新西暦179年 太陽系冥王星外宙域 警報 ヒリュウ周辺で爆発 ダイテツ(怒り)「本艦の損害状況を報告せよ!」 ショーン「第4から第9ブロック、第2艦橋大破。第1、第2主砲、共に使用出来ません」 ダイテツ(怒り)「ジガンスクードは!?」 ショーン「正体不明機に包囲されて身動きが取れません」 ダイテツ(怒り)「ぬうっ…!」 ショーン「艦長、彼我戦力差が大きすぎます。ここは撤退すべきでしょうな」 ダイテツ(怒り)「おのれ…! 手も足も出んとは、このことか!」 ショーン「虫に似たあの物体は明らかに我々より高度な技術で作られています」 ダイテツ(驚き)「ならば、異星人…!?」 ショーン「…おそらくは。その上、多勢に無勢……さらに、敵機の大きさと数から考えて…」 ショーン「母艦、あるいは機動要塞が近くにいるのかも知れません。…このままでは非常に危険です」 ダイテツ(怒り)「うぬっ…! ようやく人類が太陽系外へ足を踏み出したというのに…!」 ショーン「お気持ちはわかります。ですが、ここは撤退を」 ショーン「これ以上、ヒリュウに損害を受ければ……」 ショーン「地球どころか、火星へ戻ることも不可能になりますぞ?」 ダイテツ(怒り)「…やむをえん! ジガンスクードを回収し、最大戦速でこの宙域から離脱する!」 ダイテツ(怒り)(この屈辱……忘れんぞ!!) 新西暦と呼ばれる時代。 人類が宇宙へ本格的に進出してから2世紀近くが過ぎていたが、人々の生活そのものは21世紀初頭とさほど変わらない時代…。 その理由は、落下した2つの隕石による被害と混乱のため、人類の進歩が一時的に停止したからであった。 そして、新西暦179年。 3つめの隕石『メテオ3』が、南太平洋マーケサズ諸島沖に落下した。 地球連邦政府の調査団による調査の結果、その隕石は人工物であることが判明。 そこには人類にとって全く未知の物質と技術の情報が封印されていた。 それらは『EOT』と称され、『EOT特別審議会』と『EOTI機関』による厳重な情報管理の下、調査が進められた。 そして、EOTI機関の代表者であるビアン・ゾルダーク博士は、研究結果から地球外知的生命体による侵略の危機を地球連邦政府や地球連邦軍に示唆…それを受けて人型機動兵器、通称『パーソナルトルーパー』の開発が開始された………。 リュウセイ編 →01r『セカンド・コンタクト』 キョウスケ編 →01k『折れた翼、砕けた爪』 01r『セカンド・コンタクト』 味方中立初期配置出現 エルザム「月、シリウス、ロス128…現在宙間座標、確認」 エルザム「こちらドール1。第4段階のテストへ移行する」 C軍兵「T7、了解。ところで、試作型ゲシュペンストMk-Ⅱの感じはいかがですか、少佐?」 エルザム「いい機体だ。Mk-Ⅰでカーウァイ大佐が指摘された欠点も改良されているようだ」 エルザム(微笑)「馬に例えるなら、2歳馬のサラブレッドだな」 C軍兵「は、はあ…そうですか。では、モニターを開始します」 カーク「少佐…教導隊、そしてコロニー統合軍トップエースの腕前に期待させてもらうぞ」 エルザム「了解。テストを開始する」 敵初期配置出現 エルザム(驚き)「何だ…?」 C軍兵「B-12-62の方向から未確認物体が接近中! ドール1、警戒されたし!」 エルザム「こちらでも確認した。スペースデブリではないようだな」 C軍兵「該当するデータはありません! 正真正銘の未確認物体です!」 エルザム「こちらドール1。これより未確認物体との接触を試みる」 C軍兵「え!?」 エルザム「あの物体が我が軍や連邦軍の物でないとしたら…調査の必要がある」 メギロート移動 C軍兵「み、未確認物体群が急加速! この速度ではドール1と衝突します!」 カーク「ドール1に攻撃を仕掛けるつもりか?」 C軍兵「エルザム少佐、離脱を!!」 エルザム「こちらドール1。予定を変更し、テストモードから戦闘モードに切り換える」 C軍兵「せ、戦闘モード…!? 少佐、戦闘は許可できません!」 エルザム「だが、相手はこちらに狙いを定めたようだ」 C軍兵「し、しかし、そのゲシュペンストMk-Ⅱには武器が装備されていません!」 エルザム(微笑)「武器など…2本の腕があれば充分だ」 C軍兵「そ、そんな無茶な! ハミル博士、少佐を止めて下さい!」 カーク「少佐の好きにさせてやれ。EOTI機関の予測どおり、相手が有関節型の機動兵器なら…」 カーク「パーソナルトルーパーの存在意義と必要性を、軍のお偉方に知らしめる好機にもなる」 C軍兵「は、博士まで…何をおっしゃるんですか!?」 エルザム(怒り)「では…行くぞ、我が愛機トロンベよ!」 エルザムがメギロートと戦闘(1回目) エルザム(驚き)「やはり、この機体…地球の物ではない」 エルザムがメギロートと戦闘(2回目) エルザム「未確認物体の形状は虫…そう、バグスだ」 敵全滅 メギロート出現 C軍兵「エルザム少佐! 新たな未確認物体です!!」 エルザム(怒り)「わかっている…!」 エルザム、メギロート隣接 C軍兵「少佐! 何をなさるおつもりなのです!?」 エルザム「この機体は破壊せずに捕獲する」 C軍兵「何ですって!?」 エルザム「ビアン博士のEOTI機関にサンプルを回す必要があるからな」 エルザム、メギロートを捕獲 エルザム「……もしや、数年前に冥王星外宙域でヒリュウが消息を絶った原因とは……」 エルザム「………」 エルザム「…この虫型の機体がビアン・ゾルダーク博士の言っていた異星からの『客』であるならば…」 エルザム「人類の歴史は大きな局面を迎えることになるだろう…」 →02r『パーソナルトルーパー』 02r『パーソナルトルーパー』 秋葉原 クスハ「…リュウセイ君、そろそろ行こうよ…」 リュウセイ「も、もうちょっとだけ!」 クスハ(困惑)「そう言って、さっきから30分ぐらい経ってるんだけど…」 リュウセイ「だってさ…この限定版の超合金、もう手に入らないんだぜ?」 クスハ(困惑)「…早くしないと病院の面会時間…終わっちゃうよ?」 リュウセイ「だから、もう少しだけって言ってんじゃん」 クスハ(困惑)「…リュウセイ君のお母さん、待ってると思う…」 リュウセイ(トホホ)「…わかったよ、クスハ」 暗転 クスハ「リュウセイ君って、ホントにロボットが好きなのね」 リュウセイ「ああ。何てったって、ロボット…特にスーパーロボットは男のロマンだからな」 クスハ「スーパーロボットって、こないだ新聞に載ってた軍のパーソナル何とかっていう…」 リュウセイ「違う違う。パーソナルトルーパーはリアル系」 リュウセイ「スーパー系のロボットってのはな、見た目のインパクトがドーンとあって…」 リュウセイ「変形とか、合体とかをバリバリやって、ものすげえ必殺技も持ってて…」 クスハ「でも、結局はロボットなんでしょ?」 リュウセイ(トホホ)「あ、あのなぁ。…やっぱ、女にゃわかんねえか。男のロマンってのは」 クスハ(笑い)「うふふ」 リュウセイ「な、何だよ?」 クスハ(笑い)「ロボットの話をしてるリュウセイ君って、子供みたい。それに、すっごく嬉しそう」 リュウセイ「そうかい? ま、俺の夢は本物のロボットに乗ることだからな」 クスハ「だから、あのゲーム…『バーニングPT』をやってるんだ?」 リュウセイ「ああ。あれは操作方法とかグラフィックがリアルだし、それに…」 クスハ「その話は後でゆっくり聞いてあげるから、早く病院へ行きましょ」 リュウセイ(トホホ)「へいへい」 暗転 病院 ユキコ「いらっしゃい…リュウ、クスハちゃん」 クスハ(笑い)「こんにちわ、ユキコおばさま」 リュウセイ「おふくろ……具合、どう?」 ユキコ「ここのところは気分もいいし…大丈夫よ」 リュウセイ「ちゃんとメシ、食ってる? 食べないと元気出ないぜ」 ユキコ「うふふ…これじゃ、どっちが母親かわからないわね」 ユキコ「それより、リュウ…。勉強の方はちゃんとやってる?」 ユキコ「個性重視の入試とは言っても、基礎学力は必要なんだから…」 リュウセイ「おふくろ、俺さ…大学へ行くのやめようと思ってるんだ」 ユキコ(悲しみ)「え…?」 リュウセイ「ほら、おふくろの入院費も稼がなきゃならないし…俺、大学行かずに働くよ」 クスハ(困惑)「リュウセイ君…」 ユキコ「ありがとう、リュウ。でもね…お母さんは反対よ」 リュウセイ「だけど…」 ユキコ「あなたの人生はこれからなのよ、リュウ」 ユキコ「だから、今を焦らないで。あなたにしか出来ないことが必ずあるはず…」 リュウセイ(俺にしか出来ないこと、か…) ユキコ「だから、自分の人生は自分で決めなさい。死んだお父さんだってきっとそう言うと思うわ」 リュウセイ「…わかったよ、おふくろ」 看護婦「ユキコ・ダテさん、検査の時間です」 ユキコ「リュウ、この後の予定があるんでしょ? 早く行かないと時間に遅れるわよ」 リュウセイ「ああ、わかった。じゃあ、また来るよ」 クスハ(笑い)「お大事に…ユキコおばさま」 暗転 海浜幕張 クスハ「この分だと何とか大会の開始時間に間に合うね」 リュウセイ「…腕パーツはクロスコンバットタイプに換えて…武器はナイフにリボルヴァー、と」 クスハ「リュウセイ君、さっきからDコンで何やってるの?」 リュウセイ「ん? ああ、大会用の機体データを調整してんだ」 クスハ「相変わらず熱心ね」 リュウセイ「あったぼうよ。何てったってバーニングPTの全国大会だぜ?」 リュウセイ「特に、東京地区予選で優勝したテンザン・ナカジマは要注意だから…準備は念入りにな」 クスハ「誰なの、その人…?」 リュウセイ「ゲーマー仲間じゃ、有名な奴さ。会ったことねえけど、噂じゃ凄いテクを持ってるらしい」 クスハ「ふ~ん…」 クスハ(笑い)「ね、ね、リュウセイ君。今度は秋葉原とかじゃなくて、お台場とかに行こうよ」 リュウセイ「う~む…やっぱり、遠距離戦用の武器もつけとくか。いや、それとも…」 クスハ(困惑)(………) クスハ(困惑)「…もう…相変わらず私のこと、女の子だと思ってないんだから…」 リュウセイ「ん? 何か言ったか?」 クスハ「何でもない。全国大会、頑張ってね」 リュウセイ「ああ。必ず優勝して、がっぽり賞金を頂くぜ!」 リュウセイ「そしたら、おふくろの入院費も半年分ぐらい何とかなるからな」 リュウセイ「さ、会場に行こうぜ!」 クスハ「あ…。待ってよ、リュウセイ君!」 第2話 パーソナルトルーパー 81式PTキャリア出現 アナウンサー「リュウセイ選手、ゲームスタートわずか15秒で相手を撃破!!」 アナウンサー「全日本バーニングPT選手権大会の優勝者はリュウセイ・ダテ選手に決定しました!!」 リュウセイ(大笑い)「おっしゃあ!!」 クスハ(笑い)「リュウセイ君、おめでとう!」 オペレーター「サンプル55番からテレキネシスαパルスを検出。リンク係数、0.22…」 イングラム「あの少年か、アヤ?」 アヤ「はい、少佐。この大会にエントリーした者の中では、最も適性があると思われます」 イングラム「サンプル55番…リュウセイ・ダテか」 イングラム(…偶然とは言え、血筋は争えんな) アナウンサー「リュウセイ君、優勝した感想は?」 リュウセイ(大笑い)「テンザン・ナカジマと対戦できなかったのが残念だけど、優勝は優勝だ。気分は最高だぜ!」 アナウンサー「そう言えば、テンザン君はこの決勝大会を棄権していますねえ」 イングラム「アヤ…大会終了後、リュウセイ・ダテの身柄を確保しろ」 アヤ「はい、少佐」 警報 アヤ(驚き)「どうしたの!?」 オペレーター「入間より入電! 第4警戒ラインにAGX-01の集団が出現!」 アヤ(驚き)「何ですって!?」 オペレーター「スクランブルで上がった百里の飛行隊と交戦中! この付近に接近しつつあります!」 アヤ(驚き)「少佐、どうしますか?」 イングラム「サンプル55番のモニターを続けろ。それから、タイプTTの起動準備を」 アヤ「了解です」 オペレーター「AGX-01が急加速! この区域に侵入して来ます!」 アヤ(驚き)「!」 敵中立初期配置出現 アナウンサー「では、リュウセイ君に優勝トロフィーと賞金の授与を!」 リュウセイ(集中)「ん? 何だ? 外が騒がしいな…」 連邦軍兵「敵機確認! これより攻撃を開始する!!」 連邦軍兵「ミサイル発射!」 メギロートにミサイル命中、1機新幕張メッセへ墜落 リュウセイ(被弾)「うあああっ!!」 クスハ(被弾)「きゃああっ!!」 オペレーター「AGX-01が1機、会場へ落下しました!!」 アヤ(驚き)「何ですって!?」 イングラム「アヤ、サンプル55番の適性を試す。トレーラーのカバーを開け、タイプTTを外に出せ」 アヤ(驚き)「まさか、少佐…!」 イングラム「そう。そのまさかだ」 アヤ(驚き)「無理です! いきなりパーソナルトルーパーで実戦をやらせるなんて…!」 イングラム「構わん。そのためのタイプTTだ」 アヤ(驚き)「わ、わかりました」 ゲシュペンストMk-ⅡTT出現 リュウセイ(被弾)「う、うう……何だってんだ、一体…?」 リュウセイ(集中)「ク、クスハ…大丈夫か…?」 クスハ(悲しみ)「う、うん…」 リュウセイ(驚き)「!!」 墜落したメギロードを指定 リュウセイ(集中)「な…!? 虫型の…ロボット…?」 クスハ(悲しみ)「な、何なの、あれ…!?」 リュウセイ(集中)「…あ、あいつ…軍のパーソナルトルーパーや戦闘機なんかじゃねえ……」 リュウセイ(集中)「こっちを見てやがる…! ヤバい、このままじゃ…!」 念動感応 リュウセイ(被弾)「な、何だ、今の!? 目の前で火花が…?」 ゲシュペンストMk-ⅡTTを指定 リュウセイ(驚き)「! あれは連邦軍のパーソナルトルーパー、量産型のゲシュペンストMk-Ⅱ…!」 リュウセイ(集中)「な、何で、こんな所に? しかも一機だけ…」 連邦軍兵「妙だな…この区域にパーソナルトルーパーが出撃しているという報告は聞いていないぞ」 通信音 連邦軍兵「何だ…? この空域からの離脱命令?」 連邦軍兵「各機へ! この空域のバグスはゲシュペンストに任せ、離脱するぞ!」 連邦軍兵全機、西端に移動し撤退 リュウセイ(驚き)「お、おい! な、何で軍の戦闘機が逃げていくんだよ!? あの虫ロボットはどうすんだ!?」 リュウセイ(驚き)「このままじゃ、やられちまうじゃねえか!!」 クスハ(悲しみ)「リュ、リュウセイ君…!」 リュウセイ(集中)「………」 リュウセイ(集中)「いいか、クスハ。…お前はここから逃げろ…!」 クスハ(悲しみ)「え…!? リュウセイ君は…!?」 リュウセイ(怒り)「いいから、逃げろ! 俺がその時間を稼いでやる!!」 クスハ(悲しみ)「な、何をする気なの…!? 待って、リュウセイ君…! リュウセイ君!」 リュウセイ(集中)「…あいつで何とか虫ロボの注意を引けば…!」 リュウセイ、新幕張メッセからゲシュペンストMk-ⅡTTへ移動 リュウセイ(集中)「ん!? コックピットハッチが開いてる…。しかも、中に誰も乗ってねえ」 リュウセイ(集中)「!」 リュウセイ(集中)「こ、これは…!? お、同じだ…バーニングPTのコックピットの中と…」 リュウセイ(集中)「な、何で軍の最新兵器のコックピットがゲームと同じになってんだ!?」 メギロート、ゲシュペンストMk-ⅡTTを包囲 リュウセイ(驚き)「か、囲まれた!?」 メギロート、ゲシュペンストMk-ⅡTTを攻撃 リュウセイ(被弾)「うああっ!!」 念動感応 リュウセイ(怒り)「く、くそっ…やってやる! 操作がバーニングPTと同じなら、やってやる!!」 リュウセイ(怒り)「これ以上、街や人を攻撃されてたまるかっ!!」 リュウセイ(集中)「こ、こいつが姿勢制御用パネル…火器管制はこれ…BMセレクターも同じだ!」 リュウセイ(怒り)「よ、ようし…行くぞ、ゲシュペンストMK-Ⅱ!!」 リュウセイとメギロートが戦闘(開始前) リュウセイ(被弾)「き、機体のバランスが…!」 リュウセイ(被弾)「ち、違う…ゲームとは全然違う!!」 リュウセイとメギロートが戦闘(終了後) リュウセイ(被弾)「ぐ、ぐうっ…! こんなにGがキツいなんて…!」 リュウセイ(被弾)「ゲームなんかじゃねえ…こ、これが本物の戦闘って奴か…!」 リュウセイ(怒り)「だから…! 絶対に負けられねえんだ!!」 1ターンEP リュウセイ(集中)「こ、このまま距離を詰めて戦えば、バーニングPTの要領で…」 アヤ(怒り)「あなた、何をやってるの!? 相手は中距離戦闘タイプの機動兵器なのよ!」 リュウセイ(驚き)「!?」 アヤ(怒り)「今すぐ戦闘モードをミドルレンジに切り換えなさい!」 リュウセイ(驚き)「あんた、誰だ!?」 アヤ(怒り)「いいから、戦闘モードを切り換えて! 素人のあなたじゃ接近戦なんて無理よ!!」 リュウセイ(怒り)「そんなの、やってみなきゃわからねえだろうが!!」 アヤ(驚き)「!」 リュウセイ(怒り)「それより、ごちゃごちゃ言ってる暇があったら手ェ貸すか、応援を呼んでくれってんだ!!」 リュウセイ(怒り)「あんたら軍人だろ!? 街や人を守るのが仕事だろ!? 違うのかよ!!」 アヤ(驚き)「そ、そんなこと…言われなくてもわかってるわよ!」 熟練度が0の場合追加or熟練度が1の場合7ターンEP オペレーター「イングラム少佐、こちらへPT部隊が急行中です」 イングラム「対応が早いな」 味方増援出現 カイ(怒り)「敵機を確認! これより迎撃に移るぞ!!」 リュウセイ(驚き)「あ、ありがてえ! 味方が来てくれたのかよ!」 カイ(怒り)「!! SRX計画預かりのタイプTTが何故ここにいる!?」 カイ(怒り)「パイロットは…未登録だと? まさか、民間人が乗っているわけではあるまいな!?」 カイ(怒り)「こちらはカイ・キタムラだ! そこのPTキャリアの搭乗者、官姓名を名乗れ!」 イングラム「…SRX計画担当のイングラム・プリスケン少佐です」 カイ「ここで何をしている? あのゲシュペンストのパイロットは何者だ!?」 イングラム「お答えできません。SRX計画の機密事項に抵触しますので」 カイ「相変わらずの秘密主義か。だが、俺の任務に口出しはさせんぞ」 イングラム「…了解です」 リュウセイ(集中)「あのゲシュペンスト…俺を助けてくれるんだよな…!?」 カイとメギロートが戦闘 カイ(怒り)「エアロゲイターのバグスがこんな市街地に現れるとはな!」 カイ(怒り)「だが、俺の目の黒いうちは日本で好き勝手はやらせんぞ!!」 敵全滅 オペレーター「バグスの全機撃墜を確認!」 イングラム「サンプル55番は?」 オペレーター「脳波と心拍数に乱れが見られますが、許容範囲です」 イングラム「…初めての戦闘でこの数値が。なかなかのものだな」 イングラム「特務隊にこの区域を全面封鎖させろ。それと…報道管制は厳重にな」 オペレーター「はっ」 イングラム「俺はタイプTTとサンプル55番の身柄を確保する。アヤ、後は任せるぞ」 アヤ「はい、少佐」 海浜幕張 リュウセイ(集中)「クスハ…! どこに行ったんだ…!?」 イングラム「…お前がリュウセイ・ダテだな?」 リュウセイ(驚き)「! あ、あんたは…?」 イングラム「俺の名はイングラム・プリスケン。見てのとおり、軍人だ」 リュウセイ(集中)「そんなことより、クスハを捜さなきゃ…!」 イングラム「クスハ…。お前と一緒にいた少女の名前か?」 リュウセイ(驚き)「! あ、あんた…あいつがどこにいるのか知ってるのか!?」 イングラム「ああ。彼女は救急隊に救助され、無事だ」 リュウセイ(悲しみ)「そ、そうか……。なら、良かった…」 イングラム「それよりも…」 リュウセイ(集中)「俺に何か用があるのかよ?」 イングラム(微笑)「ああ。俺と一緒に来てもらおうか、リュウセイ・ダテ……」 リュウセイ(集中)「………」 暗転 極東支部基地 アヤ「じゃあ、あの子はSRX計画のテストパイロットになることを承諾したんですね?」 イングラム「ああ。軍の機体を無断で動かした罪を抹消し…」 イングラム「病気の母親の入院費を全額、軍が負担するという条件でな」 アヤ「そうですか…」 イングラム(…結果的には都合が良い。いずれにせよ、彼女の監視は必要だったからな) イングラム「リュウセイ・ダテはお前の下に配属し…」 イングラム「当面はテストパイロットとしての訓練を受けさせる」 アヤ「わかりました」 イングラム「間もなく、彼がこの基地へ来る。出迎えを頼む」 アヤ「了解です」 暗転 極東支部基地 一般兵「IDと入場許可証のない者は、基地内に入れないと言っている!」 リュウセイ(トホホ)「だから! その二つとも持ってくるのを忘れたんだってば!」 一般兵「なら、出直して来るんだな」 リュウセイ(トホホ)「あのなぁ、俺はこの基地の人に呼ばれて来たんだ! 問い合わせてくれればわかるって」 歩行音 ライ「すまないが、君…。そこを通してくれないか」 リュウセイ(驚き)「え? あ、ああ…わりぃな」 一般兵「失礼ですが、IDと入場許可証のご提示をお願いします」 ライ「………」 一般兵「ライディース・F・ブランシュタイン…少尉ですね?」 ライ「ああ。本日付けで月のマオ・インダストリーよりこの基地へ出向して来た」 一般兵「確認しました。どうぞお入りください、少尉」 リュウセイ「………」 ライ「IDと許可証のない人間は基地内には入れん。…常識だぞ」 ライ立ち去る リュウセイ「何だぁ? あのキザな金髪野郎は…」 リュウセイ「しかも、左手にだけ手袋をつけて…変な奴」 アヤ「あなたがリュウセイ・ダテ君ね?」 リュウセイ「え?」 アヤ「アヤ・コバヤシ大尉です。あなたを迎えに来ました」 リュウセイ(驚き)「! そ、その声…もしかして、あの時の…!」 アヤ「そう。あなたが乗っていたゲシュペンストへ通信を入れたのは私よ」 リュウセイ(驚き)「やっぱり…!」 アヤ(悲しみ)「あの時はごめんなさい…。あなたのことを怒鳴ったりして…」 リュウセイ「………」 アヤ「…どうしたの?」 リュウセイ「…こんな美人が上官だなんて…ラッキーだなあ」 アヤ(笑い)「フフッ…上官と言っても、私も軍に入ったばかりなの。だから、大尉じゃなくアヤでいいわ」 リュウセイ(トホホ)(え、えらくアバウトだな…そんなのでいいのか?) アヤ「その代わり、私もあなたのことをリュウって呼ばせてもらっていいかしら?」 リュウセイ「あ、ああ…別にいいけど。んじゃ、これからもよろしく、大尉…じゃなくて、アヤ」 アヤ(笑い)「うふふ…じゃ、握手しましょ」 リュウセイ(驚き)「は?」 アヤ「だから、お近づきの握手。これから私達はチームメイトになるんだから。ね?」 リュウセイ(チームメイトって…学校のクラブ活動かよ?) アヤ「さあ…」 リュウセイ「う、うん…」 念動感応 アヤ(驚き)(! こ、これは…!) リュウセイ「どうしたんだ?」 アヤ(照れ)「い、いえ…優しい手だな、とか思ってね」 リュウセイ「ふ~ん…そんなこと言われたの、初めてだぜ」 アヤ「…気にしないで。さあ、基地の中へ案内するわ」 暗転 極東支部基地 イングラム「お前の経歴は調べさせてもらった。名門の軍人一族ブランシュタイン家の次男…」 ライ「………」 イングラム「父親は名将と名高いコロニー統合軍の総司令官、マイヤー・V・ブランシュタイン…」 イングラム「そして、兄はPT操縦技術の構築に貢献した特殊戦技教導隊の出身であり…」 イングラム「現在はコロニー統合軍のトップエース、エルザム・V・ブランシュタイン…」 ライ「お言葉ですが、自分はブランシュタイン家やコロニー統合軍とは縁を切った人間です」 イングラム「そうか」 ライ「イングラム少佐、一つだけ質問があります」 イングラム「何だ?」 ライ「何故、自分をここへお呼びになったのです? 少佐もあの事故のことはご存じのはず…」 ライ「そして、自分の左手のことも…」 イングラム「お前の素質がSRX計画に必要だから呼んだまでだ」 ライ「………」 イングラム「…他に質問は?」 ライ「いえ、ありません。では、失礼します」 暗転 極東支部基地 イングラム「…………」 イングラム「…これで最低限のサンプルはそろったか」 イングラム(微笑)「全ては、これからだ…」 →03r『訓練』 03r『訓練』 極東支部基地 アヤ(笑い)「お待たせ、リュウ。あなたにもう一人のメンバーを紹介するわ」 リュウセイ「ふうん。まだお仲間がいたんだ」 アヤ「ええ。あなたと同じく、私達のプロジェクトでテストパイロットを務めることになった…」 ライ「ライディース・F・ブランシュタイン少尉だ」 リュウセイ(驚き)「あ~っ、てめえは! さっきのキザ野郎じゃねえか!!」 アヤ「あら…あなた達、知り合いだったの?」 ライ「………」 リュウセイ「ま、いいや。俺、リュウセイ・ダテって言うんだ。よろしくな、軍人さん」 ライ「失礼だが…君、階級は?」 リュウセイ「はあ? んなもん、ねえよ。俺は、俺だ」 アヤ「ライ、リュウは特別任官で階級は曹長なの」 ライ「見たところ、彼は軍隊経験のない素人…民間人のようですが?」 アヤ「…経緯は色々とあってね。彼もあなたと同様、選ばれたライト・スタッフなのよ」 ライ「この男が…?」 リュウセイ「ああ、そうだ。全日本バーニングPT選手権大会優勝者のリュウセイ・ダテたあ…」 リュウセイ「この俺のことだ!」 ライ「知らんな」 リュウセイ(驚き)「な!? て、てめえ…上等じゃねえか!」 ライ「リュウセイ…だったな。一つだけ言っておく。くれぐれも俺の足手まといになるな」 リュウセイ(驚き)「な…何だとぉ! てめえ、何様のつもりだ!?」 アヤ(驚き)「二人とも、ケンカは止めなさい! 子供じゃないんだから!」 リュウセイ(トホホ)「チェッ…ライバルはキザで嫌味な奴、紅一点は口やかましいときたか」 リュウセイ(トホホ)「こりゃ、お約束のパターンだよなあ」 ライ「お約束だと?」 アヤ「パターンってどういうこと?」 リュウセイ「何でもねえよ。それよりもさ、早くパーソナルトルーパーに乗せてくれよ」 アヤ「なに言ってんの。パーソナルトルーパーを遊園地の乗り物か何かと一緒にしないで」 アヤ「とりあえず、あなたには講習で操縦の基本をみっちりと勉強してもらいますからね」 リュウセイ(トホホ)「そ、そんな…。もう実戦だってやっちゃってるのに今さら基本なんてさぁ」 アヤ「リュウ、機動兵器はね…自転車や車に乗るのとわけが違うわ」 アヤ「起動のさせ方一つ取っても色々な取り決めがあるの。気軽に乗れる物じゃないのよ」 アヤ「それに、タイプTTは特別にコックピットが簡易化されてるから…」 アヤ「ちゃんと訓練を受けなきゃ、他機種は操縦出来ないわよ」 リュウセイ(トホホ)「わ、わかったよ…」 アヤ「それと、ライ…あなたにはシュッツバルトへ乗ってもらうことになるわ」 ライ「シュッツバルト…確か、ゲシュペンストをベースにして開発された砲撃戦用の試作機ですね」 アヤ「ええ。それの1号機が再調整を受けて回されて来たの」 アヤ「後で機体を見ておいてちょうだい」 ライ「了解です」 リュウセイ「何だよ、こいつは講習なしかよ?」 アヤ「ライはね…コロニー統合軍じゃ、天才パイロットとして有名だったの」 アヤ「その腕を見込まれて、マオ社のテストパイロットにも選ばれたのよ」 アヤ「それに、彼の家は…」 ライ(悲しみ)「…大尉、それ以上はおっしゃらないで下さい」 アヤ(悲しみ)「え…? ご、ごめんなさい…」 リュウセイ「へ~え…。統合軍にいたってことは、スペースコロニーの出身か」 リュウセイ「道理でエリート風を吹かせてるってワケだ」 ライ「何だと…?」 アヤ「リュウ、そういう言い方はやめなさい」 リュウセイ「だって、宇宙に住んでる連中ってのは…」 リュウセイ「俺達みたいに地球に住んでる人間とは出来が違うんだろ?」 ライ「…少なくともお前のような単細胞より優秀であることに間違いはないが」 リュウセイ(驚き)「何だと、てめえ!!」 アヤ(怒り)「あなた達、いい加減にしなさい!」 ライ「申し訳ありません、大尉」 リュウセイ(トホホ)「何だよ、自分だけいい子ぶりやがって…」 アヤ「とにかく、リュウにはPT基本操縦のレクチャーを受けてもらうわ」 アヤ「それが終わり次第、シミュレーター訓練に入るから」 リュウセイ「しょうがねえな。そんじゃま、真面目に授業を受けるとしますか」 第3話 訓練 味方中立初期配置出現 オペレーター「シミュレーター、セット完了。環境設定、パターンS。各機とのリンク、正常です」 リュウセイ(喜び)「すげえな、このPTシミュレーターは…」 リュウセイ(喜び)「バーニングPTのグラフィックも凄いけど、こいつはそれ以上だぜ」 アヤ「映像だけじゃないわ。環境による機体への影響、Gやダメージとかもしっかりフィードバックされるわよ」 リュウセイ「つまり、本物とほとんど同じってことだろ?」 アヤ「ええ、そうよ。甘く見ると文字どおり痛い目に遭うわ。だから、講習内容を忘れないで」 イングラム「では、これより状況を開始する。バトルフィールドに敵機を配置しろ」 オペレーター「了解です」 敵初期配置出現 リュウセイ(喜び)「おっ! ありゃ、連邦軍の主力戦車か」 イングラム「リュウセイ曹長、訓練を開始する前に教えておくことがある」 リュウセイ「何だよ、教官?」 イングラム「パーソナルトルーパーは機体間で共用する武器を出撃前に選択、装備することが出来る」 リュウセイ「機体間で共用する武器?」 イングラム「剣や銃、ライフルなど、主に手持ち式で互換性の高い武器だ」 リュウセイ「なるほど」 イングラム「だが、ライが乗っているシュッツバルトのツインビームカノンのように…」 イングラム「機体固有の武器を交換・装備することは出来ない」 リュウセイ「つまり、武器によっては取り外せない物とか、他の機体が使えない物もあるってわけか」 イングラム「また、装備できる武器の数も機体の種類によって違う」 イングラム「機体の特性、作戦目的、状況を踏まえた上で効率の良い武器選択を行え」 リュウセイ「わかったぜ」 イングラム「とりあえず、今のお前の機体には格闘戦用の武器が装備されていない」 イングラム「必要であれば、出撃前の武器選択で…」 イングラム「『プラズマカッター』を選び、お前の機体に装備させろ」 イングラム「無論、今のままでも、他の武器を装備しても構わない」 リュウセイ「了解!」 出撃準備 ゲシュペンストMk-ⅡTT出現 イングラム「各機へ。アヤがクォーターバック、リュウセイがフォワード、ライがバックスだ」 イングラム「フォーメーションを崩さず、ターゲットを全機撃破しろ」 アヤ「了解です、少佐」 リュウセイ「へっ! 戦車なんざ楽勝だぜ、楽勝!」 アヤ「気をつけて。戦車の装甲はPTより上よ。それに戦車砲の直撃を受けたらタダじゃすまないわ」 リュウセイ「そんなの当たらなきゃどうってことねえだろ」 ライ「油断すれば死ぬことになるぞ」 リュウセイ「何言ってんだ。シミュレーターなんかで死にやしねえよ」 リュウセイ「それに、ゲームオーバーになったらリセットすりゃいいんだからさ」 ライ(怒り)「…リセットだと…?」 リュウセイ突出 リュウセイ「へへっ、お先に!」 アヤ(怒り)「待ちなさい、リュウ! フォーメーションを乱さないで!」 リュウセイ「どのみち俺がフォワードなんだ! 援護をしっかり頼むぜ、お二人さん!」 敵初期配置全滅前にリュウセイが被弾 リュウセイ(被弾)「く、くそっ! くらっちまったか!」 リュウセイ(怒り)「だが、まだ致命傷じゃねえぜ!」 アヤ(怒り)「リュウ! 後は私やライに任せて、一時後退しなさい!」 リュウセイ(驚き)「何言ってんだ! ここで引き下がれるかよ!!」 アヤ(怒り)「ダメよ、命令に従いなさい!!」 リュウセイ「へん、やなこった。こっちはこっちで勝手にやらせてもらうぜ。以上、通信終わり!」 アヤ(驚き)「リュウ! んもう、チームリーダーは私なのよ!」 イングラム「戦車のAI設定を変更。リュウセイに狙いを集中させろ」 オペレーター「よろしいのですか?」 イングラム(微笑)「ああ」 3ターンまでに敵初期配置全滅 リュウセイ「どうだ、教官! 言われたとおりに敵機を全滅させたぜ!」 →4ターンPP 4ターンPP イングラム「では、次の段階へ移る。新たな標的を出せ」 オペレーター「了解です」 敵増援出現 リュウセイ「今度は戦闘機か…!」 イングラム「陸戦型のPTにとって戦闘機は厄介な相手だ。連携行動を取りつつ、標的を撃破しろ」 リュウセイ「ヘッ、戦闘機だろうが何だろうが…速攻で片づけてやるぜ!」 リュウセイが撃墜 リュウセイ(被弾)「ち、ちきしょう! やられちまった!!」 リュウセイ撤退 イングラム「…これまでだな。訓練を終了する」 イングラム「リュウセイ曹長はPTシミュレーターから降りた後、俺の所まで来い…」 →リュウセイが撃墜された場合 敵全滅 リュウセイ「よっしゃ、これでクリアだぜ!! 次の相手は何だ!?」 イングラム「そこまでだ。これで訓練を終了する」 イングラム「リュウセイ曹長はPTシミュレーターから降りた後、俺の所まで来い…」 →リュウセイが撃墜されなかった場合 極東支部基地 リュウセイが撃墜された場合 リュウセイ(驚き)「ちょっと待ってくれ、教官! もう一度やらせてくれよ!」 イングラム「あれが実戦ならば、お前は死んでいる。それぐらいのことは理解できるだろう?」 →共通 リュウセイが撃墜されなかった場合 リュウセイ「どうだい、教官? 実戦でもあれぐらいのことはやって見せるぜ」 イングラム「………」 イングラム「リュウセイ、お前はもう一度基礎からやり直しだ」 リュウセイ(驚き)「え? な、何でだよ!?」 イングラム「…その理由は自分で考えろ。実戦はスタンドプレイが通用するほど甘くない」 →共通 共通 リュウセイ(集中)「う…!」 イングラム「いいか…」 イングラム「組織の一員として歯車に徹する気がなければ、パーソナルトルーパーから降りろ」 リュウセイ(集中)「!」 イングラム「あれは貴重な兵器だ。誰にでも与えられる物ではない。…そのことを忘れるな」 イングラム立ち去る リュウセイ(集中)「くそっ…! そんなことぐらい、わかってらあ」 ガーネット「ねえねえ、訓練が終わったんなら、そこどいてくんないかな?」 リュウセイ(驚き)「え?」 ガーネット(笑い)「次は、あたしの小隊がPTシュミレーター…じゃなかった、シミュレーターを使うの」 リュウセイ「あ、ああ…すまねえ」 ガーネット「ジャーダ! シミュレーターが空いたわよ!」 ガーネット「ジャーダ! ジャーダったら!」 ガーネット(被弾)「ったく、もう! 任務中に音楽を聴くの、やめてって言ってんのに」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット(驚き)「え、何? あんたがジャーダを呼んで来るって?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「ううん、あたしが行くわ。その間にシミュレーターのセッティング、やっといてね」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 リュウセイ「あのさ…」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「!」 ラトゥーニ走り去る リュウセイ(トホホ)「あ……行っちゃった。別に怖がらせる真似をしたわけじゃねえのに…」 ジャーダ(驚き)「…わかった、わかったから耳を引っ張ンなって、ガーネット!」 ガーネット(怒り)「今度、あたしの話を聞いてなかったら、あんたのDコンを取り上げるからね!」 ジャーダ(驚き)「うへっ、それだけは勘弁してくれ。音楽が無かったら俺、死んじまうよ」 ガーネット「ったく…。ラトゥーニ、セッティングは?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「もう終わったの? さすがねえ」 ジャーダ「うーし! じゃ、PT戦の訓練開始といくか!」 リュウセイ(驚き)「………」 →04r『フィアー・ゲーム』 04r『フィアー・ゲーム』 極東支部基地 アヤ「いい? あなたが乗っているのはゲームの機体じゃなく、本物のパーソナルトルーパー…」 リュウセイ(トホホ)「………」 アヤ「それに、訓練は遊びじゃないのよ」 リュウセイ(トホホ)「ったく、うるせえなあ。んなことぐらいわかってるよ」 アヤ(怒り)「わかってる人は、そんな顔をしません!」 ライ「大尉、リュウセイに説教するだけ時間の無駄です」 アヤ「ライ…」 ライ「馬鹿は死ななければ治らないと言いますが、この男にそれは当てはまらないようですね」 リュウセイ(怒り)「てめえ! そりゃどういう意味だ!?」 ライ「お前は今日のシミュレーター訓練で4回死んだ」 ライ「だが、何の進歩もない…。そういうことだ」 リュウセイ(驚き)「な、なるほど…」 リュウセイ(怒り)「って、待てコラ!」 ライ(怒り)「…一つ忠告しておく。軍を辞めるなら、今のうちだ」 ライ(怒り)「時間が経てば、お前は嫌でも後戻り出来なくなる」 リュウセイ(驚き)「な、何っ…」 ライ(怒り)「だから、さっさと荷物をまとめて家に帰れ。遊び気分で訓練に参加されるのは迷惑だ」 リュウセイ(怒り)「うるせえ! 俺だってなあ!!」 アヤ(怒り)「二人とも、やめなさい!」 リュウセイ(驚き)「!」 アヤ(怒り)「ケンカなんかしている暇があったら、今日の訓練の報告書を作って提出しなさい! いいわね!」 リュウセイ(トホホ)「わ、わかったよ。ったく…アヤって、まるでお袋か学校の先生みたいだよな…」 暗転 極東支部基地 イングラム「…稼動効率が予定より34%も下回っている」 イングラム「訓練を開始してからすでに2週間…未だチーム内の連携がなっていないようだな」 アヤ「申し訳ありません。現在、ライからの提案で…」 アヤ「フォーメーションの見直しを行っているところです」 イングラム「我々には時間がない。それはわかっているな?」 アヤ「ええ。テスト機がロールアウトするまでには何とかします」 イングラム「よし…。では、明日は予定どおり、鳥島海域の演習場で実機による訓練を行う」 アヤ「はい。少佐のご期待に添えるよう、努力します」 第4話 フィアー・ゲーム 81式PTキャリア出現 イングラム「では、これより沿岸地帯の敵基地制圧作戦を想定した訓練を行う」 イングラム「なお、極東支部配備のゲシュペンストMk-Ⅱは…」 イングラム「日本地区が海に囲まれていることもあり、水中戦にも対応できるよう調整されている」 イングラム「しかし、メガ・ビームライフルなどエネルギー兵器の中には…」 イングラム「水中では威力が下がるものがある。そのことを留意しておけ」 リュウセイ「えっと…飛び道具はM950マシンガンがあるからいいとして…」 リュウセイ「水の中でも使えるPT用の刃物って、あったっけ?」 イングラム「コールドメタルナイフを用意してある。必要だと思うなら機体に装備しておけ」 リュウセイ「ようし! 森の中とか草原での訓練に飽き飽きしてたんだ。今回は張り切って行くぜ!」 ライ「そういう台詞は、陸上訓練でまともな結果を出してから言え」 リュウセイ(驚き)「何だとぉ!?」 アヤ(驚き)「あなた達、ケンカは…」 警報 リュウセイ(驚き)「!?」 イングラム「どうした?」 オペレーター「少佐、エマージェンシーコールを受信しました」 イングラム「発信元は?」 オペレーター「第3特別航空輸送隊所属の輸送機、T5です」 イングラム「状況は?」 オペレーター「南西30キロの海上で所属不明機の追撃を受けているようです」 アヤ(驚き)「所属不明機…ひょっとして、エアロゲイターなの!?」 オペレーター「いえ、それは違うようです。しかし、機種の識別は出来ません」 イングラム「…訓練は中止だ。T5をこの海域へ誘導し、救助する」 イングラム(怒り)「ライとアヤはPTの銃火器に実弾を装填した後、出撃。輸送機を救助しろ」 イングラム(怒り)「なお、状況によっては所属不明機への攻撃を許可する」 ライ(怒り)「了解。出撃準備に入ります」 リュウセイ(驚き)「ちょ、ちょっと待ってくれよ、教官! 俺はどうすんだよ!?」 イングラム「お前は実機のPTに乗ってまだ日が浅い。それに、陸上戦以外の戦闘も未体験だ」 リュウセイ(驚き)「味方が正体不明の奴に追いかけられてるんだろ!? 俺も助けに行くぜ!」 ライ「………」 リュウセイ(驚き)「それとも何か!? こういう状況で俺に黙って見てろってのかよ!?」 ライ「少佐、こんな素人を実戦に…しかも、救助作戦に参加させるのはどうかと思いますが」 リュウセイ(怒り)「うるせえな! いつまでも素人扱いするんじゃねえ!」 イングラム「…いいだろう。リュウセイの出撃を許可する。だが、俺の命令に逆らうことは許さん」 リュウセイ「…ああ。わかってるよ、教官」 イングラム「よし。ならば、お前は『M950マシンガン』を装備して出ろ」 イングラム「その武器ならば、水中でも威力を発揮することが出来るからな」 リュウセイ「了解! 武器選択で、M950マシンガンだな?」 出撃準備 オペレーター「T5がこの海域に進入して来ます!」 タウゼントフェスラー出現 連邦軍兵「イルム中尉、所属不明機を振り切れません!」 イルム「やれやれ、ついてないねえ。地球へ降りて来た途端にとれとは…」 イングラム「T5、応答せよ。こちらは極東支部所属のイングラム・プリスケン少佐だ」 イルム「!」 イングラム「今からPTで所属不明機を牽制する。その隙にこの海域から離脱しろ」 イルム「すみませんね、イングラム隊長。面倒かけちまって」 イングラム「お前は…」 ライ「もしや、イルム中尉?」 リュウセイ「何だ? 教官とライの知り合いか?」 イングラム「イルム…。何故、お前がそこにいるのだ?」 イルム「ちょっとワケありで、月のマオ社から出戻る羽目に…」 連邦軍兵「イルム中尉、駄目です! 所属不明機に追いつかれました!!」 敵初期配置出現 所属不明「テンザン、引き返せ! これ以上は危険だ!!」 テンザン(笑い)「何言ってんだ。せっかく面白くなってきたのによ」 所属不明「お前の機体はまだ連邦軍に知られるわけにはいかない! 命令に従え!」 テンザン「もう遅いっての。それに、俺はアードラーの依頼でこのリオンのテストをしてんだぜ?」 テンザン(笑い)「文句があるなら、俺を引き入れたあのジジイに言えっての」 所属不明「き、貴様…!」 テンザン(被弾)「…ちぇっ、あんたらがグダグダ言うから、腹が減ってきちまった」 所属不明「は、腹が減っただと!?」 テンザン(笑い)「こうなったら、さっさとあの輸送機を撃墜して、中のお宝を頂くとすっか」 所属不明「やめろ、テンザン! 連邦軍との交戦は許可できん!!」 テンザン(怒り)「あ~もう、うるせえな! だったら、あそこにいる奴らを全部片づけりゃいいだろう!?」 所属不明「馬鹿を言うな! 逆にお前が撃墜されでもしたらどうする!?」 テンザン「ま、このリオンはテストタイプだからな。そうなっちゃ、ヤバいわな」 アヤ(驚き)「何なの、あの戦闘機…? 見たことがないタイプだわ」 ライ「あれは確か新型機の…」 リュウセイ(驚き)「お、おい! もう一方の戦闘機…手と足が生えてるぞ! ありゃロボットじゃねえのか!?」 ライ(怒り)「馬鹿な。現状で、完全な単独飛行が可能なPTは存在していないはずだ」 イングラム(怒り)「各機へ。イルムの輸送機がこの海域から離脱するまで敵機を牽制しろ」 イルム「ってことで、ライ…悪いけど、よろしく頼むわ」 ライ「了解です、中尉」 1ターンEP 連邦軍兵「う、うわああっ! こ、攻撃して来たっ!!」 イルム(怒り)「あわてるな! 落ち着いて回避行動を取れ!」 連邦軍兵「は、はいっ!」 イルム(被弾)(チ…! ここで撃墜されたら、積み荷にまた変なジンクスがついちまうぜ) テンザン(笑い)「よお、あんたらがレアなパーソナルトルーパーを運んでるってことは知ってんだよ」 テンザン(笑い)「死にたくなければ、そいつをよこしな」 イルム(被弾)「何…? あいつ、どうして積み荷のことを知ってるんだ?」 テンザン、タウゼントフェスラーに攻撃 リュウセイ(驚き)「あ、あの空飛ぶロボット、輸送機に攻撃を仕掛けやがった…!」 ライ「ならば、敵と見なしていいようだな」 イングラム(怒り)「各機へ。所属不明機への攻撃を許可する」 ライ(怒り)「了解」 アヤ(怒り)「わかりました!」 リュウセイ(集中)「こ、攻撃って…実戦かよ…!?」 ライ「どうした、リュウセイ? …怖じ気づいたのか…?」 リュウセイ(集中)「だ、誰が!」 ライ「これからの戦いは、お前が遊んでいたゲームやシミュレーターとは違う…」 ライ「死にたくなければ、俺の後ろに下がっていろ」 リュウセイ(怒り)「う、うるせえっ!!」 アヤ「リュウ、ライの言うとおりよ。輸送機の救助は私達に任せて」 リュウセイ(怒り)「だからって、引き下がってられるかよ!!」 テンザン「何だぁ、あのPT…? 他のに比べて様子が変だな」 所属不明「テンザン、連邦のPTが迎撃態勢に入った! 撤退するぞ!」 テンザン「…よし、ここらで試しに対PT戦ってのもやってみるか。戦闘データ収集にもなるしよ」 所属不明「な、何だと!?」 テンザン(それにPTとの戦闘はゲームでしかやったことがねえからなぁ) 所属不明「テンザン! 今、我々の動きが連邦に知られるのはまずい! わかっているのか!?」 テンザン(怒り)「だから、うるせえっつってんだろ!!」 所属不明「!」 テンザン(怒り)「どのみち、テンペストのおっさんの命令には違反してんだ!」 テンザン(怒り)「こうなったら、手土産の一つでもぶら下げて帰らなきゃ、言い訳もできねえだろうが!」 所属不明「く…!」 テンザン(笑い)「わかったんなら、あんたらは輸送機と残りのPTを攻撃しろっての!」 リュウセイとテンザンが戦闘(1回目・開始前) リュウセイ(集中)「来た!!」 テンザン「へへッ、こいつ…ビビってやがんのか? それとも、ビギナーか?」 テンザン(笑い)「いよーし、栄光のPT撃墜マーク一つ目…頂きだ!」 リュウセイとテンザンが戦闘(1回目・終了後) リュウセイ(集中)「な、何とか…生き残った…か」 テンザン「チェッ、仕損じたか。それにしても、あいつ…機体の動きがバーニングPTくせえな」 テンザン「………」 テンザン(笑い)「ヘッ、まさか…な」 リュウセイ(集中)「こ、これが…本物の戦闘…人間相手の戦闘だってのかよ…!?」 テンザン(笑い)「初心者だからって、遠慮はしないぜぇ?」 リュウセイ(怒り)「!! このままやられてたまるか!!」 リュウセイとテンザンが戦闘(2回目) テンザン「おいおい、死ぬのが怖いってのはわかるけどさ…」 リュウセイ(集中)「何!?」 テンザン「もうちょっと盛り上げてくれないと、つまんねえんだよな」 リュウセイ(集中)「こいつ…!!」 テンザン「そんなんじゃ、早死にするぜ。ま、ここで死ぬかも知れねえけどよ」 リュウセイ(怒り)「て、てめえ…ふざけんな!!」 テンザン(笑い)「そうそう。その調子で頑張ってくれよ。でないと、手土産のデータが取れねえからな」 ライとテンザンが戦闘 ライ「この機体…パーソナルトルーパーではない。まったく別系統の機体だというのか」 テンザン「ほ~お、連邦にも骨のある奴がいるらしいな」 ライ「答えろ。貴様は何者だ? その機体は何だ?」 テンザン「悪いけど、そいつはまだ秘密なんだよ」 ライ(怒り)「まだ、だと…?」 テンザン(笑い)「細かいことはおいといてだな…あんたとのバトルを楽しませてもらうぜ!」 ライ(怒り)「フン…ゲーム感覚で戦闘をする馬鹿がここにもいたか…!」 アヤとテンザンが戦闘 アヤ(怒り)「ここで、この機体を止めなければ、リュウが…!」 テンザン「何だぁ? こいつの動きも素人くさいな」 アヤ(驚き)「何ですって!?」 テンザン(笑い)「この程度のパイロットがPTに乗ってんなら、連邦は俺達の相手じゃねえなあ」 アヤ(驚き)「あなた…いったい何者なの!?」 タウゼントフェスラーが東端に到着 イルム「やれやれ、何とか助かったか」 イルム(笑い)「それじゃ…隊長、ライ。極東支部で会おうぜ」 タウゼントフェスラー撤退 テンザン(被弾)「チェッ、お宝が逃げやがったか!」 テンザン(被弾)「それに、マジで腹が減ってきやがった。力が出ねえ…」 テンザン「………」 テンザン(笑い)「…援軍を呼ばれたら面倒だし、戦闘データも取れたし、今日のところは引き上げるとすっか」 敵全機撤退 →戦闘終了後 テンザンを撃墜 テンザン(被弾)「チェッ、遊びが過ぎたか。まあ、しょうがねえ…所詮はテストタイプだっつーことで」 テンザン「とりあえず、データは取れたし、腹は減ったし、今日のところは引き上げだ」 リオン・テストタイプ爆発、敵全機撤退 イルム「やれやれ、何とか助かったか」 イルム(笑い)「それじゃ…隊長、ライ。極東支部で会おうぜ」 タウゼントフェスラー撤退 →戦闘終了後 リュウセイがテンザンを撃墜 リュウセイ(集中)「や、やったか…!?」 テンザン(被弾)「あらら…ゲームオーバーかよ。お遊びが過ぎたようだな」 テンザン「ま、しょうがねえ…こいつは所詮テストタイプだし、腹も減ったし」 リュウセイ(集中)「て、てめえは…!」 テンザン(笑い)「お前さ…もう少し経験値をためてレベルを上げなきゃ、二度と俺に会えないぜ」 リュウセイ(集中)「何だと!?」 テンザン(笑い)「じゃ、あばよ」 リオン・テストタイプ爆発、敵全機撤退 イルム「やれやれ、何とか助かったか」 イルム(笑い)「それじゃ…隊長、ライ。極東支部で会おうぜ」 タウゼントフェスラー撤退 →戦闘終了後 戦闘終了後 リュウセイ(集中)(………) リュウセイ(集中)(…敵のパイロットは…脱出したのか………) リュウセイ(集中)(…だけど、やられたのが俺だったら……) リュウセイ(集中)(…俺は……生き延びられてたんだろうか……) 極東支部基地 リュウセイ(集中)(くそっ、情けねえ。実戦であのザマじゃ…!) アヤ「リュウ…」 イングラム「放っておけ、アヤ」 アヤ「いいんですか?」 イングラム「リュウセイは、実戦の恐怖を身体で知った。後は…奴次第だ」 アヤ「………」 イングラム「アヤ、俺は今からレイカー司令の所へ報告に行く。整備作業のチェックは任せるぞ」 アヤ「わかりました」 暗転 極東支部司令部 イングラム「…ラプターはテスト中の事故が原因で、廃棄処分になったと聞いていましたが?」 レイカー「いや。私の権限で密かに月のマオ・インダストリー社へ修理を依頼していたのだ」 イルム「で、俺が修理の終わったビルトラプターを月から持って帰ってきたってわけですよ、少佐」 イングラム「なるほど。だが、お前が戻って来た理由はそれだけではなさそうだが」 イルム(被弾)「うっ…」 イングラム(微笑)「大方、浮気でもしてリンを怒らせたのだろう?」 イルム(被弾)(あ、相変わらず鋭い…) ハンス「しかし、司令…修理したとは言え、ビルトラプターは欠陥機です。再使用には賛成しかねますな」 ハンス「それに…あのヒュッケバインのような事故をいつ引き起こすかわかりませんぞ」 イルム(よく言うぜ。あんたのおかげでキョウスケの奴がどんな目に遭ったか…) イングラム「ビルトラプターは我々で再チェックを行い、問題点があれば改修します」 イングラム「それでよろしいですね、ハンス中佐?」 ハンス「フン…好きにするがいい」 レイカー「ところで、イルム中尉の輸送機を襲った所属不明機のことだが…」 イングラム「飛行型の機動兵器は、パーソナルトルーパーと全く別系統の物だと思われます」 ハンス「以前に、軍の偵察機が接触したという謎の人型ではないのか? あ?」 イングラム「映像データを検証しましたが、形が違います。AGX-05ではありません」 ハンス「では、その機体から脱出したパイロットを、だ捕することは出来なかったのか?」 イングラム「…残念ながら」 ハンス「そうか……」 レイカー「…イングラム少佐、君の見解を聞かせてもらおうか」 イングラム「あの人型機動兵器は、F-32ないし同系列の戦闘機をベースにした物だと思います」 レイカー「しかし、戦闘機ならともかく、人型機動兵器の開発が可能な所は限られているはずだ」 イングラム「ええ。PTの開発元である月のマオ・インダストリー社…」 イングラム「そして、超闘士グルンガストを開発した北米のテスラ・ライヒ研究所…」 ハンス「大方、その正体不明の人型機動兵器を開発したのは、テスラ研ではないのか?」 ハンス「あそこの研究者達なら、突拍子もない機体を作りかねん」 イルム(まあ、そう思われても仕方ないか。グルンガスト零式なんざ、まさにそうだからな) レイカー「イルムガルト中尉…君の父上はテスラ研でグルンガストを開発した人物だったな?」 イルム「ええ、まあ…そうですが」 レイカー「何か話を聞いていないか?」 イルム「いえ。仮に、あの手足つきの飛行機を開発したのがテスラ研だとしたら…」 イルム「父は、いの一番に自分へ自慢しているはずですからね」 レイカー「では、残る所は…」 イングラム「テスラ研を創設した稀代の天才科学者…そして、EOT研究の第一人者でもある…」 イングラム(微笑)「ビアン・ゾルダーク博士率いるEOTI機関です」 レイカー「………」 ハンス「………」 イルム「………」 レイカー(ビアン・ゾルダーク…そして、EOTI機関か……) →05r『南極の惨劇』 05r『南極の惨劇』 極東支部基地 アヤ「え? その話…本当なの?」 リュウセイ「ああ。おふくろやクスハと連絡が取れないんだ。メールが届いてねえのかなあ」 アヤ(もしかして…少佐が? でも…そんなことをする必要なんてないはず…) ライ「お前のことだ…メールに新型機のテストパイロットに選ばれたことを書いたのだろう?」 リュウセイ(トホホ)「あ、ああ…」 ライ「なら、検閲に引っかかったと見て間違いないな。普通なら、機密漏洩で厳重に処罰されるところだぞ」 リュウセイ(悲しみ)「機密漏洩…。そうか…俺、軍隊にいるんだもんな」 ライ「今さら何を言っている。ここが日常とは切り離された世界だということを早く認識しろ」 リュウセイ(集中)「うるせえな。どうしてお前はそういうキッツイ言い方しか出来ないの?」 リュウセイ(集中)「そんなんじゃ、女の子にモテないよ」 ライ「…余計なお世話だ」 一般兵「伝令です。サカエ・タカナカ参謀がアヤ・コバヤシ大尉以下2名をお呼びです」 アヤ「わかったわ。じゃ、行きましょう…リュウ、ライ」 暗転 極東支部基地 サカエ「…アヤ大尉、ライディース少尉、リュウセイ曹長に特別任務を与える」 サカエ「イングラム少佐、説明を」 イングラム「我々が進めている『SRX計画』の試作機の組み上げ作業が終了した」 イングラム「以後、お前達には機体の調整作業を手伝ってもらう」 リュウセイ「教官、質問! そのSRX計画って…何ですか?」 イングラム「最近、地球各地に出没している未確認物体…」 イングラム「通称『エアロゲイター』に対抗するための特殊人型機動兵器を開発する計画だ」 リュウセイ(集中)「エアロゲイター…? それって、もしかして…あの時の…」 アヤ「そう。幕張で、あなた達を襲った虫型の機動兵器…」 アヤ「コードネーム、AGX-01『バグス』を持つ敵対集団のことよ」 リュウセイ(集中)「敵対集団? あいつら…一体何者なんだ?」 アヤ「それは……」 リュウセイ「あ、わかったぜ。ロボットアニメとかよく出てくる宇宙からの侵略者って奴だろ!?」 アヤ「………」 サカエ「………」 ライ「………」 リュウセイ(驚き)「ひょ、ひょっとして…マジ? ホントに異星人なのか!?」 イングラム(微笑)「………」 リュウセイ(驚き)「あの虫メカって、こないだの飛行ロボみたいに…」 リュウセイ(驚き)「謎の組織が秘密で作ってた奴じゃないのか?」 イングラム「今はエアロゲイターの正体を言及する時ではない」 イングラム「重要なのはSRX計画の試作機を、お前達が上手く扱えるかどうかだ」 リュウセイ(驚き)「………」 サカエ「では、少佐…彼らに試作機のデータを」 通信音 リュウセイ(集中)「こ、こいつは…パーソナルトルーパー…? しかも、3機も…」 ライ(標準型と砲撃戦用…残りの一機はゲシュペンストより一回り小さいな) イングラム「これらがお前達にいずれ与えられることになる試作機…『Rシリーズ』だ」 サカエ「なお、今後の特別任務遂行にあたり、お前達のチームを『SRXチーム』と呼称する」 ライ「SRXチーム…」 リュウセイ「SRXって…何の略だ?」 イングラム(微笑)「それはいずれわかる。では、お前達にスペックデータと操縦マニュアルのファイルを渡す」 イングラム「三日以内にそれらを熟読しておけ。以上だ」 リュウセイ「熟読って…。睡眠学習機とかないのかよ?」 アヤ「寝てる間に…って奴?」 リュウセイ(大笑い)「そうそう」 アヤ「そんな便利な物があったら、とっくに使ってるわよ。あなたを気絶させてからね」 リュウセイ(トホホ)「うへっ…」 アヤ(笑い)「毎日、勉強会をしましょ。わからない所があったら、私とライで教えてあげるから」 リュウセイ(トホホ)「べ、勉強会ぃ? 高校の試験じゃねえんだから、そんなもんやってもらわなくても…」 アヤ「ダメよ。あなたのことだから、ぶっつけ本番で何とかしようとか思ってるんでしょ?」 リュウセイ(トホホ)「うっ…」 アヤ「そんなの絶対に許しませんからね」 リュウセイ(トホホ)「わ、わかったよ…」 サカエ「イングラム少佐、君に話がある。司令室まで来てくれたまえ」 イングラム「わかりました」 暗転 極東支部司令部 イングラム「南極、ですか?」 レイカー「そうだ。連邦政府によって極秘裏に準備を進められていた例の会見が、そこで開かれる」 レイカー「もっとも、表向きは『シロガネ』の竣工式と…」 レイカー「EOTI機関の新型機動兵器のお披露目ということになっているがな」 イングラム(微笑)「なるほど。南極なら何が起きても被害は少ない、と…」 サカエ「何か起きては困るのだよ、少佐。これは人類全体の命運に関わることなのだ」 イングラム(………) イングラム(…EOTI機関の新型機動兵器は、例の会見の立会人代わりだということか) イングラム(だが…徹底抗戦派のEOTI機関が、会見を黙って見ているわけがない…) イングラム(…何か起きると考えておくべきだな) レイカー「なお、今回の出動に関しては地球圏防衛委員会のノーマン・スレイ少将から直々の依頼があった」 イングラム(ノーマン・スレイ…SRX計画やATX計画の真の立て役者か) レイカー「突然の話で悪いが、君の部下達にはEOTI機関の新型兵器を直に見せておいた方がいいだろう」 イングラム「確かに。この基地の地下にも存在するスペースノア級はともかく…」 イングラム「遅かれ早かれ、我々はEOTI機関と関わることになるでしょうからね」 サカエ「ただし、例の会見の件は、尉官以下の者には極秘だということを忘れないでくれたまえ」 イングラム「…了解です」 レイカー「では…頼むぞ、少佐」 イングラム「はっ。SRXチームを南極基地へ派遣します」 第5話 南極の惨劇 出撃準備 中立味方初期配置出現 リュウセイ(トホホ)「やれやれ。南極くんだりまで来て…」 リュウセイ(トホホ)「ペンギンみてえに並んで立ってるだけなんてよぉ」 ライ「文句をいうな。これも任務だ」 リュウセイ「ま、連邦軍の新型戦艦が見られただけでも充分ラッキーだけどさ」 ライ「…とどのつまりはそれか」 リュウセイ「あ、そうだそうだ…」 アヤ(驚き)「リュウ! コックピットハッチを開けて何やってるの!?」 リュウセイ(大笑い)「せっかくだからシロガネの写真を撮っとこうと思ってさ」 シロガネを指定 アヤ「写真…? あなたって、ホントにああいうのが好きなのね」 リュウセイ「ああ。何てったって男のロマンだからな」 リュウセイ「ところで、ライ…あの艦って、宇宙・空中・水中のどこでも行けるんだって?」 ライ「…資料によれば推進機関には最新技術が導入され、外宇宙航行でさえも可能とし…」 ライ「さらに3種の艦首モジュールによって、様々な作戦や状況に対応が出来るそうだ」 リュウセイ(喜び)「へ~え。艦首部分が取っ替えられるのか」 リュウセイ「じゃあさ、イテマエ機関の新型機って、何だか知ってる?」 ライ「…イー・オー・ティー・アイ機関だ」 リュウセイ「ああ、それそれ。その組織が作った新型って、どんな奴なんだ?」 ライ「…EOTI機関は軍とは別の組織だ。詳しい情報はまだこちらに回って来ていない」 リュウセイ「ふ~ん。それって、何か変だよな。これから、お披露目をやるってのにさ」 ライ(怒り)(…確かに、リュウセイの言うとおりだ) ライ(怒り)(それに、この緊迫した雰囲気…ただの式典とは思えん。まるで、これから戦闘が始まるかのようだ) リュウセイ「なあ、EOTI機関の新型機の名前ぐらいわからないのか?」 ライ「…『グランゾン』と言う名らしい」 リュウセイ「グランゾン…。ふ~ん、何か悪役っぽい名前だな」 警報 ライ(怒り)「出て来たぞ。そのグランゾンが…」 グランゾン出現 リュウセイ(驚き)「す、すげえ…。悪役っぽいのは名前だけかと思ったら、見た目もそうだぜ」 アヤ(驚き)「あ、あれ…パーソナルトルーパーなの?」 ライ(怒り)「外見や機体構造がPTとは違います。おそらく、我々の機体とは別系統のものですね」 テツヤ「艦長、グランゾンが定位置に付きました」 ダイテツ「テストパイロットのシュウ・シラカワは?」 テツヤ「すでに会見場へ入っています。なお、現在グランゾンは自動操縦モードで作動中です」 ダイテツ「ならば、後は客が来るのを待つだけか」 テツヤ「ええ」 アルバート「テツヤ・オノデラ大尉、警備は万全なのだろうな?」 テツヤ「ご覧の通り、最善を尽くしています」 アルバート「気にいらん答えだな。全権大使である私に何かあれば、今後の交渉は不可能になるのだぞ」 アルバート「だから、君達は自分の命を捨ててでもこの私を守らねばならんのだ」 テツヤ「…わかっています。そのためのスペースノア級壱番艦シロガネです」 アルバート「フン…」 ダイテツ「アルバート・グレイ大使…」 アルバート「何だね? 艦長…」 ダイテツ「ここは我々に任せて、会見場へお急ぎを」 アルバート「わかっている。彼らが現れ次第、行く」 テツヤ(…やれやれ、何だかんだ言っても、連中と直接会うのが怖いらしいな) 通信音 エイタ「艦長、基地上空に重力震反応あり!」 ダイテツ「来たか…」 テツヤ「シロガネより各機へ。間もなく式典が始まる。周辺の警戒を怠るな」 テツヤ「ただし、命令があるまで一切の戦闘行為は禁止する」 アヤ「SRXチーム、了解」 アヤ(悲しみ)(周辺の警戒…敵でも現れるっていうのかしら?) アヤ(悲しみ)(それに…何だか嫌な予感がする…) 空間歪曲、フーレ出現 リュウセイ(驚き)「な、何だ…あれ!? いきなり現れやがったぞ!」 エイタ「…AGX-04の転移出現を確認しました」 テツヤ「あれがエアロゲイターの戦艦か……」 アルバート「エアロゲイターではない。『ゲスト』だ」 アルバート「何故なら、彼らは我々にとって大事な客人だからな」 ダイテツ(そうだといいのだが) ダイテツ「では、グレイ大使…」 アルバート「わかっている。これよりゲストとの会談を開始する」 ライ「………」 アヤ「………」 フーレを指定 リュウセイ(驚き)「!」 リュウセイ(驚き)「お、おい、中から人間が出て来たぜ。やっぱ、地球の船なのか?」 アヤ(驚き)「シロガネからも人が降りて来たわ。出迎えかしら…?」 ライ(怒り)(…何かの会談をしているというのか…?) リュウセイ「なあ、式典って、このことかよ?」 ライ(怒り)「………」 エイタ「艦長、ゲストとの会談が始まったようです」 ダイテツ「そうか。会談場のモニターを怠るな」 エイタ「了解」 エイタ「………」 エイタ(驚き)「ん?」 テツヤ「どうした?」 エイタ「オブザーバーのシュウ・シラカワ博士の姿が見当たりません」 テツヤ「何…?」 エイタ「変ですね。博士は先程まで会談場にいたのに…」 ???「………」 ???「フ……役者は揃ったようですね…」 ???「…では、そろそろこの茶番劇の幕を閉じることにしましょうか…」 警報 エイタ(驚き)「! か、艦長、グランゾンから高エネルギー反応が…!」 ダイテツ(驚き)「!」 ???、ワームスマッシャーでフーレを攻撃 ???『そんな戦艦で、私達の目をごまかそうとしても無駄ですよ』 ???『………!!』 エイタ(驚き)「グ、グランゾンがAGX-04を攻撃しました!!」 テツヤ(驚き)「な、何っ!?」 メギロート出現 リュウセイ(集中)「お、おい…あいつらはエアロゲイターの…!」 ライ「間違いない。AGX-01、バグスだ…!」 リュウセイ(集中)「じゃ、じゃあ…あの戦艦はエアロゲイターの物なのかよ!?」 ライ(怒り)(まさか…この式典の本当の目的は…!) エイタ(驚き)「04よりバグスが出現! こちらへ攻撃を仕掛けて来ます!!」 テツヤ(驚き)「ば、馬鹿な! 誰がグランゾンを動かしているんだ!? これは連邦への反逆行為だぞ!」 ダイテツ(怒り)「…あの機動兵器を動かせるのは、世界でただ一人だ」 テツヤ(驚き)「で、では…!?」 ダイテツ(怒り)「そう、シュウ・シラカワだ。彼に通信を入れ、事情を釈明させろ」 エイタ(驚き)「何度もグランゾンに呼びかけているのですが、応答がありません!」 ダイテツ(驚き)「…あの男、いったい何を考えている?」 テツヤ(怒り)「艦長! 形はどうあれ、こちらから攻撃を仕掛けてしまった以上、交渉は決裂です!」 ダイテツ(怒り)「やむをえん。各機に迎撃命令を出せ!」 テツヤ(怒り)「了解! PT各機へ! バグスを迎撃せよ!」 リュウセイ(怒り)「く、くそっ! 戦闘が始まっちまうなんてよ!!」 フーレHP70%以下orメギロート全機撃墜or3ターンPP 敵全機撤退 エイタ「ゲスト…いや、エアロゲイター、撤退しました!」 ダイテツ「グランゾンの様子は?」 エイタ(驚き)「! こ、これは!!」 シュウ、グラビトロンカノンで攻撃 リュウセイ(驚き)「!!」 ライ(怒り)「!」 アヤ(驚き)「そんな…!」 アルバート「な、何が起きたのかね、テツヤ大尉!?」 テツヤ(驚き)「グ、グランゾンが友軍機を攻撃した…のか!?」 エイタ(驚き)「は、はい! PT隊は、ほぼ全滅です!!」 テツヤ(驚き)「馬鹿な…! あの男は我々を殺す気なのか!?」 ダイテツ(怒り)「おのれ、シュウ・シラカワめ…!」 シュウ「…では、最後の仕上げをさせてもらいましょうか」 エイタ(驚き)「グ、グランゾンが本艦を狙っています!!」 ダイテツ(驚き)「エネルギーフィールド展開! いや、全砲門開け!!」 テツヤ(驚き)「艦長!?」 ダイテツ(怒り)「構わん、グランゾンを攻撃せよ!」 シュウ、ブラックホールクラスターでシロガネを撃墜 シュウ『…この一撃が新たな戦いの幕開けとなるのです』 ダイテツ(驚き)『お、おのれ…! シュウ・シラカワ……!!』 シロガネ爆発 リュウセイ(被弾)「うあっ! シロガネが!!」 ライ(怒り)「馬鹿な、たった一撃で…!」 リュウセイ(集中)「せ、戦艦を撃沈しやがった…!」 リュウセイ(集中)「き、基地やシロガネの連中は…し、死んだのか…!?」 ライ(怒り)「リュウセイ! 気をしっかりもて!!」 リュウセイ(被弾)「う、ううっ…!」 ライ(怒り)「あいつ、混乱しているのか!? アヤ大尉は…!」 アヤ(驚き)「ど、どういうことなの!? 何故、グランゾンが味方を…!?」 シュウ「やはり…あなた達では、これぐらいの抵抗しか出来ませんか」 リュウセイ(驚き)「な…何だって!?」 シュウ「ならば、利用する価値も利用される意味もありませんね」 リュウセイ(集中)「だ、誰だ…てめえ!?」 シュウ(怒り)「ここまでです。では、死んで下さい」 リュウセイ(被弾)「や、やられる!?」 アヤ(怒り)「ライ、リュウの援護を!」 ライ(怒り)「了解です!」 ライとシュウが戦闘 ライ(怒り)「貴様…! その行為がどういうことになるのか、わかっているのか?」 シュウ「もちろんです」 ライ(怒り)「何っ…? ならば、貴様は最初から…!」 アヤとシュウが戦闘 アヤ(驚き)「EOTI機関の人間が、連邦軍に反旗を翻すなんて…!」 シュウ「………」 アヤ(驚き)「!」 アヤ(怒り)「もしかして、あなた達はそれが目的…!?」 シュウ(冷笑)「さあ、どうでしょうね」 シュウがリュウセイに攻撃 シュウ「無駄な抵抗を…」 リュウセイ(集中)「くっ! き、機体が思うように動かねえ!」 シュウ「おや…まだ新米のパイロットのようですね」 リュウセイ(集中)「こ、こいつ…いったい何なんだ!?」 リュウセイ(集中)「PTでも、こないだの新型機でもねえ! このパワーは…いったい!?」 シュウ(冷笑)「では…自分の身の不幸を嘆きながら死んで下さい」 リュウセイ(被弾)「う…うああっ!!」 エアロゲイター撤退後PP シュウ「おや? この反応は…」 ライ「何かが…来る?」 サイバスター出現 マサキ(驚き)「こ、これは…!?」 シロ(怒り)「地上の部隊が…!」 クロ「やっぱり、グランゾンのせいで……」 シュウ「おやおや、こんな所までサイバスターが現れるとは…」 シュウ「もしかすると、私を追いかけて来たのですか、マサキ?」 マサキ(怒り)「シュウ! 貴様、ラングランだけじゃなく地上まで滅ぼすつもりか!?」 シュウ「まさか…今はまだ、そんなつもりはありませんよ」 シュウ「私を利用しようとした連中に身の程を知らしめてあげただけです」 マサキ(被弾)「チッ…てめえをこのまま野放しにしとくわけにはいかねえな…!」 シュウ「まったく…いつもいつも、同じことの繰り返し。よく飽きませんね、あなたも」 マサキ(怒り)「うるせえっ! 行くぜ!!」 シュウ「残念ですが、今はあなたと遊んでいる暇はありません」 シュウ「これからビアン博士と会わなければなりませんしね」 マサキ(驚き)「ビアン…?」 シュウ(冷笑)「では、ごきげんよう」 シュウ撤退 マサキ(怒り)「あっ! くそっ、また逃げやがった…!」 クロ「追わニャいの、マサキ?」 マサキ「………」 マサキ「…あいつの言ってたビアン博士ってのは何モンだ?」 シロ「さあ…おいら達は地上の情報を、まだそんニャに仕入れてニャいから……」 マサキ「…調べてみる必要があるな」 シロ「調べるって…何をだニャ?」 マサキ(怒り)「あいつが言ってたビアンって奴のことを、だ! 行くぞ、クロ、シロ!」 クロ「わかったニャ!」 マサキ撤退 ライ(怒り)「あの人型機動兵器…パーソナルトルーパーではない。いったい何者だ…?」 リュウセイ(集中)「………」 アヤ(怒り)「リュウ、無事なの!? 返事をして!」 アヤ(怒り)「リュウ!」 リュウセイ(集中)(ま、まるで…ゲームみたいに…あっけなく…やられちまった…) リュウセイ(集中)(こ、これが…本物の戦争だってのか…?) リュウセイ(集中)(…本物の………) 極東支部基地 サカエ「司令! 南極基地でシロガネが!!」 レイカー「…わかっている」 サカエ「こ、これは…!?」 レイカー「彼らの声明放送だ。先程から、全世界に向けて流されている…」 サカエ「な、何ですと…!?」 暗転 中継映像 ビアン「…もはや、人類は逃げ場を失った!」 ビアン「我々に必要な物は、方舟ではなく…異星人に対抗するための剣なのだ」 ビアン「よって、私はここに秘密結社ディバイン・クルセイダーズによる地球の武力統一を宣言する!」 ビアン「これは人類が生き残るための戦いである。正義と平和の名の下に、振り上げられた剣の下に…」 ビアン(怒り)「人よ集え、人よ戦え!」 ビアン(怒り)「我らディバイン・クルセイダーズと共に、人類の新しい未来を作り出そうではないか!!」 暗転 極東支部司令部 レイカー「ついに本性を現したか、ビアン・ゾルダーク…」 イングラム「………」 レイカー「イングラム少佐、どう思うかね?」 イングラム「ビアン・ゾルダーク博士率いるEOTI機関…」 イングラム「いえ、ディバイン・クルセイダーズによる実質上の宣戦布告だと考えます」 レイカー「ならば、グランゾンや君達が接触した飛行型の兵器は…」 イングラム「ええ…彼らがこの日のために用意した物だと見て間違いないでしょう」 サカエ「た、たかだか一組織の勢力で我々連邦軍全てを敵に回すつもりなのか、ビアン博士は…!?」 イングラム(………) イングラム(微笑)(そうだ…。人類がエアロゲイターに打ち勝つにはその方法しかあるまい…) イングラム(微笑)(少なくとも、今の内はな…) →06r『聖十字軍の脅威』 06r『聖十字軍の脅威』 EOT特別審議会 ニブハル「…なるほど。アイドネウス島でメテオ3を解析していたEOTI機関が…」 ニブハル「人型機動兵器・アーマードモジュールを独自に開発、量産し…」 ニブハル「あなた方に反旗を翻した…とおっしゃるのですね」 カール「私が裏で指揮を執っているとでも思っていたのか、ニブハル・ムブハル」 ニブハル「いえ。ゲストとの交渉を進めていたあなたが、そんなことをなさるはずがありません」 ニブハル「しかし、今回の件はEOT特別審議会の監督不行届きではございませんか?」 カール「………」 ニブハル「しかも、ビアンの演説であなた方がひた隠しにしてきた…」 ニブハル「ゲスト、すなわち異星人の存在が明らかになってしまいました」 ニブハル「この不始末、どうされるおつもりなのですか?」 カール「問題はない。情報操作をすれば、民衆をあざむくことなど容易い」 ニブハル「では、DCにはどう対処なさるのです?」 カール「たかが一組織の勢力など、連邦政府や連邦軍の前では無力だ。すぐに鎮圧させる」 ニブハル「それは無理な話でしょう、カール・シュトレーゼマン議長」 ニブハル「かねてから、あなた方のEOT特別審議会を良く思っていないコロニー統合軍が…」 ニブハル「ビアン博士の動きに同調していると聞いております」 カール「…耳が早いな」 ニブハル「彼らに制宙権を握られると、連邦軍は非常に都合が悪いのではありませんか?」 カール「それは軍の問題であって、我々EOT特別審議会が関与する事柄ではない」 ニブハル「…そうですか…」 ニブハル「いずれにせよ、あなた方の意向は了解致しました。この件は本国に報告させて頂きますので…」 ドア開閉音、ニブハル退室 カール「フン…犬めが」 カール「ところで、南極の被害は?」 議員A「コーツランド基地及び、シロガネは大破…死傷者多数です」 カール「アルバート・グレイは無事なのか?」 議員A「大使は負傷されたようですが、命に別状はないとのことです」 カール「では、連邦軍のマーケサズ諸島制圧作戦の結果は?」 議員A「連邦軍側の敗北です。その原因は、DC側が密かに量産していた機動兵器部隊による反撃と…」 議員A「DC、及びコロニー統合軍による迅速な軍事衛星網の掌握だと思われます」 カール「フン…。DCの本拠地を陥とすことは出来なかったか。軍の方はしばらく混乱が続くな」 カール「ならば、連邦政府に圧力をかけ、異星人に関する情報の規制を急がせろ」 カール「今の我々にとっては、ビアンの反乱より、そちらの方が重要問題だ」 議員A「承知致しました、議長」 カール(………) カール(ビアン・ゾルダーク、マイヤー・V・ブランシュタイン…) カール(長年に渡る異星人との交渉を無駄にしおって…) カール(これ以上、貴様らの好きにはさせんぞ) 暗転 極東支部司令部 レイカー「DCの混成機動旅団が連邦軍東亜支部を制圧しただと?」 サカエ「はい。先月7日のDC混成機甲師団によるベトナム上陸作戦以降…」 サカエ「東亜圏の連邦軍部隊は敗退を続け…本日、ついに東亜支部が陥落したそうです」 レイカー「むう…。旧態依然とした連邦軍では、奴らの新兵器に対応できんか…」 ハンス「…我が極東支部も、すでに中国華南への侵攻を受け、沖縄地区の基地も失っています」 ハンス「敵が中国華中、及び日本の九州・四国地区へ侵攻してくるのも時間の問題でしょうな」 ハンス「どうでしょう、司令。いっそのこと、我々もDC側へつくというのは…?」 レイカー「馬鹿なことを言うな。我々が任務を放棄すれば、極東地区の民間人はどうなるのだ?」 ハンス「DCは軍事施設にしか攻撃を仕掛けておりません。民間へは手出ししないと見て間違いないでしょうな」 レイカー「どうして、そう言い切れるのかね、中佐?」 ハンス「さて…?」 警報 オペレーター「司令! 九州の佐世保基地に、DC部隊が接近中との報告がありました!」 レイカー「何…!」 ハンス「いよいよ、DC軍が日本地区へ本格的に侵攻を開始したようですな…」 オペレーター「佐世保、及び春日は第1級戦闘態勢に入りました! 当基地へ応援を要請しています!」 レイカー「第1級戦闘態勢へ移行」 レイカー「PT第1小隊と第304、305飛行隊にスクランブルを発令。小松からも上がらせろ」 オペレーター「了解!」 暗転 極東支部基地 イングラム「今から5分前…佐世保基地が、DC軍の攻撃を受けているという報告が入った」 アヤ(驚き)「本当ですか、少佐!?」 イングラム「ああ。この基地では、飛行隊の他に、カイ・キタムラ少佐の部隊にも出撃命令が出た」 ライ「虎の子のPT部隊をエアロゲイター戦以外で出撃させるとは……」 ライ(怒り)「…敵部隊の中に例の飛行型機動兵器がいる場合を想定しているのですね?」 イングラム「そうだ」 リュウセイ(驚き)(う…飛行型って…こないだ俺達が接触した奴か…!) イングラム「我々にも待機命令が出ている。おそらく、戦況次第で出撃することになるだろう」 リュウセイ(驚き)「テ、テストパイロットの俺達も出撃すんのかよ!?」 イングラム「ああ、すでに今は戦時下だ。それに、PTの絶対数が少ない以上…やむをえん」 イングラム「戦力の出し惜しみをする余裕は、なくなりつつあるのだ」 リュウセイ(集中)(…せ、戦争か…) リュウセイ(集中)(しかも…この日本で………………) 第6話 聖十字軍の脅威 敵味方初期配置出現 ガーネット(被弾)「ねえ、どうすんの!? 生き残りはあたし達だけみたいよ!」 ジャーダ(被弾)「そんなの、見りゃわかる! 女みてえな声上げンな!」 ガーネット(怒り)「! それって、あたしに色気がないってこと? 何だったら、見てみる!?」 ジャーダ「って、何をだよ。…ま、減らず口が叩けるなら、余裕があるってことだな」 ガーネット「あんたこそ無駄口叩いてないで、真面目に状況を考えてよね!」 ジャーダ「ま、敵さんの戦闘機は最新鋭の次期主力機だからな。戦力はあっちの方が上だ」 ラトゥーニ(眼鏡)「…戦力だけじゃない…。パイロットの錬成度も上だと思う…」 ジャーダ「機体ならまだしも、腕前の差でDCなんかに負けてたまるかってんだ」 ガーネット「そういうと思ったわ。じゃ、あたしも付き合ってあげる。…その代わり、後でおごってね」 ジャーダ「生きて帰れたらな。それと、ラトゥーニ…お前はここから撤退しろ」 ラトゥーニ(眼鏡)「! 何故…?」 ジャーダ「スクール出身のエリートが、こんな所で死ぬのはよくねえ。それに、お前はまだ若いしな」 ラトゥーニ(眼鏡)「…ううん。一人で逃げるのは嫌…。それに、私が役に立つのはこういう時…」 ジャーダ「ったく…お前もしょうがねえ奴だな」 カイ(怒り)「…地上部隊の残存戦力は!?」 連邦軍兵「せ、戦車部隊と歩兵部隊は、ほぼ全滅しました…!」 カイ(怒り)「ならば、お前は撤退して後方部隊と合流しろ!」 連邦軍兵「し、しかし!」 カイ(怒り)「貴重なPTを失うわけにはいかん! ここは俺に任せろ!」 連邦軍兵「…りょ、了解です。どうか、ご武運を…」 連邦軍兵撤退 カイ(怒り)「第305飛行隊、応答しろ! こちらはカイ・キタムラだ!」 ジャーダ「すみません、少佐。今、通信機の調子が変なんスよ。撤退命令なら、聞けませんぜ」 カイ「何…!?」 ジャーダ「それよりも、カイ少佐こそ撤退してくださいよ。PTは貴重な兵器なんでしょ?」 カイ(怒り)「俺はDCの新型機動兵器をこの目で見るまで、撤退はせん!」 ジャーダ「元教導隊の血が騒ぐってワケですか。了解です」 カイ「よし、反撃を開始するぞ!!」 3ターンPP 出撃準備 カイ「あれは…イングラムのSRXチームか!?」 ジャーダ「SRXチーム? 確か試作機のテストパイロットの集団だったな」 ガーネット「頼りになるの?」 ジャーダ「ハッ、テストパイロット上がりがアテになるもんかよ」 リュウセイ(集中)「う…基地や…街がやられてる…!」 ライ「どうした、リュウセイ。臆病風に吹かれたか?」 リュウセイ(怒り)「う、うるせえ!」 アヤ(怒り)「リュウ、ライ、DCの戦闘機を撃破するわよ!」 ライ「了解です、大尉」 リュウセイ(集中)「………」 アヤ(怒り)「リュウ、しっかりしなさい! 敵は目の前にいるのよ!」 リュウセイ(怒り)「わ、わかってるよ!」 ジャーダ(驚き)「おいおい! 何だよ、あいつ。ビビってんのか?」 ガーネット「さあ? まだ新米じゃないの?」 ジャーダ(被弾)「チッ、素人をPTに乗せるぐらいなら、俺達に回せってんだよなあ」 ライ「リュウセイ、ここが正念場だ。…戦えないのならPTから降りろ」 リュウセイ(集中)「何だと…!? どういう意味だ?」 ライ「臆病者に味方を救うことなど出来ない。それに、数少ないPTが無駄になるだけだ」 リュウセイ(怒り)「こ、この野郎! 言わせておけば!!」 ライ「怒る余裕はあるようだな。なら、自分が何をすればいいのか考えることも出来るはずだ」 リュウセイ(集中)「!」 リュウセイ(集中)(……そうだ…! ここで戦わなきゃ、味方や基地がやられちまう…!) リュウセイ(集中)(…南極の時みたいに…! 戦わなきゃ、終わっちまうんだ!) 敵全滅 ジャーダ(被弾)「妙だな…。奴ら、例の新型機も繰り出さずに、こうもあっさりと引き上げるなんてよ」 ガーネット「そうね…。戦況は向こうの方が優勢なのに…」 タウゼントフェスラー出現 リュウセイ(集中)「! あれはタウゼントフェスラー…。イングラム教官か?」 イングラム「各機へ。敵の戦闘原潜と思われる物体からMAPWの発射が確認された」 イングラム「直ちに、この戦域から離脱せよ。なお、PT各機及び付近の生存者は本機で収容する」 カイ(怒り)「何!? MAPWだと!?」 ジャーダ(驚き)「チッ、DCめ! よりにもよって、何てモンを使いやがるんだ!」 リュウセイ(集中)「MAPWって…何なんだよ!?」 ライ「大量広域先制攻撃兵器だ」 リュウセイ(集中)「!」 ライ「戦闘原潜から発射されたMAPWなら…非核戦術ミサイルの可能性が高い」 リュウセイ(集中)「そ、それって…どういうことになるんだよ!?」 ライ「命中すれば…基地は跡形もなく吹き飛ぶ」 リュウセイ(集中)「な…何だって!?」 イングラム「急げ。MAPW飛来まで時間がない」 リュウセイ(怒り)「ま、待ってくれよ、教官!」 イングラム「命令が聞こえなかったのか? リュウセイ曹長…」 リュウセイ(怒り)「何言ってんだ! 基地を見捨てて逃げるってのかよ!」 イングラム「…撤退を急げ」 リュウセイ(怒り)「! そ、そんな命令聞けるか!」 リュウセイ(怒り)「俺がMAPWをブチ落としてやる! そうすりゃ…」 ライ(怒り)「いい加減にしろ、リュウセイ!」 リュウセイ(集中)「!」 ライ「軍人にとって、上からの命令は絶対だ」 リュウセイ(怒り)「な、何だと…! てめえはそれで平気なのかよ!?」 ライ「…俺達の機体や武器でMAPWを狙撃することなど不可能だ」 ライ「ましてや、貴様ごときの腕では…」 リュウセイ(怒り)「だ…だったら、てめえがやれよ! コロニー統合軍のエリートだったんだろ!?」 ライ(怒り)「……!」 ライ(怒り)「…イングラム少佐の命令に従って撤退するぞ、リュウセイ…!」 リュウセイ、イングラム以外撤退 イングラム「何をしている、リュウセイ曹長…?」 リュウセイ(集中)「う…くっ…! 逃げるしかねえのかよ!!」 リュウセイ(被弾)「くそっ…! くっそぉぉぉぉぉぉおっ!!」 リュウセイ、イングラム撤退 大型ミサイル出現、基地に移動し爆発 極東支部基地 ライ「放せ…!」 リュウセイ(怒り)「てめえ、さっきのありゃ何だ!?」 リュウセイ(怒り)「上から出た命令を聞きゃ、それでいいってのかよ!!」 ライ「そうだ…。それが軍人というものだ」 リュウセイ(怒り)「あの時、俺達がもう少し頑張ってりゃ、佐世保基地は爆破されずに済んだんだぞ!!」 ライ「…そのような命令は、イングラム少佐から出ていなかった」 リュウセイ(怒り)「そんなんで納得いくか! こちとら機械じゃない、人間なんだよ!!」 殴打音 ライ(怒り)「…そういう台詞は、一人前の働きをするようになってから言え!」 殴打音 リュウセイ(被弾)「うぐっ! こ、この野郎…!」 アヤ(驚き)「二人とも、何やってるの!? やめなさい、リュウ! ライも!」 リュウセイ(怒り)「ライ! てめえ、何だって片手しか使わねえんだっ!?」 ライ(怒り)「………」 リュウセイ(怒り)「また人をバカにしやがって!!」 アヤ(怒り)「リュウ、やめなさい! ライの左手はね…!」 リュウセイ(怒り)「左手!? それがどうしたってんだ!!」 アヤ(悲しみ)「…ライの左手は…」 リュウセイ(集中)「!?」 ライ(怒り)「フン…お前みたいな素人相手には、片手で充分だ」 ドアの開閉音、ライ退室 リュウセイ(怒り)「待てよ、この野郎!!」 アヤ(怒り)「いい加減にしなさい!!」 リュウセイ(集中)「!」 アヤ(怒り)「リュウ、あなた達が争っている場合じゃないのよ!」 アヤ(怒り)「こうしてる間にも、連邦軍の基地が次々に制圧されていることを忘れないで!」 リュウセイ(悲しみ)「う……」 アヤ(悲しみ)「それに…ライもね、必死なのよ」 リュウセイ(怒り)「あいつのどこが必死だってんだよ!?」 リュウセイ(怒り)「軍人だ、任務だ…何でもクールに割り切りやがって…!」 アヤ(悲しみ)「聞いて、リュウ。ライはね…ライの左手は…」 リュウセイ(怒り)「あいつの左手なんか知るか! 俺には関係ねえよ!」 ドアの開閉音、リュウセイ退室 アヤ(驚き)「…リュウ……」 暗転 極東支部司令部 カイ「…報告は以上であります」 サカエ「佐世保基地は壊滅状態…我々は九州地区の拠点を失ってしまった」 レイカー「酷いものだな。一介の科学者が作った組織、ディバイン・クルセイダーズに…」 レイカー「連邦軍がここまで劣勢に追い込まれるとは…」 イングラム(微笑)「当然の結果でしょう」 サカエ「どういうことかね!?」 イングラム「彼らは、以前からPTと別系統の機体…アーマードモジュールの開発と量産を進めていました」 サカエ「だからと言って、DCの方が有利とは判断できまい」 イングラム「いえ。メテオ3のEOT研究を隠れミノに、独自の軍備増強を進めていたDCの方が…」 イングラム「技術的にも、質的にも我々連邦軍より上であり…このことが戦局を大きく左右するでしょう」 カイ(怒り)「この戦いの勝敗…数では決まらんということだな?」 イングラム(微笑)「ええ。そして、我々もDCに対して、そのことを証明して見せねばなりません」 レイカー「わかっておるよ、少佐。そのために、あの男をこの基地へ呼び寄せてある」 レイカー「ダイテツ・ミナセをな…」 →07r『関門海峡を防衛せよ』 07r『関門海峡を防衛せよ』 極東支部基地 一般兵「おい、聞いたか?」 オペレーター「ええ。噂じゃ、DC軍が北アメリカに上陸したらしいわね…」 一般兵「沖縄も奴らの手に落ちたし…俺達がいる本州も時間の問題だな」 一般兵「こうなったら、他支部の連中みたいにDCへ投降するか」 オペレーター「もう遅いわよ。佐世保の件を忘れたの?」 オペレーター「彼らはMAPWを使って基地を破壊したのよ?」 リュウセイ(集中)「………」 リュウセイ(集中)(…お袋…クスハ…。それに学校の連中は大丈夫かな…) リュウセイ(集中)(いや、落ち込んでる場合じゃねえ。俺があいつらを守ってやらなきゃならねえんだ) リュウセイ(集中)(もう…佐世保みたいなことはゴメンだからな) ロバート「君がSRXチームのリュウセイ・ダテか?」 リュウセイ「そうだけど…あんたは?」 ロバート「俺の名はロバート。ロバート・ハジメ・オオミヤ。SRX計画のスタッフだ」 リュウセイ「長い名前だなあ。ライよかマシだけど」 ロバート「なら、ロブと呼んでもらって構わんよ」 リュウセイ「わかったぜ。で、ロブさんよ…俺に何の用だ?」 ロバート「無類のロボット好きの新人が入ったってこと、俺達のラボじゃ話題になっていてね」 リュウセイ「それで、俺の顔を見に来たってワケか」 ロバート「ああ。ところで、どうだ? 君が乗る試作機を見てみないか?」 リュウセイ(喜び)「試作機って…もしかして、Rシリーズ!? いいのかよ!?」 ロバート「ああ、もちろんだ」 暗転 SRX計画ラボ リュウセイ(トホホ)「う~、寒い…。これじゃまるで冷蔵庫だよ。俺、寒いトコ苦手なんだよな」 リュウセイ(トホホ)「けど、何でパーソナルトルーパーの格納庫がこんな地下深くにあるんだ?」 ロバート「ま、色々とワケありでね。さぁ、これがお前の機体だ」 リュウセイ(驚き)「こ、これは…!」 ロバート「まだ第1次装甲は取り付けられていないが…」 ロバート「これがRシリーズ第1号機…リアル・パーソナルトルーパー・タイプ1、略して『R-1』だ」 リュウセイ(驚き)「ア、アールワン…」 ロバート「どうだ、なかなかのものだろう?」 リュウセイ(集中)「こいつは……」 ロバート「?」 リュウセイ(悲しみ)「こいつはスーパーロボットじゃねえ…」 ロバート「ははは。確かに、R-1の見た目はパーソナルトルーパーだが…」 ロバート「君がいうところのスーパーロボットのような馬力はあるし、同じような戦い方も出来る」 ロバート「後は君の腕次第だな」 リュウセイ「…わかったぜ。俺、こいつを必ずものにするよ」 ロバート「それは良かった。俺達が作ったR-1を気に入ってくれるかどうか、心配してたんだ」 リュウセイ「ふ~ん、あんたもロボットが好きなんだな」 ロバート「ああ、ロボットは男のロマンだからな」 リュウセイ「へヘッ、あんたとは気が合いそうだぜ」 リュウセイ「ま…とりあえずよろしくな、R-1」 リュウセイ(大笑い)「そのうち、もっとカッコいい名前を付けてやっからな」 暗転 極東支部基地 イングラム「…リュウセイを一時的にSRXチームから外せだと?」 ライ「はい。奴にはまだ経験が足りません。…再訓練が必要かと」 イングラム「チーム編制に変更はない。今までも…これからもだ」 ライ「…では、一つだけ質問をさせて下さい」 イングラム「何だ?」 ライ「リュウセイがSRXチームにいる理由…」 ライ「それは…彼が自分やアヤ大尉にはない能力を持っているからですね?」 イングラム「…その質問に答える必要はない」 ライ「………」 警報 ライ(怒り)「!」 暗転 極東支部司令部 オペレーター「下関より、関門海峡付近の海域にDC所属らしき戦闘原潜を探知したとの報告あり!」 オペレーター「目標は、日本海側から瀬戸内海方面へ向けて、海中を進行中!」 レイカー(妙だな…何故、彼らは我々に発見される危険を冒してまで関門海峡を突破するのだ?) レイカー(本州へ攻撃するなら、太平洋側から侵攻するか、航空戦力を使用した方が得策なはず…) レイカー(別の目的を持っているのか…あるいはオトリか?) ハンス「レイカー司令、ここはセオリーどおり、駆逐艦と潜水艦、対潜攻撃機による攻撃を…」 ハンス「いや、いっそのこと海峡の出口を機雷で封鎖しましょう」 サカエ「馬鹿なことを。そんな真似をすれば、海軍の作戦行動に支障をきたすどころではすまんぞ」 ハンス(…そうなった方が私にとって都合が良くなるのだがな) レイカー「…敵の原潜には、アーマードモジュールが搭載されている可能性が高い」 サカエ「! まさか、潜水艦を人型機動兵器の母艦にするなど…」 レイカー「可能性がないとは言い切れん。敵原潜の迎撃は航空戦力とPTを主体にする」 レイカー「本基地と小松から要撃機を出撃させろ。再編成したカイ少佐のPT隊もスクランブルだ」 オペレーター「了解!」 第7話 関門海峡を防衛せよ 敵味方初期配置出現 イルム(被弾)「何てこった…関門橋はすでに爆破された後かよ。これじゃ、トンネルの方もアウトか…」 カイ「敵の原潜は、まだ完全に関門海峡を越えていないようだな」 イルム「ええ。電撃作戦がお得意な連中にしては動きが遅いですね」 イルム(もしかして…俺達が出てくるのを待ってたのか?) カイ(怒り)「残りの機体も出撃しろ! なお、水中の戦闘原潜へ攻撃を仕掛ける場合は実弾系の兵器を…」 カイ(怒り)「また、万が一の場合に備えて修理装置と補給装置を装備しておけ!!」 出撃準備 カイ(怒り)「各機へ! 今回の作戦目的は敵原潜の進行阻止だ! ただし、原潜の撃沈は禁ずる!」 リュウセイ「何で?」 ジャーダ(被弾)「アホか、お前は! 原潜の原子炉に何かあったらタダじゃすまねえだろうが!」 リュウセイ(トホホ)「そ、そうか…」 ガーネット「冗談キッツいわね、あの子。大丈夫なの?」 ジャーダ「あいつ…確か、佐世保の時にもいた奴だったな」 ジャーダ「まァ、早とちりで物事を深く考えてなさそうな所はお前に似てるけどな」 ガーネット「まあね」 ガーネット(驚き)「…って、今、あたしをさらっとバカにしたでしょ!」 ジャーダ「だから、早とちりだって言ったんだよ」 カイ(怒り)「貴様ら、作戦中だぞ! くだらん私語はやめんか!!」 ジャーダ(驚き)「す…すみません、少佐」 カイ(怒り)「いいか! 敵原潜へ速やかにダメージを与えろ。そうすれば動きを止められるはずだ」 カイ(怒り)「だが、目標がこの海域を突破、あるいは目標を撃沈した場合は作戦失敗だ。それを忘れるな!」 イルム(怒り)「了解!」 キラーホエール以外全滅or3ターンEP 敵増援出現 テンザン「やーれやれ…自分の母国に攻め込むってのは、あんましいい気分じゃねえな」 アヤ(驚き)「あ、あの機体は!」 ライ(怒り)「やはり、現れたか…」 ジャーダ(驚き)「あの新型…マジで飛行機に手足がついてんのか。あんなのでよく飛べるもんだ」 ラトゥーニ(眼鏡)「…やはり、DCのアーマードモジュールは戦闘原潜を母艦にしているのね…」 テンザン(笑い)「さあて…出番を遅らせた分、暴れさせてもらうぜ!!」 テンザン「ん? あの機体は…」 リュウセイ機を指定 テンザン「間違いねえ。あの動きは…こないだの奴か!」 テンザン、リュウセイの付近へ移動 リュウセイ(集中)「!? こいつは!」 04r『フィアー・ゲーム』でリュウセイがテンザンを撃墜していない場合 テンザン(笑い)「ハッ! やっぱりあの時のビビリ君か! 俺に二度も出会うたあ、運がなかったな」 →共通 04r『フィアー・ゲーム』でリュウセイがテンザンを撃墜した場合 テンザン(笑い)「さ~て、あの時からどれぐらいの経験値がたまったか…この俺が確かめてやるぜ!」 リュウセイ(怒り)「てめえ…やっぱり、あの時の!」 テンザン(怒り)「それに、リオンのテスト機を落としてくれた礼もさせてもらわなきゃな!」 →共通 共通 テンザン、レールガンでリュウセイを攻撃 テンザン(笑い)『三度目はもうないっての! 死ねや!!』 リュウセイ(怒り)『四度目だろうが、五度目だろうが…やられはしねえ!』 テンザン(被弾)「かわした!? あいつ、やるようになりやがったな」 リュウセイ(怒り)「そう簡単に落とされてたまるか!」 テンザン(笑い)「へへへ、いいぜ…お前。気に入った」 テンザン(笑い)「こういう緊張感はさすがにバーニングPTじゃ味わえねえからなあ」 リュウセイ(驚き)「何っ!? てめえもあのゲームをやっていたのか!?」 テンザン「ほほう…奇遇だな。ゲーマー上がりのパイロットが連邦軍側にもいるなんてな」 テンザン「お前、名前は何ていうんだ?」 リュウセイ(怒り)「リュウセイ・ダテだ!」 テンザン「リュウセイ…? はて、どっかで聞いたような…」 テンザン「ああ、思い出した。こないだのバーニングPTの大会で日本一になった奴だっけ」 テンザン「けど、そいつは俺が決勝大会に出なかったおかげだってこと、理解しとけよ」 リュウセイ(怒り)「! まさか…てめえはテンザン・ナカジマか!?」 テンザン(笑い)「ご名答! ま、お前とはバーニングPTじゃ対戦出来なかったからな」 テンザン(笑い)「その分、今から本物のゲームを楽しもうぜ」 リュウセイ(怒り)「ふざけんな! こっちはてめえみたいに遊びで戦ってるんじゃねえ!!」 テンザン「何言ってんだ。お前も俺と同類だっての」 リュウセイ(集中)「!」 テンザン「どうせ、本物のロボットに乗りたくて軍に入ったんだろうが」 リュウセイ(集中)「!」 リュウセイ(集中)「…ああ、確かに俺も最初はそうだったさ…」 リュウセイ(怒り)「だがな、ゲーム感覚で命のやり取りなんて出来るか! てめえなんかと一緒にすんな!!」 テンザン「ま~た、カッコつけちゃって。戦争もゲームもやってることは一緒だっての」 テンザン(笑い)「ただ違うのは、本当に死人が出ちまうってことだがな」 リュウセイ(怒り)「うるせえ! てめえみたいにふざけた奴を放っておいたら…」 リュウセイ(怒り)「俺の仲間達が苦しんだり、悲しんだりすることになるんだっ!」 テンザン(笑い)「お、いいねえ、そういうの。ライバル同士って感じで戦いが盛り上がるってモンだ!」 テンザン、敵陣へ戻る テンザン(笑い)「さあ、仕切り直しだ。俺を止めたけりゃ、ここまで来な!」 テンザン(笑い)「でなきゃ、もっと多くの人間が死ぬことになるぜ!」 リュウセイ(怒り)「くそっ、てめえの好きにやらせるか!!」 ライとテンザンが戦闘 テンザン(笑い)「さあて、今回もお相手頼むぜ!」 ライ「そこをどけ。貴様と遊んでいる時間などない…!」 アヤとテンザンが戦闘 アヤ(驚き)「あなた、DC側の兵士だったのね!?」 テンザン(笑い)「ま、そういうこった。連邦が俺達の敵じゃないっての、本当だったろ? お姉さん」 アヤ(怒り)「ふざけないで!」 イルムとテンザンが戦闘 イルム(被弾)「こいつ…こないだの時のパイロットか!?」 テンザン(被弾)「!?」 イルム(怒り)「てめえにや、輸送機を襲われた借りがあるからな…。今、そいつを返させてもらうぞ!」 ラトゥーニとテンザンが戦闘 テンザン(怒り)「何だ、子供かよ!?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ジャーダとテンザンが戦闘 テンザン(笑い)「わりぃけど、あんたらみたいな雑魚じゃ俺の相手はできねえぜ!」 ジャーダ(怒り)「バカヤロウ! そういう台詞は俺と戦ってから言いやがれ!!」 ガーネットとテンザンが戦闘 テンザン「ヘッ、腕前はそこそこだろうが…動きが雑で、隙も多いな!」 ガーネット(怒り)「! 誰がソコツで大雑把だってぇ!?」 テンザン(怒り)「誰もそんなこと言ってねえっつうの!」 カイとテンザンが戦闘 カイ(怒り)「アーマードモジュールの性能を見せてもらおうか!!」 テンザン(笑い)「お前の命と引き換えに、ってんなら構わねえぜ!」 カイ(怒り)「若造が! 貴様とは年季が違うわ!!」 敵増援出現3ターン後EP テンザン「さて、時間稼ぎはこんなもんで充分だろ」 テンザン(笑い)「腹も減ったし、俺は一足先に帰らせてもらうぜ。あとは適当によろしくな!」 テンザン撤退 リュウセイ(怒り)「あっ、待ちやがれ!」 イルム「あいつ…!?」 ライ「もしや…こちらの部隊はオトリで、別働隊が太平洋側から…?」 カイ(怒り)「各機へ! 速やかに敵戦闘原潜の進行を阻止しろ!」 テンザンを撃墜 テンザン「時間稼ぎは出来たし、腹も減ったし…一足お先に帰らせてもらうとするか」 イルム「あいつ…!?」 ライ「もしや…こちらの部隊はオトリで、別働隊が太平洋側から…?」 カイ(怒り)「各機へ! 速やかに敵戦闘原潜の進行を阻止しろ!」 リュウセイがテンザンを撃墜 リュウセイ(怒り)「テンザン!」 テンザン「ま、しょうがねえ。今後の勝負を盛り上げるための試練ってことにしとくぜ」 リュウセイ(怒り)「て、てめえ! どこまで遊び気分で…」 テンザン「時間稼ぎは出来たし、腹も減ったし…一足お先に帰らせてもらうとするか」 テンザン(笑い)「じゃあな、リュウセイ。次も命のやり取りって奴を楽しもうぜ」 リオン爆発 イルム「あいつ…!?」 ライ「もしや…こちらの部隊はオトリで、別働隊が太平洋側から…?」 カイ(怒り)「各機へ! 速やかに敵戦闘原潜の進行を阻止しろ!」 キラーホエールが北東端へ到着 カイ(被弾)「いかん、突破されたか!」 →GAME OVER キラーホエールを撃墜 カイ(被弾)「ぬうっ、目標の原子炉が!!」 →GAME OVER 1機目のキラーホエールのHPが規定値以下 キラーホエール撤退 カイ(怒り)「よし、引き続き残る一隻の進行を阻止しろ!!」 2機目のキラーホエールのHPが規定値以下 キラーホエール撤退 テンザンが残っている場合追加 テンザン(被弾)「あらら、キラーホエールを止められちまったか」 テンザン「ま、時間稼ぎは出来たし、腹も減ったし…ここらで引き上げるとするか」 敵全機撤退 アヤ「カイ少佐、目標が海峡より撤退しました」 カイ「よし、これで作戦終了だ」 通信音 イングラム「カイ少佐、新たなDCの戦闘原潜が熊野灘沖で発見されました」 カイ(怒り)「何だと!?」 イングラム「目標は現在、伊豆半島方面へ向けて進行中です。至急、極東支部への帰還を」 ライ(怒り)「やはり、こちら側の原潜はオトリだったのか…!」 極東支部基地 ジャーダ(驚き)「三島市が爆撃を受けたってのはホントですか!?」 イングラム「ああ。別働隊のDC戦闘原潜から出撃した敵アーマードモジュールが…」 イングラム「こちら側の要撃機を振り切って、東海地区へ侵入…」 イングラム「三島市へのピンポイント爆撃を行った後、すぐに撤退した」 ジャーダ(驚き)「しかし、何で三島なんスか? あそこは普通の街で、軍の施設もないし…」 イルム「戦略上の重要拠点でもない。どうせなら、この伊豆基地を攻撃すりゃ良かったものを…」 ジャーダ(被弾)「それ以前に、九州を抑えられた時点で日本の半分近くはMAPWの射程に入ってますよ」 イルム「まあな」 イングラム「…佐世保と三島への爆撃は、我々に対するDCの意思表示かも知れん」 ジャーダ「意思表示って…どんな?」 イングラム「伊豆を始めとする各基地、そして日本の主要都市を…」 イングラム(微笑)「いつでも攻撃出来るという意思表示だ」 暗転 極東支部基地 リュウセイ(集中)(あのテンザンがパイロットになってたなんて…) リュウセイ(集中)(けど、あいつもバーニングPTの腕を見込まれてスカウトされてたとしたら…) リュウセイ(集中)(何でDCなんかに?) ガーネット「ねえ、ちょっといいかな?」 リュウセイ「え……?」 ガーネット「ん? 何見てんの?」 リュウセイ(驚き)「い、いや、その…目のやり場に困ってさ」 ガーネット(笑い)「ああ、あたしの服のこと? 気にしないで。こういう格好、好きなんだ」 リュウセイ(トホホ)(気にするなって言われると、余計に気になるよなあ。特に胸の所とか…) ガーネット「ところで、あんたに聞きたいことがあるんだけど」 リュウセイ「何だ?」 ガーネット「あんた、ゲームの腕を見込まれてPTのパイロットになったって…ホント?」 リュウセイ「ああ…。それがどうかしたのかよ?」 ガーネット「悪い意味じゃないけど、ちょっとずるいなって思ってね」 リュウセイ「ずるい?」 ガーネット「あたし達、戦闘機からの機種変更願いを出して、PT操縦の訓練もやってるんだけど…」 ガーネット「なかなかPTに乗る機会がなくってね。だから、すぐに機体をもらえたあんたがうらやましいの」 リュウセイ「…なあ、俺の他にもバーニングPTがきっかけでパイロットになった奴、いるのか?」 ガーネット「さあ…。聞いたことないわね、そんな話」 リュウセイ(集中)(じゃあ、テンザンはいったい…) ガーネット「でも、いいよね。あたしもゲームをやってれば、すぐにPT乗りになれたかも…」 リュウセイ(集中)「…よかねえよ」 ガーネット「?」 リュウセイ(集中)「ゲームで民間人からパイロットを選んで殺し合いをさせるなんて…冗談じゃねえ」 ガーネット「でも、あんたはあのテンザンって奴みたいに戦いを楽しんでるわけじゃないでしょ?」 リュウセイ(集中)「ああ…だけど、あいつと出会ってなかったら、今頃俺も…」 ガーネット「じゃ、聞くけど…あんたは何のために戦ってんの?」 リュウセイ(集中)「………」 リュウセイ(集中)「俺は…テンザンと会って、戦う理由を見つけたような気がする……」 ガーネット「………」 リュウセイ(集中)「俺は、あいつみたいな奴から…」 リュウセイ(集中)「人の命を何とも思ってない連中から、みんなを守らなきゃならねえんだ…!」 暗転 極東支部司令部 サカエ「我が方の戦力では…」 サカエ「潜水艦と航空兵器の機動力を併せ持つDC部隊に対処しきれません」 レイカー「………」 サカエ「しかも、アーマードモジュールの母艦となる戦闘原潜は…」 サカエ「DCがEOTを導入して建造したと思われるステルス艦で、探知は困難です」 サカエ「このままでは、広島や大阪を始めとする主要都市、各基地が容易に攻撃を受けることに…」 レイカー「…人型機動兵器とその母艦を組み合わせた運用概念は我々側にも存在している」 レイカー「しかも、DCを上回る形でな」 サカエ「…それは、スペースノア級万能戦闘母艦のことでありますか?」 レイカー「そうだ。だからこそ、彼らは壱番艦のシロガネを南極で破壊し…」 レイカー「弐番艦が存在するこの伊豆基地を牽制しているのかも知れん…」 →08r『ハガネ発進』 08r『ハガネ発進』 アイドネウス島 一般兵「第8機甲師団、バーレーン基地制圧に成功。残存敵兵力の掃討に移行します」 一般兵「EOT特別審議会より引き続き釈明要求です。返答代わりに時限イーターアーカイヴを送信」 一般兵「北アメリカのマンハッタン隕石孔に集結しつつある連邦軍艦隊を発見したとの報告あり」 一般兵「第2次マーケサズ諸島制圧作戦に失敗した連邦軍艦隊はハワイ諸島方面へ撤退していきます」 ビアン「アードラー、極東伊豆基地の様子はどうだ?」 アードラー「スパイからの報告によれば弐番艦の出撃準備を行い、PT戦力を集結させつつあるようですな」 ビアン「フフフ…着々と反撃準備を進めておるということか」 アードラー「しかし、極東支部司令のレイカーという男…なかなかの曲者にございます」 アードラー「地球圏防衛委員会に働きかけて、自分の膝元である日本でSRX計画を開始させ…」 アードラー「弐番艦を管轄下においたのも、全て我々の行動を見越していた故かも知れませんな」 ビアン「フフ…それぐらいの男でなければ、我らDCの相手は務まらん」 アードラー「しかし、トロニウムを使ったあの艦を持ち出されたら厄介なことに…」 ビアン「…エルザム・V・ブランシュタインをここに呼べ」 一般兵「はっ!」 アードラー「そ、総帥…何故、あの男をお呼びになるのです? すでに日本へはテンザンが…」 エルザム「ビアン総帥、エルザム・V・ブランシュタイン…参りました」 ビアン「エルザム少佐、お前に新型アーマードモジュール、『ガーリオン』を授ける」 ビアン「機動部隊を率いて、極東支部基地を攻撃せよ」 エルザム「はっ」 ビアン「…なすべきことは、わかっておるな?」 エルザム(微笑)「…承知しております、総帥」 アードラー「………」 暗転 極東支部基地 レイカー「…ダイテツ、久しぶりだな。南極で受けた傷の方はどうだ?」 ダイテツ「…問題はない。それに、まだワシは死ぬわけにはいかん」 レイカー「そうか…」 ダイテツ「それよりも、お前がワシをここへ呼んだ理由とは…『ハガネ』の件だろう?」 レイカー「そうだ。スペースノア級万能戦闘母艦の弐番艦……」 レイカー「現在、この基地の地下ドックで出撃準備が進められている」 レイカー「そこで、ダイテツ…。お前にハガネの艦長を務めてもらいたい」 ダイテツ「…わかった」 テツヤ「ですが、いくらスペースノア級とは言え…」 テツヤ「たった1艦だけでDCにどうやって対抗しろと…!?」 レイカー「それは…」 ダイテツ「ハガネ単艦でDCの本拠地へ突撃…一気に中枢部を破壊するという作戦だな、レイカー」 レイカー「そうだ。どんな組織でも頭を潰せば瓦解する。もはや、我々にはこの作戦しか残されていない」 テツヤ(驚き)「そ、そんな…無謀な!」 ダイテツ「無謀でも、誰かがやらねばならぬことだ」 ダイテツ「我々は世界征服を目論むDCに屈するわけにはいかん」 テツヤ「それはそうですが…」 ダイテツ「さらに、今回の作戦には壱番艦のシロガネよりハガネの方が適している」 テツヤ(そうか、ハガネにはあの武器が搭載されているからか…) ダイテツ「ところで、レイカー…参番艦の所在は?」 レイカー「…テスト艦のスペースノア同様、参番艦の試験航海は…」 レイカー「EOTI機関によって行われていた。おそらく、今頃は…」 ダイテツ(怒り)「………」 レイカー「…すなんな、ダイテツ。またお前に貧乏クジを引かせることになってしまった」 ダイテツ「気にする必要はない。ワシがかつて艦長を務めていたヒリュウに引き続き…」 ダイテツ「失ってしまったシロガネの乗組員達の無念……これで晴らすことが出来る」 テツヤ「艦長……」 ダイテツ「行くぞ、大尉。我々の新たな艦に」 テツヤ「了解です、艦長」 暗転 地下ドック ロバート「リュウセイ、R-1の照準器調整を始めるぞ」 リュウセイ「了解。ホログラフターゲット、ON」 ロバート「データ・ドローンを送る。ロック・オン後から発射までのタイミングは身体で覚えろ」 ロバート「念のために言っておくが、バーニングPTの時の勘は通用しないからな」 リュウセイ「わかってるよ」 ロバート「それから、R-1の反応速度はゲシュペンストよりかなり上だからな。気をつ…」 システムダウン音、暗転 リュウセイ(集中)「くそっ! またメインシステムが落ちやがった!」 リュウセイ(集中)「こいつ、ホントに動くのかよ!?」 地下ドック オペレーター「R-1、システムダウンです!」 ロバート「主電源を落とせ。すぐに原因を調査するんだ」 オペレーター「T-LINKシステムに予定外の過負荷がかかっていたようです」 ロバート(怒り)「何言ってんだ。そんなもの起動させていないぞ。仮想ドライブ値の見間違えじゃないのか?」 オペレーター「は、はあ…。もう一度、調査します」 ロバート(まさか、リュウセイに反応して…? いや、いくら何でも勝手に起動するわけは…) ロバート(あるいは…パイロットの状態を監視しているあのシステムのせいか…?) ロバート(いずれにせよ、R-1はまだ使えんな……) 暗転 極東支部基地 リュウセイ「ビルトラプター?」 ロバート「ああ、初の可変飛行型パーソナルトルーパーでな。R-1の原型とも言える機体だ」 リュウセイ(集中)「………」 ロバート「どうした? いつものお前なら、もっと目が輝くだろうに」 リュウセイ(集中)「…なあ、ロブ。R-1はいつになったら動くようになるんだ?」 リュウセイ(集中)「少しでも俺達の戦力を増やさねえと、日本はDCに制圧されちまう…!」 ロバート「…T-LINKシステムの調整が予想以上に手間取っていてな。今のままじゃ使い物にならん」 リュウセイ(驚き)「T-LINKシステム? 何だそりゃ?」 ロバート「お前…イングラム少佐から話を聞いていないのか?」 リュウセイ「あ、ああ」 リュウセイ「イングラム教官からもらったR-1のマニュアルには、そんなもん載ってなかったぜ」 ロバート(怒り)(…どういうことだ? パイロットには教える必要がないとでも…?) ドア開閉音、イルム入室 イルム「よう、リュウセイ。ラプターに乗るんだってな?」 リュウセイ(トホホ)「は、はあ…」 イルム「気を付けろよ。何せ、あの機体には実験中に大破したっていうトンでもない過去があるからな」 リュウセイ(驚き)「な、何だって…!? ホントかよ、ロブ!?」 ロバート「あ、ああ…。あの機体は変形機構その他に問題が多くてな…」 イルム「俺は、あいつのテストパイロットだったキョウスケの奴に同情するね」 イルム「ま、あの事故はハンス・ヴィーパー中佐の無理な命令が原因だった…と思うが」 リュウセイ「ハンス中佐って…ああ、あの陰険そうなオッサンか」 イルム「おいおい、口には気を付けろよ」 イルム「その陰険そうなオッサンににらまれて、飛ばされた奴も多いんだ」 ロバート「イルム中尉も、あの人にいちいち逆らわなければ、もっと出世していただろうに…」 イルム「出世なんざ願い下げだね。俺は気楽な立場の方がいいのさ」 リュウセイ(集中)「…なあ、ロブ。ビルトラプターはホントに大丈夫なのか?」 ロバート「一応、問題点は俺達の方でクリアしてある」 リュウセイ(集中)「…一応、か」 ロバート「リュウセイ、ビルトラプターはハガネの格納庫に置いてある」 ロバート「細かい調整作業をやるから、先にハガネへ行っておいてくれ」 リュウセイ「ああ、わかった…」 ドア開閉音、リュウセイ退室 ロバート「どうしたんだ、あいつ? いつもの元気がないな…」 暗転 地下ドック リオ「ふ~ん…これが私達の艦、ハガネか…。結構カッコいいと思わない?」 クスハ「リオもこういうのに興味あるの?」 リオ「ん…。父様の仕事の影響かもね」 クスハ「そうなの…」 リオ「ところで…さっき、『も』って言ったわね。あなたの友達に、こういうのが好きな人、いるの?」 クスハ(困惑)「え…? う、うん…」 リオ(笑い)「あ~っ、顔が赤くなった。その人、男の子でしょ、男の子。あやしいわねえ」 クスハ(困惑)「そ、そんなんじゃなくて…」 リオ「じゃあ、どんなの?」 クスハ(困惑)「も、もう…からかわないでよ、リオ」 ドア開閉音、リュウセイ入室 リュウセイ「これがハガネか…。艦首部分がシロガネと違ってるな」 クスハ(怒り)「!」 リュウセイ(驚き)「!」 クスハ(困惑)「リ、リュウセイ君…!」 リュウセイ(驚き)「ク、クスハ…! お前、クスハだよな!?」 リオ「な、何? あなたの知り合いなの、クスハ?」 クスハ(困惑)「う、うん…。同じ高校に通ってたの…」 リオ「へ~え…。私、リオ・メイロン。ハガネのオペレーターなの。よろしくね」 リュウセイ(集中)「クスハ…お前が何でこんな所にいるんだ!?」 リオ(怒り)「…何よ、ずいぶんな扱いね」 クスハ(笑い)「久し…ぶりだね、リュウセイ君。元気だった?」 リュウセイ(驚き)「ど、どうして、お前が軍の制服なんか着てんだよ!?」 クスハ(困惑)「え? そ、それは…」 リュウセイ(集中)「! も、もしかして…お前もハガネに!?」 クスハ(困惑)「…あの事件の後…軍の病院で治療と検査を受けて…」 クスハ(困惑)「適性があるから、ここへ来るように言われて…。ハガネの看護兵に…」 リュウセイ(怒り)「適性って…何のだよ!? 何でお前が軍に入らなきゃならねえんだ!?」 クスハ(悲しみ)「ご、ごめんなさい…私…」 リオ(怒り)「ちょっと、クスハは何も悪いことしてないわよ! どうしてそういう言い方するの!?」 リュウセイ(集中)「………」 リュウセイ(集中)「…クスハ、俺がイングラム教官に頼んでやる」 リュウセイ(集中)「今すぐに、ここから出るんだ。ハガネなんかに乗ったら、死んじまうぞ!」 クスハ(困惑)「で、でも…」 警報 リュウセイ(驚き)「! な、何だ!?」 暗転 極東支部司令部 オペレーター「敵アーマードモジュール群、方位0-1-2から接近中! 間もなく防衛ライン甲に到達!」 サカエ「1週間前から現れている牽制部隊か!?」 オペレーター「い、いえ! 今回は機体数が今までとは違います!!」 サカエ「な、何っ!? 奴らめ、この基地へ本格的に攻撃を仕掛けて来たのか!?」 オペレーター「司令! 敵部隊の指揮官から通信が!」 レイカー「つないでくれ」 通信音 エルザム「こちらはDC第19機動部隊隊長、エルザム・V・ブランシュタインだ」 サカエ(ブランシュタインだと…!? もしや、コロニー統合軍の…) レイカー「私は極東支部総司令のレイカー・ランドルフだ」 エルザム「…我々はそちらと話し合うつもりはない」 エルザム「降伏か、死か…好きな方を選べ」 レイカー「そのどちらも選ぶつもりはない」 エルザム(微笑)「…了解した。では、これより攻撃を開始する」 通信音 サカエ「全機、スクランブルだ! 何としても、この基地と地下ドックのハガネを守れ!」 オペレーター「レイカー司令、ハガネ第一艦橋のダイテツ艦長より通信が入っています!」 レイカー「ダイテツが…?」 通信音 ダイテツ「ダイテツだ。これよりハガネを発進させる」 サカエ「む、無茶です! それではハガネが敵の集中攻撃を受けてしまいます!」 ダイテツ「おそらく、敵の狙いは本艦だ。しかし、この艦を基地ごと破壊されるわけにはいかん」 レイカー「だが、ハガネはまだ完全ではないぞ…!」 ダイテツ(怒り)「ここで沈むようなら、ワシらはDCには勝てん。レイカー…ハガネの発進許可を!」 レイカー「…わかった。貴艦の幸運を祈る……」 第8話 ハガネ発進 敵味方初期配置出現、味方初期配置全滅 オペレーター「だ、第2戦車大隊、第302飛行隊全滅!!」 オペレーター「第20区画へ敵機が侵入しました!!」 サカエ「カイ少佐とイングラム少佐の部隊はまだ出られないのか!?」 オペレーター「今、出撃します!」 出撃準備 ジャーダ(被弾)「チッ、何て連中だ! 今までのとはレベルが違うぜ!!」 ラトゥーニ(眼鏡)「…DCは本気でこの基地を破壊するつもりかも…」 ガーネット(被弾)「早くも正念場ってことね。こうなったらキメなきゃ…!」 ジャーダ「何をキメるんだよ?」 ガーネット「あ、忘れてた。覚悟よ、覚悟」 ジャーダ「ヘッ…じゃあ、奴らに見せてやるとするか…!」 ガーネット(驚き)「見せてやるって…? まさか……」 ジャーダ(怒り)「何を想像してんだ!? 闘志だよ、不屈の闘志!!」 ガーネット(笑い)「なあんだ、良かった。あんたのことだから、てっきり…」 カイ(怒り)「お前ら、何度言わせればわかる! 作戦中の私語は慎め!!」 ジャーダ(驚き)「す、すみません、少佐」 カイ「…まあ、いい。この状況で軽口を飛ばせるのは、度胸がある証拠だ」 ジャーダ「…そりゃ、どうも」 カイ「お前達はハガネへの転属が決まっている。こんな所で死ぬんじゃないぞ」 ジャーダ「わかってますぜ、少佐」 カイ(怒り)「よし! 各機へ、ハガネの発進口はここだ!!」 ハガネ発進口を指定 カイ(怒り)「ハガネが出撃するまでの4分間…何としても発進口を防衛しつつ、敵を撃破しろ!」 イルム(怒り)「了解!」 カイ「イングラム少佐、ビルトシュバインに問題はないな?」 イングラム(微笑)「…ご心配なく」 カイ「む…? リュウセイ曹長はどうした?」 リュウセイ(集中)「どういうこった、ロブ!? 何でビルトラプターが出撃できないんだよ!?」 ロバート「各部関節モーターの駆動状況が良くない。このまま出ればお前は敵の標的になるだけだ!」 リュウセイ(怒り)「だけど、少しでも戦力を出さなきゃ、やられちまうんだろ!」 ロバート(怒り)「ダメだ! 今のお前の腕では無理だ! 出撃は許可できない!」 リュウセイ(怒り)「なら、代わりにゲシュペンストMk-Ⅱで!!」 ロバート(怒り)「すまん…! お前のタイプTTは、敵の攻撃を受けて大破してしまっているんだ…」 リュウセイ(驚き)「そんな馬鹿な! くそっ! こんな時に…俺はただ見てるだけなのかよ!?」 ロバート(怒り)「Rシリーズと009はハガネへ運び込む! 急げ!」 敵全滅or3ターンEP 敵増援出現 イングラム(怒り)「敵の増援か…!」 ジャーダ(驚き)「あの黒い機体は何だ!? 見たことないタイプだぞ!」 ガーリオン・トロンベを指定 ラトゥーニ(眼鏡)「…翼もないのに単体で飛行している…」 ラトゥーニ(眼鏡)「多分、あれは…より高度なEOTを導入した新型のアーマードモジュール…」 イルム「雰囲気的には指揮官機ってところだな。胸に紋章みたいなのも付いてるしよ」 ライ(怒り)(黒い機体…紋章…) カイ(怒り)(もしや…あの男か!?) エルザム、ライの付近へ移動 ジャーダ(驚き)「な、何だ!? あの黒い奴のスピードは!」 エルザム(微笑)「フッ…」 ライ(怒り)「そのマーキングは…やはり、ブランシュタイン家の紋章!」 エルザム(微笑)「久しぶりだな、ライディース…!」 ライ(怒り)「その声…エルザム兄さんか!?」 エルザム「ブランシュタイン家を出奔したお前が、どこまで成長したか…」 エルザム(怒り)「我が愛機トロンベで試してやる!」 エルザム、バーストレールガンでライを攻撃 エルザム(怒り)『お前に我がトロンベの一撃をかわせるか?』 ライ(怒り)『ああ、かわしてみせる!』 エルザム(微笑)「ほう…。少しはやるようになったな」 ライ(怒り)「いつまでも、お前の後ろを追いかけている俺ではない」 エルザム「だからこそ、DCと我が一族が支配するコロニー統合軍へ弓を引く気にもなったか」 ライ(怒り)「ああ…! コロニーの民衆の感情を利用して、連邦へ反乱を企む連中に荷担するつもりはない」 エルザム「反乱ではない。我々は大局を見据えた上で、DCのやり方が正しいと判断したのだ」 ライ(怒り)「全世界を戦争に巻き込むやり方が正しいというのか!?」 エルザム「では、自分の信じる道を示すがいい…」 ライ(怒り)「何!?」 エルザム(微笑)「我が家名の重みと、あの事故に耐えられなかったお前に出来ればの話だがな」 ライ(怒り)「言ったな…! 俺は必ずお前を超えてみせる!」 エルザム(怒り)「そうだ。それでこそ、我が弟だ!」 エルザム、敵陣へ戻る ジャーダ(被弾)「な、何なんだ…あいつは!?」 アヤ(驚き)「ライのお兄さん…なの!?」 ライ(怒り)「………」 ラトゥーニ(眼鏡)「あの機体の動き…スクールのデータにあった…」 ジャーダ(驚き)「何だと!?」 カイ(怒り)「あの男はエルザム・V・ブランシュタイン…」 カイ(怒り)「かつて、俺と共に特殊戦技教導隊に所属していた男だ」 ガーネット「教導隊って、確か…」 ラトゥーニ(眼鏡)「数年前…PT操縦技術の礎を作るため、集められたエリートパイロットの部隊…」 ラトゥーニ(眼鏡)「私は…スクール時代にあの部隊のデータを研究・実践させられていた…」 ジャーダ(驚き)「それじゃ、奴は…」 イルム「ああ。天才パイロットと称された、コロニー統合軍のトップエース…」 イルム「そして、コロニー統合軍総司令官マイヤー・V・ブランシュタインの息子だよ」 リュウセイ(驚き)「!? ってことは、ライも…!」 ライ(怒り)(エルザム…。基地司令部やハガネの発進口を破壊することが出来たはずだ。なのに、何故…?) レイカー「ハガネの方はどうなっている!?」 オペレーター「人員と物資の搬入を完了しました!」 レイカー「残存戦力を発進口へ回せ! 何としてもハガネを防衛するのだ!」 オペレーター「了解!」 レイカー(後はお前次第だ、ダイテツ…!) エイタ「総員に告ぐ、総員に告ぐ。ハガネ発進90秒前…!」 ダイテツ「補助エンジン、始動」 テツヤ(驚き)「了解。補助エンジン、始動!」 補助エンジン始動音 テツヤ「出力、100…200…300…」 リオ(怒り)「し、司令部より伝達! 敵戦闘原潜より発射されたと思われるMAPWが伊豆基地へ接近中!」 テツヤ(驚き)「何!? MAPWの種別は!?」 リオ(怒り)「大型巡航ミサイルだと思われます! なお、基地側からの迎撃は不可能とのことです!」 テツヤ(怒り)「DCめ…。基地ごとこのハガネを破壊するつもりか…!」 敵機がハガネ発進口に侵入 オペレーター「司令! ハガネの発進口が敵機に占拠されました!!」 レイカー「うぬっ…ここまでか!」 →GAME OVER 敵規定数以下or5ターンPP リオ(怒り)「大型ミサイル、接近中! 狙いは本艦です!!」 テツヤ(怒り)「艦長!」 ダイテツ(怒り)「構うな! テスラ・ドライブ、始動!」 テツヤ(驚き)「りょ、了解!」 リオ(怒り)「ハガネよりPT各機へ。本艦の発進口より退避してください!」 ハガネ発進口上に味方機がいれば移動 テツヤ「メイン・エンジン点火10秒前、9、8、7…」 テツヤ(怒り)「3、2、1、0! メイン・エンジン点火!!」 ダイテツ(怒り)「ハガネ、発進!!」 ハガネ出現 オペレーター「ハガネが発進口より出ました!」 サカエ「お、おお…!」 エイタ「艦体、離水しました。主機、補機ともに異常なし!」 ダイテツ(怒り)「主翼展開、微速前進!」 テツヤ(怒り)「主翼展開、微速前進! よーそろ!」 ダイテツ(怒り)「AMM、発射準備! 大型ミサイルを撃破せよ!」 テツヤ(怒り)「了解! ハガネから各機へ、大型ミサイルは本艦が撃墜する!」 イングラム「了解した。各機、ハガネを防衛せよ」 エルザム(微笑)「フッ…現れたな、ハガネ」 エルザム(怒り)「全機へ! ミサイルがこの空域へ侵入するまでにハガネの対空兵装を破壊せよ!」 イングラムとエルザムが戦闘 エルザム(被弾)「ほう…。ビルトシュバインを操るとは、この男…ただ者ではないな」 イングラム「優秀なパイロットだ。教導隊出身は、伊達ではないと言うことか…」 イルムとエルザムが戦闘 イルム(怒り)「コロニー統合軍のトップエースが相手か! なら、腕試しにゃ、ちょうどいい!」 エルザム「死に急ぐつもりか。ならば、やむをえんな」 イルム(怒り)「悪いが、腕にはちょいと自信があるんでね。そう簡単にはいかないぜ!」 ラトゥーニとエルザムが戦闘 ラトゥーニ(眼鏡)「…間違いない…。この動きは…」 エルザム「随分と幼いパイロットだな。ならば、例の養成機関の出身だと見て間違いないか…」 カイとエルザムが戦闘 カイ(怒り)「まさか、このような形で再会することになるとはな!」 エルザム「だが、私はこの時を待ち望んでいましたよ、カイ少佐…」 カイ「俺達は教導隊のメンバー同士…互いの手の内は知っている」 エルザム(怒り)「だからこそ、倒しておかなければならない敵同士なのです…!」 エルザム以外全滅orエルザムを撃墜or8ターンPP エルザム「…ミサイルが来たか。ここまでのようだな」 敵全機撤退 リオ(怒り)「ミサイルとの相対距離、7000!!」 エイタ(驚き)「対空火器管制システム、正・副ともに異常発生! 自動照準装置も作動しません!」 テツヤ(驚き)「何!? それでは、大型ミサイルを落とせんぞ!」 テツヤ(怒り)「やむをえん! エネルギーフィールドを展開しろ!」 エイタ(驚き)「しかし、現状の出力でミサイルの爆発を防ぐことは出来ません!」 テツヤ(怒り)「ならば、戦闘機で撃墜を…」 ダイテツ「無駄だ。敵機はこの空域外にもいる。それらによって確実に妨害されるぞ」 テツヤ(驚き)「う…!」 イングラム「こちら、イングラムだ。R-1用のブーステッド・ライフルを射出してくれ」 テツヤ(驚き)「ど、どうするつもりです!?」 イングラム(怒り)「俺がライフルでミサイルを狙撃する」 テツヤ(驚き)「そ、そんな無茶な! 音速に近いミサイルを撃ち落とすなんて!」 ロバート(怒り)「テツヤ大尉! 正確な弾道予測計算とR-1のブーステッドライフルがあれば…」 ロバート(怒り)「ミサイルを叩き落とすことが出来る!」 リュウセイ(怒り)「だから、俺にそいつをやらせてくれ!」 リオ(怒り)「その声は…リュウセイ君!?」 エイタ(驚き)「か、艦長! R-1が…!」 ダイテツ(驚き)「何だと!?」 R-1出現 テツヤ(怒り)「やめろ! 動かないR-1で何が出来る!?」 リュウセイ(怒り)「時間がねえ! 俺がミサイルを叩き落とす!」 テツヤ(怒り)「しかし! R-1の起動に失敗すれば、我々は基地ごと消滅するぞ!」 ロバート(怒り)「わかっている! だが、方法はこれしかない!」 リオ(怒り)「ミサイルとの相対距離、6000を切りました!」 ダイテツ(驚き)「よし、ミサイルの狙撃はR-1に任せる! 準備を急がせろ!」 テツヤ(怒り)「わ、わかりました、艦長…。こうなったら、奴に賭けるしかないようですね…!」 ダイテツ(怒り)「そうだ。リュウセイ曹長…我々の命をお前に預けるぞ!」 ロバート(怒り)「いいな、リュウセイ!」 リュウセイ(集中)「ああ、わかってる! 佐世保の二の舞にはさせねえ!!」 リオ(怒り)「ブーステッド・ライフル、マガジン装填完了! リフトアップ!」 リオ(怒り)「R-1、起動準備完了! 頼むわよ、リュウセイ君…!」 リュウセイ(怒り)「よし! R-1、起動ぉっ!!」 システムダウン音 リュウセイ(驚き)「な、何っ!?」 ロバート(怒り)「システムダウンだと!? リュウセイ、もう一度だ!!」 リュウセイ(怒り)「動け! 動くんだ、R-1!!」 リオ(怒り)「ミサイル、距離3000!!」 ロバート(怒り)「リュウセイ!」 リュウセイ(怒り)「くそっ…動け、R-1! 動いてくれぇっ!!」 リュウセイ(怒り)「俺達は何のために、ここにいるんだ!? 答えろ、R-1!!」 リュウセイ(怒り)「みんなを…DCやエアロゲイターから救うためじゃないのか!?」 リュウセイ(怒り)「ここで動かなかったら、お前は何のために作られたんだ!? R-1、答えろぉっ!!」 起動音 リュウセイ(驚き)「動いた…動いたぞ!!」 ロバート(怒り)「リュウセイ、弾道予測データを送ったぞ!」 リュウセイ(集中)「よ、ようし…見てろよ!!」 ミサイル出現 リュウセイ(集中)「目標確認! セミオートモードに切り換え! 射角、誤差修正!」 リュウセイ(集中)「コッキングレバー、作動! チェンバーへの初弾装填を確認!!」 イングラム「二度目はない。一発で決めてみせろ、リュウセイ」 リュウセイ(怒り)「ああ! 言われるまでもねえ…!!」 リュウセイ、ブーステッド・ライフルでミサイルを撃墜 リュウセイ(怒り)『必ずこの一撃で仕留めてやる!!』 AI『!?!?!?』 ミサイル爆発、ホワイトアウト、ハガネ消失 オペレーター「大型ミサイル、撃破!」 レイカー「ハガネは…ハガネはどうなった…!?」 サカエ「お、おそらく…爆発に巻き込まれて……」 ハガネ海中から浮上 オペレーター「こ、これは…ハ、ハガネです! ハガネを確認しました!!」 サカエ「お、おお…」 レイカー「見たまえ。ハガネが…我々の希望が行く…」 ハガネ撤退 敵増援出現 DC兵「エルザム少佐! 敵艦が離脱して行きます! 追撃命令を!!」 エルザム「いや、追う必要はない」 DC兵「何ですって!?」 エルザム「今回の任務の目的はすでに達成した。全機、帰還するぞ」 エルザム以外の敵機撤退 エルザム「見事生き延びたか、ライ、そしてハガネ…」 エルザム「彼らこそが地球を救う者であるというビアン総帥の言葉……」 エルザム(微笑)「信じてみる気になった」 エルザム撤退 ハガネ艦橋 リオ「敵戦闘原潜の撤退を確認。防衛ライン乙までの針路、クリア」 エイタ「カイ少佐の機体を除いた本艦所属のパーソナルトルーパー、及び戦闘機の着艦終了」 リオ「艦長、極東支部のレイカー司令より電文です」 ダイテツ「読み上げてくれ」 リオ「『貴艦の航海の安全と任務の成功を祈る』…以上です」 ダイテツ「よし…これより、本艦はDCの本拠地を叩くため、南太平洋のマーケサズ諸島へ向かう!」 テツヤ「はっ!」 暗転 ハガネ格納庫 ライ(…この戦争が始まってから、エルザムと出会う日が来ることは予測していたが…) ライ(…ブランシュタイン家が実権を握るコロニー統合軍ではなく、DCに所属していたとは…) ライ(怒り)(まさか…エルザムは俺と戦うため、DCに? いや、そんなはずはないか…) リュウセイ「ライ、お前…コロニー統合軍の総司令官の息子だったんだな」 ライ「…だから、どうした? 俺が敵だと言うのか?」 リュウセイ「別にお前を疑ってるわけじゃねえよ。ただ、びっくりしてだな…」 ライ(怒り)「…一つだけ言っておく。父や兄の意思がどうであろうと、俺には関係ない」 ライ(怒り)「俺はただ自分に与えられた任務を果たすだけだ」 ライ、立ち去る リュウセイ(…あいつ、親父と戦うつもりだってのか…) リュウセイ(………) リュウセイ(親父、か…) ジャーダ「リュウセイ、お前のおかげで助かった。礼を言うぜ」 リュウセイ「いや、俺は無我夢中でやっただけで…」 ジャーダ(笑い)「それでも大したもんだ。ミサイルをライフルで撃ち落とすなんてよ。普通だったら無理だぜ」 リュウセイ「あれはR-1の性能と、ロブがやった弾道予測計算が凄かったんだ。俺の実力じゃねえ」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「ん? どうしたの、ラトゥーニ」 リュウセイ「?」 ガーネット(笑い)「ラトゥーニがね、パイロットにも才能がなければああいうことが出来ないって」 リュウセイ(驚き)「え…?」 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ラトゥーニ、走り去る リュウセイ(トホホ)「…あの子って、すげえ無口だよな」 ガーネット「ん…まあ、色々とワケありでね。でも、根はいい子だから仲良くしてやってね」 リュウセイ「あ、ああ」 アヤ「リュウ、ここにいたのね。私達に招集がかかったわ。ブリーフィングルームへ行くわよ」 リュウセイ「わかった」 暗転 ブリーフィングルーム イングラム「本日付けをもって、我々SRXチームはハガネに配属…」 イングラム「以後、アイドネウス島攻略作戦に参加することになる」 リュウセイ「毎度です島?」 ライ「…アイドネウス島だ」 リュウセイ「そうそう、それそれ。でも、その島の名前って…何か聞いたことがあるな」 ライ「アイドネウス島は、7年前に隕石『メテオ3』が落着した場所だ」 リュウセイ「隕石…。そうだ、思い出したぜ。俺が子供の頃、大騒ぎになってたよな」 リュウセイ「で、その隕石の落ちた島がどうかしたのかよ?」 イングラム「民間レベルには、未だ明らかにされていない情報だが…」 イングラム「アイドネウス島のメテオ3から、地球外の知的生命体が保有する超技術…」 イングラム「エクストラ・オーバー・テクノロジー…通称『EOT』がいくつか発見されているのだ」 リュウセイ「イー・オー・ティー?」 イングラム「そうだ。それらは、地球人の技術レベルを遥かに超えた物であり…」 イングラム「様々な分野、特に軍事技術に革新をもたらした」 リュウセイ「じゃあ、そのEOTって奴を持ってたのは…」 イングラム「メテオ3の調査を担当したEOTI機関は、エアロゲイターだと予測している」 リュウセイ「EOTI機関…。こないだのグランゾンを開発した連中か」 リュウセイ「ってことは…あのグランゾンは、EOTを使ったスーパーロボット…?」 イングラム「おそらくな。そして、ビアン率いるEOTI機関はDCとなって連邦に反旗を翻し…」 イングラム「メテオ3が落着したアイドネウス島は、彼らの本拠地となった」 アヤ「噂だと、あの島はDCによって要塞化されているそうよ」 リュウセイ「じゃあ、このハガネで敵の総本山に突撃するってワケか…」 イングラム「そうだ。そして、参謀部が計算した作戦の成功確率は……」 イングラム「9.7%だ」 リュウセイ(驚き)「な、何だって…!? そんなに低いのかよ…!」 ライ「…望むところだ」 リュウセイ(驚き)「お、お前…わかってんのか!? 10回に9回は死ぬってことなんだぞ!?」 ライ(怒り)「フッ…死亡確率の高い作戦こそ、今の俺には相応しい」 リュウセイ(驚き)「お、お前…」 アヤ(ライ……) →09r『海溝よりの刺客』 第9話 海溝よりの刺客 敵味方初期配置出現 警報 テツヤ(怒り)「被害状況を報告しろ!」 エイタ(驚き)「魚雷は右舷後部に命中! テスラ・ドライブに異常発生!」 テツヤ(驚き)「何っ!?」 リオ(怒り)「後部第8、第11ブロックに浸水!」 衝撃音 テツヤ(驚き)「何だ!?」 エイタ(驚き)「テ、テスラ・ドライブの出力異常により、艦が沈降します!」 テツヤ(怒り)「予備ツリムタンクを使用して、深度を保て!」 エイタ(驚き)「りょ、了解!」 リオ(怒り)「ソーナーに感あり! 艦前方に何かがいます!!」 テツヤ(驚き)「!」 キラーホエールを指定 リオ(怒り)「データ照合終了! DCの戦闘原潜です!」 ダイテツ「どうやら、ワシらは待ち伏せされていたようだな」 テツヤ(怒り)(くっ…! まさか、奴らの潜水艦がこの深度まで潜れるとは…) テツヤ(怒り)(それに、こんな深海ではパーソナルトルーパーを出撃させられない…) テツヤ(怒り)(ここで本艦に何かあれば、海溝へ沈んで圧壊か…!) ダイテツ(怒り)「総員へ! これより、この深海域を強行突破する!」 テツヤ(驚き)「艦長、敵艦を撃滅するのではないのですか!?」 ダイテツ「大尉…ワシらの最終目的地は遥か彼方のアイドネウス島だ」 ダイテツ「補給手段が確保されていない現状で、戦闘は極力避けねばならん」 テツヤ「わかりました…。では、本艦をこの位置まで移動させればよろしいですね?」 目的地を指定 ダイテツ「うむ。第二戦速、前進!」 出撃準備 2ターンPP リュウセイ(集中)「イルム中尉、俺達は出撃しなくてもいいのかよ!?」 イルム「何言ってんだ。こんな所へPTで飛び出してみろ。あっと言う間に水圧でペシャンコだぞ」 リュウセイ(悲しみ)「そ、そうか…」 イルム「だから、今回は艦長やテツヤ大尉達に任せて、大人しくしてろ」 衝撃音 リュウセイ(驚き)「な、何だ!?」 エイタ(驚き)「テスラ・ドライブにさらなる異常発生! 出力が調整出来ません!!」 テツヤ(驚き)「何だと!?」 エイタ(驚き)「こ、このままでは艦が強制沈降します! ツリムタンクでは深度が調整出来ません!!」 テツヤ(怒り)「うぬっ…!」 ダイテツ(怒り)「補機ロケットエンジンクラスター点火! 急速浮上! 艦の深度を保て!」 テツヤ(怒り)「りょ、了解!」 エイタ(驚き)「何てこった、こいつはヤバいよ…!」 リオ(怒り)「どうしたの!?」 エイタ(驚き)「テスラ・ドライブの異常で重力制御が上手くいっていない!」 エイタ(驚き)「そのおかげで、艦が自然沈降どころか、強制的に海溝深部へ沈んでる…!」 リオ(怒り)「ホントなの!?」 エイタ(驚き)「ああ。今は補助エンジンとツリムタンクで何とか深度を保ってるけど…」 エイタ(驚き)「グズグズしてたら、海溝の底へ沈んで圧壊する!」 リオ(怒り)「そ、そんな!」 テツヤ(怒り)「エイタ、本艦が現在の深度を保てる限界時間は!?」 難易度が易の場合 エイタ(驚き)「あと6分です!」 →共通 難易度が普の場合 エイタ(驚き)「あと5分です!」 →共通 難易度が難の場合 エイタ(驚き)「あと4分です!」 →共通 共通 テツヤ(驚き)「何だと…!」 ダイテツ(怒り)「よし…それまでに加速必要水域を確保し、オーバーブーストを使って浮上する!」 テツヤ(驚き)「オーバーブーストを!? あれは大気圏離脱時や非常時に使うものですが…!」 ダイテツ「大尉、今がその非常時だ」 テツヤ(驚き)「!」 ダイテツ「いいか、何としても限界時間までに…」 目的地を指定 ダイテツ(怒り)「本艦をこのポイントまでたどり着かせろ!」 テツヤ(怒り)「了解!」 3ターンPP テツヤ「…前方の敵艦はこちらを待ちぶせしているのか…?」 エイタ「そうみたいですね…」 ダイテツ(怒り)「…本艦をだ捕するつもりかも知れん。油断をするな!」 目的地に到達 エイタ「目標点に到達! 加速必要水域を確保しました!」 ダイテツ(怒り)「よし…オーバーブーストを使って浮上せよ!」 敵全滅 リオ(怒り)「敵艦の全滅を確認!」 ダイテツ(怒り)「よし…目標点まで移動し、オーバーブーストを使って浮上するぞ!」 規定ターンオーバー エイタ(驚き)「駄目です、艦が沈降します! 浮上出来ません!!」 テツヤ(驚き)「くっ、ここまでか!」 →GAME OVER ハガネ艦橋 リオ「浮上完了。周辺に敵影はありません」 テツヤ「やれやれ、何とか助かったか…」 エイタ「しかし…さすがですね、艦長は」 エイタ「大気圏離脱時用のオーバーブーストを海中で、しかもあんな状況下で使うなんて」 テツヤ「…あの人は昔、外宇宙探査航行艦ヒリュウの艦長を務めていたからな」 テツヤ「ああいう時の臨機応変な判断はさすがだよ。ま、その反面、かなりの無茶もする人だけどな」 エイタ「は、はあ…」 ダイテツ「大尉、微速前進で南鳥島へ向かう。その間にテスラ・ドライブの修理を急げ」 テツヤ「了解です、艦長」 暗転 艦内個室 ガーネット「どうやら、ハガネは無事に海の上へ出たみたいね」 クスハ「ええ…。ところで、ガーネットさん。私にお話って…何ですか?」 ガーネット「聞いたわよ…あんたって、リュウセイの幼なじみなんだって?」 クスハ「はい」 ガーネット「ふ~ん…。ところで、あんた…あの子のことが好きなんでしょ?」 クスハ(困惑)「え? そ、そんなことないです…」 ガーネット「で、どうなの?」 クスハ「どうなのって…別に何も。リュウセイ君は女の子に興味がないみたいで…」 ガーネット「まあ、確かに。ロボット一筋だからね、あの子は」 クスハ「それに、何だか話しかけづらくて…」 ガーネット「なるほど。要は、久々に会って…話すきっかけがなかなかつかめないってワケね」 クスハ「え、ええ…」 ガーネット「わかったわ。あたしが何とかしてあげる」 クスハ(困惑)「え? な、何とかって…?」 ガーネット(笑い)「いいから、あたしに任せといて!」 暗転 ハガネ格納庫 イルム「オオミヤ博士、ヒュッケバイン009のチェック、終わったぜ」 ロバート「ああ、ご苦労さん」 ドア開閉音、リュウセイ入室 リュウセイ「ん? このPTは…」 イルム「昔、俺がイングラム少佐のPTXチームにいた頃、乗ってた機体さ」 リュウセイ「PTXチームって…確か、SRXチームの前にあったPTの特殊部隊だったっけ」 イルム「ああ。今は解散しているがな」 ロバート「ところで、イルム中尉…009の調子はどうだった?」 イルム「前の時より良くなってたが…やっぱり、こいつじゃ008Lを超えられないな」 ロバート「それを言わないでくれ。あれとは動力源が違うんだ」 イルム「わかってるよ。とりあえず、次に敵が襲って来たらこいつを使ってみるわ」 ロバート「ああ」 リュウセイ「なあ、ロブ。動力源が違うって…どういうこった?」 ロバート「そうか…。お前は知らなかったんだな」 リュウセイ「?」 ロバート「…ヒュッケバインは全部で3機が作られていてな。内、1機がこの009…」 ロバート「残りが008Lと008R。で、2機の008と009じゃ動力源が違うんだ」 リュウセイ「動力源が違うって…。008は通常のエンジンを積んでなかったのかよ?」 ロバート「ああ、そうだ…」 ロバート「ヒュッケバイン008Lと008Rは初のEOT搭載型パーソナルトルーパーでな…」 ロバート「その2機には『ブラックホール・エンジン』という動力源が組み込まれていた」 リュウセイ「ブラックホール・エンジン? 何か、名前を聞いただけでヤバそうな感じが…」 イルム「そう…実際、ヤバかったのさ」 イルム「ヒュッケバイン008Rのブラックホール・エンジンは実験中に突如暴走し…」 イルム「基地一つを吹っ飛ばした。で、その時に居合わせた奴の中で生き残ったのは俺とハミル博士…」 イルム「それに…ライだ」 リュウセイ(驚き)「! ライが!?」 イルム「ああ。奴はヒュッケバイン008Rのテストパイロットだったのさ」 リュウセイ(驚き)「……!」 イルム「ブラックホール・エンジン暴走事故のおかげでライは左手を失い…」 リュウセイ(驚き)「左手を…!?」 イルム「ヒュッケバインにはバニシング・トルーパーっていう不名誉なアダ名がついた」 リュウセイ(驚き)「………」 イルム「…お前、あいつからこの話を聞いてなかったのか?」 リュウセイ(集中)「あ、ああ…」 イルム「フッ、あいつらしいな」 リュウセイ(集中)「………」 イルム「何にせよ、ブラックホール・エンジンっていう異星人の技術は俺達にゃ荷が重かったのさ」 リュウセイ(集中)(ライに…そんな過去があったなんて…) →10r『16年目の復讐』 10r『16年目の復讐』 艦内個室 ラトゥーニ(眼鏡)「………」 ガーネット「ほら、動かないで」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「…どうして、私にこんなことを…?」 ガーネット「ん…まあ、いきなり本番ってワケにもいかないからね」 ガーネット(笑い)「クスハの予行演習をあんたでやっとこうと思っただけ」 ラトゥーニ(眼鏡)「予行演習…?」 ガーネット「いいから、いいから。さ、この服に着替えて」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「何、この服…?」 ガーネット「あたしの趣味じゃないけど、あんたやクスハには似合うと思ってね」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「…どうして、手錠とウサギのヌイグルミが…?」 ガーネット「だって、あんた…そういうアイテム、すぐに手放しちゃうでしょ?」 ラトゥーニ(眼鏡)「そんなの…任務に必要ないもの」 ガーネット「う~ん、ベビードール風は変な色気が出ちゃってるな。クスハのイメージじゃないわね」 ラトゥーニ(眼鏡)(聞いてない……) ガーネット「だったら、次はゴシップ…じゃなかった、ゴシック・ロリータ風で…」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「ちょ、ちょっと…」 ガーネット「うん、こっちの方がいいわね。じゃ、眼鏡を外すわよ?」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「いったい、何のために…こんなこと…」 ガーネット「大丈夫、大丈夫。心配いらないって」 ガーネット(笑い)「こう見えてもあたし、軍に入る前はメイクアップ・アーティストだったんだから」 ガーネット(笑い)「もっとも、モデル崩れの、だけどね」 ラトゥーニ(眼鏡)(驚き)「……!」 ラトゥーニ走り去る ガーネット(驚き)「あ、待ちなさいってば!」 ガーネット「もう…年頃の女の子のくせに、おしゃれには全然興味ないんだから」 ジャーダ「よう、ガーネット…ラトゥーニに何やってたんだ? 何か凄い格好をしてたけど…」 ガーネット「ま、ちょっとワケありでね。で、何の用?」 ジャーダ「ああ…さっき、イングラム少佐に呼ばれてな。機種変更の話をされた」 ガーネット「機種変更?」 ジャーダ「そうだ。次からイルム中尉がヒュッケバインに乗ることになってな…」 ジャーダ「中尉のゲシュペンストMk-Ⅱが空いたんだ。で、そいつが俺達の部隊に回って来たってワケ」 ガーネット「ふ~ん…。それで、誰が乗るの?」 ジャーダ「俺はラトゥーニをゲシュペンストMk-Ⅱに乗せようと思ってるんだが…」 ガーネット「あの子を…?」 ジャーダ「ああ」 ガーネット「あたしはいいけど…あんた、それでいいの? 前から機種変更願いを出してたじゃない」 ジャーダ「そうだけど…正直言って、PT操縦技術は俺よりあいつの方が上だしな」 ガーネット「…あの子、『スクール』の出身だもんね…」 ジャーダ「ま…俺達、自分の専用機はねえけど、PTに乗ろうと思ったらいつでも乗れるしさ」 ジャーダ「ラトゥーニのためを思って、ゲシュペンストMk-Ⅱはあいつへ譲ることにするよ」 ガーネット(笑い)「ふ~ん…。もしかしてあの子みたいな子供が欲しいの?」 ジャーダ(驚き)「バ、バカ。どうしてそういう話に飛躍すんだよ!?」 ガーネット(笑い)「ま~た、照れちゃって! いつでもいいわよ?」 ジャーダ(驚き)「って、何がだ。ところで、当のラトゥーニはどこへ行ったんだ?」 ジャーダ「あの服で艦内をうろつくのは、いくら何でもマズいんじゃねえのか?」 ガーネット(驚き)「そうだった! 早く着替えさせないと、艦長やテツヤ大尉に怒られちゃう!」 暗転 ブリーフィングルーム アヤ「イングラム少佐…」 イングラム「どうした、アヤ?」 アヤ「今回の作戦に私達が参加する理由…。それはもしかして……」 イングラム「そうだ。お前の父親、ケンゾウ・コバヤシ博士の理論に基づいた上での判断だ」 アヤ(驚き)「そ、そんな…私はともかく、リュウは…!」 イングラム「……