以内に全ての武装を解除し……」 ???「我らに降伏せよ……」 エルザム(驚き)「女の声…しかも、我々の言語で降伏勧告か」 エルザム(被弾)「単純明快な内容からみて、彼らの自信の程がうかがえるな」 一般兵「…エアロゲイターは、我々と同じ様な人間タイプの生命体なのでしょうか?」 エルザム「今までの調査では、そうだと言われている」 エルザム「だからこそ、EOT特別審議会のカール・シュトレーゼマン議長は…」 エルザム「南極コーツランド基地で彼らと極秘裏に会見、そして和平交渉を行おうとしたのだろう」 一般兵「何という愚かな真似を…! EOT特別審議会は地球を異星人に明け渡すつもりだったのですか!?」 エルザム(被弾)「それもまた、人類が生き残る術の一つだ。私は認めんがな」 一般兵「我々も他の残存部隊と合流するか、アースクレイドルへ向かった方がよろしいのでは?」 エルザム「今のDCに、ビアン総帥や我が父の遺志は存在せん。よって、クロガネはこのまま単独行動を取る」 一般兵「………」 エルザム「これより、我らは孤立無援の戦いの中へ身を投じることになる」 エルザム「私の決定に異議のある者は艦から立ち去らせろ」 一般兵「いえ…。このクロガネにそのような者はおりません。皆、少佐にお供する所存です」 エルザム「…すまんな。では、私は調理場へ行く。後は任せるぞ」 一般兵「はっ」 →25『毒蛇の牙』 25『毒蛇の牙』 ジュネーブ ノーマン「ジュネーブまで遠路はるばるご苦労だったな、レイカー・ランドルフ」 レイカー「私までが呼ばれるとは…余程厄介な事態が起きたようですな」 ノーマン「うむ。エアロゲイターの降伏勧告を重く見た連邦政府は…」 ノーマン「今回の件に関する全権をEOT特別審議会に委ねたのだ」 レイカー「何ですと? では、今回の地球圏防衛会議の主催者は…」 ノーマン「EOT特別審議会のアルバート・グレイ大使だ」 レイカー(ならば、すでに抗戦派の我々は不利だということか) ノーマン「それから、コロニー統合府のブライアン・ミッドクリッド大統領もこのジュネーブに来ている」 レイカー「ほう、あの名政治家が…」 ノーマン「コロニー統合軍によってら致され、ヒリュウ改に救助されたミッドクリッド大統領なら…」 ノーマン「我々の目的に理解を示してくれるかも知れん」 レイカー(それはどうか…。彼は食えない男と言われているからな) 暗転 ジュネーブ アルバート「君達は事の重大さがわかっているのか!?」 アルバート「敵は戦力・技術力共に未知数な異星人なのだぞ。戦って勝てる見込みはあるのかね!?」 ノーマン「我々地球圏防衛委員会は以前より今回のような状況を想定し、準備を進めてきている」 アルバート「話にならん! 君達の無謀な賭けに地球人類を付き合わせるわけにいくか!」 ノーマン「ならば、降伏後の地球人類の人権は保証されているのか?」 アルバート「それはこれからの交渉次第だ」 レイカー「彼らの要求は我々の武装解除と降伏のみです」 レイカー「人権どころか、交渉の場さえ用意される保証はありませんよ?」 アルバート「我々には実績がある。彼らと交渉を行い、南極会談までこぎつけたという実績がな」 アルバート「あの時に会談が中断されなければ今回のような事態を招かずに済んだのかも知れんのだ」 ノーマン「直轄組織のEOTI機関の暴走を許しておいて、よく言う…!」 ブライアン「…悪いけど、僕はここで責任のなすりつけ合いをしても、何の解決にもならないと思うね」 アルバート「ミッドクリッド大統領…」 ブライアン「大使にお聞きしよう。そもそも、エアロゲイターが地球へ来た目的は何かな?」 アルバート「…不明だ。それを知るための南極会談がDCの反乱によって中断されたおかげでな」 ブライアン「なら、僕はコロニー統合府大統領として…」 ブライアン「現時点での降伏勧告の受け入れに反対させてもらうよ」 アルバート「ほう…。コロニーのノド元へホワイトスターという刃が突きつけられているというのにか?」 ブライアン「確かに…降伏という言葉は、強大な軍事力に裏付けされているものだ」 ブライアン「DCとコロニー統合軍の戦力が残っているならともかく…」 ブライアン「今の地球連邦軍の戦力で、エアロゲイターに勝てる可能性は低いだろうね」 アルバート「ならば、彼らとの戦争には反対ということでいいのだな?」 ブライアン「今のところは。ただでさえもDC戦争によって地球圏は疲へいしているからね」 ブライアン「これ以上の戦争行為は、地球圏と人類の滅亡につながりかねない…」 ノーマン「…では、大統領は異星人に地球圏を明け渡しても良いとお考えなのか?」 ブライアン「そうじゃない。エアロゲイターに関する情報が少ない現状で…」 ブライアン「彼らの降伏勧告を受け入れるのに反対しているだけさ」 アルバート「だが、勧告を受け入れねば、我々は彼らの総攻撃を受けるのだぞ?」 ブライアン「それはどうかな? レビ・トーラーという人物は、そのような表明をしていない」 アルバート「!」 ブライアン「普通、降伏勧告というものは、相手側にある程度の損害を与えてから出される」 ブライアン「けど、エアロゲイターから受けた損害はまだ微々たるもの…」 ブライアン「なのに、どうしてレビは降伏という言葉を使ったのだろう?」 アルバート「それは…彼らが絶大な軍事力を持っているからだ」 ブライアン「だったら、何故、彼らはすぐに総攻撃を仕掛けて来ない?」 ブライアン「何故、僕達が降伏勧告を無視した場合の報復手段を言明していない?」 アルバート「そ、それは……」 ブライアン「疑問点はまだある。彼らが僕達に与えた30日間という猶予…」 ブライアン「こちらが降伏勧告を受け入れるかどうか検討するには、長すぎる時間だと思わないか?」 アルバート「き…君は何が言いたいのかね?」 ブライアン「…ノーマン少将、連邦軍が残存戦力を結集し、ホワイトスターへ攻撃を仕掛けるまでの時間は?」 ノーマン「…対ホワイトスター用の新型兵器の調整期間を含めて、20日ほどだ」 ブライアン「では、30日という時間は、僕達が彼らとの戦いの準備を行うのに充分だね」 アルバート「ま、まさか…君は、エアロゲイターが我々に反撃の機会を与えているというのか?」 ブライアン「多分ね」 アルバート「ハッ、馬鹿な。そんなことをして彼らに何のメリットがある!?」 アルバート「30日間の猶予は、我々に検討と交渉の準備をさせるためのものに決まっておる!」 ブライアン「グレイ大使…彼らは地球人じゃない。僕達と同じ尺にあてはめるのは危険過ぎる」 ブライアン「だから…まず彼らの真意を探り、それが判明してから対処方法を練るべきだ」 ブライアン「幸い、それを行うだけの時間もあるようだしね」 アルバート「わ、わかっておる。我々が持つパイプを使い、彼らとの事前交渉を試みる」 ノーマン「………」 アルバート「しかし、この件に関する全権は、我々EOT特別審議会に委ねられていることを忘れるなよ」 アルバート「特にノーマン少将…猶予期間中、エアロゲイターと戦闘を行うことは禁止する」 ノーマン「な…! 彼らから攻撃を受けた場合でもですか?」 アルバート「無論だ。命令に違反した場合、君には相応の責任を取ってもらうぞ」 ノーマン「………」 アルバート「それから、君の指揮下にあるハガネとヒリュウ改にはこのジュネーブの防衛任務を命ずる」 レイカー(あの2艦の監視を直接行うつもりか…) アルバート「では、今回の会議はこれで終了する」 暗転 EOT特別審議会 カール「フン…やはり、アルバートでは荷が重かったようだな」 ニブハル「ブライアン・ミッドクリッドという男…なかなかの人物のようですね」 カール「奴は連邦政府と渡り合って、スペースコロニーの独立自治権を獲得した男だからな」 ニブハル「ほう…。コロニー統合府の大統領にしておくには惜しい人物ですな」 カール「私にとっては、コロニーの住民共を抑えるための駒に過ぎん」 ニブハル(…いずれは、地球の主権を握る人物になるかも知れません…) ニブハル(シュウ・シラカワ同様、こちらでもマークしておいた方が良さそうですね) カール「それよりも、交渉の方は大丈夫なのだろうな?」 ニブハル「それはもちろん…。セッティングは私にお任せ下さい」 カール「だが、レビ・トーラーという女はお前達のリストに載っていなかったぞ」 カール「彼らとお前の『国』は、本当につながりがあるのか?」 ニブハル「その点はご容赦を。私達の世界も一枚岩ではないのです。あなた方同様にね…」 カール「フン…」 ニブハル(さて…しばらくはあの哀れな放浪者達の様子見といきますか…) 暗転 ハガネ格納庫 イルム「…で、結局、レオナ嬢には全然相手にされてないって?」 タスク「ええ、まあ。取り付く島もないって感じで…」 イルム「あの手の女を口説くのは大変だからなあ」 タスク「何か実感こもってますね」 イルム「…もっと大変なのは口説いてからだったりするけどな」 キョウスケ「………」 タスク「あれ? こんな所で何やってんスか、キョウスケ少尉。アルトの整備は終わったんでしょ」 キョウスケ「ああ」 イルム「ビルトラプターが気になるんだろう?」 キョウスケ「ええ。一度はこの身を預けた機体ですから…」 タスク「へ~え。キョウスケ少尉がこんなもろそうな機体にねえ…。アルトとは大違いだな」 イルム「もろいどころか、分解したことだってあるんだぜ」 タスク「へ!?」 イルム「しかも…キョウスケがテストをしていた時にな」 タスク「そ、それでよく無事だったもんだ…」 タスク(笑い)「少尉、奇跡の大脱出ショーで客を呼べるかも知れねえッスよ」 キョウスケ「あいにく、人前に出るのは苦手でな」 タスク「残念だなあ。エクセレン少尉をアシスタントにして、バニーちゃんのカッコをさせればウケそうなのに…」 イルム(笑い)「それ、名案だな」 キョウスケ「…やめて下さい。あいつのことだ、そのために脱出ショーをやらされかねん」 イルム「ま、ともかく…キョウスケの悪運の強さは昔から半端じゃなくてな」 イルム「何せ、こいつは士官学校時代にシャトル墜落事故から生還したぐらいだからな」 キョウスケ「…昔の話です」 イルム「ま、そう言うなよ。あの事故、エクセレンも居合わせてたって知ってたか?」 キョウスケ「…は?」 イルム「お前は病院送りになってたから知らないか。悪運の強い者同士…ってわけだ」 キョウスケ(…まさか…エクセレン…あいつは…あの時の…?) タスク「なかなか感慨深いっつーか、縁があるッスねえ」 キョウスケ「そうかも知れんな。…そうだ、イルム中尉…ラプターの問題点は改善されているのですか?」 イルム「ああ」 キョウスケ(微笑)「…どうやら、おれの失策は無駄ではなかったようですね」 イルム「あれはどう考えたって無茶な緊急時変形の命令を出したハンスのせいだ」 キョウスケ「いえ。おれの腕が未熟だったせいです。予測さえしていれば…」 イルム「未熟な奴がアルトみたいにピーキーな機体を乗りこなせるかよ」 キョウスケ(微笑)「フッ…単に欠陥機と縁があるだけです」 タスク「俺はそんな縁より、レオナちゃんとの縁が欲しいッスよ。少尉達みたいな感じがベストかなあ」 イルム「そうだ、キョウスケ…俺と賭けをしないか?」 キョウスケ「賭け…?」 イルム「ああ。タスクがレオナを口説けるかどうか…。負けた方が飲みをおごるってことで」 タスク(被弾)「な…何だそりゃ!?」 キョウスケ「ならば、おれは成功する方で。…頼むぞ、タスク」 イルム「相変わらず分の悪い方に賭けるんだな、お前は。じゃ、俺は失敗する方だ」 タスク「ちぇっ。賭けるんだったら、ブリットがクスハを口説けるかどうかにしてくれりゃあいいのに…」 イルム「ん? 噂をすれば何とやらだ。賭けの対象のご登場だぜ」 レオナ「ライディース…。一応、あなたにお礼を言っておくわ」 ライ「何のことだ?」 レオナ「ダイテツ艦長に口添えをしてくれたのでしょう?」 ライ「お前の腕が、俺達の部隊に必要だと判断しただけだ」 レオナ(笑い)「フフ…素っ気ない所はエルザム少佐にそっくりね。本家の血筋かしら?」 ライ(怒り)「…あの男と同じにするな」 レオナ「…エルザム少佐のこと、まだ許す気になれないの?」 ライ(怒り)「………」 レオナ「………」 ライ(悲しみ)「…奴が『エルピス事件』で義姉上を殺したのは、紛れもない事実だ」 レオナ(悲しみ)「…あの時は…そうする以外に方法がなかったのよ」 レオナ(悲しみ)「少佐がテロリストに占拠されたスペースコロニー・エルピスのドッキングベイを破壊しなければ…」 レオナ(悲しみ)「私達は皆死んでいたわ」 ライ(怒り)「あの男ほどの腕前があれば、人質にされた義姉上を助けることが出来たはずだ!」 レオナ(悲しみ)「ライディース…」 ライ(怒り)「なのに、奴は義姉上ごとドッキングベイを撃ち抜いたのだ!」 レオナ(悲しみ)「…時間がなかったのよ…。少佐がああしなければ、エルピスはBC兵器で全滅していたわ」 ライ(怒り)「俺は、大義のために自分の妻を手にかけたエルザムを許すことは出来ん!」 ライ(怒り)「そして…そのことをとがめなかった父もな!」 レオナ(悲しみ)「あなたは…カトライア様を撃たなければならなかった少佐の気持ちを…考えたことがあるの?」 ライ(怒り)「何…!?」 レオナ(悲しみ)「あの人は、私達を含むコロニー内の住民の命を救うため、苦渋の決断をしたのよ」 レオナ(悲しみ)「その時のエルザム様の気持ちを…」 レオナ(悲しみ)「愛する人を、自分の手で撃たなければならなかった気持ちを…理解しようとしたことがあるの?」 ライ(悲しみ)「………」 レオナ(怒り)「それが出来ないあなたに、ブランシュタインの名を名乗る資格はなくてよ…!」 ドア開閉音、レオナ退室 ライ(悲しみ)「………」 イルム「…どうやら、まずい話を聞いちまったみたいだな」 タスク(悲しみ)(…もしかして、レオナはエルザムって奴のことを…?) タスク(悲しみ)(だとすりゃ、ライバル出現ってワケか…) 暗転 極東支部基地 ジョイス「王女を別の場所へ移動させる…?」 ハンス「そうだ。この極東支部も安全な場所とは言えなくなって来たのでな」 ジョイス「はて…。レイカー様からそのようなお話は聞いておりませんが?」 ハンス「時間がない。急いでもらおうか、ルダール公」 シャイン「…そのお話、本当なのでございますか?」 ジョイス「シャイン様…?」 シャイン(悲しみ)「爺、とても嫌な予感がする。そこへ行ったら…私は…」 ハンス(フン…。あの男が言ったとおり、優れた予知能力を持っているようだな) ジョイス「ハンス様、どういうことなのです?」 ハンス「ハハハ。何をおっしゃいます、王女」 シャイン(悲しみ)「行くなら、ライディ様も一緒に…!」 ハガネ「まだハガネはこの伊豆基地へ向かっている途中です。さあ…早くご用意を」 ハンス「あなたを必要としている者達の所へ行くために…」 シャイン(悲しみ)「えっ…?」 ジョイス「…レイカー様に確認をさせて頂けませんか?」 ハンス「くどい。…時間がないと言ったはずだ」 銃を持ち上げる音 ジョイス「! あ、あなたは…!」 暗転 極東支部司令部 サカエ「何故、警戒レベルがDまで落ちているのだ!? これでは敵の接近を感知出来んぞ!」 一般兵「し、しかし、先程、ハンス中佐からの命令でそうするようにと…」 サカエ「中佐が!?」 オペレーター「T5、応答して下さい! 発進の許可は出ていません!」 オペレーター「…え? ハンス中佐からの特命!? そんな話は聞いていません!」 サカエ「何ごとだ!?」 オペレーター「T5が発進態勢に入っています!」 オペレーター「ハンス中佐の命令とのことですが、こちらに連絡は回って来ていません!」 サカエ「!!」 第25話 毒蛇の牙 タウゼントフェスラー出現 サカエ「ハンス中佐! 何をなさるつもりなのです!?」 ハンス「お前に説明する必要はない」 サカエ「な…!」 ハンス「機体を発進させろ」 一般兵「了解です」 タウゼントフェスラー移動 サカエ「や、やむをえん…。輸送機を取り押さえさせろ!」 オペレーター「りょ、了解!」 味方初期配置出現 カイ(怒り)「T5へ! 直ちに機体を着陸させろ! 命令に従わない場合は攻撃を行う!」 ハンス「カイ、私に手出しすると、人質の安全は保証せんぞ」 カイ(被弾)「人質だと!?」 シャイン(怒り)「降ろして! 私をどこへ連れて行くつもりなの!? ライディ様ぁっ!!」 サカエ「シャ、シャイン王女!!」 カイ(怒り)「ハンス中佐、何の真似だ!?」 ハンス「フン…。貴様の暑苦しい面も今日で見納めだということだ」 カイ(怒り)「どういう意味だっ!?」 オペレーター「さ、参謀! 所属不明機が基地に接近中です!!」 サカエ「何っ!?」 ハンス「迎えが来たようだな…」 F-28メッサー撃墜、格納庫爆発 カイ(被弾)「ぬうっ!!」 オペレーター「格納庫、大破! 迎撃機が発進出来ません!!」 サカエ「な、何だと!?」 敵初期配置出現 サカエ「あ、あれは…DC残存部隊! すると、ハンス中佐が警戒レベルのランクを下げさせた理由は…」 カイ(怒り)「奴らをこの基地へ導くためか! おのれ、よりにもよってDCと内通していたとは…許せん!!」 トーマス「首尾はどうだい? ハンス・ヴィーパー」 ハンス「アードラーの依頼どおり、シャイン王女の身柄を確保した」 トーマス「グッド! これで例のお宝は頂きだな」 ハンス「…トーマス・プラット少佐だったな? 上官に対しては敬語を使ってもらおうか」 トーマス「スパイ風情が偉そうな口を利くんじゃねえよ」 トーマス「こっちはわざわざ日本くんだりまで迎えに来てやってんだ」 トーマス「プリンセスさえ手に入れば、あんたなんざどうなったっていいんだぜ?」 ハンス(怒り)「貴様…!」 トーマス「まあいい。あんたの逃げ道だけは確保してやる」 サカエ「カイ少佐、間もなくハガネとヒリュウ改が基地へ帰還してくる! それまで何とか保たせてくれ!」 カイ(怒り)「了解だ!!」 2ターンNP ハンス「これより本機はこの空域から離脱する」 ハンス撤退 カイ(怒り)「おのれ、ハンス! 裏切り者めがっ!!」 トーマス(よし…これで今回の俺のビジネスは終わりとするか) トーマス(今の戦力でハガネやヒリュウ改と戦うのはナンセンスだからな) トーマス(怒り)「いいか、てめえらは残って極東支部を破壊しろ!」 トーマス撤退 3ターンEP ハガネ、ヒリュウ改出現 オペレーター「ハガネとヒリュウ改が来ました!」 ダイテツ(怒り)「参謀、シャイン王女は?」 サカエ「も、申し訳ありません…。ハンスに連れ去られました…」 レフィーナ(驚き)「そ、そんな…! 間に合わなかったのですね…」 ライ(怒り)「くっ…!」 リュウセイ(怒り)「あ、あの野郎! DCのスパイだったのかよ!!」 リューネ(怒り)「その上、女の子を誘拐するなんて…DCも地に堕ちたもんだね!」 カチーナ(怒り)「よし、裏切り者と王女を追いかけるぜ!」 キョウスケ「いや…。今はDC部隊を撃滅させるべきだ」 カチーナ(被弾)「おいおい、今なら王女を助けられるだろうが!」 リュウセイ(怒り)「このままハンスの野郎を見逃していいってのかよ!?」 タスク(怒り)「そうッスよ、少尉! 奴にひどい目に遭わされたんだろ!?」 カチーナ(怒り)「裏切り者には制裁が必要だろうが!」 キョウスケ「優先順位をはき違えるわけにはいかん…今なすべきことは敵機のせん滅と基地の防衛だ」 ライ(怒り)「今はまだ…奴らは王女の身に危害を加えない…。そういうことか?」 キョウスケ「ああ。それに、ここで伊豆基地を失うわけにはいかないだろう? 少尉」 ライ(怒り)「…了解した」 カチーナ(驚き)「…よくもまあ、そこまで割り切れるもんだぜ」 エクセレン「割り切ってないわよぉ…多分、ね。キョウスケ、根に持つタイプだし」 キョウスケ(怒り)「…ハンス・ヴィーパー…あの男とのケリは必ずつける」 キョウスケ(怒り)「おれなりの流儀でな…!」 エクセレン「ほら、ね」 テツヤ(怒り)「各機、発進! 敵部隊を撃滅しろ!!」 出撃準備 カチーナ(R-GUN)が出撃した場合追加 カチーナ(見ていろ、キョウスケ。あたしは必ずこのR-GUNを乗りこなす…) カチーナ(怒り)(そして、お前を超えてやるさ!) ブリーフィングルーム リュウセイ(怒り)「教官! ハンスとシャイン王女を乗せた輸送機はどこへ向かっているんだ!?」 イングラム「不明だ。彼らはこちらの警戒網を突破し、行方をくらませたからな」 ライ(怒り)「ならば、ハンス中佐達の追撃は困難ですね」 イングラム「ああ。彼は連邦軍側のレーダーサイトの位置を知っているからな」 リュウセイ(怒り)「だからって、放っとくわけにはいかねえだろ!?」 リオ(怒り)「そうですよ! 何とかして王女を助けなきゃ!」 ライ「今の状況で、うかつに動くのは危険だ」 リオ(怒り)「ライ少尉って、ホントにクールなんですね」 リオ(怒り)「一国の王女とはいえ、まだ年端もいかない女の子がさらわれちゃったんですよ」 リオ(怒り)「私達以外に、誰があの子を助けてあげられるって言うんです?」 ライ「だが、王女が連れ去られた先はおろか、DC残存部隊の本拠地すら判明していない」 ライ「それと…俺達の頭上にはホワイトスターが鎮座していることを忘れるな」 リオ(怒り)「より巨大な敵を倒すために、シャイン王女を見殺しにするっていうんですか!?」 ライ「……!」 ライ(悲しみ)(…まるで同じだな。カトライア義姉さんの時と…) クスハ(困惑)「リオ…言い過ぎよ。ライ少尉だって、シャイン王女のことを心配して…」 リオ(悲しみ)「! ご、ごめんなさい…」 ライ「…気にするな。連れ去られた者は取り返せばいい。彼女はまだ生きているのだからな」 リオ(怒り)「はい…!」 イングラム「今後の作戦は、レイカー司令が極東支部に戻り次第決定される」 イングラム「それまで、勝手な行動は許さん。いいな?」 ライ「…了解です」 イングラム「それから、お前とリュウセイに伝えておくことがある」 リュウセイ(集中)「何だよ、教官?」 イングラム「アヤが戻り次第、お前達は特別訓練に入ってもらうことになる」 リュウセイ(集中)「特別訓練って…何をやるんだ?」 イングラム「それについては…後ほど説明する」 暗転 極東支部基地 マサキ「ったく…。この基地の戦闘指揮官が敵のスパイだったなんてとんでもねえ話だぜ」 ジャーダ「そういうな。こっちだって、驚いてんだからよ」 イルム「今となっちゃ後の祭りだが…今回の戦争じゃ、よくある話だ」 イルム「最初、DCが勢いづいたのも連邦側からの裏切り者がゾロゾロ出てきたせいだって言うからな」 ブリット「裏切りっていうより…ビアン博士やマイヤー総司令の考えに賛同した軍人が多かったんです」 イルム「ゼンガー・ゾンボルト少佐やエルザム・V・ブランシュタイン少佐のようにか?」 ブリット「ええ…」 マサキ「ゼンガー? 誰だ、そいつ?」 タスク「先生、質問みたいッスよ?」 エクセレン「はいは~い、新入生のマサキ・アンドー君ね? 説明しましょう!」 エクセレン「ゼンガー・ゾンボルト…私達ATXチームの元隊長で…」 エクセレン「キョウスケやブリット君のお師匠様…ってとこね。わかった? マーサ?」 マサキ(怒り)「変なアダ名つけるな!」 ブリット(うわぁ…ペースに巻き込まれてるなあ…) イルム「そういや、ゼンガー少佐はライの兄貴やカイ少佐と同じで、元教導隊のメンバーだったな」 ブリット「…はい」 イルム「…俺達の方は、身近な人間が裏切らなかっただけマシだったってことか」 ブリット「お言葉ですが…中尉。自分は、ゼンガー隊長が裏切ったとは思っていません」 ブリット「あの人は自分達を地球圏防衛の戦力として鍛え上げるために…あえて敵側に回ったんです」 マサキ「じゃあ、ハンスもそうだってのかよ?」 ジャーダ「あの野郎がそんなに殊勝なタマか。どうせ金か権力目当てで裏切ったに決まってるぜ」 イルム「ま、これでハンスがビルトラプターをテスト飛行中に壊そうとした理由もわかったぜ」 エクセレン(被弾)「え?」 イルム「奴は連邦軍側に飛行が可能なPTを作らせたくなかったんだろう」 イルム「あの当時、空を飛べる人型機動兵器は奴らのAMぐらいしかなかったからな」 エクセレン「あらん、キョウスケはそれのとばっちりで大墜落…ってわけね」 イルム「ま、そういうことになるな」 ブリット(怒り)「フェアじゃないやり方ですね。男だったら正々堂々と行動すべきだ」 ジャーダ「何言ってんだ。正々堂々としたスパイなんているか」 ブリット「そ、それもそうですね…」 エクセレン「でも、私はちょっとだけハンス中佐に同情しちゃうけどね」 マサキ「同情? 何でだよ?」 エクセレン「だって、キョウスケを本気で怒らせちゃったんだもの」 ガーネット(驚き)「そ、そんなに怖いの? まあ…確かにいつもムスッとしてて、コワモテだけど…」 エクセレン「根が暗いからねえ。ああいうのって、危ないんだから」 イルム「散々だな、キョウスケの奴」 エクセレン(でも、ハンス中佐より気になるのはお姫様のことなのよね…) エクセレン(DCの連中はどうしてあの子を狙うのかしら…?) エクセレン(まさか、自分達のお姫様にするために…って、そんなわけないわよねえ) 暗転 極東支部司令部 サカエ「戻られましたか、レイカー司令…」 レイカー「報告書は読ませてもらった。私の留守中に色々とあったそうだな」 サカエ「申し訳ございません。全て自分の責任であります…。かくなる上はいかなる処分も…」 レイカー「いや、お前のせいではない。責任は私にある」 レイカー「それより、ハガネとヒリュウ改の主要メンバーを大至急招集してくれたまえ」 サカエ「わ、わかりました」 暗転 極東支部司令部 ダイテツ「30日?」 レイカー「そう…。それが我々に与えられた猶予の期間だ」 ダイテツ「解せんな…。何故、エアロゲイターは一気に地球へ攻めてこんのだ?」 テツヤ「彼らの目的は地球圏の征服ではないのでしょうか…?」 ショーン「観光が目的だとすれば、あのホワイトスターはいささか物騒な乗り物ですな」 ショーン「ところで、司令…。レビ・トーラーという女性の映像は送られて来ていなかったのですか?」 レイカー「ああ、音声のみだ」 ショーン「それは残念ですな。個人的には異星人の女性に興味があったのですが…」 ダイテツ「そういう所は、本当に相変わらずだな、ショーン」 レイカー「いずれにせよ、我々以上の技術力を有する彼らが総攻撃を開始すれば…」 レイカー「地球全土が焦土と化すのに3日とかかるまい」 テツヤ(驚き)「3日ですって!? いくら何でもそんなことは…」 ダイテツ「奴らは長年の偵察によって、こちらの軍事力や技術力、地球各地の主要拠点をほぼ知っているはずだ」 ショーン「それに加え、地球側にはない空間跳躍技術と未知の兵器を用いた奇襲攻撃…」 ショーン「3日どころか、3時間で充分かも知れませんな」 テツヤ(驚き)「さ、3時間…」 ショーン「さらに、あのホワイトスター自体が惑星破壊用大型爆弾であるとも考えられます」 テツヤ「で、では…エアロゲイターの目的は地球そのものの破壊…?」 ショーン「あるいは、太陽系の全てを滅ぼすつもりかも知れませんなあ」 テツヤ(驚き)「……!」 レフィーナ「副長、テツヤ大尉をからかうのはやめて下さい」 テツヤ(驚き)「レ、レフィーナ艦長…」 レフィーナ「エアロゲイターの目的が地球の早急な破壊なら、とうの昔にそれは達成されているはずです」 レフィーナ「何も私達の前に姿を現し、降伏勧告を行う必要はありません」 テツヤ「そ、そうか…」 ショーン「フフフ…テツヤ大尉は少々修行が足りないようですな」 ショーン「それではダイテツ中佐の補佐は務まりませんぞ?」 テツヤ「で、ですが、地球を破壊される…あるいは…」 テツヤ「それと同等の危機が発生するという可能性は、決してなくならないと思います」 ショーン「ほう。何故です?」 テツヤ「レビ・トーラーは猶予期間が過ぎた後の報復手段について、何も言明していません」 テツヤ「つまり、彼らが30日後に何をするつもりなのか…現時点ではわからないのです」 テツヤ「よって、最悪の事態は常に念頭に置いておく必要があると思われます」 ショーン「ふむ…。どうやら前言を撤回する必要があるようですな」 ダイテツ「当たり前だ。ワシが見込んで育てている男だぞ。ただ…酒はからきし駄目だがな」 ショーン「それはもったいない。人生の半分は損しておりますな」 テツヤ(や、やっぱり、からかわれてるだけなのか…?) レイカー「私やノーマン少将の見解もテツヤ大尉と同じだ」 レイカー「カール・シュトレーゼマンのEOT特別審議会は異星人との交渉の準備に入っているが…」 レイカー「我々軍人は最悪の事態に備えて行動せねばならん」 ダイテツ「連邦軍はホワイトスターへの反撃態勢に移るのか?」 レイカー「いや…カール議長の政治工作で今回の件の全権はEOT特別審議会に委ねられた」 ダイテツ(驚き)「何だと…!」 レイカー「そして、連邦軍にはエアロゲイターとの戦闘禁止命令が出された」 レフィーナ(驚き)「そんな! 彼らが30日の間、大人しくしている保証なんてないのですよ!?」 ショーン「専守防衛の上、反撃は厳禁というわけですか。それは困りましたな…」 ダイテツ「ふん…。いざとなれば現場の判断で行動するまでだ」 ショーン「ええ。それが昔からの私達のやり方ですからね」 ショーン「もっとも、そのおかげでお互い出世とは縁が遠くなってしまいましたが」 レイカー「いや…そうも言っていられんぞ」 ダイテツ「どういうことだ?」 レイカー「ハガネとヒリュウ改には、ジュネーブの防衛任務命令が出されている」 ショーン「ふむ…。EOT特別審議会は我々に鈴を付ける気ですな」 レイカー「この命令に従わなければ、私やノーマン少将は更迭され…」 レイカー「お前達は、艦や機体を徴集されることになるだろう」 レイカー「さらに、最悪の場合は反逆者の扱いを受けるかも知れん」 ショーン「なるほど。我々が命令に違反すれば…」 ショーン「抗戦派である地球圏防衛委員会を軍から一掃するきっかけを与えることになりますな」 ダイテツ(怒り)「………」 レイカー「今、軍内部で事を荒立てるのは得策ではない」 レイカー「すまんが、とりあえずお前達はジュネーブへ向かってくれ」 ダイテツ「………」 暗転 ハガネ格納庫 マサキ「よう、リューネ。ヴァルシオーネのコックピットで何やってんだ?」 リューネ「ラーダとリョウトにコンピューターのメモリーを調べてもらってんの」 マサキ「メモリーを? 何のために?」 リューネ「ヴァルシオーネは親父が造った機体だから…」 リューネ「メモリーにDCの情報が入ってるんじゃないかと思ってね」 クロ「DCの情報?」 リューネ「うん。もしかしたら、残存部隊が拠点にしている秘密基地の位置なんかがわかるかも知れないし」 クロ「ニャるほどね。そしたら、例の王女様が連れ去られた場所も見つけられるかも知れニャいニャ」 リューネ「ちょっとセコいやり方だけど、今のDCをこのままほっとくわけにはいかないからね」 リューネ「ところで、二人とも…どう? 何かわかった?」 リョウト「シークレットデータのファイルらしき物は見つけたけど…」 ラーダ「プロテクトがあと一歩の所で解除できないの」 リューネ「ふ~ん…」 リョウト「ここに表示されてるパスワードの続きさえわかればいいんだけど…」 ラーダ(笑い)「! そうだわ…」 リョウト(笑い)「答えがわかったんですか!?」 ラーダ(笑い)「そうじゃないけど…こんな時に効果があるヨガのアサナを教えてあげるわ」 リョウト(悲しみ)「え…遠慮しときます」 ラーダ(笑い)「じゃ、クロちゃんとシロちゃんはどう?」 シロ「か、勘弁してくれニャ~」 マサキ(驚き)(猫にも出来るヨガのポーズなんてあンのか?) リューネ「ねえ、リョウト。表示されてるパスワードってどんなの?」 リョウト「『のさばる悪を何とする』。この後に続く言葉があるらしいんだけど…」 リューネ(ウインク)「何だ、そんなの簡単よ。続きに『天の裁きは待ってはおれぬ』って入れてみてよ」 リョウト「う、うん…」 プロテクト解除音 ラーダ(驚き)「! プロテクトが解けたわ!」 リューネ(笑い)「でしょ?」 マサキ「…さっきのパスワードって何なんだよ?」 リューネ(ウインク)「あれ、あたしの好きな古い日本の時代劇のオープニングナレーションなんだ」 マサキ「へ~え…。お前って、結構物知りなんだな。ちょっと見直したぜ」 リューネ(照れ)「え? あたしを?」 マサキ「ああ」 リューネ(笑い)「ありがと。お世辞でもうれしいよ」 クロ(呆れ)(…ただのツッコミだと思うけどニャ) ラーダ(驚き)「あら、何か映像が出てきたわ」 リューネ「映像?」 ラーダ「ええ。データに添付されていたみたいね」 通信音 ビアン「…リューネよ、我が娘よ…」 リューネ(驚き)「! 親父…!?」 ビアン「…お前がこの映像を見ている頃、私はこの世にいないだろう」 ビアン「…私の死後、予想されうる状況に対処できるよう、このデータをヴァルシオーネに残しておく」 ビアン「これをどう使うかはお前の望むようにするがいい…」 リューネ(悲しみ)「………」 リョウト「! ラーダさん、このデータを見て下さい!」 ラーダ「DCの各種計画書、EOTのデータ、エアロゲイターのデータ…」 ラーダ「どれも重要度の高い情報ね」 リョウト「これなら、DCの残存部隊の本拠地の位置をしぼり込むことが出来るかも知れませんよ」 マサキ(余裕)「それ、すげえじゃねえか!」 シロ(喜び)「ホントだニャ!」 リューネ(悲しみ)(…親父……) リューネ(悲しみ)(…後のことも色々と考えてくれてたんだね……) 暗転 艦内個室 アヤ「イングラム少佐…ただいま戻りました」 イングラム「ご苦労だったな。R-3の方はどうだ?」 アヤ「何とか戦闘で使用できる状態にはなりました。次からの実戦に参加するつもりです」 イングラム「そうか。コバヤシ博士の下で調整を行ったのが功を奏したようだな」 アヤ「ええ」 イングラム「R-2とR-3のプラスパーツが完成するまで、まだ少しの時間がある」 イングラム「それまでにT-LINKシステムを完全に使いこなせるようになっておけ」 アヤ「はい。ところで、少佐…一つ質問をしてもよろしいでしょうか?」 イングラム「何だ?」 アヤ「少佐は、リュウの母親が父の特殊脳医学研究所にいたことをご存じだったんですか?」 イングラム(微笑)「…ああ」 アヤ(驚き)「まさか、それであの子をSRX計画に?」 イングラム「いや、彼女に息子がいることは、特脳研のデータを見て知っていたが…」 イングラム「あの日、リュウセイがゲーム大会へ参加したのは、偶然だった」 イングラム「おかげで、運命の巡り合わせというものを少しは信じる気になったよ」 アヤ(悲しみ)「………」 イングラム「…間もなく、次の作戦命令が出る。持ち場に戻れ」 アヤ(悲しみ)「…了解です。では、失礼します」 ドア開閉音、アヤ退室 イングラム(…リュウセイの母親、ユキコ・ダテ…) イングラム(微笑)(彼女が力を失っていなければ…) イングラム(微笑)(あの少女は選ばれなかったかも知れんな) 暗転 ブリーフィングルーム ラーダ「リューネが提供してくれたデータで…」 ラーダ「DC残存部隊が集結している可能性の高い場所が判明しました」 レフィーナ「その場所とは?」 ラーダ「アフリカのケニア周辺地下に建設されている巨大人工冬眠施設、『アースクレイドル』です」 レイカー「やはり、アースクレイドルは実在していたか」 ラーダ「計画書では建設が中断されていることになっていますが…」 ラーダ「今までのDC残存部隊の活動範囲から判断して…」 ラーダ「何らかの形で建設が続行され、現在は戦力拠点として使用されている可能性が高いと思われます」 テツヤ「しかし、アースクレイドルはプロジェクト・アークに基づいた人工冬眠施設のはずでは?」 ショーン「いえ…ムーンクレイドルには機動兵器のプラントや整備施設が併設されておりましたからな」 ショーン「アースクレイドルがあれと同規模の施設だと仮定すれば…」 ショーン「DC残存部隊にとってこの上ない地下秘密基地となります」 レフィーナ「そして、シャイン王女もそこへ連れ去られた可能性が高いということですね…」 ダイテツ「………」 ショーン「いかが致しますか、艦長? これでDC残存部隊の拠点の目処がついたわけですが…」 ダイテツ「…とりあえず、上層部からの命令通りにジュネーブへ向かう」 ショーン「とりあえずと言いますと?」 ダイテツ「おそらく、DC残存部隊は現状の巻き返しを図るために…」 ダイテツ「突出した戦力を持つ我々へ、攻撃を仕掛けてくるはずだ」 ダイテツ「もしくは、連邦側の中枢を潰すべくジュネーブへ戦力を送り込んで来るかも知れん」 ショーン「なるほど。相手が仕掛けて来るのを待つというわけですな」 ダイテツ「消極的な作戦だが、現状では仕方あるまい」 ダイテツ「では、レフィーナ艦長、テツヤ大尉…直ちにヒリュウ改とハガネの出撃準備を」 レフィーナ「わかりました」 →26『その男の真意』 26『その男の真意』 ハガネ格納庫 リュウセイ「お? あのPTって…もしかしてR-3じゃねえか?」 ライ「ようやく完成したらしいな」 アヤ「二人とも、長い間留守にしててごめんね」 ライ「ご苦労様です、大尉。R-3の調整は終わったのですか?」 アヤ「ええ、何とかね」 リュウセイ「………」 アヤ「…どうしたの、リュウ?」 リュウセイ「いや、何となく元気がねえなと思ってさ。何かあったのか?」 アヤ(驚き)「だ……大丈夫よ」 リュウセイ「? だったら、いいんだけどさ」 アヤ「そ、それより…あなたにそんなことを言われるなんて、明日は雨かしらね?」 リュウセイ(トホホ)「何だよ。人が珍しく心配してやってんのにさ」 アヤ「珍しくって…。そういうの、自分で言っちゃ何にもなんないわよ」 リュウセイ「そりゃそうだ。ま、何にしてもこれでRシリーズがようやく勢揃いってわけだ」 アヤ「ええ。私も今まで休んでいた分、一気に取り返すわよ」 リュウセイ「そうこなくっちゃ!」 ライ(怒り)(…………) ライ(怒り)(やはり…大尉に何かあったのか…?) 暗転 ブリーフィングルーム イングラム「…これより、我々は連邦本部防衛任務のため、ジュネーブに向かう」 イングラム「いつDC残存部隊が仕掛けてくるかわからん。各員、機体の整備を怠るな」 イングラム「他に何か質問は?」 キョウスケ「イングラム少佐、アースクレイドル…そこが、敵の本拠地だという話を聞きましたが?」 イングラム「耳が早いな、少尉。その通りだ。リューネのおかげで判明した」 リューネ「正確には、あたしの親父が遺してくれたデータおかげだけどね」 リューネ「…って、少佐。せっかくわかったってのに、何で行かないの!?」 カチーナ「そうだぜ。あたし達らしくないじゃないさ」 タスク「…普段、突撃しすぎッスよ」 イングラム「お前達の気持ちはわからんでもないが、これは艦長命令だ」 イングラム「それに現状、EOT特別審議会が裏で動いている。…下手な動きはとれん」 ジャーダ「盛り下がる話だねえ」 キョウスケ「仕方あるまい。…それに、DCとの決着は、意外に早く訪れるかもしれん」 エクセレン「そうねえ…向こうも条件は同じだし」 ブリット「条件…? 何の条件ですか?」 エクセレン「んもう、鈍いわねえ。30日…この条件は同じでしょ?」 イングラム「そういうことだ。そして、時間がないのは、DC残党側も同じだ」 イングラム「故に、形勢を一気に逆転させるため…」 イングラム「彼らが、連邦政府本部と連邦軍総司令部を狙って来る可能性は高い」 ラトゥーニ(困惑)「…イングラム少佐、質問をしてもいいですか?」 イングラム「何だ?」 ラトゥーニ(困惑)「シャイン王女…ら致されたシャイン・ハウゼン王女はどうするのですか…?」 イングラム「彼女の生存が確認出来れば、救出しろ」 ラトゥーニ(困惑)「…わかりました」 イングラム「では、1時間後にハガネとヒリュウ改は出撃する。各員は第3種戦闘配置のまま待機せよ」 キョウスケ「了解」 タスク「…なあ、ブリット。さっきの可愛い子さ、どこの誰ちゃん?」 ブリット「さ、さあ? 見慣れない顔だったけど…」 クロ(喜び)「あの子、ラトゥーニだニャ」 ブリット「えっ? あの眼鏡をかけてた大人しそうな子かい!?」 シロ(喜び)「そうだニャ」 タスク「う~ん…。奇術や魔術も真っ青だな、こりゃ」 ガーネット(笑い)「うふふ、あたしのコーディネイトとメイクのおかげもあるけど、元がいいからねえ」 タスク「そうだよなあ。俺としたことがあんな可愛い子をチェックし忘れてたなんて…」 レオナ「…外見だけで女性を品定めするなんて、最低ね」 タスク(笑い)「いやいや、ちゃんと中身にも興味があるって」 ガーネット「どうせ、スリーサイズがいくつなのか…とかでしょ?」 タスク(大笑い)「そうそう」 レオナ(被弾)「…本当に最低ね」 タスク「じょ、冗談だよ、冗談!」 リオ「ところで、ラトゥーニ…いつもの眼鏡はどうしたの?」 ラトゥーニ「あれは…必要な時以外にかけるのをやめたの」 リオ「どうして? 情報解析用のツールなんでしょ、外しちゃっていいの?」 ラトゥーニ(照れ)「…シャイン王女がその方がいいって言ってくれたから」 リオ「そう…。必ず私達の手で王女を助け出そうね、ラトゥーニ…」 ラトゥーニ「うん…」 暗転 ヒリュウ改艦橋 ユン「間もなく、本艦とハガネはタクラマカン砂漠に差し掛かります」 ショーン「おや…タクマラカン砂漠では?」 ユン「いえ、タラクマカン砂漠です。…あ!」 ショーン「フフフ、引っ掛かりましたな。正解は最初にあなたが言ったとおり…」 ショーン「タクラマカン砂漠です」 ユン「…やられました…」 レフィーナ「あ、あの……副長?」 ショーン「いやいや、ちょっとした息抜きです。ところで、ユン伍長…敵の反応は?」 ユン「…今のところ、ありません」 ショーン「…ふむ。頃合いとしては、そろそろだと思うのですが…」 レフィーナ「敵が待ち伏せをしていると?」 ショーン「ええ。私がDCの指揮官なら、中央アジアの突破を許しはしません」 ショーン「それに、地球へ降下したコロニー統合軍残存部隊との接触もあり得ます」 リューネ(ウインク)「だったら、あたしが様子を見て来てあげるよ」 レフィーナ(驚き)「え…!? あなた一人で、強行偵察をするつもりなのですか?」 マサキ「…いや、俺も行くぜ」 リューネ「! マサキ…」 マサキ「俺達の機体は距離を稼げるし、サイフラッシュやサイコブラスターもあるからな」 レフィーナ(悲しみ)「それでも、危険過ぎます。あなた達が出れば、DC側も躍起になって攻撃してきます」 リューネ「多分ね。何てったって、グランゾンと渡り合ったサイバスターと…」 マサキ「DC総帥の娘が連れ立って出てくるんだからな」 レフィーナ(悲しみ)「ですから、あなた達だけでは…」 ショーン「いや…。ここは、偵察をお願いしましょう。何故なら…」 マサキ「功を焦った奴が、飛び出してくるかも知れねえってことだろ?」 ショーン「はい。まあ、要は…オトリですな」 リューネ(ウインク)「構わないよ。そのつもりもあったし」 レフィーナ「では、危険だと判断した場合は、すぐに撤退して下さい」 マサキ「ああ、任せな」 暗転 ヒリュウ改格納庫 リューネ(ウインク)「悪いね、マサキ。あたしのワガママに付き合わせちゃって」 マサキ「ま、俺もDCとは浅からぬ因縁って奴があるからな」 リューネ(ウインク)「とか言って…ホントは心配してくれてるんでしょ?」 マサキ「シャイン王女ならともかく…誰がてめえみたいなハネっかえりを心配すっかよ」 マサキ「俺はただ、お前が一人でDCとケリをつけるつもりなんじゃねえかと思ってだな…」 リューネ「ふ~ん…」 マサキ「何だよ? ほら、さっさと行こうぜ!」 リューネ「あ、ちょっと待ってよ!」 暗転 ヒリュウ改艦橋 レフィーナ「ヒュッケバイン008Lを使いたいと言うのですか?」 カチーナ「あの機体があれば、こっちの戦力を増強することが…」 ショーン「しかし、008Lは同型機が暴走事故を起こしたため、今は封印されているはずです」 ショーン「使用は絶望的ですな」 カチーナ(怒り)「………」 ドア開閉音、カチーナ退室 レフィーナ「…やはり、中尉はこだわりを捨てられないようですね」 ショーン「プライドの問題でしょうな。技量が高くなければ、テスト機のパイロットには選ばれませんから」 レフィーナ(悲しみ)「決して彼女の腕が悪いわけではないのに…」 ショーン(何にせよ…軍上層部も、我々に爆弾を二つ持たせるような決断は下さないでしょうな…) 暗転 ヒリュウ改格納庫 ラッセル「ガーネット曹長、レオナ少尉…。カチーナ中尉を見かけませんでしたか?」 レオナ「いえ、見ていないわ」 ラッセル(困惑)「そうですか…」 ガーネット「…あなたも大変よねえ、ラッセル」 ラッセル「何がですか?」 ガーネット「カチーナ中尉の下にいて、ストレスとかたまんないの?」 ラッセル「はは…もう慣れましたよ」 レオナ「腕の方はともかく、中尉は指揮官にあまり向いていないようね」 ガーネット「…ハッキリ言うわねえ」 レオナ「事実を述べているまでです」 ラッセル「でも…ああ見えても、結構面倒見のいい所もあるんですよ」 ガーネット「なるほど。タスクとか、いつも可愛がられてるもんねえ」 レオナ「あれはお仕置きだと思います。この間だって…」 ガーネット(笑い)「あら、レオナ…よく見てるじゃないの、あの子のこと」 レオナ(悲しみ)「べ、別に、そんな…」 カチーナ(怒り)(…わからねえ…。艦長と副長は、あたしの実績がまだ足りないっていうのか?) ラッセル(困惑)「あ、カチーナ中尉…どうしたんですか?」 カチーナ「…何でもねえさ」 機体発進音 カチーナ(被弾)「何だ? サイバスターとヴァルシオーネが出て行ったぞ!」 ラッセル「あの2機は、偵察に出たんです」 カチーナ(怒り)「偵察………」 カチーナ(怒り)「あたしの機体を回せ! すぐに出撃する!!」 ラッセル(怒り)「ええっ!?」 ガーネット(驚き)「ちょ、ちょっと、中尉! どこへ行くの!?」 第26話 その男の真意 サイバスター、ヴァルシオーネ出現 マサキ「クロ、何か反応があるか?」 クロ「この辺りには、強力なジャミングが掛けられているみたいニャ」 マサキ(驚き)「ジャミングだって?」 リューネ「火のない所に、ケムリは立たないからね。そろそろなんじゃない?」 シロ「多分ニャ」 クロ(呆れ)「そんニャこと言って…ホントに敵が出て来たら、どうするつもりニャのよ?」 敵初期配置出現 クロ(呆れ)「ほら、見ニャさいよ!」 シロ(怒り)「べ、別においらのせいじゃニャいだろ!」 ジーベル「チッ…降下ポイント付近で、奴らに出くわすとはな」 ジーベル「だが、あの2機を倒せば、俺のDCでの立場も向上する…」 ジーベル(そして、いずれはアードラーやゼンガーを亡き者とし…) ジーベル(新たなDCの総帥となってやる…!) クロ「マサキ、どうするニャ!?」 マサキ(怒り)「ハガネとヒリュウ改が来るまで、俺達で何とかする。いいな、リューネ?」 リューネ(怒り)「わかってるよ! DCとの決着は、あたしの手でつけなきゃならないからね!」 マサキ「おいおい、そりゃ違うぜ。あたし達の…だろ?」 リューネ「え?」 マサキ「さっきも言ったろうが。俺にもDCとの因縁があるってな」 リューネ「………」 マサキ「南極事件からこっち、奴らと絡んでロクなことが起きてねえ」 シロ「まったくだニャ。おかげで、地球を何周回ったことか…」 クロ(呆れ)「シロ、茶化さニャいの」 マサキ(怒り)「とにかく! 俺だって、これ以上あいつらをのさばらせておくつもりはねえ!」 リューネ「わかったよ、マサキ」 マサキ(怒り)「よし…じゃあ、行くぜ!」 2ターンEP ヴァルシオーネの四方にガーリオン出現 リューネ(被弾)「! 囲まれた!?」 マサキ(怒り)「あいつら、ヴァルシオーネを…!」 ジーベル(ビアン・ゾルダークの娘…いずれは、俺が支配するDCにとって、邪魔な存在となる) ジーベル(今の内に潰させてもらうぞ、クックック…) ジーベル「いいか! ヴァルシオーネを集中攻撃しろ!」 リューネ(怒り)「ちょっと、あんた! セコい手使わずに、正々堂々と勝負しなよ!!」 ジーベル「ゼンガーではあるまいし…実戦に正々堂々などという言葉は存在しない」 ジーベル「要は、策を使って勝てばいいのだ、勝てばな」 リューネ(怒り)「しかめっ面して、何を偉そうに! 単に周りを取り囲んだだけじゃないのさ!」 リューネ(怒り)「それのどこが策だっての!?」 クロ(呆れ)「…あんまり挑発しない方がいいと思うニャ」 リューネ(ウインク)「大丈夫、大丈夫。策がどうたらとか言う奴に限って、詰めが甘いもんなんだから」 ジーベル(驚き)「…こ、小娘が…! 調子に乗りおって!」 敵増援出現 クロ(呆れ)「やっぱり…」 リューネ(怒り)「予想どおりだね…!」 マサキ「ま、奴の手の内を明かしたってことにしとくか」 リューネ(ウインク)「そういうこと!」 ジーベル(驚き)「おのれ…! 何としてもヴァルシオーネを落とせ!!」 3ターンPP カチーナ搭乗機出現 マサキ(怒り)「ハガネの救援にしちゃ早過ぎる! 誰が来たんだ!?」 カチーナ(怒り)「やっぱり、敵にとっつかまってやがったか!」 マサキ(怒り)「カチーナか! たった1機で来るなんて無茶だぜ!」 カチーナ(怒り)「結果オーライだ! あたしを差し置いて、強行偵察なんて生意気するからそのザマさ!」 リューネ「…他人のこと、言えないと思うけど」 ジーベル「ククク…援軍は百も承知だ。残りの連中が来るまでに、貴様らを片づけてやる!」 敵増援出現 シロ(怒り)「また出たニャ!」 マサキ(怒り)「策だ何だとほざいておいて、結局は力押しかよ?」 カチーナ(怒り)「いいじゃねえか。あたしはその方が好きだぜ」 カチーナ(怒り)「それとも、尻尾巻いて逃げ出すか?」 リューネ(怒り)「誰が! ジーベルとの決着は、ここで付けるよ!」 ラッセル搭乗機出現 ラッセル(怒り)「カチーナ中尉!」 カチーナ(被弾)「ラッセル!?」 ラッセル(怒り)「助けに来ました!」 カチーナ(被弾)「何言ってんだ! お前まで命令に違反して、どうするのさ!」 カチーナ(怒り)「あたしに付き合うことはねえ! すぐに後退しろ!」 ラッセル(怒り)「…いえ、自分はカチーナ中尉の部下です。どこまでもお供させてもらいます」 カチーナ(被弾)「ラッセル、お前…」 クロ「マサキ、ハガネから通信が入ったニャ! あと1分で、この区域に来るって!」 マサキ(怒り)「よし、みんな! もうひとふんばり頼むぜ!!」 4ターンPP 出撃準備 キョウスケ「全員無事か…! 何とか間に合ったようだな」 カチーナ(被弾)「キョウスケ…!」 キョウスケ「中尉、いくら何でも無茶過ぎる…」 カチーナ(怒り)「ケッ、お前にだけは言われたくねえぜ」 ジーベル(驚き)「敵の母艦を沈めろ! ここで奴らをせん滅するのだ!!」 ジーベル(驚き)「そうすれば、DC内での俺の立場は、絶対的なものとなる!」 エクセレン(わお)「そういうことを口に出しちゃうところが、小物っぽいわねえ」 エクセレン(わお)「男は黙って、有言実行よん?」 ブリット「少尉…矛盾してますよ、それ」 ジーベル(驚き)「…貴様らのふざけた態度も、今日で最後だ…!」 リューネ(怒り)「じゃあ、あんたのセコい戦法も今日で最後にしてやるよ!!」 レオナ「ジーベル・ミステル少佐…」 ジーベル(驚き)「ぬ!? 貴様…!」 レオナ「今のあなたに生きている価値があるかどうか…この私が確かめてあげるわ」 ジーベル(驚き)「だ、黙れ! おめおめと連邦軍に投降し、生き延びている女がいう台詞か!」 レオナ「私は自分が何をすべきか気づいただけ…」 レオナ「大局を見ることが出来ない男に、とやかく言われる筋合いはないわ」 アヤ(R-3)が出撃している場合追加 イングラム「アヤ、R-3に問題はないな?」 アヤ「はい。何とかやってみます」 4ターンEP 敵増援出現 ジーベル(驚き)「む? あの部隊は…!」 C軍艦長「リリー中佐、降下完了しました」 リリー「ここは本艦で食い止めます。ゼンガー少佐とジーベル少佐は、アースクレイドルへ向かいなさい」 ジーベル(驚き)(あの女…! 手柄を独り占めする気か…!?) ゼンガー「いえ、敵の足止めは自分が引き受けます」 ゼンガー「リリー中佐こそ、ここから離脱を」 リリー(驚き)「あなた一人で…!? 死ぬ気ですか!?」 ゼンガー「己の宿命を全うするまで、死ぬつもりはありません」 ジーベル「…奴らは俺の獲物だ。こちらも撤退する気はない」 リリー(悲しみ)「…わかりました…。あなた達の武運を祈ります…」 ゼンガー以外の敵増援撤退 ジーベル「ゼンガー……貴様などに、手柄は渡さんぞ」 ゼンガー「好きにするがいい」 ジーベル「フン。口では何とでも言えるがな」 ゼンガー「手柄などに興味はない。ただし…自分の命は自分で守れ」 ジーベル「それはこちらの台詞だ」 エクセレン(怒り)「ねえ、キョウスケ。あれってやっぱり…」 キョウスケ(怒り)「ああ…間違いない」 ゼンガー(今のDCに、我が命をかける価値はないかも知れんが…俺は俺の宿命に従うのみ) ゼンガー(怒り)「ハガネ、そしてヒリュウ改の戦士達に告ぐ!」 ゼンガー(怒り)「我が名はゼンガー・ゾンボルト! 悪を断つ剣なり!!」 ゼンガー(怒り)「ここを通らんとする者は、何人であろうとも、零式斬艦刀で一刀両断にしてくれる!!」 リュウセイ(驚き)「な…何だ、あいつ!? バカデカい剣を持ちやがって…。グルンガストの新型か!?」 イルム(怒り)「いや、あれは剣撃戦闘能力を特化させた試作型…」 レオナ(怒り)「コロニー統合軍のエース、ゼンガー・ゾンボルト少佐のグルンガスト零式よ」 マサキ(驚き)「! ゼンガーって…」 エクセレン「そう、私達ATXチームの元ボスよ」 リオ(怒り)「あ、あの人が!?」 エクセレン「久々の再会…ってとこね。たった一人で私達を止めようだなんて相変わらずみたいねえ」 ブリット(怒り)「ゼンガー隊長! 自分達が戦わなければならない理由はもうないはずです!」 ゼンガー「ブルックリン…戦士たる者、ひとたび戦場に身を置けば…」 ゼンガー(怒り)「眼前の敵を倒すことに専心しろと教えたはずだ!!」 ブリット(怒り)「しかし、自分達の共通の敵はエアロゲイターのはずです!! 今こそ力を合わせて…」 ゼンガー(怒り)「問答無用ッ! 己の信ずる道があるならば、己の力で押し通ってみせろ!!」 ブリット(被弾)「!!」 エクセレン「…ブリット君。ああなったら、ボスはテコでも動かないのわかってるでしょ?」 ブリット(怒り)「で、でも!」 キョウスケ「そこまでだ、ブリット。ゼンガー・ゾンボルトとの決着はおれがこの手でつける」 ゼンガー(怒り)「いい度胸だ。来い、キョウスケ・ナンブ!!」 キョウスケ(怒り)「ゼンガー、勝負だ…!」 マサキとジーベルが戦闘 マサキ(怒り)「てめえらじゃ俺達を止めることなんて出来ねえぜ!!」 ジーベル「俺はただの戦闘指揮官で終わるつもりはない」 ジーベル「ビアン総帥を倒したお前を落とせば、俺の立場は揺るぎないものになる!」 マサキ(怒り)「この期に及んで、出世が目当てかよ! ふざけるな!」 リューネとジーベルが戦闘 ジーベル「お前を生かしておけば、いずれ俺のDCにとって、邪魔な存在となる!」 リューネ(怒り)「そういうの、取らぬタヌキの皮算用っていうんだよ!」 リューネ(怒り)「それに、DCの幕引きはあたし達がキッチリとやってやるよ!」 ライとジーベルが戦闘 ライ「進むべき道を誤ったようだな、ジーベル・ミステル…」 ジーベル(驚き)「コロニー統合軍の裏切り者が何を言うか!」 ライ(怒り)「俺はこの戦争が始まる以前にブランシュタイン家を捨てた。お前達に引導を渡すためにな…!」 エクセレンとジーベルが戦闘 エクセレン(わお)「はぁい、コロニー統合軍の残党さん」 ジーベル「お前のようなふざけた奴に追い込まれるとはな…。だが、ここまでだ!」 エクセレン(怒り)「見た目に惑わされちゃ駄目でしょ。…覚悟してもらいましょうか!」 レオナとジーベルが戦闘 ジーベル「お前も俺の下についていれば、ここで死なずに済んだものを…」 レオナ「その台詞、そのままあなたに返させて頂くわ」 ジーベル(驚き)「何だと?」 レオナ(怒り)「あなたの運命はコロニー統合軍を捨てた時から決まっているのよ…!」 カチーナとジーベルが戦闘 カチーナ(怒り)「宇宙では世話になったな! 礼はここでたっぷりとさせてらもおうじゃないさ!」 ジーベル(驚き)「ほざくな!」 キョウスケとゼンガーが戦闘 ゼンガー「この俺と真っ向から打ち合える…我が師ぐらいかと思っていたが…」 キョウスケ(怒り)「…誰にでも出来る。そのつもりがあるなら」 ゼンガー「だが、連邦は…EOT特別審議会は異星人と立ち向かおうとはしなかった」 キョウスケ(怒り)「…それがDCに寝返った理由か? …ならば…!」 ゼンガー「言うな。お前はまだ全てを理解したわけではあるまい…」 ゼンガー(怒り)「だから、その先を言う資格はない! …黙ってかかって来い…!」 キョウスケ(怒り)「………」 エクセレンとゼンガーが戦闘 エクセレン(わお)「はぁい、ボス。お元気してた?」 ゼンガー「…お前は変わらんな」 エクセレン「でもなくってよ? だって、そう仕向けたわけでしょ?」 ゼンガー「…その読み、キョウスケ以上だな。やはりお前達でコンビを組ませて正解だったようだ」 ゼンガー「だが、おしゃべりはここまでだ。来るがいい…!」 エクセレン(怒り)「言われなくても、こっちは準備OKよ、ボス」 ブリットとゼンガーが戦闘 ブリット(怒り)「隊長! これ以上DCに力を貸すのは止めて下さい!!」 ブリット(怒り)「今は地球人が一致団結しなければならない時なんです!」 ゼンガー(怒り)「甘いぞ、ブルックリン!!」 ブリット(怒り)「!」 ゼンガー(怒り)「弱者がいくら力を寄せ集めようとも強者たる異星人には勝てん!」 ゼンガー(怒り)「ましてや、俺一人をも倒せぬお前達ではな!」 ブリット(怒り)「ゼンガー隊長! あなたの敵は異星人なんですか!? それとも俺達なんですか!?」 ゼンガー(怒り)「お前達だッ!!」 ブリット(怒り)「くっ…! そこまで言うのなら…(」)俺はあなたを倒します!!」 ブリット(怒り)「自分の信じる道を進むために!!」 ゼンガー(怒り)「よくぞ言った! ならば、かかって来るがいい! ブルックリン・ラックフィールド!」 レオナとゼンガーが戦闘 レオナ「ゼンガー少佐、私は自分の進むべき道を見つけました」 レオナ(怒り)「その判断は、決して間違っていないと信じています…!」 ゼンガー「…ガーシュタイン家の名にかけて、か?」 レオナ(怒り)「ええ…!」 ゼンガー「ならば良し。かかって来るがいい…!」 レオナ(怒り)「少佐! エルザム様も…いえ、エルザム少佐もあなたと同じお考えだと言うのですか!?」 ゼンガー(怒り)「問答無用! 己の道を見出したのなら…立ち塞がる敵は全て倒せ!」 レオナ(怒り)「……!」 ゼンガーのHP50%以下 ゼンガー(悲しみ)「…また一段と腕を上げたな。…そうだ。そうでなければ、見込んだ意味がない」 キョウスケ(叫び)「状況がそうさせただけだ。…自分が育てたなどと、思い上がるな…!」 ゼンガー(悲しみ)「…お前のような男が、連邦軍の上層部にもう数人いれば…」 ゼンガー(悲しみ)「いや、言うまい。俺は立ち塞がるだけだ…!」 ゼンガー撤退 キョウスケ(叫び)「ゼンガー…!」 ブリットがゼンガーを撃墜 ゼンガー(悲しみ)「やるな、ブルックリン。俺の零式を倒すとは…!」 →ブリットがゼンガーのHPを50%以下にする ブリットがゼンガーのHPを50%以下にする ブリット(怒り)「隊長! 自分が進むべき道は示しました!」 ブリット(怒り)「自分は隊長を殺すつもりはありません! 自分達と共に異星人と戦って下さい!!」 ゼンガー(悲しみ)「…俺にはまだ果たさねばならん使命がある」 ブリット(怒り)「使命!?」 ゼンガー(怒り)「ブルックリン! 俺達に相応しい舞台…ジュネーブで待っているぞ!!」 ブリット(怒り)「隊長!!」 ゼンガー撤退・グルンガスト零式爆発 キョウスケがゼンガーを撃墜 ゼンガー(悲しみ)「くっ…! この零式を撃ち貫くか、キョウスケ!」 キョウスケ(叫び)「…決着をつける…! そう言ったぞ、ゼンガー!」 →ゼンガーを撃墜orキョウスケがゼンガーのHPを50%以下にする ゼンガーを撃墜orキョウスケがゼンガーのHPを50%以下にする ゼンガー(悲しみ)「…また一段と腕を上げたな。…そうだ。そうでなければ、見込んだ意味がない」 キョウスケ(叫び)「状況がそうさせただけだ。…自分が育てたなどと、思い上がるな…!」 ゼンガー(悲しみ)「…お前のような男が、連邦軍の上層部にもう数人いれば…」 ゼンガー(悲しみ)「いや、言うまい。俺は立ち塞がるだけだ…!」 キョウスケ(怒り)「倒されることを望むなら…ここで幕引きをする、ゼンガー…!」 ゼンガー(怒り)「その宣告は受けてやれん…! 俺達に相応しい舞台…ジュネーブで待っているぞ!!」 グルンガスト零式爆発orゼンガー撤退 キョウスケ(叫び)「ゼンガー…!」 ゼンガー撤退or撃墜後 ジーベル「フン、口ほどにもない。だが、これで手柄は俺のもの…。奴らをせん滅せよ!!」 ジーベルを撃墜 ジーベル(驚き)「ば、馬鹿な!!」 ジーベル(驚き)「DC戦争を生き延びた俺がこんな所で死ぬわけがない!」 ジーベル(驚き)「い、いずれは、ゼンガーやアードラーを倒し…DCの頂点に立つ俺が…!」 ジーベル(驚き)「あ、あのような甘い考えの連中などに……!」 ジーベル(驚き)「倒されるわけが……うおああああっ!!!」 ライノセラス爆発 ゼンガーがいる場合追加 ゼンガー(悲しみ)「…ジーベル…!」 キョウスケ(怒り)「残るは…お前一人だ、ゼンガー…!」 ゼンガー(悲しみ)「…また一段と腕を上げたな。…そうだ。そうでなければ、見込んだ意味がない」 キョウスケ(叫び)「状況がそうさせただけだ。…自分が育てたなどと、思い上がるな…!」 ゼンガー(悲しみ)「…お前のような男が、連邦軍の上層部にもう数人いれば…」 ゼンガー(悲しみ)「いや、言うまい。俺は立ち塞がるだけだ…!」 ゼンガー撤退 ブリット(怒り)「た、隊長! ゼンガー隊長!!」 キョウスケ(怒り)「…………」 ヒリュウ改格納庫 殴打音 カチーナ(驚き)「ぐっ! ラ、ラッセル…、てめえ…何を!」 ラッセル(困惑)「………」 ガーネット(驚き)「ちょ、ちょっと、ラッセル! 何やってんの!?」 ジャーダ(驚き)「あいつ…カチーナ中尉を殴りやがった?」 エクセレン(被弾)「…あっちゃあ~。ラッセル君、ついに我慢の限界を超えたってワケね」 エクセレン「どうする、キョウスケ? 止める?」 キョウスケ「男が女に手を上げたんだ。…ラッセルも考えあっての事だろう。おれ達の出る幕じゃない」 カチーナ(驚き)「ラッセル…!」 ラッセル(困惑)「…手を上げてすみません。しかし、今日だけは…今日だけは言わせてもらいます!」 ラッセル(困惑)「金輪際、自分勝手な真似はやめてください。この戦いは中尉一人でやってるわけじゃないんです」 カチーナ(驚き)「………」 ラッセル(困惑)「今は実績とか、テストパイロットにこだわっている時じゃありません」 ラッセル(困惑)「みんなで力を合わせて、DCや異星人と戦わなければならないんです」 カチーナ(驚き)「………」 ラッセル(困惑)「…自分はこれからも中尉の背中を守っていくつもりです」 ラッセル(怒り)「でも、あなたがまた同じことをするつもりなら…自分は何度でもあなたを殴ります!」 カチーナ「…………」 カチーナ「…わかったよ、ラッセル。あたしが悪かった…」 ラッセル(困惑)「中尉……」 エクセレン(わお)「…どうやら、雨降って地が固まったみたいねえ」 キョウスケ(微笑)「らしいな」 エクセレン(笑い)「ま、あの二人は何だかんだ言っていいコンビだし…これからは大丈夫なんじゃない?」 キョウスケ「ああ。それが正しいことなら、自分の上官でも殴れる…必要なことだ」 エクセレン「さすが、元上官とその殴り合いをしてる男は、言うことが違うじゃなぁい?」 エクセレン(わお)「ねえ、キョウスケぇ…私がおイタしたら…しかってくれる?」 キョウスケ「面倒だ。ラーダさんに頼んで、折り曲げる」 エクセレン「…あら~」 ドア開閉音、ブリット入室 ブリット(悲しみ)「………」 エクセレン「あらん? どうしたの、ブリット君」 ブリット(悲しみ)「どうしたもこうしたも…エクセレン少尉…ゼンガー隊長は、まだ自分達の敵に…」 エクセレン「しょうがないわよ。一度自分でこうと決めたら最後まで突っ走っちゃう人だもんね」 エクセレン「でも、信じてあげなさい、ブリット君」 ブリット(悲しみ)「…どういうことですか?」 キョウスケ「…奴はおれ達に相応しい舞台で待っていると言った…」 キョウスケ「つまり、DCの残存部隊は、ジュネーブを狙っているということだ」 ブリット「あ……」 マサキ(驚き)「じゃあ、あのオッサンは俺達にDCの最終目標を教えたってことかよ?」 エクセレン「あらん、、マーサ…。ボスはまだ20代よ。限りなく30代に近いけど」 マサキ「…オッサンじゃねえか」 エクセレン(わお)「若いってのは怖いわねえ。す~ぐに、そんなこと言えなくなるわよん」 ブリット「…キョウスケ少尉は隊長の本当の目的が何なのか、見当がついているんですか?」 キョウスケ「大体はな。だが、それが正しいかどうかは多少分の悪い賭けになる」 キョウスケ(怒り)「いずれにせよ、真実を知るには、おれ達がジュネーブへ出向かなければならんだろう…」 暗転 アースクレイドル アードラー「…ジーベルが戦死しおったか」 リリー(悲しみ)「………」 アードラー「フン…所詮、奴は小物。惜しくはないわ」 テンザン(良く言うぜ。あんたもそうだっての) ハンス「…ジュネーブ攻略作戦の準備は整っているのか?」 アードラー「無論じゃ。貴様が連れ帰ったシャイン王女…そして、あの機体が完成すれば…」 アードラー「ワシが世界の主権を握る日は近い…フヒヒヒ」 テンザン「なあ、爺さんよ。例の量産型の1号機か3号機…俺に回してくれよ」 アードラー「何じゃと?」 テンザン「テンペスト少佐が2号機のパイロットになったっての、知ってるんだぜ?」 テンザン「だから、俺にも残りの機体をくれよ。あれで奴らを皆殺しにしてやるぜ」 アードラー(ふむ…。シャイン王女をゲイム・システムに取り込むにはまだ時間がかかる…) アードラー(じゃが、こやつなら今のままでもある程度耐えられるかも知れんな) アードラー(それに、元々はデータ収集のための素材じゃしのう…) アードラー(テンペストと共に使い捨てもやむなしか) アードラー「よかろう。ならば、お前に3号機を与える」 テンザン(笑い)「ホ! 任せろ!」 アードラー「ハンス、リリー…。お前達はDCに参加して日が浅い」 アードラー「ハガネとヒリュウ改を阻止することで、我々への忠誠を示してもらうぞ。よいな?」 リリー「…わかっております」 ハンス「了解だ…」 暗転 アースクレイドル ソフィア「フェフ博士…いつまでアースクレイドルにDCの残存部隊を駐留させておくつもりなの?」 イーグレット「………」 ソフィア「彼らの存在によって、ここは連邦軍や異星人の標的となる」 ソフィア「それでは、ヒトという種を未来に遺すことなど出来ないわ。今のままでは本末転倒よ」 イーグレット「だが、クレイドルの中枢コンピューター・メイガス…そして、地球環境再生のためのマシンセル…」 イーグレット「さらにクレイドル防衛用の兵器を操るマシンナリー・チルドレンはどれもが未完成だ」 イーグレット「それ故に、番人としてアードラー達が必要だったのだ」 ソフィア「しかし…」 イーグレット「フフフ…心配はいらん。戦闘が始まれば、メイガスの門を閉じれば良い」 ソフィア(驚き)「まさか、あなたは…」 イーグレット「フッ…アースクレイドルは俺達のものだ」 イーグレット「連邦、DC、そしてEOT特別審議会…そのいずれの手にも渡すつもりはない…」 ソフィア「………」 暗転 アースクレイドル 一般兵「…ゼンガー少佐、グルンガスト零式の修理が完了しました」 ゼンガー「ご苦労」 一般兵「…このアースクレイドルでなければ、完全な修理は無理でした」 一般兵「一体何者なのです? 零式に、あそこまでのダメージを与えるとは…」 ゼンガー「…俺の元部下達だ」 一般兵「………」 ゼンガー「では、後の調整は俺がやる。下がって休んでくれ」 一般兵「はっ」 ドア開閉音、一般兵退室 ゼンガー(…キョウスケ達はジュネーブに向かっている…) ゼンガー(…となれば、ここが戦場になることはあるまい。いや、してはならん) ソフィア「…やはり、あなた方は無意味な戦いを止めるつもりはないようですね」 ゼンガー「あなたは…ここの管理者の…」 ソフィア「ええ、ソフィア・ネートです」 ゼンガー「ご心配なく、ネート博士。このアースクレイドルは、戦場になりません」 ソフィア「え…?」 ゼンガー「しばらくは騒々しいかも知れませんが…それも決着までの間だけです」 ソフィア「…異星人によって人類は滅びの時を迎えようとしているのに…」 ソフィア「何故、地球人同士で争わなければならないのです?」 ゼンガー「………」 ソフィア「…我々は人類が未来へ生き延びるための手段を模索し、その結果…」 ソフィア「このアースクレイドルでの眠りの道を選びました」 ソフィア「アードラー・コッホ博士が提唱する地球圏の武力統一や支配…それが何の意味を持ちましょう」 ソフィア「ですから…」 ゼンガー「…ソフィア・ネート博士。…自分には、果たさなければならない使命があります」 ソフィア「使命?」 ゼンガー「あなた方のように、自分が信じる道へ行き着くため…」 ゼンガー「人類がこの戦いで生き残るために…果たさなければならない使命です」 ソフィア「…それは、人類同士で争うための言い訳に過ぎないのでは?」 ゼンガー「そうかも知れません。…ですが、我が使命…今はご理解頂かなくとも結構」 ゼンガー「仮にこのアースクレイドルが戦場になるようなことがあれば…自分は命を賭けて守り抜いてみせます」 ゼンガー「それもまた、自分に課せられた使命なのです」 ソフィア「………」 →27『ゲイム・システム』 27『ゲイム・システム』 アースクレイドル シャイン(洗脳)「…………」 一般兵「被験体とゲイム・システムのリンク率、3.5%低下しました」 アードラー「構わん。強制リンクを続けるのじゃ」 一般兵「し、しかし…これ以上は」 アードラー「…わかっておるのか、王女? ワシらの言うことに従わねば…侍従が死ぬぞ?」 シャイン(洗脳)「う…うう…」 アードラー「強情じゃのう。ラトゥーニ・スゥボータと同じじゃ」 アードラー「ヒッヒッヒ…ならば、同様の手を使うしかないのう。…誘発剤を強制投与するのじゃ」 一般兵「そ、それでは副作用が…! 実験に支障が出ます!」 アードラー「構わん。ワシらには未来があるでの。それに…」 アードラー「先に出撃したテンペストもおる。実験データには困らんわ」 アードラー「王女の調整は時間をかけてゆっくりとやる。ゆっくりと、な。フヒヒヒ…」 シャイン(洗脳)「…わ、私には見えますわ……あなた達に…未来など…」 アードラー「フン、生意気な小娘め…予言でもしておるつもりか。誘発剤を強制投与せい!」 シャイン(洗脳)(…ライ…ディ様………ラトゥーニ…みんな……。もう……ダ…メ……) テンザン(笑い)「お~お~、やってるねえ。なかなか刺激的な光景じゃねえの」 アードラー「テンザンか? ここは関係者以外立ち入り禁止じゃぞ」 テンザン(笑い)「おいおい。例の3号機のパイロットになったからにゃ、俺も関係者だっての」 テンザン「それより、何やってんだ? こんな子供使ってよ」 アードラー「あの機体をより強化するために必要な実験じゃ」 テンザン「そういや、あんたはこっち方面が専門だったな。けど、こんな実験なんざ無駄だっての」 アードラー「何じゃと…?」 テンザン「テンペストなんかより、俺を3号機で出撃させてくれりゃあ…ハガネとヒリュウ改を片づけてやる」 アードラー(フン…ゲイム・システムの再調整は、テンペストの結果を見てからでも遅くはないが…) アードラー「良かろう。ただし、貴様の3号機は、まだ調整に時間がかかる」 アードラー「次の作戦には間に合わんが、ジュネーブを攻める時には、あれに乗るがよい」 テンザン(笑い)「よっしゃ、任せろっての!」 アードラー(フヒヒ…。さて、テンペストは無事に帰って来るかのう…?) 暗転 ハガネ艦橋 エイタ(驚き)「艦長! 黒海沿岸のセバストポリ基地から入電!」 エイタ(驚き)「DC残存部隊の襲撃を受けているようです!」 ダイテツ(驚き)「何…!」 テツヤ(怒り)「艦長、セバストポリは本艦の航路上です!」 ダイテツ(怒り)(こちらの動きに合わせておるのか…?) ダイテツ(怒り)(となれば、その敵部隊はワシらの足止め…う回しても、奴らの目的は達成される) ダイテツ(怒り)「やむをえん。直ちに急行し、敵を撃破する!」 第27話 ゲイム・システム 母艦選択 テンペスト「フフフ…この時を待っていたぞ!」 マサキ(驚き)「あ、あのロボットは!!」 リューネ(驚き)「親父のヴァルシオン!?」 タスク(怒り)「って、何だ?」 ジャーダ(被弾)「DC総帥のビアンが乗ってたロボットだ。前の作戦じゃ、かなり苦戦させられたぜ」 テンペスト(怒り)「…そうだ。俺はこのヴァルシオンによって…16年前の復讐を果たす!」 キョウスケ(怒り)「あの声…テンペスト・ホーカー少佐か」 リューネ(怒り)「…くっ!」 マサキ(驚き)「ん!? おい、リューネ! 待てよ!」 シロ(怒り)「マサキ!?」 マサキ(怒り)「シロ! クロ! 出るぞ!」 サイバスター、ヴァルシオーネ出現 マサキ(怒り)「リューネ! 勝手に飛び出すんじゃねえ!」 シロ(って、マサキも飛び出しちゃったじゃニャいか…) シロ(呆れ)(シロ、そんニャこと言ってる場合じゃニャいわよ) マサキ(怒り)「リューネ!」 テンペスト「ビアン総帥の娘…。木星圏から戻って来ていたのか」 リューネ(怒り)「…あんたの復讐になんかに興味はないけどさ!」 リューネ(怒り)「そのためにヴァルシオンを使おうなんて、あたしは許さないよ!」 テンペスト「お前に許しを乞う気などない。俺の悲願を達成するために必要だっただけだ……」 テンペスト(怒り)「そう、このヴァルシオンの量産改良型…ヴァルシオン改がな!」 マサキ(驚き)「量産改良型…? 量産…だと!?」 テンペスト(怒り)「そのとおり。この機体の量産が成功すれば、連邦を倒すことなど容易い!」 リューネ(怒り)「要はヴァルシオンのデッドコピーってわけ?」 リューネ(怒り)「そんなもの、あたし達が全部叩き壊してやるよ!」 テンペスト(怒り)「我が妻や娘への手向けだ…貴様らを地獄へ送ってやる!」 ジャーダ(被弾)「教導隊のエリートが、ただの復讐鬼に成り下がったのかよ!?」 テンペスト「復讐鬼? そうだとも…」 テンペスト「俺は……16年前、ジガンスクードを奪ったテロリストごと…」 テンペスト(怒り)「スペースコロニー『ホープ』の隔壁を破壊した者達を……決して許しはせん!」 タスク(怒り)「! ジガンが!? どういうこった!?」 レオナ「本来、ジガンスクードは…」 レオナ「当時、コロニーで盛んだった独立自治権獲得運動を牽制するため……」 レオナ「連邦軍が造った超大型砲台。つまり、宇宙の番人…その存在はコロニー民の反発を招いたわ」 タスク(怒り)「……!」 レオナ(悲しみ)「そして、ジガンはコロニー側のテロリストに奪われ…」 レオナ(悲しみ)「あれが自分達の手から離れることを恐れた連邦軍は、地上から特殊部隊を派遣し……」 レオナ(悲しみ)「テロリストが立てこもったコロニーの隔壁ごとジガンを破壊した。それが『ホープ事件』…」 レオナ(悲しみ)「2年前の『エルピス事件』と並んで、コロニーの住人にとっては呪われた記憶よ…」 ライ(怒り)(…………) タスク(悲しみ)「じゃ、じゃあ…ゼンガー少佐が言ってたジガンの業って…そのことだったのか…」 テンペスト「そうだ。そして、我が妻や娘は…その時に死んだ」 テンペスト(怒り)「連邦の無能共の愚か極まりない策によってな!!」 タスク(悲しみ)「あんたの気持ちはわからんでもねえがな…」 タスク(怒り)「復讐するなら、時と場所を選びやがれ!」 タスク(怒り)「今は地球人同士でつまらねえことやってる場合じゃねえんだぞ!!」 テンペスト(怒り)「黙れ! 俺は待ったのだ…16年間も! この手で連邦に復讐する機会を!」 テンペスト(怒り)「それを貴様らなどに邪魔させてたまるものか!!」 ラトゥーニ(眼鏡)(…悲しい人…昔の私みたいに、過去に囚われて…) タスク(怒り)「て、てめえ…」 キョウスケ「聞く耳を持つな、タスク。戦う理由は、人それぞれ違う。…おれ達の戦いもだ」 タスク(怒り)「了解…。あいつに見せてやるッスよ、俺達の戦う理由って奴を…!」 キョウスケ(怒り)「出撃するぞ…!」 出撃準備 イングラム「各機へ。敵があれだけの数で基地を攻撃していたとは思えん」 イングラム「伏兵に気を付けろ」 キョウスケ「了解」 ジガンスクードとテンペストが戦闘 テンペスト(怒り)「ジガンスクード…! その機体さえなければ、俺の妻子は…!」 テンペスト(怒り)「許さん! 絶対に破壊してやる!!」 タスク(ジガンスクード)とテンペストが戦闘 テンペスト(怒り)「ジガンスクード…! その機体さえなければ、俺の妻子は…!」 テンペスト(怒り)「許さん! 絶対に破壊してやる!!」 タスク(怒り)「お門違いだってんだよ! あんたの復讐はよ!!」 ラトゥーニ(ジガンスクード)とテンペストが戦闘 テンペスト(怒り)「ジガンスクード…! その機体さえなければ、俺の妻子は…!」 テンペスト(怒り)「許さん! 絶対に破壊してやる!!」 →ラトゥーニとテンペストが戦闘 ラトゥーニとテンペストが戦闘 ラトゥーニ(眼鏡)(被弾)「…こんなことをしても、死んだ人は帰って来ない…」 テンペスト(怒り)「百も承知だ! だからこそ、貴様らを倒す!」 テンペスト(怒り)「一人でも多く、連邦に与する者を地獄へ送る!」 テンペストのHP60%以下 テンペスト(怒り)「フン、慣らしは終わった。総帥が基本設計をし、副総帥が改良したこのヴァルシオン改なら…」 テンペスト(怒り)「奴らと連邦を倒せる! 戦いはこれからが本番…」 システム起動音 テンペスト(被弾)「う!? な、何だ? このシステムは…!」 敵増援出現 ハンス「さしものヴァルシオンとは言え…手こずっているようだな、テンペスト・ホーカー少佐」 テンペスト(被弾)「う…うう…うお…」 ハンス(む…? まだ致命傷には見えんが…) キョウスケ(怒り)「ハンス…!」 ハンス「ほう、まだ生きていたか、キョウスケ・ナンブ。さすがにしぶといな」 キョウスケ(怒り)「………」 母艦がハガネの場合 ダイテツ「ハンス・ヴィーパー中佐…お前がDC側についた理由を聞かせてもらおう」 ハンス「…私は地球連邦軍では異星人に勝てないと判断しただけだ」 ダイテツ「しかし、DCやコロニー統合軍はその連邦軍に敗北したのだぞ」 ハンス「結果的にはな。だが、問題は保有戦力の差ではなく、いかにして異星人との戦いに生き残るか、だ」 ハンス「例え地球の全戦力を結集したとしても、我々より高度な技術を持つ彼らを倒すことなど不可能だからな」 ダイテツ「そうか…。お前の目的はDCが建設したアースクレイドルとムーンクレイドルか」 ハンス「ああ。あの強固な外殻と防衛機能を備えた地下人工冬眠施設は…」 ハンス「連邦政府とEOT特別審議会が進めていた『地球脱出計画』より確実に…」 ハンス「ヒトという種を未来へ残すことが出来る。だから、私は生き延びるためにDC側へついたのだ」 ダイテツ「自分の保身のために連邦軍を裏切ったか」 ハンス「そうだ。貴様らもDCなど相手にせず、さっさとホワイトスターへ向かったらどうだ?」 ダイテツ(怒り)「そうはいかん。お前達には世界を混乱へ導いた責任を取ってもらう」 ダイテツ(怒り)「それに、お前達へ人類の未来を託すつもりもないのでな」 ハンス「貴様らしいな、ダイテツ。あえて絶望の戦いに身を投じるか」 →共通 母艦がヒリュウ改の場合 ショーン「ハンス・ヴィーパー中佐…あなたがDC側についた理由を聞かせては頂けませんか?」 ハンス「…私は地球連邦軍では異星人に勝てないと判断しただけだ」 ショーン「しかし、DCやコロニー統合軍はその連邦軍に敗北したのですよ?」 ハンス「結果的にはな。だが、問題は保有戦力の差ではなく、いかにして異星人との戦いに生き残るか、だ」 ハンス「例え地球の全戦力を結集したとしても、我々より高度な技術を持つ彼らを倒すことなど不可能だからな」 ショーン「なるほど。あなたの目的はDCが建設したアースクレイドルとムーンクレイドルですか」 ハンス「ああ。あの強固な外殻と防衛機能を備えた地下人工冬眠施設は…」 ハンス「連邦政府とEOT特別審議会が進めていた『地球脱出計画』より確実に…」 ハンス「ヒトという種を未来へ残すことが出来る。だから、私は生き延びるためにDC側へついたのだ」 レフィーナ(驚き)「あなたは自分の保身のために連邦軍を裏切ったというわけですか?」 ハンス「そうだ。貴様らもDCなど相手にせず、さっさとホワイトスターへ向かったらどうだ?」 ショーン「そうはいきません。あなた達には世界を混乱へ導いた責任を取ってもらいます」 レフィーナ(怒り)「それに、あなた達へ人類の未来を託すつもりもありません!」 ハンス「フン…あえて絶望の戦いに身を投じるか」 →共通 共通 ハンス「ならば、ここでエアロゲイターの代わりにお前達の戦いに終止符を打ってやる」 ハンス「それがかつて味方だった者に対するせめてもの情けだ」 キョウスケ(怒り)「おれなりのやり方でケリをつけさせてもらうぞ、ハンス・ヴィーパー…!」 ハンス「生意気な口を。誰のおかげであの時、死なずに済んだと思っている? あ?」 イルム(被弾)「よく言うぜ…」 ハンス「こんなことなら、あの時、ビルトラプターごと爆破しておくべきだったな」 キョウスケ(怒り)「残念だったな。…だが、おれは甘くない。ここで確実にとらせてもらう」 エクセレン「わお…あんまし熱くならないでよ? キョウスケ」 ブリット「たぶん…無理ですね」 ハンス「楽しみにしよう。…攻撃開始だ、テンペスト少佐」 テンペスト(被弾)「うぐ…ぐ…そ、そうだ…復讐…だ…復讐…」 ハンス「何をしている、少佐? ヴァルシオン改に異常でもあったのか?」 テンペスト(GS)「ふ、ふ…ふ…ふ…」 リュウセイ(集中)「あいつ…様子が変だぜ!?」 ラーダ(驚き)「もしかして…?」 テンペスト撤退、ヴァルシオン改(テンペスト(GS))出現 テンペスト(GS)「ふ、ふふふ、復讐だ…復讐…連邦に復讐を…復讐…」 ハンス(怒り)「どうした、テンペスト!?」 テンペスト(GS)「潰す…連邦を潰す…レイラとアンナを殺した奴は皆潰す…粉々に潰す…粉々に…」 エクセレン(怒り)「何か…ヤバい感じじゃなぁい?」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「………」 ラーダ(悲しみ)「おそらく、ヴァルシオン改に取り付けられているマン・マシン・インターフェイスが…」 ラーダ(悲しみ)「機能向上と引き替えに、彼の精神へ異常な影響を与えているのだと思うわ」 リュウセイ(集中)「何だって…!?」 ブリット(怒り)「今までは大丈夫だったじゃないですか!」 キョウスケ「誤作動か…機体の損傷率に応じて発動する仕掛けだったのかもしれん」 ラトゥーニ(眼鏡)(被弾)「あれは…崩壊しかかった精神がかろうじて肉体に張り付いている状態…」 ラトゥーニ(眼鏡)(被弾)「私…あの人達と同じ様な状態になった人をアードラーのスクールで見た…」 ラトゥーニ(眼鏡)(被弾)「…ああなったら、…もう終わらせてあげるしかない…」 ハンス(怒り)(アードラーめ…あれでは欠陥品ではないか!) ハンス(やむをえん。いざとなったらテンペストを犠牲にしてでも…) イングラム「各機へ。敵を撃破し、この区域を突破するぞ」 キョウスケ「了解…!」 ハンス「予定外のイベントが起こったが、キョウスケ・ナンブ…。お前達を潰すことに変更はない」 キョウスケ(怒り)「おれにもだ。お前に死んでもらうことに変わりはない」 ハンス「フン…。貴様らのデータは全てこちらにある。我々に勝てると思うなよ」 ライ(怒り)「ハンス中佐、最後に聞こう。…シャイン王女の行方は?」 ハンス「王女? …そういえばいたな、そんな娘が。さて、な」 ハンス「今頃、アードラーの手によってどのような目に遭っているのかな? 私も胸が痛むよ、フフフ」 ライ(怒り)「貴様…!」 エクセレン(わお)「はいはい、そこまで。性悪おじさんの口車に乗っちゃ駄目よん、色男さん?」 ライ(怒り)「こんな時までふざけるな…!」 エクセレン「…怒るだけでここにいない王女が助けられるなら、私も一緒に怒ってあげるけどね」 ライ(怒り)「何…!?」 アヤ「ライ、落ち着いて。ここで焦ったって、何にもならないわ」 リュウセイ「そうだぜ。王女が生きているってわかっただけでもめっけモンだ」 リュウセイ「連れ去られた者は取り戻せばいい…そう言ってたのはお前だろ?」 ライ「…そうだったな。すまなかった、エクセレン少尉」 エクセレン「どういたしまして。相方が相方だから、こういう突っ込みって珍しいのよ?」 キョウスケ「誰のことだ。…よし、攻撃を開始するぞ」 イングラムとハンスが戦闘 イングラム「なかなかの芝居だったが、詰めが甘かったようだな」 ハンス「何…?」 イングラム「俺達を倒すつもりなら、あの時…極東基地で一気に攻撃を仕掛けるべきだった」 ハンス「フン…。まるで貴様も私と同じようなことを考えているような言い方だな?」 イングラム(微笑)「フッ…」 キョウスケとハンスが戦闘 キョウスケ(怒り)「裏切りの代償は払ってもらうぞ…!」 ハンス「戦況もわからぬ愚か者が…! 貴様らがいくら…」 キョウスケ(怒り)「聞く耳は持たん…! 覚悟してもらうぞ」 アルトアイゼン搭乗の場合追加 ハンス「フン、そんな欠陥機で何が出来る?」 キョウスケ(怒り)「…貴様を撃ち貫くことは出来る…!」 マサキとハンスが戦闘 マサキ(怒り)「さあ、進退極まったぜ! ここいらで覚悟を決めな!」 ハンス「戦いの先に未来があると信じ込んでおる愚か者が…。ビアンと同じ運命をたどるがいい」 マサキ(怒り)「わりぃな。俺はてめえみてえに要領も良くなけりゃ、臆病者でもねえんだよ!!」 リューネとハンスが戦闘 ハンス「DCを倒しても、異星人を倒すことは出来んぞ、リューネ・ゾルダーク…」 リューネ(怒り)「ハッ! あんたは親父の遺産を利用して、自分だけが生き残りたいだけなんだろう?」 リューネ(怒り)「そんな奴にあたし達の未来を語って欲しくないね!」 イルムとハンスが戦闘 イルム「いつかはこの手であんたをブン殴ってやろうと思ってたんでな。この機会を利用させてもらうぜ」 ハンス「ならば、こちらもキョウスケ・ナンブ同様…目障りだった存在の貴様を始末するとしよう」 イルム「そうかい。己の保身を第一に考えるなら…さっさとここから逃げ出した方が得策だぜ?」 イルム「…逃げられるものならな」 ラトゥーニとハンスが戦闘 ハンス「スクール上がりの子供か。お前もアードラーの下に帰り、再調整されるがいい」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「過去には囚われない…」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…あなたを倒し、必ずシャイン王女を助け出す…!」 キョウスケ(アルトアイゼン以外)がハンスを撃墜 キョウスケ(怒り)「…終わりだ、ハンス…!」 ハンス(怒り)「ば、馬鹿な! 貴様…!」 キョウスケ(怒り)「…運がなかったな」 ハンス(怒り)「こ、この私が…こんな…こんな所で!!」 キョウスケ(怒り)「先に地獄で待っていろ…!」 ハンス(怒り)「だ、だが…戦うことしか能のない貴様らの…」 ハンス(怒り)「貴様らの運命も私と同じだ!」 ハンス(怒り)「い、異星人相手に、勝ち目のない戦いを挑んで死ぬがいい!!」 ハンス(怒り)「そ、それを…忘れ……ぐおああああっ!!」 キョウスケ(アルトアイゼン)がハンスを撃墜 キョウスケ(怒り)「…とった…!」 ハンス(怒り)「ば、馬鹿な! 貴様…!」 キョウスケ(怒り)「撃ち貫くと言ったぞ…!」 ハンス(怒り)「おのれ…貴様などに! あの時、確実に始末していれば…!」 キョウスケ(怒り)「ジョーカーが切られていないのに、勝負を焦ったお前の負けだ…!」 →ハンスを撃墜 ハンスを撃墜 ハンス(怒り)「お、愚か者め…! じ、人類が生き延びる術はアースクレイドルしか…!」 ハンス(怒り)「だ、だが…戦うことしか能のない貴様らの…」 ハンス(怒り)「貴様らの運命も私と同じだ!」 ハンス(怒り)「い、異星人相手に、勝ち目のない戦いを挑んで死ぬがいい!!」 ハンス(怒り)「そ、それを…忘れ……ぐおああああっ!!」 テンペスト(GS)を撃墜 テンペスト(GS)「復讐だ、俺は復讐の、復讐のために、復讐を誓う故に…」 ラトゥーニ(眼鏡)「…死んだ人の意志を確認することなんて…出来ない」 ラトゥーニ(眼鏡)「…あなたは進むべき道を間違えたの…」 ラトゥーニ(眼鏡)「だから…もう家族の所へ帰ってあげて…」 ラトゥーニ(眼鏡)「あなたの戦いは…16年前に終わっているのだから…」 テンペスト(被弾)「!!」 リューネがテンペスト(GS)を撃墜 テンペスト(GS)「復讐だ、俺は復讐の、復讐のために、復讐を誓う故に…」 リューネ(怒り)「これで終わり…! 親父のヴァルシオン…返してもらうよ!」 テンペスト(GS)「アンナ、レイラ…俺はお前達の復讐を、お前達が望む復讐の、復讐のために…」 ラトゥーニ(眼鏡)「…死んだ人の意志を確認することなんて…出来ない」 テンペスト(被弾)「……!!」 ラトゥーニ(眼鏡)「だから…もう家族の所へ帰ってあげて…」 ラトゥーニ(眼鏡)「あなたの戦いは…16年前に終わっているのだから…」 リューネ(悲しみ)「親父…持って行っておくれよ。そいつの…心をさ」 テンペスト(被弾)「…アンナ…レイ…ラ…」 敵全滅 母艦がハガネの場合 テツヤ「これで終わったか…」 警報 エイタ(驚き)「いえ、まだです! DC艦隊が本艦の航路上からこちらへ接近中です!」 テツヤ(驚き)「何っ!?」 ダイテツ(驚き)「やはり、ここでワシらを足止めするのが目的か…!」 テツヤ(怒り)「どうしますか、艦長!?」 ダイテツ(怒り)「逃げ切れるものでもあるまい…。やむをえん、敵陣を強行突破するぞ!!」 母艦がヒリュウ改の場合 ユン(怒り)「敵機の全滅を確認!」 ショーン「どうやら、DCは本気でこちらを足止めする気のようですな」 ショーン「となると、ジュネーブ侵攻は時間の問題…」 警報 ユン(怒り)「艦長! DC艦隊が本艦の航路上からこちらへ接近中です!」 レフィーナ(驚き)「!」 ショーン「こうなったら、敵陣を強行突破するしかありませんな」 レフィーナ(怒り)「ええ。もう一刻の猶予もありません…」 アースクレイドル アードラー「テンペストが戦死したか」 一般兵「はっ」 イーグレット「さしもの教導隊も、俺のゲイム・システムには耐えられなかったようだな」 アードラー「仕方あるまい。後はテンザンとシャイン王女を使って調整を行おう」 アードラー「それで、ハンスの方は?」 一般兵「テンペスト少佐と同じく、戦死されました」 アードラー「所詮、スパイ以外に使い道のない男じゃったか。まあよい、時間稼ぎにはなったわ」 リリー(怒り)「…それが死んでいった同胞に対していう言葉ですか?」 アードラー「何が悪い? …リリー・ユンカースよ」 リリー(怒り)「曲がりなりにも、一度は志を共にして戦った者達。あなたはその彼らに対して…」 アードラー「奴らは死してワシの世界征服の礎となった。それで十分じゃ」 リリー(怒り)「………」 アードラー「それよりも、リリー。次の作戦には、お前が率いるコロニー統合軍残存部隊も参加してもらうぞ」 リリー(怒り)「…わかっております…!」 イーグレット「いよいよ、連邦の総本山を攻めるのか?」 アードラー「うむ。現在、ハガネとヒリュウ改は黒海付近で足止めしてある」 アードラー「その隙にジュネーブを陥とせば、一気に形勢を逆転出来る…」 イーグレット「では、お手並み拝見といこうか?」 アードラー「フフフ…イーグレットよ。お前はソフィア・ネートと共にこのアースクレイドルで待つがよい」 アードラー「世界の新たな支配者となったこのワシの帰りをな。フヒヒ…」 リリー(怒り)「………」 イーグレット(フン…どちらの側に未来への道が開けているか…ゆっくり見物させてもらうとしよう) 暗転 アースクレイドル 一般兵「1号機と3号機の機体調整終了! コックピットモジュールの組み込み急げ!!」 一般兵「駄目だ、コアの状態が安定していない! このままじゃ使い物にならんぞ!」 一般兵「構わん、副総帥の命令だ! この一戦に、我々の命運が掛かっているんだぞ!」 一般兵「無理でもやるんだ!」 トーマス(やれやれ、切り札と言ってもたった4機…いや、1機減って3機か) トーマス(今回のビジネスはここいらが潮時…ん?) 一般兵「少佐! 零式の整備はこの後にやります! もう少々お待ちを!」 ゼンガー「かまわん。自分の面倒は自分で見る。その分、他の機体を完璧にしてくれ」 トーマス(ふん、ゼンガー・ゾンボルトか) トーマス(何を考えているかは知らんが…どう考えても負け戦、ご苦労なことだな) リリー「ゼンガー少佐」 ゼンガー「リリー中佐…次の作戦にはあなたも参加されるそうですね」 リリー「…ええ」 ゼンガー「…前線は自分にお任せを。マイヤー総司令に救われたその命…無駄にすることはありません」 リリー(悲しみ)「そうはいきません。それより、少佐にお願いがあるのです」 ゼンガー「………………」 トーマス(総戦力投入か。…これはいよいよもって最後だな) トーマス(グッドラック、DC。俺はゲームから降りさせてもらうぜ) →28『十字軍が消える日』 28『十字軍が消える日』 ハガネ艦橋 エイタ(驚き)「DC艦隊、撤退して行きます!」 テツヤ(怒り)「よし! すぐにPTを回収し、補給と修理作業を!」 ダイテツ(怒り)「ぬう…かなりの時間を食ってしまったな」 警報 テツヤ(驚き)「何だ!?」 エイタ(驚き)「そ、総司令部から入電! DCの大部隊がジュネーブ方面へ進行中とのことです!!」 ダイテツ(怒り)「本命が動いたか。全艦、第1種戦闘配置を維持! ジュネーブへ向かうぞ!」 暗転 ハガネ格納庫 レオナ「…では、DC部隊がリヨン湾に上陸したと…?」 イングラム「そうだ。AM部隊とヴァルシオン改のおかげで、連邦軍はかなりの劣勢を強いられている」 レオナ「…旧態依然とした現行の連邦軍では、AMを主体としたDCに対抗しきれないのですね」 イングラム「ああ。面には強いが、点には弱いということだ」 イングラム「そういう意味では、DCの機動兵器群も我々の機体と同じようなコンセプトで開発されている」 キョウスケ「…特化した少数戦力で、敵中枢を撃破…なるほどな」 ラトゥーニ(困惑)「少佐、私達は友軍の支援に…?」 イングラム「いや。敵の侵攻は予想以上に速い上に、こちらも黒海で足止めを食ってしまった…」 イングラム「当初の予定どおり、母艦の機動力を生かしてアルプスを越え…ジュネーブへ直行する」 エクセレン「う~ん、まったく、敵もせっかちさんねえ。もっとムードってものを…」 キョウスケ「敵にそんなものは関係ないだろう」 ライ「ああ、まったくだ」 イングラム「遊びではないのだぞ」 エクセレン(被弾)「タ、タスク君…このメンツ…キツい…」 タスク(悲しみ)「…そりゃそうでしょ。黙ってた方がいいッスよ、少尉」 レオナ「…それで、さっきから静かだったのね」 イングラム「いずれにせよ、何機が量産されているかわからんが、ヴァルシオン改の相手は…」 イングラム「我々がせねばなるまい」 ライ(怒り)「…前回の機体が実験段階のものだとしたら…最悪の場合、敵は王女をヴァルシオン改に…?」 ラトゥーニ(困惑)「………!」 エクセレン「まあまあ、確実にそうと決まったわけじゃないんだから」 エクセレン(被弾)「ちょっと色男さん? 空気を読んでもらわないとねえ」 ライ(悲しみ)「…すまん」 エクセレン(わお)「恋するたびに傷つきやすい、女心がわかってないんじゃなぁい?」 キョウスケ「恋は関係ないだろう」 レオナ「女心も、ではなくて?」 タスク(いや、それは関係あると思うけど) イングラム「無駄話をしている時間はないぞ、エクセレン少尉」 エクセレン(被弾)「…タ、タスク…君…。やっぱり、キツい……」 タスク(悲しみ)「だから黙ってた方がいいって言ったじゃないスか…」 暗転 ヒリュウ改格納庫 ブリット(悲しみ)(…次の戦いはDC残存部隊との決戦になる…) ブリット(悲しみ)(ゼンガー隊長は…出てくるのか……?) クスハ(困惑)「どうしたの? ブリット君…」 ブリット(笑い)「え? べ、べべべ、別に何でもないけど…」 クスハ(困惑)「ううん、ゼンガー少佐のことを考えてたんでしょ?」 ブリット(悲しみ)「………」 ブリット(悲しみ)「俺、隊長を信じたいんだ。あの人は地球圏のためを考えて、あえて敵に回っているんだと…」 ブリット(悲しみ)「次の戦いであの人が出てきたら…真意が見えるかもしれない」 ブリット(悲しみ)「そして、もしかしたら…俺達に力を貸してくれるかも知れない…」 クスハ(困惑)「………」 ブリット(悲しみ)「やっぱり甘い考えかな?」 クスハ(困惑)「ううん、そんなことない。人を信じることって難しいけど…大事なことだと思うもの」 クスハ(困惑)「特に今みたいな世の中じゃ…」 ブリット「ああ…」 警報 クスハ(怒り)「!!」 リオ(怒り)「二人とも、敵が来たわよ! 早く出撃を!」 ブリット(怒り)「わかった! 行こう、クスハ!」 クスハ(怒り)「ええ…!」 暗転 ヒリュウ改艦橋 ユン(怒り)「敵部隊、撃破! イングラム少佐より入電! PT隊は先行するそうです!」 レフィーナ(怒り)「では、本艦も追随します!」 ショーン「…この辺りまで戦域が広がっているとなると、まずいですな…」 レフィーナ(驚き)「ユン伍長、戦況は!?」 ユン(怒り)「防衛隊の損耗率、60%以上! ジュネーブの最終防衛線が、各所でDC部隊に破られています!」 レフィーナ(怒り)「副長、ジュネーブまでの所用時間は!?」 ショーン「あと20分程ですが…もう間に合わないかも知れませんな」 レフィーナ(怒り)「だからと言って、引き下がることは出来ません!」 ショーン「ごもっともです。ならば、我々の部隊の特性を生かし、敵の中核を突きましょう」 レフィーナ(驚き)「中核…? ヴァルシオン改がいる部隊を!?」 ショーン「ええ。特化した戦力を潰せば、後は物量戦になります」 ショーン「そうなれば、他基地からの増援次第で、戦局はくつがえせましょう」 レフィーナ(怒り)「わかりました…! これより、本艦は敵中核部隊に突撃します!!」 第28話 十字軍が消える日 敵中立初期配置出現 議員B「大使、早く脱出機へ! ここはもう駄目です!!」 アルバート「ええい、防衛隊は何をしておったのだ!?」 テンザン「ヘッヘッヘ…俺達が本気を出せば、連邦政府の本部なんざイチコロだっての!」 議員B「! あ、あれは…まさか、ヴァルシオン!?」 アルバート「う…ぬ…! 議長は!? シュトレーゼマン議長はどこへ行かれたのだ!?」 議員A「すでに脱出されています!」 アルバート「な、何…!? わ、私を…見捨てたというのか!?」 テンザン「ま、政治家なんぞに恨みはねえが、見せしめってのが必要らしいんでな…」 テンザン(怒り)「サクッっと逝っちまいな!」 アルバート「馬鹿な…! う、うおああああっ!!」 連邦本部爆発、防衛隊全滅 テンザン(笑い)「へへ…ヘヘヘ…いいぜ、このヴァルシオンはよ。究極ロボってのも伊達じゃねえ」 テンザン(笑い)「ビアン総帥も最初からこいつをジュネーブへブチ込めば良かったのによ」 リリー(怒り)(…所詮…彼らのような者にビアン総帥やマイヤー総司令の大義を理解することは不可能か…) リリー(悲しみ)(だからこそ、総司令は私に最後の使命を託された……) テンザン(被弾)「ったく、アードラーのジジイも、こんないいモノを出し惜しみしやがって…」 テンザン(被弾)「おまけに、さんざんフカしてたゼンガーの野郎もいやしねえ。マジでムカつくぜ」 テンザン(笑い)「そうだ、この戦いが終わったら…殺そう。そうだ、それがいいっての」 テンザン(笑い)「それがいい。それがいいっての、ヒャハハッ!」 一般兵「中佐! ハガネとヒリュウ改が接近中です!!」 リリー「…来たか…。各機、迎撃を! よろしいか、テンザン?」 テンザン(GS)「…殺っちまおう。どいつもこいつも…殺っちまおう…ふ、ふふふ…そうだ、それがいい…」 リリー(驚き)「! まさか…!?」 一般兵「敵艦、突入して来ます!」 出撃準備 キョウスケ(被弾)「…本部は無事か…!?」 イルム(被弾)「残念ながら、一足遅かったみたいだな」 リョウト(怒り)「や、やっぱり…ヴァルシオン改が…!」 テンザン(GS)「ふふ…ふははは…!」 リュウセイ(怒り)「! テンザンか!!」 テンザン(GS)「ひゃは、ひゃはは…!」 マサキ「な、何だ、あいつ…!?」 ラーダ(驚き)「まさか、前回のテンペスト少佐と同じで…!?」 テンザン(GS)「血祭りだ…血祭りに上げてやるぜえ…どいつもこいつも! ヒャーッハッハッハッハァ!!」 リュウセイ(集中)「お、お前…! お前もヴァルシオンに…!?」 テンザン(GS)「ああ、そうだ! おかげで気分は最高だっての!!」 テンザン(GS)「このマシンのおかげでお前らが虫ケラみたいに見えるぜ、リュウセイ! ヒャーッハッハ!!」 リュウセイ(怒り)「悪いことは言わねえっ! そのマシンから…ヴァルシオンから降りろっ! テンザン!」 テンザン(GS)(怒り)「馬鹿か、てめえは!? 俺たちゃ戦争ゲームやってんだぞ! 降りてどうするんだっての!」 リュウセイ(怒り)「まだ言うか!!」 テンザン(GS)(怒り)「どうしてもってんなら、てめえが降りろよ! そしたら、潰してやるぜ、プチッとなぁ!」 ライ(怒り)「…リュウセイ、もう何を言っても無駄だ。テンペストのことを忘れたのか?」 リュウセイ(集中)「……!」 テンザン(GS)(怒り)「そこを動くなよ、お前ら! 虫ケラみたいにプチッと潰してやるぜ、プチプチッとなァ!!」 リュウセイ(集中)「てめえ、そんなにまで…そんなになってまで…!」 テンザン(GS)「ヒャッハッハ、相変わらずカッコいいなァ、てめえは。ああカッコいい、カッコいい!」 テンザン(GS)「だがな、てめえだって俺と同じ人殺しなんだぜ!?」 テンザン(GS)「プチプチプチッと敵兵を殺す人殺しなんだぜえ!?」 リュウセイ(集中)「う…!」 イングラム「リュウセイ…奴はすでに自我を失いつつある。直ちに破壊しろ」 リュウセイ(集中)「…破壊……!? きょ、教官…!」 イングラム「戦場で感傷など不要…。倒すか、倒されるか。それだけだ」 リュウセイ(集中)「……!」 テンザン(GS)「さァ、ラストバトルだ! みんなプチプチ潰してやるぜ! ヒャーッハッハッハッハァ!!」 リュウセイ(怒り)「…テンザン…! てめえは…俺が止めてやる!!」 エクセレン(悲しみ)「キョウスケ…」 キョウスケ(怒り)「おれ達はやるべきことをやるだけだ」 キョウスケ(怒り)「感傷は必要ない。少なくとも今はな」 リリーを攻撃or3ターンEP 敵増援出現 アードラー「フヒヒ…そろそろチェックメイトといくかのう」 キョウスケ(被弾)「ちっ…増援か…!」 アードラー「ハガネとヒリュウ改さえ沈めれば、世界はワシのものじゃ」 テンザン(GS)「おほ!? アードラーのジジイじゃねえか!」 テンザン(GS)「待ってろよ、こいつらの次はてめえを殺ってやるからな! ヒャハハハハ!!」 アードラー「むう…。やはり、テンザンも駄目じゃったか」 アードラー「ならば、切り札を出すとするか。完全な切り札をな…ヒッヒッヒ」 ヴァルシオン改出現 ガーネット(驚き)「また出た!?」 マサキ(被弾)「チッ…! いったい何機あるってんだ!?」 ジャーダ(被弾)「あれで打ち止めと願いたいところだが…」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)(…まさか……) リューネ(怒り)「アードラー・コッホ! いい加減にしなよ! 親父のヴァルシオンを…!」 リューネ(怒り)「DCをいいように利用したオトシマエ…このあたしがきっちりと付けてやるよ!!」 テンザン(GS)「いいねえいいねえ! 盛り上がってるじゃねえか! ダブルヴァルシオンってか!」 リューネ(怒り)「黙りなっ! そのインチキヴァルシオン…まとめて叩きつぶしてやる!」 アードラー「フン、何も知らぬ娘がいきがりおって」 アードラー「お前の父親は、確かに優秀な男だったが、下らぬ理想を持っていたのが最大の欠点じゃった」 リューネ(驚き)「何だって!?」 アードラー「自らを強大な敵に仕立て上げ、立ち向かって来る者に試練を与え…」 アードラー「最終的には異星人から地球圏を守る戦力へ育て上げる…」 アードラー「下らん。まったく下らん理想じゃ」 アードラー「真に地球人類の生存を願うなら…」 アードラー「DCの下に統一された戦力を異星人との戦いへ投入すべきじゃったものを…」 キョウスケ「…ゼンガーもその理想に乗ったということか」 アードラー「ゼンガー? 姿が見えんようだが、どこぞへ逃げおったか」 キョウスケ(怒り)「お前のような男の下で働くことを正しいと思わんからだろう」 キョウスケ(怒り)「それで驚きはしない」 リリー「………」 アードラー「一兵士風情が何を言うか。ワシはビアンとは違う。DCの力を、純粋に世界征服のために使う」 アードラー「そして、地球圏の戦力をワシの下に結集し…異星人共を討ち滅ぼすのじゃ」 リューネ(驚き)「今のあんたらにどんな力があるっていうのさ!」 アードラー「フヒヒ…ならば、見るがいい! ゲイム・システムとヴァルシオン改の力をな!!」 シャイン(洗脳)「気合」「ひらめき」「必中」使用、議事堂付近へ移動 シャイン(洗脳)「……ヴァルシオン…改…起動終了……」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「!」 カチーナ(被弾)「何だ!?」 ライ(怒り)「今の声…! 貴様、そのヴァルシオンには!?」 アードラー「最高の機体に最高の素材! これがワシの切り札じゃよ!」 リオ(怒り)「あ、あのヴァルシオンにはシャイン王女が…!?」 アードラー「その通りじゃ。王女の予知能力とゲイム・システムを掛け合わせれば…」 アードラー「ヴァルシオン改は機動兵器として完ぺきな物となる!」 アヤ(驚き)「な、何てことを…! 年端もいかない女の子を、無理矢理パイロットにするなんて…」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「…それがあの男のやり方……許せない…!」 イングラム(…訓練を受けていない王女でも戦闘が可能…ならば…) イングラム(ゲイム・システムの正体は無人機の制御装置だな) イングラム(だが、人間の脳を借りなければならないのなら…) イングラム(微笑)(T-LINKシステムと同じく…マン・マシン・インターフェイスとしては未完成か) アードラー「さあ、どうする? 貴様らに王女ごとヴァルシオンを破壊することが出来るかのう?」 シャイン(洗脳)「…標的…確認……」 シャイン(洗脳)「…攻撃…準備……」 ラーダ(驚き)「完全に制御されかかってる…? あ、あれでは…王女の人格が保つのはあと数分…!」 マサキ(被弾)「それが過ぎれば、テンザンと同じことになっちまうのか…!」 キョウスケ(怒り)「…落とすぞ」 ライ(怒り)「キョウスケ少尉! 聞いていなかったのか!? あのヴァルシオンには…」 キョウスケ(怒り)「…無駄口を聞いている時間はない。…全力で行く」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「…助けられるの!?」 キョウスケ(怒り)「あとは…こちらの手札を開くだけだ」 エクセレン(怒り)「相当いい手じゃないと駄目そうね…」 キョウスケ(怒り)「ああ。向こうはジョーカーを引いてきた」 ブリット(怒り)「では、あのヴァルシオンを!?」 キョウスケ(怒り)「戦闘不能にする。…直撃はさけろよ」 カチーナ(怒り)「それで王女助けられる保証があるのかよ!?」 イングラム「人格が崩壊する前にゲイム・システムを破壊すれば、問題はない」 イングラム「ただし…4分程が限界だ」 タスク(被弾)「いや、問題だらけだって!」 カチーナ(被弾)「ごちゃごちゃ言ってる暇はねえ! 王女を助けるぞ!!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「シャイン王女…待ってて!」 ライ(怒り)「何としても…助け出す…!」 アードラー「愚か者共が。ヴァルシオン2機相手に小細工が通用すると思うなよ」 リューネ(驚き)「小細工使ってんのは、あんたの方だろ!?」 リューネ(怒り)「みんな、やるよ…! ヴァルシオンを…止める!」 4ターンPP イングラム「各機へ。あと3分以内に、王女のヴァルシオン改を行動不能にしろ」 5ターンPP イングラム「各機へ。あと2分以内に、王女のヴァルシオン改を行動不能にしろ」 6ターンPP イングラム「急げ、あと1分だ…!」 7ターンPP シャイン(洗脳)「…………!」 ラトゥーニ(眼鏡)(怒り)「シャイン王女…!? そんな…間に合わなかった…!?」 →GAME OVER シャイン(洗脳)を撃墜 シャイン(洗脳)「…ライディ…様……」 ライ(怒り)「しまった! 直撃を…!? シャイン王女…!」 ヴァルシオン改爆発 →GAME OVER シャインのHP10%以下 シャイン(洗脳)「あ…ああ………」 ライ(怒り)「シャイン王女!」 アードラー(驚き)「な、何じゃと!? あやつら、ゲイム・システムを破壊しおった!?」 キョウスケ(叫び)「とったぞ…! シャイン王女を救出するんだ」 シャイン(洗脳)「……う、うう…」 アードラー(驚き)「ぐぐ…大切な実験道具を! ええ、貴様らに奪われるくらいなら、このワシが!」 →共通 リリーのHP50%以下 リリー(怒り)「…やはり、彼らの力は強大……ならば……」 アードラー(驚き)「調子に乗りおって! こうなったら、王女のヴァルシオン改で一気に…!!」 →共通 アードラーのHP50%以下 アードラー(驚き)「お、おのれ…! 調子に乗りおって!!」 アードラー(驚き)「こうなったら、王女のヴァルシオン改で一気に…!」 →共通 共通 リリー(怒り)「…これ以上、あの男に非道な真似をさせるわけにはいきません!」 リリー(怒り)「主砲、発射用意! 目標、アードラーのライノセラス!」 アードラー(驚き)「何じゃと!?」 ライノセラス(アードラー)被弾 キョウスケ(被弾)「何だ? 仲間割れ…?」 アードラー(驚き)「き、貴様…!!」 リリー(驚き)「今の内です! ライディース様、レオナ…王女を助けなさい!」 ライ(怒り)「!! リリー中佐…!?」 シャイン(洗脳)撤退 キョウスケ(怒り)「よし、シャイン王女の回収は終了した」 イルム「ふう~やれやれ。あのライノセラスが隙を作ってくれたおかげだな」 レオナ(悲しみ)「リリー中佐、あなたは…!」 リリー「…気にすることはありません。これは…総司令から私に与えられた使命…」 ライ(怒り)「父から…!?」 アードラー(驚き)「使命じゃと!? うぬぬ! 最初からそのつもりでワシの下に来おったのか!!」 アードラー(驚き)「許せん! 裏切り者は死ねぇい!!」 リリー(驚き)「!!」 ライノセラス(リリー)被弾 リリー(怒り)「…ううっ! 総員に退艦命令を……!!」 アードラー「フヒヒ…愚かな女め。ワシに逆らったのが運の尽きじゃ!」 アードラー(驚き)「ビアンやマイヤーと共に地獄で己の無能さを呪えい!!」 リリー(悲しみ)「…ありがとう…」 アードラー「む? あの女、何を? 死を目前に血迷いおったか」 リリー(悲しみ)「最後まで見守ってくれたことを…感謝します……」 リリー(悲しみ)「…ゼンガー・ゾンボルト。後はあなたに…託します……」 アードラー(驚き)「な……ッ!?」 リリー(悲しみ)(ああ…マイヤー様……) リリー(悲しみ)(今、お傍に…………参ります………) ライノセラス(リリー)爆発 レオナ(被弾)「リリー中佐…!!」 ライ(悲しみ)「くっ……!」 グルンガスト零式出現 ゼンガー「………」 ブリット(怒り)「ゼンガー隊長!?」 イルム(被弾)「チッ、ややこしい時に! こうなったら…!」 キョウスケ(被弾)「イルム中尉! 様子がおかしい…待ってくれ」 アードラー(驚き)「どこで油を売っておった! ゼンガー!」 ゼンガー「………」 キョウスケ(怒り)「…ゼンガー。助けられたんじゃないのか? …お前は、それを見殺しに…」 ゼンガー(悲しみ)「言うな、キョウスケ…!」 キョウスケ(怒り)「!?」 ゼンガー(悲しみ)「時には…誇り高き戦士の魂…その最期を見届けねばならんことも…ある…」 アードラー「当然じゃ。裏切り者に明日はない」 ゼンガー(悲しみ)「………」 アードラー「遅れてきたことは不問にしてやる。貴様の零式でハガネとヒリュウを沈めるのじゃ!」 ゼンガー(悲しみ)「黙れ…! 裏切り者に明日はない…それは貴様とて同じこと…!」 アードラー(驚き)「!?」 ゼンガー(怒り)「俺は今こそ使命を果たす!」 アードラー(驚き)「使命じゃと?」 ゼンガー(怒り)「そう! 我が使命とは異星人に対抗しうる戦力を見出し、鍛え上げること!」 ブリット(笑い)「!! やっぱり、隊長は…!」 エクセレン「もう、回りくどいわねえ。だけど…時は来たみたいね」 キョウスケ(怒り)「器用に立ち回れる男でもない。…それはおれ達も同じだ」 ゼンガー(怒り)「そして、アードラー…お前達のように本来の目的を見失い、私欲に走るDC残党を倒すこと!」 ゼンガー(怒り)「そのために俺は裏切り者の汚名を受け、数多くの同胞の犠牲を乗り越えて、ここまで来た!」 アードラー「フン…貴様など所詮はビアンやマイヤーの亡霊に過ぎんわ」 ゼンガー(怒り)「黙れ!!」 アードラー(驚き)「!」 ゼンガー味方に変化 ゼンガー(怒り)「そして、聞け! アードラー・コッホ!!」 ゼンガー(怒り)「我が名はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト!! 悪を断つ剣なり!!」 ゼンガー(怒り)「大義を失ったDCは…今日この地で、零式斬艦刀によって潰えるのだッ!!」 アードラー(驚き)「な、な、何を…!」 アードラー(驚き)「ぼ、亡霊風情が調子に乗りおって!! 死ぬのはお前の方じゃ!!」 ゼンガー(怒り)「笑止!! 貴様の地獄への旅路は………」 ゼンガー(怒り)「我がグルンガスト零式が案内つかまつるッ!!」 キョウスケ「…ゼンガー…いや、ゼンガー隊長…」 ゼンガー「キョウスケ、…フフ…俺を隊長と呼ぶか」 キョウスケ「………」 ゼンガー「…俺の今までの行いを、許せとは言わん」 ゼンガー(怒り)「今はただ、眼前の敵を斬り捨てるのみ!!」 キョウスケ(怒り)「了解…!」 アードラー(驚き)「小賢しいわ! まとめて叩き潰してくれる!!」 テンザン(GS)を撃墜 テンザン(GS)(怒り)「何だぁ!? 俺がやられたっての!?」 テンザン(GS)(怒り)「しょうがねえ、こうなりゃコンティニューだ!」 テンザン(GS)「そうすりゃヒットポイントも全回復だっての、ヒャハハハ!!」 リュウセイ(集中)「あいつ…もう現実とゲームの区別がついてねえのか…!?」 →共通 リュウセイがテンザン(GS)を撃墜 リュウセイ(怒り)「これで終わりだ、テンザン・ナカジマ!!」 テンザン(GS)(怒り)「馬鹿言ってんじゃねえ! コンティニューすりゃいいんだよ、コンティニュー!」 テンザン(GS)(怒り)「そうすりゃヒットポイントも全回復だっての、ヒャハハハ!!」 リュウセイ(集中)「お前…もう現実とゲームの区別がついてねえのか…!?」 →共通 共通 テンザン(GS)「それでレベルを上げりゃ、日本どころか世界制覇も出来るっての!!」 テンザン(GS)「ヒャハハハ! ヒャーッハッハッハッハ……!!」 ヴァルシオン改(テンザン(GS))爆発 リュウセイ(集中)「テ、テンザン……!」 リュウセイ(集中)「お、お前は……あれで本望だったのか…? 最期の最期まで…!」 リョウト(悲しみ)「…リュウセイ君…」 リュウセイ(集中)「バ、バカヤロウ…! …ゲームを楽しむのは……」 リュウセイ(怒り)「ゲームを楽しむのは、バーニングPT止まりにしときゃよかったんだよ!!」 リュウセイ(被弾)「バカヤロオォォォッ!!」 リューネがアードラーを撃墜 リューネ(怒り)「これで終わりだよ! アードラー・コッホ!」 アードラー(驚き)「こ、小娘が! 貴様に倒されるワシではない!」 リューネ(怒り)「DCをいいように利用した罪…あの世で親父にわびな!」 →アードラーを撃墜 ゼンガーがアードラーを撃墜 ゼンガー(怒り)「DCはお前の死を以て壊滅するッ!」 →アードラーを撃墜 アードラーを撃墜 アードラー(驚き)「ば、馬鹿な…! ワ、ワシはビアンやマイヤーなどとは違う…!!」 アードラー(驚き)「DCを…せ、世界を…支配する男じゃぞ!!」 アードラー(驚き)「ここでワシが死ねば、人類に未来はない! 何としてもアースクレイドルへ帰らねば!!」 アードラー(驚き)「あ、あそこへ行けば、貴様らやエアロゲイターと言えども、手出しは出来ん!!」 アードラー(驚き)「脱出じゃ! 脱出するぞ! 小型機を用意せい!」 アードラー(驚き)「!?」 アードラー(驚き)「な、何じゃ!? 誰もおらんのか!? ワシを捨てて、逃げおったのか!?」 アードラー(驚き)「ま、待て、待つのじゃ! 総帥たるワシを置いていくとは何事じゃ!!」 アードラー(驚き)「ワ、ワシを脱出させろ! 脱出させるのじゃ!!」 アードラー(驚き)「だ、脱出させてくれぇぇぇぇぇ………!!!」 ライノセラス(アードラー)爆発 ゼンガーが撃墜した場合追加 ゼンガー(怒り)「我に……断てぬものなしッ!!」 ゼンガー(怒り)「マイヤー総司令…我が使命、今こそ果たしました…!」 敵全滅 母艦がハガネの場合 エイタ(驚き)「敵機の全機撃墜を確認!」 リューネ(悲しみ)(親父…ケリはきっちりとつけたよ) テツヤ「これで、DCの中核部隊は全滅…」 ダイテツ「後はあの男と…アースクレイドルか」 →共通 母艦がヒリュウ改の場合 ユン(怒り)「敵機の全機撃墜を確認!」 リューネ(悲しみ)(親父…ケリはきっちりとつけたよ) レフィーナ「これでDCの中核部隊は全滅……」 ショーン「後はあの男と…アースクレイドルですな」 →共通 共通 キョウスケ「ゼンガー隊長…」 ゼンガー「キョウスケ、クレイドルの責任者ソフィア・ネート博士は…」 ゼンガー「地球人同士の戦闘を良しとせず、純粋に人類の未来を案じている人物だ」 ゼンガー「アードラー達が死んだとなれば、お前達に敵対することはあるまい」 キョウスケ(怒り)「隊長がそう言うのなら、信じるが…しかし…」 ブリット(怒り)「隊長…。自分は隊長にお願いがあります。隊長の力を自分達に貸して下さい」 ゼンガー「…俺はお前達と共に行くことは出来ん」 カチーナ(被弾)「なんでさ!? あんたの目的はわかった。DCとも決着が付いたじゃないさ!」 ライ「王女も無事保護する事が出来た。…俺はとやかく言うつもりはない」 リュウセイ「そうだぜ! ただ裏切ったわけじゃないんだろ?」 ゼンガー「使命のためとは言え、俺が今まで犯してきた罪は重すぎる。…今さら連邦に戻ることは出来ん」 ブリット(怒り)「しかし!」 ゼンガー「さらばだ。お互い命があればまた会うこともあるだろう…」 キョウスケ「隊長」 ゼンガー「俺がお前に教える事はもう何もない」 ゼンガー「いや、初めからなかったのかもしれん。お前の信じる道を行け」 ゼンガー「立ちふさがるものは全て撃ち貫いて、だ」 キョウスケ(怒り)「………」 ゼンガー撤退 ブリット(怒り)「ゼンガー隊長!!」 エクセレン「追っちゃダメよ、